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クエリ検索: "卵管膨大部"
623件中 1-20の結果を表示しています
  • 熊谷 敏博, 石橋 晃
    日本家禽学会誌
    1984年 21 巻 5 号 245-251
    発行日: 1984/09/25
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
    1.産卵周期内の
    卵管膨大部
    での卵白蓄積速度をしらべるため,70週齢の白色レグホン種にトウモロコシ-大豆ミール飼料に給与し,排卵前3,排卵後0,2,5,10時間に屠殺した。
    2.蛋白質の
    卵管膨大部
    への蓄積速度は一定ではなく,排卵後5時間は1時間当り0.020g,5時間後から次の排卵の3時間前までの16時間は0.127~0.140gに増加し,次の排卵までの3時間は0.477gと著しく増加した.
    3.
    卵管膨大部
    に蓄積されている水溶性蛋白質は排卵時に7.10gと最高になった。それは卵白2個分に相当する。卵黄が通過する時にその半分が減少した。
    4.
    卵管膨大部
    の水溶性蛋白質画分と卵白のSDS-PAGEパターンは極めて類似性が高かった。
  • 小笠原 敏浩, 小山 理恵, 村井 真也, 利部 正裕, 秋元 義弘
    日本産科婦人科内視鏡学会雑誌
    2001年 17 巻 2 号 41-43
    発行日: 2001年
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • ―卵管線状切開・MTX局注併用療法のデータ解析―
    和田 真一郎, 竹中 裕, 金野 陽輔, 名古 ゆり恵, 角田 敬一, 中島 亜矢子, 齋藤 洋, 福士 義将, 藤野 敬史, 佐藤 力
    日本産科婦人科内視鏡学会雑誌
    2007年 22 巻 2 号 420-423
    発行日: 2007年
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 猪 貴義, 吉川 早紀男, 保谷 毅, 佐久間 勇次
    実験動物
    1969年 18 巻 2 号 47-51
    発行日: 1969/04/01
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    実験動物における系統間の特性を明らかにする目的で, 約90~120日令の雌マウス7系統 (CFW, CF#1, C3H, C57BL, SS, AA, KK) を用いて排卵数, 産子数について比較検討を行なった。
    えられた結果は次のものである。
    1.各系統における左
    卵管膨大部の卵数と右卵管膨大部
    の卵数を比較したところ, 左, 右間で有意差はえられなかった。
    2.左, 右
    卵管膨大部
    の合計卵数について系統間で比較したところ, 排卵数の多い系統としては, CFW, CF#1, SS系があり, これらの系統の平均排卵数は11~13ケの範囲にあった。中位の排卵数を示した系統としてはC3H, AA, KKがあり, これら系統の平均排卵数は10.0~10.7の範囲にあった。また, 排卵数の少ない系統としてはC57BLがあり, 排卵数の平均は8.8であった。平均排卵数についてはCFWとC3H, C57BL, SS, AA, KK間に, CF#1とC3H, C57BL, SS, AA, KK系間で, SSとC57BL間に有意差がえられた (p<0.05) 。
    3.同一系統内における体重と排卵数 (左, 右
    卵管膨大部
    における卵数の合計) の相関関係はえられなかった。
    4.産子数について系統間で比較したところ, 産子数の多い系統としては, CFW, CF#1で, その平均は10~12匹であった。中位の系統としてはSS, AA, C57BLで, その平均は, 7.4~7.9の範囲にあった。産子数の少ない系統としては, C3H, KKで, 平均は4.7~5.2の範囲にあった。平均産子数についてはCFWとC3H, C57BL, SS, AA, KKの間に, CF#1, C3H, C57BL, SS, AA, KKの間に, C57BLとC3H, KKの間に, SSとC3H, KKの間に, AAとC3H, KKの間に, それぞれ有意差がえられた (P<0.05) 。
    5.産子率 (排卵数を100としたときの産子数の割合) について系統間で比較したところ, 産子率の高い系統としてはCFW, C57BLで84~93%を示した。中位のものとしては, CF#1, SS, AAで70~77%, 産子率の低い系統としては, C3H, KKで43~50%を示した。
    6.以上の結果から, 系統によって排卵数と産子数は必ずしも平行関係になく, 産子数の決定において, 排卵数の果す役割の程度が系統によって異なることが明らかにされた。
  • *臼井 智之, 石川 祐, 山下 美鈴, 兼森 芳紀, 馬場 忠
    日本繁殖生物学会 講演要旨集
    2015年 108 巻 P-49
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/09/15
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】哺乳動物の精子は,卵管を通過する過程で受精能を獲得する。現時点では受精能獲得が卵管峡部で起こっているという仮説が有力であり,精子は超活性化運動能を呈し,次いで先体反応を起こして
    卵管膨大部
    の卵子と受精する。しかし,
    卵管膨大部
    まで到達する精子は著しく少なく,精子が卵管をどのような制御のもとで移行しているかに関してはいまだに不明な点が多い。そこで,本研究では精子の卵管移行機構を明らかにすることを目的として研究を行った。【方法】精子の先体とミトコンドリアでそれぞれEGFPとDsRed2が発現しているトランスジェニック(TG)オスマウス(大阪大学伊川研究室より譲受)を野生型メスマウスと交配させ,交尾後6時間で卵管を摘出した。卵管は卵管峡部から
    卵管膨大部
    の間で7つの部位に分け,各部位に存在する精子数を算出した。また,先体反応の遅延があるACR欠損マウスや異常な先体構造を有し低妊孕性のACRBP欠損マウスをそれぞれ上記TGマウスと交配させることによって作製したオスマウスも調べ,それらの精子の卵管移行状況を野生型マウスと比較検討した。【結果】まず,野生型の精子を調べたところ,卵管峡部に200以上の精子が観察された。また,卵管峡部から
    卵管膨大部
    へ近づくにつれて精子数は急激に減少し,
    卵管膨大部
    では10前後の精子が存在した。ACR欠損マウスでは,卵管の各部位で野生型マウスとほぼ同数の精子が観察された。一方,ACRBP欠損マウスは卵管峡部で野生型マウスの約半数程度の精子しか見られなかったが,
    卵管膨大部
    には野生型マウスとほぼ同数の精子が存在していた。さらに,ACRBP欠損精子の形態を詳細に分類したところ,子宮には先体構造が異常な精子が数多く見られたが,卵管では正常に近い先体構造を有する精子だけであった。このように,ACRBP欠損マウスでは,精子が子宮から子宮卵管接合部へ移行する際に異常な精子が淘汰されていた。以上の結果より,精子の卵管移行では卵管峡部の通過が特に重要であることが示唆された。
  • 藤井 剛, 前田 万里紗, 松岡 秀樹, 水津 愛, 岩見 州一郎
    産婦人科の進歩
    2021年 73 巻 3 号 225-229
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/08/07
    ジャーナル 認証あり

    われわれは,2胚移植後異所性妊娠と診断し腹腔鏡手術にて左

    卵管膨大部
    の胎嚢摘出を行うも,手術後対側卵管妊娠の存続が疑われメソトレキセート(MTX)投与に至った症例を経験したので報告する.症例は32歳.前医にて2胚移植を施行後,異所性妊娠の疑いにて当科紹介となった.MRIでは両側付属器に径5-6 mm程度の胎嚢を否定できない像を認めた.腹腔鏡手術の術中所見では左
    卵管膨大部
    は径1 cm程度に腫大していたが,右
    卵管膨大部
    も軽度腫大していることが確認された.われわれはこの左
    卵管膨大部
    を切開し,胎嚢と思われる組織をほぼ出血することなく完全に摘出した.摘出組織に肉眼的に絨毛が確認されたため,左卵管切開部を縫合し,右卵管は施術することなく手術を終えた.術後血中hCGの低下が見られないため術後MTX 50 mg/m2を投与,術後52日後にhCGの陰性化を確認した.両側卵管妊娠の発生は非常にまれであり,その発生率は異所性妊娠のうち,1/1,580とする報告もある.2胚移植は異所性妊娠のリスクとなることが報告されており,この場合両側卵管妊娠の可能性も念頭に置き,注意深い観察が必要と考えられた.〔産婦の進歩73(3):225-229,2021(令和3年8月)〕

  • 田中 克英
    日本畜産学会報
    1968年 39 巻 9 号 377-385
    発行日: 1968年
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    白色レグホーン種の産卵鶏で,産卵数が3個以上のクラッチを示し,クラッチとクラッチとの間の休産日数が1日の鶏について,クラッチ最終卵(Ct)の排卵から第2卵(C2)排卵後8時間までの期間のいろいろな時期における下垂体前葉LH力価を卵巣アスコルビン酸減少法によって測定した.また,休産鶏を午前10時から翌朝8時まで2時間ごとに殺して下垂体前葉を採取し,そのLH力価を側定した.さらに,産卵鶏の
    卵管膨大部
    に糸を通した場合,および卵管峡部を結紮した場合の下垂体前葉LH力価を測定した.
    産卵周期中の鶏の下垂体前葉LH力価は排卵から次の排卵までの期間に変動を示し,その変動には2つのピークが認められる.すなわち,クラッチ第1卵(C1)排卵からC2排卵までの期間においては,第1ピークはC1排卵後6時間(C2排卵前20時間)に,第2ピークはC1排卵後18時間(C2排卵前8時間)に認められる.Ct排卵からC1排卵までの期間においては,第1ピークはCt排卵後2時間(C1排卵前38日時間)に,第2ピークはCt排卵後18時間(C1排卵前22時間)に認められる.Ct排卵後の第2ピークはC1排卵後の第2ピークと異なり直ちに減少を示さない.排卵から次の排卵までの期間に認められる2つのピークのうち,第2ピークのLH力価の減少が排卵と特に密接な関係をもつものと推察される.
    休産鶏の下垂体前葉LH力価は24時間を通じて顕著な変動を示さない.
    卵管膨大部
    に糸を通した鶏,および卵管峡部を結紮した鶏の下垂体前葉LH力価は,対照鶏における力価とくらべ,著しい差異を示さない.それ故,産卵周期中の鶏に認められる下垂体前葉LH力価の排卵後の第1ピークをひきおこす要因が卵管上部の刺激であるという可能性はきわめて低いものと推察される.
  • 川島 光夫, 上吉 道治, 田中 克英
    日本家禽学会誌
    1983年 20 巻 2 号 140-142
    発行日: 1983/03/25
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
  • 楠原 征治, 大橋 知男
    日本家禽学会誌
    1991年 28 巻 6 号 328-334
    発行日: 1991/11/25
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
    8~10ヵ月齢の無処理産卵鶏とエストロジェンを1回投与した同月齢の産卵鶏の
    卵管膨大部
    および卵殻腺部におけるエストロジェンレセプターの局在を免疫組織化学的に観察した。また,80日齢未成熟鶏および70日齢より1日1回10日間エストロジェンを連続投与した未成熟鶏についても同様の観察を行った。
    産卵鶏の
    卵管膨大部
    および卵殻腺部では,固有層の管状腺細胞の核にエストロジェンレセプターの局在を示す免疫反応が認められたが,上皮細胞には観察されなかった。エストロジェン投与産卵鶏においても同様の局在を示したが,免疫反応は無処理産卵鶏のものより強かった。
    一方,未成熟鶏の
    卵管膨大部
    および卵殻腺部では,上皮細胞と固有層の結合組織細胞の核にエストロジェンレセプターの局在を示す免疫反応が認められた。エストロジェン投与により
    卵管膨大部
    および卵殻腺部の固有層には管状腺が発達し,これらの管状腺細胞の核に免疫反応が認められた。しかし,上皮細胞の核には免疫反応が観察されなかった。
    これらの結果から,エストロジェンは未成熟鶏における卵管の発達に直接作用し,産卵鶏では卵管の管状腺の分泌機能に直接作用していると考えられた。
  • 渡邉 善, 渡辺 正, 渡邉 孝紀
    日本産科婦人科内視鏡学会雑誌
    2012年 28 巻 1 号 459-464
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/09/19
    ジャーナル フリー
    Objective: To examine the operative outcomes of laparoscopic salpingotomy for ampullary tubal pregnancy.
    Methods: Using a retrospective cohort, we examined 142 patients who underwent laparoscopic salpingotomy for ampullary tubal pregnancy at Sendai City Hospital and NTT East Japan Tohoku Hospital between March 2000 and July 2011. Of the 142 patients, 106 had intraoperative injection of local methotrexate (MTX).
    Results: Laparoscopic salpingotomy was completed in 142 patients, but in 3 cases (2.1%), the surgery was converted to salpingectomy. There were 127 of 142 patients who had an uneventful postoperative course, while 15 patients (10.6%) were diagnosed with persistent ectopic pregnancy (PEP). PEP occurred in 9 (8.5%) of the 106 patients who received local MTX treatment. There were 116 patients who underwent hysterosalpingography or second look laparoscopy, and in 98 (84.5%) of them, the patency of the treated tube was confirmed. Postoperatively, 55 patients achieved pregnancy.
    Conclusion: Laparoscopic salpingotomy for ampullary tubal pregnancy can be considered a useful surgical procedure to preserve fallopian tube function when careful management is performed.
  • 小池 弘幸, 渡辺 裕之, 野田 俊一, 戸枝 通保, 金子 政時, 中元寺 義昭, 森藤 登志子, 川口 日出樹, 西内 伸輔, 児玉 由紀, 池ノ上 克, 森 憲正
    日本産科婦人科内視鏡学会雑誌
    1991年 7 巻 1 号 39-45
    発行日: 1991年
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 佐藤 正光, 正木 淳二, 丹羽 太左衛門
    日本養豚研究会誌
    1981年 18 巻 3 号 146-152
    発行日: 1981/12/31
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    豚の黄体期の
    卵管膨大部
    の上皮細胞を走査型電子顕微鏡および透過型電子顕微鏡で観察した。
    繊毛の間に胞状の突起物 (プロトリュージョン) が観察された。それらは上皮細胞の一部が突き出たものであり, 中に, くびれを生じ上皮細胞から分離してゆく像が認められた。
  • 中田 好則, 横関 正一, 原田 清行, 山田 俊夫, 佐伯 美幸, 阿原 道正
    産婦人科の進歩
    1992年 44 巻 3 号 258-262
    発行日: 1992年
    公開日: 2011/07/05
    ジャーナル フリー
    In a 34-year-old woman (gravida 1, para 0) left tubal pregnancy was diagnosed prior to rupture at 8 weeks' gestation by transvaginal ultrasound tomography. She was treated with conservative surgery by carbon dioxide laser salpingostomy of the left fallopian tube. The antimesosalpingeal border was injected with an epinephrin solution, and a 1-cm linear salpingostomy incision was made. The intratubal contents were removed and the incision was closed with 4-0 nylon sutures. Her postoperative hospital course was uncomplicated. A postoperative hysterosalpingogram postoperatively showed patency in the surgically treated tube.
  • 武内 務, 峯 伸也, 桑島 豊彦, 高橋 肇, 鈴木 俊治
    日本医科大学医学会雑誌
    2005年 1 巻 4 号 180-184
    発行日: 2005年
    公開日: 2005/11/09
    ジャーナル フリー
    In this study, the cul-de-sac fluid to serum hCG ratios in patients with ectopic pregnancy were examined. The cul-de-sac fluid to serum hCG ratios were>1 in 7 patients with ampullary pregnancy, while they were<1 in 3 patients with unruptured isthmic pregnancy. The cul-de-sac fluid to serum hCG ratio may be dependent on the location of the gestational product.
  • 加納 徳照
    産婦人科の進歩
    1995年 47 巻 2 号 261-276
    発行日: 1995/03/01
    公開日: 2011/07/05
    ジャーナル フリー
    With the widespread use of in vitro fertilization-embryo transfer, the oviduct continues to play an important role in successful pregnancy. While the exact effects of the oviduct on the reproductive process remain unclear, steroid hormones, especially estrogens, have been demonstrated in vivo to induce and maintain the maturation and secretory activities of oviduct epithelial cells. However, it has usually been difficult to observe the effects of estrogens on the oviduct epithelial cells in experimental systems, because the addition of estrogens to the culture medium containing serum usually induced the proliferation only of stromal cells but not of epithelial cells. In this study a part of human oviduct new culture model has been applied to epithelial cells obtaind from ampulla and the established cells cultured have been studied immunohistochemically and ultrastructurally as well.
    After 3 weeks of culture in serum-free medium, most of the cells revealed positive reaction in keratine and epithelial membrane antigen (EMA) stainings, and negative in vimentin. However, the cells cultured in the medium containing serum or calcium were exclusively positive in vimentin reaction.
    Oviduct epithelial cells are composed mainly of secretory and ciliated cells. The epithelial cells cultured on a collagen gel base with serum-free medium showed ultrastructural characteristics similar to those of secretory cells of the oviduct epithelium, and the cells in the over layered medium contained ciliated cells.
    Both of ciliated and secretory cells cultured in the floating collagen with serum-free medium proliferated in the similar way of cellular arrangement as in oviducts epithelium on the floating collagen gel.
    Estrogen and progesterone receptors were immunohistochemically observed in the epithelium of oviduct as well as in cultured epithelial cells were also.
    With the use of estrogen in the serum-free medium, the cultured epithelial cells showed a marked increase of cytoplasmic organella and the surface protrusions suggesting apocrine secretion were frequently obserbed.
    However, proliferation of cultured cells was not accelerated by the addition of estrogen (E1, E2 or E3) or progesterone to the medium. [Adv Obster Gynecol 47(2) : 261-276, 1995 (H7.3)]
  • 川島 光夫, 上吉 道治, 田中 克英
    日本家禽学会誌
    1982年 19 巻 4 号 245-246
    発行日: 1982/07/25
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
  • 石浦 哲
    昭和医学会雑誌
    1982年 42 巻 3 号 311-320
    発行日: 1982/06/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    ヒト
    卵管膨大部
    の摘出短冊状標本を用いて, その自動性収縮及び電気的活動を性周期に分けて記録し, コンピューターによりその波形分析を行った.また, 卵管は豊富な交感神経支配をうけているので, catecholamineの作用を検討した.即ち, noradrenalineの作用前後の比較的平均収縮下面積 (relative average area under curve) , 反応の高さをコンピューターにより解析し, 薬物による変化度を定量的に検討した.なお, 性周期の決定は子宮内膜を組織学的に検索する方法により行った.自動性収縮は性周期により変化する.即ち, 頻度は増殖期中期より増加し, 波形も漸次規則的になる.増殖期後期には, さらに規則的になるが, 排卵期を境として頻度は減少しはじめ, 波形も不規則になり, 分泌期後期には多くの収縮が加重された様な形となる.これをコンピューターで分析すると, 増殖期初期ではmaximum power component即ち, スペクトルのピークは9.1秒の所に見られ, 増殖期後期には7.2秒の所に見られ, その幅はほとんどないが, 分泌期初期には11.7秒となり, この他に13~16秒, 25秒前後の所にも小さなcomponentが見られるようになる.分泌期後期には25.9秒にmaximum power componentがあり, この他に14~16秒, 35~37秒, 40~42秒の所にも小さなcomponentが存在し, 収縮が不規則であることを示している.このことは, 平滑筋細胞のnexusの状態が, progesteroneにより変化し, 興奮の筋-筋伝導が悪くなったためと考えられる.Noradrenalineを作用させ, α, βの遮断剤を用いた結果, α作用により収縮が亢進し, β作用により抑制が見られた.増殖期には, 過半数に明確なるα作用が見られるが, 分泌期にはα作用は出現しなかった.一方, β作用は各性周期を通じて出現した.Noradrenalineの収縮力に及ぼす作用を, 比較的平均収縮下面積より比較検討した.増殖期ではnoradrenaline作用後135.1%に増加し, 分泌期では作用後55.7%に減少した.増殖期ではα作用による収縮の亢進, 分泌期ではβ作用による抑制であった.このことより, 増殖期から分泌期になると, ヒト
    卵管膨大部
    はα優位からβ優位となることが知られる.Adrenalineでもnoradrenalineと同様に, α作用により亢進, β作用により抑制が見られたが, isoproterenolではβ作用による抑制のみが見られた.
  • 渡辺 元, 本間 運隆
    日本家禽学会誌
    1982年 19 巻 3 号 157-164
    発行日: 1982/05/25
    公開日: 2008/11/12
    ジャーナル フリー
    劣性シルバーウズラは, 当教室において維持していた野生型ウズラの閉鎖集団中に1978年見出され, 分離された羽装の変異系である。そのホモの雌は, 卵白及び卵殼を欠く卵を生産するという特異な形質を伴っている。本研究は, その形質の1つである卵白分泌異常の原因が, ホルモンに対する卵白産生細胞の感受性の異常, あるいは特定の卵白成分の欠如にあるか否かを検討するために行なった。
    劣性シルバー•ホモの雌の卵管において産生される蛋白質の組成を検討するため, その卵の表面を洗浄した液を試料として, 抗ニワトリ全卵白ウサギ血清を用いた交差免疫電気泳動を行なった。その結果, 劣性シルバーの卵管分泌物中にも極少量であるが野生型ウズラの卵白蛋白質それぞれに対応したオボアルブミンを含む4種の蛋白質成分が認められ, 両者の卵管分泌物の間に質的差異はないと判断された。
    次に, 卵白産生細胞のエストロジェンに対する感受性が低く, 分泌に十分な量の卵白が合成されないのではないかと考え, 去勢雌ウズラにエストラジオールベンゾエート (EB) 0.1mgを5日投与し, その結果
    卵管膨大部
    において産生されるオボアルブミン量をロケット免疫電気泳動法にて測定した。劣性シルバーの膨大部においても野生型の膨大部に匹敵するオボアルブミンが合成された。従って劣性シルバーの卵管は, 分泌は殆んど行なわないにも拘らず, 十分な卵白合成能を持つことがわかった。
    また, プロジェスチン依存性の蛋白質であるアビジンの産生の有無を検討するため, 卵管の凍結切片に, ビオチニルパーオキシダーゼを用いたアビジンの組織化学的染色を施した。成熟劣性シルバーでは, アビジンは野生型同様
    卵管膨大部
    の腔上皮にのみ認められた。さらに, 去勢しEB 0.1mgを5日間投与した劣性シルバー雌の卵管ではアビジンは認められなかったが, その処理に続きプロジェステロン0.1mgを投与したところ, アビジンは膨大部に大量に認められ, これらの点に関しても同処理の野生型の卵管との間に差を認めえなかった。
    以上の結果より, 劣性シルバーの卵白合成能は, 野生型のそれに比し何ら劣る点がないことが明らかにされた。したがって劣性シルバー雌の異常産卵の原因の1つは,
    卵管膨大部
    における卵白放出の機能障害にあることが強く示唆された。
  • 竹中 雅昭, 原 鐵晃, 上田 克憲, 大濱 紘三
    日本産科婦人科内視鏡学会雑誌
    1992年 8 巻 1 号 37-39
    発行日: 1992年
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 水田 馨, 三好 潤也, 黒田 くみ子, 井手上 隆史, 田中 義弘, 松岡 智史, 吉松 かなえ, 荒金 太
    日本産科婦人科内視鏡学会雑誌
    2018年 34 巻 1 号 123-127
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/07/21
    ジャーナル フリー

      Ectopic pregnancy is considered as a possible diagnosis in cases in which women experience acute abdominal pain and a urinary human chorionic gonadotropin (hCG) test produces a positive result. However, we present a case of ruptured ectopic pregnancy involving a negative urinary pregnancy test result. A 34-year-old nulliparous woman was admitted to the emergency room of our hospital due to the sudden onset of lower abdominal pain. Rebound pain in the lower abdomen was detected during a physical examination. Since transabdominal ultrasonography showed massive ascites, and a urinary pregnancy test produced a negative result, we performed a contrast-enhanced computed tomography scan and found a 5-cm right-sided ovarian cyst and extravasation around the left adnexa. We diagnosed the patient with left ovarian hemorrhaging and a right ovarian hemorrhagic luteal cyst. Two hours later, hemorrhagic shock occurred, and an emergency laparoscopic operation was carried out. We detected a swollen left fallopian tube, which had ruptured and was bleeding. We performed left salpingectomy. After the operation, the patient's preoperative serum sample was re-examined to re-assess her hCG level. As a result, her serum hCG level was found to be 23.3 mIU/ml. Pathological examinations showed a very small number of chorionic villi. The final diagnosis was ectopic pregnancy. The patient's postoperative course was uneventful. This case report illustrates the difficulty of diagnosing ectopic pregnancy. Clinicians should include ectopic pregnancy in the differential diagnoses for cases of acute abdominal pain involving women of reproductive age, regardless of the results of urinary pregnancy tests.

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