国有林の面積は,全森林面積の32%をしめ,753万haを有しています。この国有林の管理・経営に従事している労働者は,職員(月給制)39,245人,日給制常用作業員7,014人,計91,268人と,日雇作業員(延人員)4,542,272人,おります。これらの人たちは,進歩した林業技術によって,林業が近代化されている反面,雇用制度そのものが,極めて封建的であり,同一業務に従事しながら,自分によって,賃金,諸手当,休暇等にいちじるしい差別をつけられています。また,林業の賃金は,他の産業に比較して極めて,低く林業技術が進歩している反面,とりのこされた断層と考えます。この現状を説明するにあたり,国有林の雇用制度を次のとおり説明します。1. 月給制職員(
国家公務員
)法律で身分が保障されている。2. 常用作業員(
国家公務員
)1年間雇用3. 定期作業員(
国家公務員
)年間6ヵ月以上毎年反復雇用される。4. 月雇作業員(
国家公務員
)月単位で雇用される。5. 日雇作業員(
国家公務員
)日雇。
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