日本の製造業は,高品質な製品と高い技術力によって,長年にわたり世界を牽引してきたが,近年,急速な外部環境変化や国際競争力激化への対応を迫られている。同時にデジタル化やAI技術の発展にともない,多種多様なAIが存在する。DXという旗印の下,多種多様なAIを製造現場に適用を進めているが,製造業で大きな成功事例を聞くことは少ない。本稿では,日本の製造業が国際競争力となる差別化要素を作り出す最も期待されるAIとは何か,日刊工業新聞社が主催する「第52回日本産業技術大賞」の最高位となる「
内閣総理大臣賞
」を受賞した制御AIを活用し化学プラントの自律制御に成功した事例を紹介する。
抄録全体を表示