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クエリ検索: "会陰切開"
600件中 1-20の結果を表示しています
  • 井上 薫
    医療
    1975年 29 巻 9 号 941-944
    発行日: 1975/09/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    分娩が遷延して長時間にわたり強い努責を行つた場合に, 褥婦の胸部, 頸部に皮下気腫を生ずることは, 稀に見られるが, 当科においても25才の初産婦の骨盤位分娩で,
    会陰切開
    術, 骨盤位娩出術を行つた症例と, 25才の初産婦で, 陣痛微弱によりデリバリンクールを行い,
    会陰切開
    術, 鉗子手術を行つた症例に, 皮下気腫を生じたので, この2症例を若干の文献により考察を加えて報告する.
  • 島田 真理恵
    日本助産学会誌
    2003年 17 巻 2 号 6-15
    発行日: 2003/12/31
    公開日: 2010/11/17
    ジャーナル フリー
    目的
    本研究の目的は, 分娩時に
    会陰切開術を受けた褥婦と会陰切開
    術を行った場合と同等の会陰損傷である第二度会陰裂傷となった褥婦の後遺症 (創部痛や排尿トラブルの有無, 日常生活上の支障) の程度には差があるのかどうかを明らかにすることである。
    方法
    首都圏3病院において, 正期産で経膣分娩し, 対象の条件を満たした初産婦165名 (切開群, 第一度裂傷群, 第二度裂傷群の3群に分類) を対象に, 自記式質問紙を用いて産褥4, 5日目に調査を行い, 有効回答が得られた147名 (89.1%) の結果を統計的に分析した。
    結果
    1.分娩当日, 産褥1, 3日目の会陰の痛み (違和感) の程度をビジュアルアナログスケールに示してもらった結果では, 3群間に差は認められなかった。また, 裂傷2群は分娩当日から産褥1日目にかけて, 痛みが有意に軽減したが, 切開群に有意な軽減はみられなかった。
    2.産褥早期の排尿困難や尿意の低下については, どの群も半数以上が自覚しており, 3群間に差はなかった。
    3.生活上の支障の程度の比較では, 切開群は第一度裂傷群と比較して, 立った姿勢から座る動作の支障, 睡眠しにくさを有意に強く感じていた。第二度裂傷群と切開群, 第二度裂傷群と第一度裂傷群との間には, 有意差は認められなかった。
    結論
    会陰切開
    術を受けた褥婦と第二度会陰裂傷となった褥婦の産後の後遺症に, 大きな差はなかった。少なくとも第二度裂傷群の産後の後遺症が切開群よりひどいということはないと言える。
  • 会陰裂傷対会陰切開
    大久保 功子, 三橋 恭子, 斎藤 京子
    日本助産学会誌
    2000年 14 巻 1 号 35-44
    発行日: 2000/08/25
    公開日: 2010/11/17
    ジャーナル フリー
    出産時の会陰の損傷が裂傷であったか切開であったかによって, 産後の女性の日常生活に及ぼす支障の長さに差があるのかを明らかにする目的で, 日常生活の側面と心理面に関する独自に開発した半構成的自己記載式質問紙と, 会陰の傷についての自由記載法を用いて, 後方視的に調査し量的および質的に分析した。対象者は経腟分娩をした女性108名のうち, 分析にはまったく損傷がない, 痔核, 血腫があった,
    会陰切開
    のうえに裂けた場合を除いた70名のデータを用いた。
    鎮痛剤の使用頻度, 睡眠障害 (p<0.01), シャワー浴入浴での支障 (p<0.05), 外出することへの支障 (p<0.05) において切開群と裂傷群の間に統計学的な有意差が認められ, 切開群のほうが鎮痛剤の使用頻度が高く, 日常生活への支障は長期間に及んでいた。心理面では夫婦生活への恐怖と, 家族に痛みを理解してもらえないことで有意差 (p<0.05) があり, 切開群のほうが裂傷群よりもそれらが強かった。また, 尿失禁に関しては両群間の頻度には差が認められず, むしろ妊娠中からそれを経験していた女性に, 有意 (p<0.001) に尿失禁が頻発する傾向が認められ, 妊娠期からの介入の必要性が示唆された。質的分析からは,「裂傷・切開による障害」,「疹痛の程度」,「医療従事者からの説明」,「解釈」,「意思決定」の5つの側面が浮かび上がった。産後の日常生活の向上には不必要な
    会陰切開
    を避け, 効果的な疼痛管理を行うとともに, 女性の出産に対する意思決定を支え, 適切に情報を提供していく必要性が示唆された。
  • 村上 明美
    日本助産学会誌
    1998年 12 巻 1 号 17-26
    発行日: 1998/08/10
    公開日: 2010/11/17
    ジャーナル フリー
    自然分娩の骨盤出口部における産道の形態変化を, 力学的に分析したところ, 以下の「命題」が導き出された.
    1) 娩出力が陰門の中心に垂直方向に働けば, 娩出力は骨盤誘導線と一致し, 産道は力学的に合理的な形態変化となるため, 会陰裂傷は生じにくい. 骨盤出口部における産道の形態変化を継続的に観察することにより, 娩出力の働く部位と方向が予知でき, 意図的に娩出力の方向を調整することが可能となるため, 会陰裂傷の予防を図ることができる.
    2) 児頭娩出時にdrive angleを小さくすると, 娩出力の方向は骨盤誘導線に近づくため, 会陰裂傷は生じにくい. 児頭娩出時には, 大腿を屈曲する, あるいは体幹を前傾するなど, 体位を工夫しdriveangleを小さくすると, おのずと娩出力の方向が調整され, 会陰裂傷が予防される.
    3) 骨盤底筋群の抵抗が小さいと, 娩出力は前方に向かい, 反対に, 骨盤底筋群の抵抗が大きいと, 娩出力は後方に向かう. 娩出力が後方に向かうと, 会陰裂傷が生じやすい. 軟産道組織の軟化を促すことは, 骨盤底筋群の抵抗を小さくし, 会陰裂傷の予防につながる.
    以上の観点から助産実践を分析したところ, 具体的かつ理論的に行為を意味づけることができた.
  • 渡邉 竹美, 浅井 美智子
    保健医療社会学論集
    1999年 10 巻 56-64
    発行日: 1999/05/22
    公開日: 2016/11/16
    ジャーナル フリー
    The delivery processes has undergone extensive modification over the past three decades. In particular, the place of delivery changed from home to hospital. So, medical doctor and staffs tend to follow their own convenience in some medical treatments and positions of delivery, and as a result, they limit the delivering women's choices and the expression of their own wills. Although the woman may suspect their instincts are natural, they may also suspect their instincts are not normal. We will argue the meaning of the natural child birth. This paper examines the significance of the decision-making process for delivering women. Furthemore, we analyze historical midwifery, and compare it with medical delivery since a midwife helps in the delivery and care of a pregnant woman.
  • 楠見 ひとみ, 遠藤 英子
    日本環境感染学会誌
    2019年 34 巻 1 号 40-44
    発行日: 2019/01/25
    公開日: 2019/07/25
    ジャーナル フリー

    本研究は,助産師が分娩介助時に着用するフェイスシールドへの血液曝露の実態を調査し,分娩特性との関連から顔面への血液曝露リスクを明らかにすることを目的とした.分娩介助時に助産師が着用したフェイスシールドへの血液曝露の検証にはルミノール反応を用いた.調査期間中の経膣分娩件数は161件で,そのうちの70件の分娩で着用されたフェイスシールドを収集した(収集率43.5%).収集したすべてのフェイスシールドに血液曝露が確認され(100%),曝露数は平均26.6個(SD 20.1,range 5-125)であった.フェイスシールドの区分別の曝露数は,マスク部18.6個(SD 17.0,range 0-116),眼周囲部2.8個(SD 17.0,range 0-22),額部3.3個(SD 3.7,range 0-17),右側面部2.7個(SD 4.2,range 0-20),左側面部1.1個(SD 1.9,range 0-10)であった.助産師のフェイスシールドの着用時間は平均41.5分(SD 30.5,range 11-141)で,最短の11分であっても血液曝露を認めた.本研究では,収集したすべてのフェイスシールドに血液曝露を認め,血液曝露数の関連要因は

    会陰切開
    であることが明らかになった.分娩介助は顔面への血液曝露リスクが非常に高く,標準予防策として顔面防護の必要性が示唆された.

  • 坂口 勇
    順天堂医学
    1918年 T7 巻 541 号 1-5
    発行日: 1918/01/01
    公開日: 2015/06/13
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 琴子
    民族衛生
    1995年 61 巻 6 号 329-335
    発行日: 1995年
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    Childbirths have been largely influenced by social environment and cultural value system in each society. The auther carried out field work in a village of the Lisu, who have inhabited mountainous in Mae Hong Son Province, northern Thailand, from August 1988 to March 1989. Based on both direct observation and interviews with all married women in the study village, childbearing behavior and its related cultural habits were mainly studied. Major findings about childbearing and childbearing custums and behavior were summarized as follows. First, no taboo associated with pregnancy and childbirth was observed and the women behaved according to their own judgement throughout the pregnant term. Second, episiotomy with razor was conducted as a technique in the home delivery case. Third, the women during delivery period were helped by their families and/or the neighboring women who had experienced childbirth.
  • 關根 元治
    日本泌尿器病學會雜誌
    1920年 9 巻 5 号 316-319
    発行日: 1920/12/18
    公開日: 2010/07/22
    ジャーナル フリー
  • 本村 龍太郎, 中島 久良, 河野 通久, 山辺 徹
    CHEMOTHERAPY
    1978年 26 巻 Supplement5 号 582-587
    発行日: 1978/10/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    The present authors have carried out laboratory and clinical investigations of CS-1170 in the field of obstetrics and gynecology, and the results were obtained as follows.
    1. CS-1170 was one shot injected intravenously at a dose of 500 mg to 19 cases of pregnant women, and the drug was distributed in the body as follows.
    1) Concentration in mother serum The highest value of 52.0 μg/ml was obtained 19 minutes after the administration, then the drug was excreted rapidly, and the level was undetermined after 5 hours and 20 minutes.
    2) Concentration in umbilical cord serum
    The highest value of 11.5μg/ml was demonstrated in the serum of umbilical cord, being later 1-2 hour than that of mother body. Transfer rate of the drug in umbilical cord serum showed about 1/5 of that in mother serum.
    3) Concentration in amniotic fluid
    Transfer of the drug in amniotic fluid was recognized from 1 hour and 10 minutes after the administration, the highest value of 4.0 μg/ml was noted after 3 hours and 47 minutes, then the excretion became slow, and the value was undetermined after 13 hours and 18 minutes.
    2. Clinical results were obtained as follows: Excellent in 1 case (25%) and good in 3 cases (75%) out of 4 cases of external genital infection (puerperal mastitis 1 case, Bartholin's abscess 2 cases, and episiotomy and lacerated wound infection 1 case); excellent in 1 case (16.7%) and good in 5 cases (83.3%) out of 6 cases of internal genital infection (puerperal fever 2 cases, pelvic peritonitis combined with endometrial-myometritis 3 cases, and pelvic cellulitis 1 case); and good in 2 cases (100%) out of 2 cases of urinary tract infection after radical operation of uterus cancer. Efficacy ratio of the drug was thus 100%(excellent 16.7% and good 83.3%) among 12 cases in total.
    CS-1170 was administered by one shot injection or intravenous drip infusion at a dose of 0.5-2g for 3-5 days.
    3. As to the side effect of the drug, eruption was observed in 1 case. Clinical tests did not reveal any noteworthy finding.
  • 小西 恒, 角田 守, 北井 俊大, 中島 紗織, 松崎 慎哉, 宇垣 弘美, 古元 淑子, 竹村 昌彦
    産婦人科の進歩
    2012年 64 巻 3 号 295-299
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/11/01
    ジャーナル 認証あり
    当センターで生じた第4度会陰裂傷とそのリスク因子を検討した.2008年1月から2011年3月までの分娩症例1364例のうち,正期産,単胎,頭位,経腟分娩で生児を得た984例に関して検討した.第4度会陰裂傷を発症したものは,984例中14例(1.4%)であった.第4度会陰裂傷の独立したリスク因子であったものは,初産(OR 11.1: 95% CI 1.4-90.9),吸引・鉗子分娩(OR 5.0: 95% CI 1.6-15.8),男児分娩 (OR 4.8: 95% CI 1.01-22.4),会陰正中切開(OR 4.1: 95% CI 1.3-13.2)であった.会陰正中切開,初産,吸引・鉗子分娩などの既知のリスク因子に加え,男児分娩が第4度会陰裂傷の独立したリスク因子である可能性が示された.出生児の体重,頭囲,胸囲の増加は単独ではリスク因子にならなかったが,性別の違いはこれらの要素が複合的に組み合わさるため,独立したリスク因子として成立する可能性がある.〔産婦の進歩64(3):295-299,2012(平成24年9月)〕
  • 本村 龍友郎, 黄 宏駿, 藤田 晃
    CHEMOTHERAPY
    1984年 32 巻 Supplement7 号 708-714
    発行日: 1984/10/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    産婦人科領域におけるceftriaxone (CTRX, Ro 13-9904) に関する基礎的ならびに臨床的検討を行い, 次のような結果を得た。
    1.体内濃度分布
    CTRX 2g静注投与後, 17分~13時間27分の20例における血清中ならびに性器組織内濃度分布は次のとおりであった。
    1) 血清中濃度
    17分後の症例で281μg/mlと最高植がみられ, その後ゆるやかに減少し, 13時閥27分後の症例でも34.4μg/mlの濃度が測定された。
    2) 性器組織内濃度
    48分後までの症例て, 付属器では93~131および子宮ては93~118μg/gと最高値かみられ, その後ゆるやかに滅少し, 13時間27分後の症例でも9.8~18.0μg/gの濃度が測定された。
    2.臨床成績
    有効本は外性器感染症100%(有効1値列), 内性器感染症75%(著効1例, 有効2例, 無効11), 骨盤内感染症100%(著効1例, 有効1例) および術創感染症100%(著効2例, 有効1例) て, 全体としての有効率は90%(著効4例, 有効5例, 無効1例) であった。
    3.細菌学的効果
    検討し得た5例では, 全例菌消失であった。したかって, 有効本は100%(菌消失5例) であった。
    4.副作用
    本剤にもとづくと思われるものは認められなかった。
  • 高橋 佳世, 岡田 十三, 市田 耕太郎, 安田 立子, 村越 誉, 本山 覚
    産婦人科の進歩
    2013年 65 巻 1 号 11-19
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/03/29
    ジャーナル 認証あり
    近年,妊産婦の妊娠分娩管理に対するニーズが多様化する一方で,産科医師不足や分娩取り扱い施設の減少など産科医療現場には多くの課題がある.このような産科医療情勢に対して,病院内における助産師を主体として妊娠分娩管理を行う院内助産システムが注目されている.当科では平成19年5月より院内助産システムを開設し,平成23年12月までに計825例が分娩した.今回われわれは平成21年1月~平成22年12月の間に当科で分娩したローリスク妊婦のうち,医師管理の妊婦937例と院内助産システム管理の妊婦444例における妊産婦と児の周産期予後を比較検討した.出血量と微弱陣痛症例における入院時から分娩誘発開始までの時間の統計解析はt検定で,その他の統計解析はχ2検定で行い,p<0.05を有意とした.母体の転帰(帝王切開率,分娩時出血量,会陰裂傷の程度)および出生時の児の転帰(分娩週数,Apgar score1分値・5分値7点未満,臍帯動脈血pH7.1未満,臍帯動脈血pH7.2未満,2500g未満の低出生体重児,出生体重3500g以上の児)には両群間に有意な差はなかったが,医療介入(分娩誘発・陣痛促進,吸引・圧出分娩,分娩後子宮収縮剤投与,
    会陰切開
    )については,医師管理群が助産師管理群より有意に多かった.また院助管理群のうち62例は胎児因子,母体因子や社会因子で医師管理となり,そのうち30例は医師の複数回の診察で経過に異常がないことを確認して,再度院助管理へ移行して分娩に至った.以上の結果より,分娩時の医療介入は医師管理群で有意に高かったものの,母児の転帰においては有意差を認めず,院内助産システムで医師管理と同等に周産期管理を行うことは可能であると考えられた.〔産婦の進歩65(1):11-19,2013(平成25年2月)〕
  • 相対心拍数を指標として
    内藤 直子
    日本助産学会誌
    1994年 8 巻 1 号 11-22
    発行日: 1994/12/10
    公開日: 2010/11/17
    ジャーナル フリー
    この研究は夫立ち会い出産における産婦リラクゼーションの程度を知る目的で, 夫立ち会い群12例, 非夫立ち会い群8例について, 心拍連続測定記憶装置により分娩期 (分娩第二期・三期) の産婦心拍数を連続測定後, 相対心拍数に換算して分析し, 以下の結果を得た。
    1.夫立ち会い群と非夫立ち会い群の間で, 分娩時産婦の相対心拍レベルには有意な差が認められ, どの分娩期の心拍変動においても心拍波形の極小レベルで, 夫立ち会い群が有意に低い値を示した。
    2. 経産婦における両群の間で, 助産学的因子のうち分娩時総出血量は有意な差をもって夫立ち会い群に少なく, さらに, 夫立ち会い群の80%は会陰損傷 (裂傷や切開) がみられなかった。
    3. 初産婦における両群の間で, 助産学的因子に関して有意な差が認められたのは, 分娩第二期所要時間であり, 夫立ち会い群に少なかった。
    結論として, 夫立ち会い出産は産婦の心拍レベルが低く, リラクゼーション効果および助産学的因子 (分娩所要時間・会陰損傷) に有効な要因であることが, 相対心拍数を指標として示唆された。
  • 大井 けい子, 曽我部 美恵子, 岸 恵美子, 富田 真理子, 高村 寿子
    女性心身医学
    2000年 5 巻 2 号 155-160
    発行日: 2000/12/25
    公開日: 2017/01/26
    ジャーナル フリー
    経膣分娩後3〜12ヵ月の褥婦69人の性生活の実態と不安におよぼす影響について調査した.結果,褥婦の不安は,出産によって生じた会陰部の疼痛や離開,出血といった身体的侵襲に基づくものが多かった.また,疼痛に関しては無傷の者でも出産時の疼痛の記憶によって,不安が生じていると推察できる結果であった.それらの不安は性生活の再開という経験によってほとんど消失された.一方,性生活開始後の不安で増加傾向にあったのは「夫に女性として見られていない」,「妊娠の可能性」であった.「夫に女性として見られていない」不安は夫の「心配り」によって減少することが推察された.褥婦の性生活の不安や悩みは友人や夫が主な相談相手であり,「羞恥心や戸惑い」「気軽に相談できる人がいない」「どこに相談していいか分からない」など相談できなかった者は27.6%におよんだ.
  • 藤堂 知未, 神徳 備子, 江藤 宏美
    看護科学研究
    2024年 22 巻 1-12
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/03/04
    ジャーナル フリー
    【目的】初産婦へ会陰マッサージ教育プログラムを行うことによって、会陰マッサージの実施率は変化するか、また実施に影響を与える要因を明らかにする。【方法】本研究は、ヒストリカル・コントロール研究である。介入群では妊娠35週以降の初産婦53名が会陰マッサージ教育プログラムの実践に取り組み、対照群ではすでに出産を終えた褥婦59名が質問票に回答した。【結果】会陰マッサージ実施率は介入群は83.0%、対照群は64.4%で介入群が有意に高かった(p=0.026)。会陰裂傷の発生率は、介入群で36.4%、対照群で42.9%であった。38.2%が受講当日からマッサージを開始し、9 割が1週間以内に開始していた。実施のきっかけは、会陰裂傷予防、オイルの配布、模型を用いた説明を受けたことによるものが半数以上であり、未実施理由は、両群ともに会陰部を触ることへの抵抗が最も多かった。【結論】教育プログラムにより妊婦による会陰マッサージ実施率向上を認め、マッサージのための物品の準備、適切な視覚的補助教材が有効であった。また、実践の動機づけの重要性とともに、妊婦が出産まで会陰マッサージを継続できるようなフォローアップの必要性が示唆された。
  • 篠崎 克子, 堀内 成子
    日本助産学会誌
    2011年 25 巻 2 号 149-159
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/03/10
    ジャーナル フリー
    目 的
     本研究の目的は,分娩第2期における様々な分娩体位が会陰裂傷・
    会陰切開
    にどのような影響があるのかに着目し,分析することである。
    対象と方法
     助産学,医学分野の論文を中心に検索し,分娩第2期のあらゆる分娩体位と会陰裂傷,
    会陰切開
    の関係を量的に分析した。
    結 果
     分娩第2期におけるあらゆる体位が会陰裂傷・
    会陰切開
    に及ぼす影響は,以下の通りである。1)座位はintact(無傷)の割合も高いが,同時に会陰裂傷も起こりやすいという特徴があった。これは,座位のなかでも産科的な分娩椅子を使用した研究に顕著に現れていた。2)intact(無傷)になりやすく,会陰裂傷が起こりにくい体位は,側臥位,膝手位,蹲踞位であった。3)仰臥位群(セミファーラー位,砕石位を含む)は
    会陰切開
    を起こす確率が高かった。
    結 論
     分娩第2期における産婦の多様な体位を比較すると,会陰裂傷を起こしにくい体位は側臥位・膝手位・蹲踞位であった。また,
    会陰切開
    を起こしやすい体位は仰臥位群であった。
  • 斎藤 清
    医科器械学雑誌
    1967年 37 巻 2 号 118-122
    発行日: 1967/02/01
    公開日: 2020/08/31
    ジャーナル フリー
  • 松島 小百合, 小金井 一隆, 辰巳 健志, 二木 了, 黒木 博介, 小原 尚, 中尾 詠一, 杉田 昭
    日本消化器病学会雑誌
    2021年 118 巻 8 号 742-748
    発行日: 2021/08/10
    公開日: 2021/08/10
    ジャーナル フリー

    目的:クローン病(CD)に対する腸管手術の既往がある症例の妊娠・出産の現状と留意点を明らかにすることを目的とした.方法:CD腸管手術後に妊娠した自験29例,45妊娠の経過を検討した.結果:正期産は55.6%,早産を13.3%,自然流産を20.0%に認めた.分娩様式は経膣分娩が45.7%で,帝王切開が40.0%であった.出生した35児のうち低出生体重児は14.3%であった.結論:CDで腸管手術歴があっても妊娠・出産は可能で,異常なく経過する例が約50%を占めた.しかし,早産,流産,低出生体重児,帝王切開施行例は一般より多く,原病の病勢コントロールと妊娠経過に十分留意することが必要と考えられた.

  • 順天堂医学
    1904年 M37 巻 378 号 526-536
    発行日: 1904/06/25
    公開日: 2015/06/16
    ジャーナル フリー
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