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86件中 1-20の結果を表示しています
  • 障害者スポーツの体験と創造を通して
    *加藤 彩乃
    日本体育学会大会予稿集
    2016年 67 巻
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/02/24
    会議録・要旨集 フリー

     本研究は、障害者のスポーツ・運動実施を支える人づくりをテーマとしたものであり、昨年の本学会での報告の第Ⅱ報である。よって本研究では、障害者スポーツの体験や新たなスポーツの創造を主とした授業に着目し、大学生の障害への認識がどのように変化するかを明らかにすることを目的とした。対象は、A大学の障害者スポーツの体験やスポーツの創造を行う授業の受講生13名(男性7名、女性6名、うち教職希望11名)であった。データは、授業の初期と終期に、障害者や障害者スポーツへの認識に関するアンケートを実施して収集し、分析を行った。その結果、全体の傾向として、障害者のスポーツ実施について、日常的なスポーツの重要性を強く感じるとともに、スポーツ技術の向上が可能であると捉えつつも、できるスポーツが限られていると認識している者が多く見られた。また、障害者スポーツの体験等を通して、社会の中での障害者差別に関する項目と、障害者との関わりについての自己有能感の項目において、授業の前後で変化が見られた。これらの結果をもとに、実際の障害者スポーツ・運動支援につながるための授業スタイルについて考察した。

  • 櫻井 民人, 千秋 祐也, 久保田 健嗣, 加嶋 崇之
    関東東山病害虫研究会報
    2019年 2019 巻 66 号 110-112
    発行日: 2019/12/01
    公開日: 2021/03/23
    ジャーナル フリー

    モモアカアブラムシMyzus persicaeによるウメ輪紋ウイルスPlum pox virus(PPV)媒介に対する行動制御剤アセチル化グリセリド(AG)の処理効果を検討した。PPV保毒虫をAG処理したウメ実生苗(AG処理区)と水で処理した苗(対照区)に接種したところ,対照区では供試した20苗のうち35%で発病が確認された一方で,AG処理区では全ての株で発病が認められなかった。さらに,モモアカアブラムシの増殖に対するAG処理の効果について調べたところ,放虫1日後の株上の虫数にほとんど差は無かったが,同7日後には対照区に比べてAG処理区の虫数は有意に少なかった。以上のことから,AG処理は,モモアカアブラムシのPPV媒介および増殖に対して抑制効果を持つことが明らかになった。

  • 松尾 牧則, 原田 隆次, 加藤 彩乃
    武道学研究
    2018年 51 巻 Supplement 号 S_87
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/09/04
    ジャーナル フリー
  • 加藤 彩, 金住 直人, 鈴木 祐一, 木村 次郎
    日本消化器外科学会雑誌
    2008年 41 巻 3 号 324-328
    発行日: 2008年
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    症例は81歳の男性で, 腹部手術歴なし. 腹痛, 嘔吐を主訴に近医を受診し, イレウスの診断で当院に紹介となった. 腹部X線検査では上腹部に腸管の液面形成像を認めた. 腹部CTでは, 小腸の拡張像を認めるものの, 絞扼の所見は見られなかった. イレウス管を挿入し, 保存的に経過観察をしていたが, 小腸造影検査にて小腸の狭窄を2か所で認め, 再検にても変化を認めないため, 内ヘルニアによるイレウスを疑い手術を施行した. 開腹すると, 肝鎌状間膜の異常裂孔に小腸が嵌入していた. 肝円索を切離し, 裂孔を開放した. 嵌頓小腸の壊死は見られず, 腸切除は行わなかった. 術後経過は良好で, 術後10日目に軽快退院となった. 肝鎌状間膜裂孔ヘルニアは極めてまれであり, 調べえた範囲内で自験例が本邦8例目であり文献的考察を加えて報告する.
  • *脇田 浩二, 小原 北士, ウィルソン ジョアナ
    日本地質学会学術大会講演要旨
    2023年 2023 巻 T3-O-6
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/04/10
    会議録・要旨集 フリー

    山口県中央部には, 東西約15km南北約8kmの広がりをもつ秋吉石灰岩が分布している.この石灰岩は,前期石炭紀から中期ペルム紀の化石を含み,当時世界最大の海洋であったパンサラッサ海において噴火した海底火山の頂部に形成された石灰礁を起源としている. プレートの移動によって, ペルム紀中-後期に日本周辺の収束境界において海溝充填堆積物とともに付加したとされる.秋吉石灰岩は, 小澤(1923)によって層序が逆転していることが明らかにされ,長い間地質学の重要課題として議論されてきた国際的に価値の高い地質遺産である(藤川ほか, 2019).一方, この石灰岩は, 現在カルスト台地を形成し, 地下には秋芳洞を初めとする400を超す鍾乳洞が形成されている.秋吉台のカルスト台地や地下の鍾乳洞は, 学術的に貴重な地質遺産であると同時に, その美しい景観が観光客を魅了するツーリズムサイトにもなっており, 年間3000万人超の観光客が訪れている(注:コロナ以前2015-2018年).カルスト台地の上では, トレッキングやトレイルラン, マラソンやサイクリングなど, 様々なアウトドアスポーツが行われ, 鍾乳洞では観光洞窟の散策やケービングなども楽しまれている.しかしながら, カルスト台地は全体としてなだらかな地形であるが, それでも多く急傾斜地や段差などが多く, 障害者や高齢者などが参加する機会は限られている.ジオパークは, 国連のユネスコの傘下にある活動であり,「誰一人取り残さない」というSDGsの中核理念に則って活動をする必要がある.そのためには, 障害・性別・年齢・宗教などの多様性を受け入れ, 誰も排除しないユニバーサルあるいはインクルーシブという考え方を導入することが望ましい. ユニバーサルツーリズムには大きく分けて, バリアフリーツーリズムとアダプティブツーリズムがある. 都市観光においては, 障害者や高齢者に対応して安全な場所や設備を提供するバリアフリー対応がしばしば進められている. しかし自然体験を中核としたアウトドアツーリズムにおいては, 障害者や高齢者一人一人の状態や条件に適応させるアダプティブツーリズムのスタンスが望ましい. Mine秋吉台ジオパークでは2021年にアダプティブツーリズムの実験を行った. Mine秋吉台ジオパークではこれまで秋芳洞のごく限られた場所のみで車椅子による洞内観光を行ったことがあったが, 今回初めて, 秋芳洞のうち一般公開している観光洞窟の全ルートと秋吉台科学博物館から若竹山山頂までのカルスト台地の台上ルートを, 障害者とともに観光する試みを実施した.この試みでは, ユニバーサルツーリズムのトライアルのために, アウトドア用車椅子「ヒッポキャンプ」を借用し使用した.この車いすを安全に運用するために, インクルーシブ野外教育研究所の小泉二郎氏や信州大学の

    加藤彩
    乃氏の指導の下, 事前トレーニングを実施し, 障害者の方を安全に案内するための技能や知識を習得した.現地では, この「ヒッポキャンプ」を組み立て, 障害者に通常の車椅子から移動してもらい, 事前トレーニングを受講した案内者が中心になり, さらに車椅子に連結したロープを使って, 数名がサポートに回った.今回は, 初めての試みだったため, 対象者は一人であったが, 今後体制を充実させて, 複数の障害者に対応できることを目指したい.これまで, 地域のジオパークイベントは, 家族連れや子ども達が中心であったが, 地元の高齢者矢障害者も参加できるイベントを増やし, 「誰一人取り残さない」ジオパーク活動を展開していきたいと考えている.今後は, 日本国内外のジオパークと連携し, ユニバーサル アウトドア アウトドア ジオツーリズムの在り方を, ジオパークネットワークの枠組みの中で検討を進めていきたいと思う.引用文献藤川将之・中澤 努・上野勝美(2019)石炭-ペルム系秋吉石灰岩の堆積作用とカルスト化作用,地質学雑誌, 125, 609-631.小澤儀明(1923) 秋吉台石灰岩を含む所謂上部秩父古生層の層位学的研究, 地質学雑誌, 30,227-243.

  • ─非荷重位での膝自動屈曲および伸展運動と歩行との比較─
    島田 周輔, 神原 雅典, 石原 剛, 加藤 彩奈, 水元 紗矢, 井口 暁洋, 浅海 祐介, 吉川 美佳, 千葉 慎一
    理学療法学Supplement
    2012年 2011 巻
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/08/10
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに、目的】 歩行における膝回旋運動はわずかであり、臨床における歩行分析にて膝回旋運動を評価することは非常に難しいが、膝回旋筋を制御することで歩行時痛が軽減する症例を経験する。我々は第45回本学会にて、下肢アライメントと歩行での内側・外側ハムストリングス筋活動比(M/L比)の左右関係に着目し、下腿外反もしくは外旋側は外側ハムストリングス(LH)、反対側は内側ハムストリングス(MH)が優位である例が多いことを報告した。また、第46回本学会ではtoe-outおよび後足部回内外でのスクワットにおいてLH筋活動が優位になりやすいことを報告した。今回は、膝回旋筋であるMH、LHの筋活動およびM/L比を、非荷重位での膝自動運動と歩行とで比較しその関係性について検討を行った。【方法】 対象は膝に障害のない健常成人13名26肢(男性8名、女性5名、平均年齢26.3歳±2.0歳)である。測定課題は1、非荷重位での膝自動屈曲運動(自動屈曲)および膝自動伸展運動(自動伸展)2、10m歩行である。詳細を以下に説明する。1、自動屈曲および自動伸展:腹臥位での股関節内外転中間位、膝伸展位から自動屈曲を最大屈曲まで行い、続けて自動伸展を行った。屈伸時間は屈曲、伸展とも各3秒間と規定し、3回施行した。2、10m歩行:被験者に自由な速度で10mの歩行路を3回歩行させた。筋活動の計測:半腱様筋(ST)、半膜様筋(SM)、大腿二頭筋(BF)の筋活動を計測した。筋活動の記録には表面筋電計(Megawin Version2.0、Mega Electronics社、サンプリング周波数1000Hz)を用いた。得られた筋活動のRoot Mean Square(RMS)振幅平均値を算出し平均値を各筋のRMSとした。膝屈曲45°での最大等尺性収縮を100%として正規化し、%RMSを算出した。分析には、自動屈曲は屈曲開始後から1.5秒間、自動伸展は伸展終了前の1.5秒間を用い、歩行は歩行路中間にて波形の安定した3歩行周期の踵接地前後0.4秒間の筋活動を用いた。STとSM、2筋の平均値をMH値、BFをLH値、MHに対するLHの割合を内外側ハムストリングス筋活動比(M/L比)と定義した。3筋の%RMS、STとBFの筋活動比(ST/BF比)、SMとBFの筋活動比(SM/BF比)、M/L比を2つの測定課題で比較した。統計学的解析には、Spearmanの順位相関係数を用い、有意水準は5%未満とした。【倫理的配慮、説明と同意】 ヘルシンキ宣言に基づき、被験者には研究の主旨を十分に説明し同意を得た上で計測を行った。【結果】 自動屈曲と歩行との比較では、ST(rs=0.77,p<0.01)、SM(rs=0.73,p<0.01)、BF(rs=0.58,p<0.01)すべての%RMSに正の相関関係が認められ、ST/BF比(rs=0.50,p<0.05)、SM/BF比(rs=0.42,p<0.05)、M/L比(rs=0.41,p<0.05)も正の相関関係が認められた。自動伸展と歩行では、ST(rs=0.45,p<0.05)とSM(rs=0.56,p<0.05)には正の相関関係を認めたが、BF(rs=0.02,p=0.96)には認められなかった。【考察】 自動屈曲と歩行における筋活動およびM/L比に相関関係が認められ、非荷重位での筋活動が歩行にも反映されていることが示唆された。我々は、先行研究で下腿外反もしくは外旋アライメントにて歩行時のBF筋活動が高まることを報告したが、下肢アライメントと自動屈曲を評価することで歩行時のM/L比を推測できると考える。また、自動屈曲でのM/L比を調整することは歩行での膝回旋ストレスを軽減する可能性があると考える。【理学療法学研究としての意義】 歩行での膝回旋運動についての報告は散見されるが、まだ十分に解明されたとは言い難い。本研究で非荷重位での膝自動運動と歩行との筋活動の関係性を示すことができた。MHとLHの筋バランス不良や膝回旋異常により障害へと結びつく可能性があると考えているが、明確な評価法がないのが現状である。歩行での膝ストレスは他関節との関係が多分に影響するが、自動屈曲でのM/L比は歩行分析の一助になるものと考えている。
  • 澤江 幸則
    体育科教育学研究
    2020年 36 巻 2 号 33-38
    発行日: 2020/10/30
    公開日: 2021/05/01
    ジャーナル フリー
  • *加藤 彩香, 益田 英之, 坂本 智, 山口 顕司, 近藤 康雄
    精密工学会学術講演会講演論文集
    2022年 2022A 巻
    発行日: 2022/08/25
    公開日: 2023/02/25
    会議録・要旨集 フリー

    近年,低融点金属を使用した鋳造用教材が複数販売されており,中学生用の教材として用いられている.しかし低融点金属は強度が低いため,仕上げ加工時に割断してしまったり,製作品の細やかさに制限が加わったりしてしまう.また製作品の使用時に割断してしまうことも多々生じる.本研究では,教材用の低融点金属の曲げ強度を明らかにし,割断し難い鋳造教材の提案を行う.

  • 立脚前半相・後半相に着目して
    石原 剛, 野口 悠, 島田 周輔, 神原 雅典, 水元 紗矢, 加藤 彩奈, 井口 暁洋, 浅海 裕介, 吉川 美佳, 川手 信行
    理学療法学Supplement
    2014年 2013 巻 1183
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/09
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】歩行とは身体を前方に移動させる動作であり,立脚相と遊脚相を左右交互に繰り返す循環運動である。歩行のような直線的進行を行う循環運動の遂行には加速・減速が必要とされており,両脚支持期で加速,単脚支持期で減速が起きると言われている。我々は,第32回関東甲信越ブロック理学療法士学会において,足圧中心(以下COP)軌跡の前後成分の移動距離と速度の関連性を検討し,立脚前半相と後半相でCOP速度に違いがあることを報告した。健常成人の自然歩行では,COP速度が前半相で速く後半相で遅いパターン,前半相で遅く後半相で速いパターンの2パターンに分類された。立脚期を前半相・後半相に分け,COPの前後成分の変化を検討している報告は少なく,健常人における左右の特徴についても示されていない。そこで,COP軌跡を立脚前半相・後半相に分類し,前後移動速度の左右下肢の関連性および足底圧の変化について比較し,健常成人の自然歩行の特徴について検討することを目的とした。【方法】対象は,健常人31名62肢(男性17名,女性14名)年齢22.4±1.9歳 身長166.7±8.9cmであった。歩行条件は10mの自然歩行とし,10回計測を行った。ANIMA社製のシート式足圧接地足跡計測装置(ウォークWay MW-1000)と圧力分布測定装置(プレダスMD-1000)を用い,歩行速度,立脚時間,COP移動速度,足底圧を計測し,左右下肢ごとに平均の値を算出した。COP移動速度は,1,立脚全体(以下COPv),2,前半相(以下COPMsv),3,後半相(以下COPPsv)を算出した。立脚時間の50%のところで,前半相・後半相に分けた。足底圧は,1,前半相ピーク(PmaxMs),2,後半相ピーク(PmaxPs),3,前半相積分値(PiMs),4,後半相積分値(PiPs)を算出した。足底圧の値は正規化を図るために,後半相(PmaxPs)に対する前半相(PmaxMs)の足底圧ピークの割合(Pmax%)と,後半相(PiPs)に対する前半相(PiMs)の積分値の割合(Pi%)を算出した。COP速度を個体間で比較するため,COPMsvがCOPvの平均を左右とも上回る群,下回る群,左右一方が上回り・一方が下回る群に分類した。検討項目はCOPMsvとPmax%,COPMsvとPi%とした。統計解析はSpearmanの順位相関係数を用いて比較検討を行い,危険率は5%未満とした。【倫理的配慮,説明と同意】本実験はヘルシンキ宣言を鑑み,予め説明した実験概要と公表の有無と形式,個人情報の取り扱いに同意を得た被験者を対象にした。【結果】COP移動速度は,COPv平均0.31±0.02m/s,COPMsv平均0.36±0.07m/s,COPPsv平均0.26±0.26m/sであった。個体間の比較では,左右とも立脚前半(COPMsv)が平均を上回る群が14名,下回る群が11名,左右いずれか一方が上回り・一方が下回る群が7名となった。Pmax%の平均は0.99±0.09であり,2峰性の波形となった。Pi%の平均は1.04±0.10であった。COPMsvとPmax%(p<0.01 r=0.50),COPMsvとPi%(p<0.01 r=0.49)の間にはそれぞれ正の相関関係を認めた。【考察】一般的に立脚時間の50%は足底圧中心を重心が超える点とされており,下肢の役割も大きく変化すると言われている。COPMsvとPi%に正の関係性を認めた。前半相のCOP速度が速いパターンは前半での足圧積分値が高いことから,COP速度から分類されたCOPMsvがCOPvの平均を左右とも上回る群14名と下回る群11名では,前半相・後半相にかかる足圧ストレスが異なることが示唆された。また,左右下肢のCOP速度の分類から31名中25名は左右同パターン(平均を左右とも上回る群,下回る群)とも考えられる。COPMsvとPmax%の関係性は立脚前半相において速度が速いものが足底圧の2峰性の波形の前半相が高くなり,遅いものが足底圧の2峰性の波形の後半相が高くなった。これらは,左右下肢の立脚前半相と後半相の関係性が,片側の立脚後半相で足底圧のピークが高い(低い)と対側の立脚前半相で足底圧のピークが低い(高い)すなわち,両脚支持期の左右合成足底圧を補正する反応としてみられているのではないかと考えた。会津,山本らの報告(1999)では,足底圧は精度の差異はあるものの,床反力の鉛直成分と同様の波形が得られるとしている。健常人の自然歩行において,立脚前・後半のCOPの速度変化に個体差がみられた結果は,両脚支持期で最大となる鉛直成分の加速度を片側の立脚後半相もしくは対側の立脚前半相で対応し,両脚支持期で加速,単脚支持期で減速を可能とする反応であると考えた。【理学療法学研究としての意義】今回の健常人の特徴を年齢や疾患別と比較することで,足底圧での評価が正確に患者評価・治療に反映させられると考えます。
  • 内外果傾斜角と踵骨傾斜角に着目して
    加藤 彩奈, 宮城 健次, 千葉 慎一, 大野 範夫, 入谷 誠
    理学療法学Supplement
    2008年 2007 巻 78
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/05/13
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに】変形性膝関節症(以下膝OA)は立位時内反膝や歩行時立脚相に出現するlateral thrust(以下LT)が特徴である。臨床では膝OA症例の足部変形や扁平足障害などを多く経験し、このLTと足部機能は密接に関係していると思われる。本研究では、健常者を対象に、静止立位時の前額面上のアライメント評価として、下腿傾斜角(以下LA)、踵骨傾斜角(以下HA)、足関節機能軸の傾斜として内外果傾斜角(以下MLA)を計測し、下腿傾斜が足部アライメントへ与える影響を調査し、若干の傾向を得たので報告する。
    【対象と方法】対象は健常成人23名46肢(男性11名、女性12名、平均年齢29.3±6.1歳)であった。自然立位における下腿と後足部アライメントを、デジタルビデオカメラにて後方より撮影した。角度の計測は、ビデオ動作分析ソフト、ダートフィッシュ・ソフトウェア(ダートフィッシュ社)を用い、計測項目はLA(床への垂直線と下腿長軸がなす角)、HA(床への垂直線と踵骨がなす角)、LHA(下腿長軸と踵骨がなす角)、MLA(床面と内外果頂点を結ぶ線がなす角)、下腿長軸と内外果傾斜の相対的角度としてLMLA(下腿長軸への垂直線と内外果頂点を結ぶ線がなす角)とした。統計処理は、偏相関係数を用いて、LAと踵骨の関係としてLAとHA、LAとLHAの、LAと内外果傾斜の関係としてLAとMLA、LAとLMLAの関係性を検討した。
    【結果】各計測の平均値は、LA7.1±2.4度、HA3.0±3.9度、LHA10.5±5.5度、MLA15.3±3.9度、LMLA8.1±4.0度であった。LAとLHAでは正の相関関係(r=0.439、p<0.01)、LAとLMLAでは負の相関関係(r=-0.431、p<0.01)が認められた。LAとHA、LAとMLAは有意な相関関係は認められなかった。
    【考察】LHAは距骨下関節に反映され、LAが増加するほど距骨下関節が回内する傾向にあった。したがって、LA増加はHAではなく距骨下関節に影響するものと考えられる。LA増加はMLA ではなくLMLA減少を示した。これらの関係から下腿傾斜に対する後足部アライメントの評価は、床面に対する位置関係ではなく下腿長軸に対する位置関係を評価する必要性を示している。LA増加に伴うLMLA減少は距腿関節機能軸に影響を与えると考えられる。足関節・足部は1つの機能ユニットとして作用し、下腿傾斜に伴う距腿関節機能軸変化は距骨下関節を介し前足部へも波及する。今回の結果から膝OA症例のLTと足部機能障害に対し、距腿関節機能軸変化の影響が示唆された。今回は健常者を対象とした静的アライメント評価である。今後、症例との比較も含め運動制御の観点から動的現象であるLTと足部機能障害の解明につなげていきたい。
  • ハンドヘルドダイナモメーターを使用して
    諌山 明日香, 今村 純平, 中村 桂子, 松村 亮一
    理学療法学Supplement
    2008年 2007 巻 77
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/05/13
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに】
    我々は、脳卒中片麻痺患者を対象に足関節他動背屈抵抗をハンドヘルドダイナモメーター(以下、HHD)で測定し、modified ashworth scale(以下、MAS)及びmodified tardieu scale(以下、MTS)の項目である筋の反応の質(以下、QMR)との関連性を検討したので報告する。
    【対象】
    脳血管障害の既往のある21名(平均年齢61.3±10.0歳、右麻痺12名、左麻痺9名、男性11名、女性10名)の麻痺側足関節を対象とした。
    【方法】
    測定には日本メディックス社製のPower Track II COMMANDERを用いた。MASとMTSのQMRを判定後にHHDで測定した。測定肢位は背臥位で膝関節30゜屈曲位とした。MAS判定時に補助者が最大背屈角度をゴニオメーターで確認し、設定角度とした。測定にあたり自作の補助器具を用いた。HHD測定時は、足関節を他動的に設定角度まで目視で連続4回動かし、その平均値を求めた。測定スピードはMTSとHHDで「出来るだけゆっくり」と「出来るだけ速く」の2種類とし、MASとHHDでは「出来るだけゆっくり」のみの測定を行なった。
    統計処理は、Spearmanの順位相関係数(rs)を用い、有意水準は5%とした。
    【結果】
    「出来るだけゆっくり」測定した時のMASのスケール別人数および背屈抵抗はそれぞれ、1(14名、90.7±23.8N)、1+(2名、75.9N、93.0N)、2(4名、116.5±12.3N)、3(1名、254.7N)で、rs=0.554(p<0.05)であった。同様にMTSでは、1(16名、93.7±24.2N)、2(5名、132.2±70.9N)で、rs=0.446(p<0.05)であった。
    「出来るだけ速く」測定した時のMTSのスケール別人数および背屈抵抗はそれぞれ、1(2名、94.6N、128.0N)、2(7名、124.0±20.8N)、3(10名、126.9±39.2N)、4(2名、82.0N、129.0N)で、rs=-0.013(NS)であった。
    【考察】
    今回の研究では、「出来るだけゆっくり」測定した時のHHDとMAS及びMTSに中等度の有意な相関が認められたことから、測定条件を統制すればHHDを用いて背屈抵抗を定量化できることが示唆された。「出来るだけ速く」測定した時はHHDとMTSに相関関係を認めなかった。その原因は、クローヌスの出現による測定精度の低下が考えられる。今回、ゴニオメーターと移動軸を目視下で測定した為、クローヌスにより最終角度での正確な測定が出来なかったと考える。今後、測定精度を向上させることで速い速度での背屈抵抗の定量化を図るとともに、装具や歩行との関連性についても検討していきたい。
  • 西尾 依織, 加藤 彩, 三宅 淳, 焦 発存, 山田 直臣, 二宮 善彦
    日本エネルギー学会大会講演要旨集
    2017年 26 巻
    発行日: 2017/07/25
    公開日: 2017/07/25
    会議録・要旨集 フリー

    This paper aims to clarify the effect of a bituminous coal addition on fly ash emission during air combustion of a low rank coal. 10 to 30 wt% of the bituminous coal was physically mixed with the low rank coal and then combusted in a lab-scale drop tube furnace at 1450 °C. The resulting ash was captured as bottom ash, fine ash (cyclone ash), and ultrafine ash (Low Pressure Impactor ash). Gaseous Na, K, Mg and Ca elements emitted from the low rank coal were captured by the surface of the ash particle through chemical reactions with aluminosilicate in the bituminous coal at high temperature. As a result, the ultrafine ash with particle size less than 1.0 μm generated from the combustion of the low rank coal was dramatically decreased with addition of the bituminous coal.

  • 体表観察点とX線画像との比較
    宮城 健次, 加藤 彩奈, 千葉 慎一, 大野 範夫, 筒井 廣明, 入谷 誠
    理学療法学Supplement
    2008年 2007 巻 80
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/05/13
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに】足関節と足部は1つの機能ユニットとして作用している。また、荷重位で脛骨の回旋が距骨下関節の動きと密接に関係していることは臨床上重要である。その運動は距腿関節を介し下肢へ伝えられる。前額面での距腿関節観察点として内果と外果の高低差、つまり傾斜はよく用いられる評価だが、下腿軸の傾斜や腓骨の位置などで変化するため、距腿関節の機能軸にどれだけ反映されるかは疑問である。今回、下腿内外果傾斜角を身体表面とX線画像から計測し、距腿関節機能軸として脛骨下関節面の傾斜との関係を検討し報告する。
    【対象と方法】対象はメディカルチェックを目的に当院整形外科を受診しX線検査を受けた男性13名(平均年齢27.3歳)26肢で立位全下肢正面撮影像を用いた。立位は測定基準線より各12°外旋位(Toe out)とした。身体表面からの評価として同一肢位でデジタルビデオカメラにて後方より撮影した。計測角度はX線画像より床面に対する内外果傾斜角(以下XMLA)と脛骨下関節面傾斜角(以下TA)、デジタル画像より床面に対する内外果傾斜角(以下DMLA)を計測した。内外果は最突出部分の頂点を計測点とし、不明瞭な場合は最突出部分の平面上の中点を計測点とした。検討項目はXMLAとTA、DMLAとTA、XMLAとDMLAの相関関係である。
    【結果】各計測の平均値はXMLA 11.3±3.1度、TA 3.4±3.3度、DMLA 13.6±2.9度であった。相関関係ではすべての関係で正の相関関係を認めた。XMLAとTA(r=0.62、n=26、p<0.01)、DMLAとTA(r=0.66、n=26、p<0.01)、XMLAとDMLA(r=0.90、n=26、p<0.01)。尚、すべての計測で内果よりも外果が低位で傾斜角は内反方向であった。
    【考察】距腿関節は外果関節面と脛骨の下関節面および内果関節面(Ankle mortice)とそれに対応する距骨滑車より構成される。体表から観察可能な内外果の傾斜は臨床上容易に距腿関節軸を把握する目的で行う評価である。今回の結果からTAに対するXMLA、DMLAの関係が同様であることから、DMLAもしくは体表からの評価によるTAの把握が可能であることが分かった。つまり、内外果の傾斜が強いとき距腿関節軸もより傾斜すると考えられる。内外果傾斜の増大は距骨下関節の回外、傾斜の減少は回内位を優位とさせることが予想され、その影響は前足部へ波及する。我々はこれまで本学術大会において下肢回旋運動に関して報告してきた。臨床で下肢回旋運動の破綻による障害は多く経験され、その多くは足部障害も伴っている。症例では内外果傾斜角に左右差を呈していることも多く、今回の結果から内外果傾斜角にも注目し距骨下関節と脛骨回旋運動障害の発生メカニズムを検討していく必要性を感じ、今後症例を含めた検討を行っていきたい。
  • 兼松 大和, 徳久 謙太郎, 三好 卓宏, 藤村 純矢, 奥崎 愛, 山中 牧, 鶴田 佳世, 小嶌 康介, 生野 公貴, 岡田 洋平, 梛野 浩司, 庄本 康治
    理学療法学Supplement
    2008年 2007 巻 79
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/05/13
    会議録・要旨集 フリー
    【背景】
    日常生活動作能力の獲得はリハビリテーションの重要な目的の一つである。その評価・練習は実際の日常生活場面で行われるだけでなく,要素となるパフォーマンス(リーチ動作や側方移動など)を取り上げて詳細に評価し,不得意なパフォーマンスを反復して練習する場合も多い。特に立位・歩行時のパフォーマンス評価は,自立度判定や転倒予防に資する重要な情報である。そこで我々は,脳卒中片麻痺患者による日常生活動作の遂行に必要な立位・歩行時のパフォーマンスを評価する「脳卒中動作能力尺度 Stroke Performance Scale(SPS)」を開発した。SPSは脳卒中片麻痺患者の日常生活動作場面の観察より,頻度の多いパフォーマンスを項目として抽出した立位12項目と移動8項目の全20項目(80点)から構成される。項目の選択肢は自立から中等度介助以上までを5段階(0-4点)で評価する。本研究の目的は,このSPSの検者間信頼性と,関連する評価尺度との併存的妥当性を検討することである。
    【方法】
    対象は2施設に入院・外来通院中の脳卒中片麻痺患者48名(年齢68.9±9.3歳)である。参加基準は口頭指示理解が可能,軽介助下で立位保持可能なものとした。対象者のうち35名は各施設の2名の検者により経日的にSPS評価が行なわれた。他の検者の評価結果を研究終了後まで教えないことにより,先入観に基づく測定バイアスを排除した。SPS評価後1週間以内にFunctional Independence Measure(FIM)、Functional Ambulation Category(FAC)、Timed Up and Go test(TUG),10m最大歩行速度(10mMWS),Functional Reach test(FR)などの関連する尺度の評価を行なった。検者間信頼性は検者2名の評価結果間の級内相関係数(ICC(2,1))を算出し,併存的妥当性はSPSと他の関連する尺度間のスピアマン順位相関係数を算出して検討した。有意水準は5%とした。
    【結果】
    SPSの評価結果は平均49.5±25.3(1-80)点であった。検者2名のSPS評価結果間のICCは総合得点(0.97),立位項目(0.94),移動項目(0.97)の全てで有意な,かなり高い相関がみられた(p<0.05)。SPS総合得点は,FIM運動項目(ρ=0.71),FAC(ρ=0.79),10mMWS(ρ=0.77),TUG(ρ=0.76),FRT(ρ=0.67)と有意な高い相関がみられた(p<0.05)。一方FIM運動項目と10mMWS(ρ=0.39),TUG(ρ=0.46),FRT(ρ=0.52)の相関は,有意ではあるものの比較的低値であった(p<0.05)。
    【考察】
    SPSの検者間信頼性は良好であった。Nagiの障害構造ではFAC,10mMWS,TUG,FRTは機能的制限の評価尺度にあたるが,これらの評価尺度とSPSの間に高い相関がみられたことから,同種の評価尺度であることが示唆された。また,FIM運動項目とSPSの比較では高い相関がみられたものの, FIM運動項目と10mMWS,TUG,FRTとの相関は低値であったことから,SPSは他の機能制限評価尺度よりも日常生活動作との関連が高いことが示唆された。今後はSPSの臨床における有用性について検討したい。

  • 上原 伸夫, 富樫 秀雄, 清水 得夫
    分析化学
    2002年 51 巻 7 号 533-538
    発行日: 2002/07/05
    公開日: 2009/03/13
    ジャーナル フリー
    モノアザクラウン環にカルボジチオ酸基を導入した1,4,7,10,13-ペンタオキサ-16-アザ-シクロオクタデカン-N-カルボジチオ酸アンモニウム (A18CC) 及び1,4,7,10-テトラオキサ-13-アザ-シクロペンタデカン-N-カルボジチオ酸アンモニウム (A15CC) を合成し, その重金属錯体のキャピラリーゾーン電気泳動挙動について検討した. 検討したA18CC及びA15CC錯体のうち, エレクトロフェログラムに明りょうなピークを与えたのはCoII, PdII-A18CC錯体だけであった. CoII, PdII-A18CC錯体の電気泳動移動度は泳動液中のアルカリ金属イオン濃度の増加に伴い増大した. 特記すべきことはLi+イオンとCoII, PdII-A18CC錯体との会合反応が認められたことである. 一方, 重金属-A15CC錯体はいずれのアルカリ金属イオンを含む泳動液を用いても電気浸透流マーカー (メシチルオキシド) のピークからは分離されなかった. 非線形最小二乗法によりCoII, PdII-A18CC錯体の電気泳動移動度に及ぼす泳動液中のアルカリ金属イオン濃度の影響を解析した.
  • 加藤 彩, 中永 士師明
    日本東洋医学雑誌
    2013年 64 巻 6 号 336-339
    発行日: 2013年
    公開日: 2014/05/16
    ジャーナル フリー
    繰り返す性器ヘルペスの治療には,抗ヘルペスウイルス薬の継続投与による再発抑制療法が行われているが,漢方薬による治療報告は散見される程度である。今回,繰り返す性器ヘルペスの再発に補中益気湯が奏効した症例を経験したので,若干の考察を加えて報告する。
    症例は,34歳女性,2回妊娠2回出産。数年前より性器ヘルペスの再発を繰り返し近医にて治療していたが,再発が頻回となり当科を初診した。再発所見の他,全身倦怠感,食欲低下などを自覚し,気虚と考え補中益気湯を7.5g/日投与開始した。服用後2週間で全身倦怠感は消失。徐々に再発回数は減少し一年弱で服用を中止したが,その後も再発は認めなかった。
    本症例は,全身倦怠感,食欲低下の改善ともに,性器ヘルペスの再発回数も減少していった。性器ヘルペス再発の状態を気虚と考え,補中益気湯で治療は可能と考えられた。
  • 宇井 美穂子, 山内 晶世, 鈴木 巌
    分析化学
    2005年 54 巻 6 号 495-501
    発行日: 2005年
    公開日: 2005/08/31
    ジャーナル フリー
    ピレニルメチルアミン修飾α-シクロデキストリン(1)を合成し,N -オクタノイルトリプトファン(D-Trp-C8L-Trp-C8)との包接化合物形成を通した光学異性識別を検討した.1の蛍光はpH依存性を示し,そのpH滴定より1のpKaは6.95と求められた.アミノ基がプロトン化しピレンに対する消光作用を示さないpH 5.9において,1の蛍光はD-Trp-C8L-Trp-C8により消光され,その濃度依存性から1のこれらゲストに対する会合定数はそれぞれ2160,1200 M-1 と決定できた.ゲストのカルボキシル基が解離していないpH 4.0における1の会合定数はD-Trp-C8L-Trp-C8に対しそれぞれ790,597 M-1 であった.1H-核磁気共鳴スペクトルにおいて,1のピレン残基由来のプロトンとD-Trp-C8のインドール環由来のプロトンに高磁場シフトが観察されたが,L-Trp-C81ではこのような高磁場シフトは観察されず,1のピレン環はD-Trp-C8のインドール環とのみ相互作用していることが示唆された.以上の結果は,1のピレン残基とアンモニウム基がα-シクロデキストリン空孔の付加的な認識場として機能し,D-Trp-C8L-Trp-C8に比べ強く包接することを示している.
  • 加藤 彩乃, 澤江 幸則
    アダプテッド体育・スポーツ学研究
    2015年 1 巻 1 号 26-29
    発行日: 2015年
    公開日: 2019/04/02
    ジャーナル オープンアクセス
  • ~放射光測定技術が果たす役割~
    神谷 哲, 羽生 圭吾
    オレオサイエンス
    2022年 22 巻 2 号 61-70
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/02/05
    ジャーナル フリー

    粉体は輸送や保管コスト,ならびに保存性の観点から製品や原料の形態として広く利用されている。一方で,粉体は計量時に手間がかかり,周囲へ粉の付着や飛散,さらには溶解時に解け残りが発生するなどの課題がある。著者らは,粉ミルクの使用時の手間を軽減しつつ,輸送適性を有する形態として,粉ミルクの固形化(タブレット)製造プロセスを開発した。本稿では固形化粉ミルクを実現する際の鍵となる製造技術について紹介する。具体的には,高い溶解性と輸送適性を両立させるための「コア・シェル構造」を得るための2 つの重要な技術,「圧縮プロファイル制御による打錠技術」と「糖質のガラス化・結晶化制御による硬化技術」について説明する。これらの製造技術の確立とメカニズム解明は,放射光測定技術を利用して実現した。本稿を通して,放射光を使った食品の計測とその独自の現象解釈が商品の新しい価値を創出した事例を紹介する。

  • 小方 頼昌, 加藤 彩子, 今井 健一, 落合 邦康
    日本歯周病学会会誌
    2014年 56 巻 3 号 267-271
    発行日: 2014/09/19
    公開日: 2015/02/18
    ジャーナル フリー
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