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59件中 1-20の結果を表示しています
  • 市原 邦彦, 久野 邦義, 屋冨祖 正光, 上田 佐智恵, 中島 崇博, 宮地 幸紀
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1985年 38 巻 3 号 693-704
    発行日: 1985/03/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cefminox (CMNX, MT-141) は明治製菓中央研究所において開発されたCephamycin系抗生物質で, 化学構造上7位にD-Cystcine由来の側鎖を持つこと, 又, Mcthoxy基を持つことからβ-Lactamaseに安定で, グラム陽性菌, グラム陰性菌に対し広範な抗菌スペクトルを有するだけでなく, 嫌気性菌に対しても優れた抗菌力を有する。
    今回, 我々は小児における本剤の吸収, 排泄を含む基礎的, 臨床的検討を行つたので報告する。
  • 中河原 優貴, 向井 智彦
    映像情報メディア学会技術報告
    2016年 40.11 巻 AIT2016-79
    発行日: 2016/03/02
    公開日: 2017/09/22
    会議録・要旨集 フリー
    セルアニメ制作ではモデルやキャラクターの形状をあえて崩し,非現実的な形や動きを与えることでセルアニメ特有の表現を行っている.一方,3DCGアニメではそのような表現が難しい.そこで本研究では,キャラクターの動きの補間方法が,セルアニメと3DCGでは異なる点に着目する.そして,キャラクターの90度の振り向きにおける補間を3DCGモデルの変形によって,変化させることでリミテッド表現が可能かどうか検証する.
  • Isogenic transductantの作製とその性質
    鶴岡 勉, 宮田 愛子, 井上 重治
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1996年 49 巻 9 号 892-898
    発行日: 1996/09/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Escherichia coli (E. coli) K-12由来の株よりin vitroで選択したホスホマイシン (FOM) 耐性菌FR182とFR190の耐性遺伝子は, それぞれE. coli K-12の染色体地図の52分近傍と85分近傍に位置した。この結果とこれまでの生理学的及び生化学的分析から, FR182はptslに, そしてFR190はcyaAに変異を起こしているものと考えられた。そこでそれぞれの株を元にFOM耐性に関するIsogenic transductant (耐性株 AMG3と感受性株AMG4の対と耐性株AMI5株と感受性株AMI6の対) を, アルカリホスファターゼ欠損株を受容菌として作製した。次にFOMに対する感受性を嫌気条件下で測定した結果, 以上の4株に対するMICは総て低下し, 且つ耐性株は嫌気条件下で感受性株とほぼ同程度の高い感受性を示すことが判明した。一方, 以上の耐性株はサイクリックアデノシン-3',5'-リン酸 (cAMP) やグルコース6-リン酸 (G6P) を添加することにより感受性化して, MIC値よりはるかに低濃度のFOMで明確な溶菌を示した。
    以上の4株は, cAMPとG6Pの両方の存在下でFOMにより一層強く溶菌した。
  • 岡崎 慶江, 吉野 克樹, 後藤 真, 柏崎 禎夫, 金野 公郎
    日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
    1994年 3 巻 3 号 175-181
    発行日: 1994/04/15
    公開日: 2020/09/01
    ジャーナル フリー

    膠原病に合併した間質肺炎の症例に対し2種のステロイドパルス療法(変法パルス法とhalf dose法)を施行し,その両者を比較検討した.その結果,変法パルス療法のほうが有効である結果が得られた.すなわち,早期に多量のステロイドを投与し,10日ほどは漸減的に血中ステロイド量を高く維持することが,間質性肺炎を寛解に導くために必要であることが示唆された.

  • 本廣 孝, 半田 祥一, 山田 秀二, 沖 眞一郎, 吉永 陽一郎, 佐々木 宏和, 荒巻 雅史, 織田 慶子, 阪田 保隆, 加藤 裕久, 山下 文雄, 鈴木 和重, 岡林 抄由理, 市川 光太郎, 木葉 万里江, 清水 透子, 今村 徳夫, 石橋 紳作, 渡辺 順子, 高橋 耕一, 杉山 安見児, 三宅 巧, 荒木 久昭, 垣迫 三夫, 高岸 智也, 前野 泰樹, 下飛田 毅, 山田 孝, 松隈 義則, 平田 知滋, 田中 信夫, 永山 清高, 安岡 盟, 林 真夫, 天本 正乃, 津村 直幹, 小野 栄一郎, 樋口 恵美, 元山 浩貴, 永光 信一郎, 野正 貴予, 松尾 勇作, 長井 健祐, 末吉 圭子, 橋本 信男, 弓削 建, 久保田 薫, 川上 晃, 佐久間 浩子, 藤澤 卓爾, 富永 薫, 薹 俊一, 安藤 寛, 久田 直樹, 藤本 保, 丸岡 隆之, 伊達 是志, 西依 淳
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1994年 47 巻 4 号 409-427
    発行日: 1994/04/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    新しい経口Cephem系抗生物質Cefditoren pivoxil (CDTR-PI, ME1207) の粒剤を小児感染症例に投与し, 臨床分離株に対する抗菌力, 体内動態, 有効性及び安全性について検討したところ, 次のような成績が得られた。
    1. 薬剤感受性試験ではCDTR-PI投与症例から分離された5菌種30株を対象としてStaphycoccus aureusにはCefaclor, Cefixime, Cefteram, Cefotiam, Cefpodoxime, Methicillin(DMPPC) の6剤とCefditoren (CDTR) の計7薬剤, その他の4菌種はDMPPCを除く6薬剤についてMICを測定した。CDTRにおけるMICはグラム陽性球菌でS.aureus(16株)0.78~100μg/ml以上, Streptococcus pyogenes pyogenes(5株)0.025μg/ml以下, Streptococcus pneumoniae(2株)0.10μg/mlか0.39μg/mlで, 従来のCephem系抗生物質及びDMPPCと同等以上で, グラム陰性桿菌ではHaemophilus influenze(3株)0.025μg/ml以下, Escherichia coli(4株)0.10μg/mlか0.20μg/mlで, グラム陽性球菌と同じく, 従来のCephem系抗生物質と同等以)上であつた。
    2. CDTR-PI粒剤を1例に3.0mg/kg, 2例に6.0mg/kgを食後30分に経口投与してのCDTRの血漿中濃度は, 前者では投与4時間後, 後者では投与1時間後か投与2時間後に最高濃度を示し, 各々1.91, 346, 4482μg/ml, 半減期は前者では1.01時間, 後者ではそれぞれ0.81, 0.88時間, AUCは各々8.62, 9.89, 13.52μg・hr/mlで, 最高濃度において両投与群間に用量依存性があり, AUCでも6.0mg/kgの1例を除くとその傾向がうかがわれた。
    3. 血漿中濃度を測定した同一症例における尿中濃度は320mg/kg投与の1例では投与後4~6時間, 6.0mg/kg投与の2例は投与後4~6時間か投与後2~4時間が最も高い濃度で, それぞれ126.0, 195.0, 234,0μg/ml, 投与後8時間までの回収率は各々18.2, 24.6, 21.3%であつた。
    4. 臨床効果は13疾患53症例中著効は32例60.4%, 有効は21例39.6%とすべて有効以上で, 極めて優れた成績を示した。
    5. 細菌学的効果は5菌種30株中29株96.7%が消失し, 非常に優れた成績であった。
    6. 副作用は54症例について検討でき, いずれの症例も出現がみられなかつた。
    7. 臨床検査値では末梢血の好酸球増多が29例中3例10.3%, GOTの異常十昇が17例中1例5.9%に出現した。
  • 中川 圭一, 小山 優, 宮崎 三弘, 東條 静夫
    CHEMOTHERAPY
    1984年 32 巻 Supplement5 号 104-113
    発行日: 1984/08/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    健常成人男性ボランティア21名に, 新セファマイシソ系抗生物質MT-141を0.5g1回筋注, 0.5および1g1回静注, 1および2g1回点滴静注, さらに1g静注および2g点滴静注による11回の連続投与を行ない, MT-141の忍容性および吸収, 排泄を検討した。
    1. 自他覚症状, 理学的検査, 一般血液検査, 血液生化学検査, 尿検査などの忍容性に関する検討においてMT-141によると考えられる異常は認められなかった。
    2. MT-141は筋注, 静注および点滴静注のいずれの投与法においても高い血清中濃度を示し, 血中半減期は筋注で約3時間, 静注で約2.5時間と比較的長く, 投与後8~9時間でも血清中に3.4~10.6μg/mlのMT-141が検出された。
    3. MT-141はいずれの投与法および投与量でも体内で代謝されることなく, 投与後12時間までに80%(筋注) ないし90%(静注, 点滴静注) が排泄された。
    4. MT-141の1g静注, 2g点滴静注を12時間ごとに11回連続実施しても, 血清中および尿中濃度の推移に変化が認められず, 蓄積性を認めなかった。
    以上の成績から, MT-141は安全性および吸収, 排泄上特に問題はなく各種細菌に対する抗菌力を考慮した場合, 優れた臨床効果が期待できるものと考えられた。
  • 藤井 良知, 吉岡 一, 奥野 晃正, 藤田 晃三, 室野 晃一, 丸山 静男, 坂田 宏, 井関 憲一, 我妻 義則, 福島 直樹, 石川 丹, 千葉 峻三, 沼崎 啓, 横山 雄, 和賀 忍, 阿部 敏明, 田島 剛, 寺嶋 周, 目黒 英典, 森 淳夫, 佐藤 肇, 新納 憲司, 渡辺 言夫, 三国 健一, 豊永 義清, 石原 俊秀, 佐野 友昭, 中村 弘典, 砂川 慶介, 横田 隆夫, 新田 靖子, 秋田 博伸, 岩田 敏, 佐藤 吉壮, 武内 可尚, 青山 辰夫, 野間 清司, 鈴木 輝明, 中村 元, 篠崎 立彦, 岩井 直一, 中村 はるひ, 宮津 光伸, 渡辺 祐美, 久野 邦義, 西村 忠史, 青木 繁幸, 田吹 和雄, 高木 道生, 小林 裕, 西尾 利一, 春田 恒和, 本廣 孝, 半田 祥一, 沖 眞一郎, 吉永 陽一郎, 佐々木 宏和, 荒巻 雅史, 織田 慶子, 阪田 保隆, 加藤 裕久, 山下 文雄, 荒木 久昭, 垣迫 三夫, 高岸 智也, 前野 泰樹, 下飛田 毅, 山田 孝, 松隈 義則, 平田 知滋, 田中 信夫, 永山 清高, 林 真夫, 天本 正乃, 津村 直幹, 小野 栄一郎, 樋口 恵美, 元山 浩貴, 永光 信一郎, 野正 貴予, 松尾 勇作, 長井 健祐, 末吉 圭子, 橋本 信男, 弓削 建, 久保 田薫, 川上 晃, 佐久間 浩子, 藤澤 卓爾, 久田 直樹, 臺 俊一, 安藤 寛, 富永 薫, 市川 光太郎, 木葉 万里江, 清水 透子, 今村 徳夫, 石橋 紳作, 渡辺 順子, 高橋 耕一, 後藤 安見児, 三宅 巧, 安岡 盟, 鈴木 和重, 岡林 抄由理, 藤本 保, 丸岡 隆之, 伊達 是志, 西依 淳, 早川 広史
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1993年 46 巻 1 号 95-114
    発行日: 1993/01/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    新しく開発されたエステル型経ロセフェム剤Cefditoren pivoxil (ME1207) の粒剤について小児科領域における体内動態及び臨床的検討を実施し, 以下の成績を得た。
    1. 吸収排泄試験成績小児における体内動態を3mg/kg (以下投与量は総て力価表示) 及び6mg/kg単回投与で検討した。
    3mg/kg及び6mg/kg投与時のCmaxはそれぞれ1. 54±0. 68μg/ml, 2. 85±1. 03μg/ml, Tmaxは227±1. 08時間, 2. 06±1. 16時間, T1/2は2. 221. 95時問, 1. 68±0. 66時間, AUC(0-∞)は7. 43±368μg・hr/ml, 1190±4. 51μg・hr/mlであり, 用量相関が認められた。尿中濃度はいずれの投与量でも2-4時間で最大濃度を示し, 投与後8時間までの累積尿中排泄率は3mg/kg投与で19. 4±6 6%, 6mg/kg投与で17. 1±5. 2%であった。
    2. 臨床試験成績総症例数459例に2疾患重複診断の11例を加え, 除外・脱落の25例を除いた445例を有効性解析対象例とした。
    1回投与量は3-6mg/kgを中心に, 主として1日3回食後に投与され, 1日投与量は> 75-105mg/kgが全症例の48. 8%を占め最も多かった。
    臨床効果は起炎菌が分離できた319例について97. 5%の高い有効率が得られた。起炎菌が不明であつた126例の有効率は96. 8%であり, 両群に有意差がないので合計すると, 445例全例の有効率は97. 3%であった。1日投与量別では> 7. 5-10. 5mg/kg投与の有効率は97. 2%で, > 105-19. 5mg/kg投与の有効率97. 0%と同様であった。
    細菌学的効果は90. 4%の菌消失率であった。3日以上続けた先行化学療法が無効であった66例のうち有効以上の症例は63例で, 有効率は95. 5%であり, 菌消失率は89. 4%であつた。
    副作用は安全性解析症例456例中19例 (4. 296) に認められたが, その大部分は一過性の下痢であり, 特別なもの及び重篤なものはなかった。
    臨床検査値の異常変動としては好酸球増多, 血小板増多, GOT・GPT上昇などがみられたが, 従来のセフェム剤と同程度であり, 重篤なものはなかつた。
    服用性の面でも特に問題はなかった。
    以上の成績から, 本粒剤は1日標準量として1回3mg/kg, 1日3回投与, 症状により適宜増減 (但し成人1日量600mgを越えない), 3-14日間投与により, 中等症までの小児市中感染症に対して甚だ有用な薬剤であると考えられる。
  • 森田 英雄, 小倉 英郎, 尾崎 寛, 脇口 宏, 喜多村 勇, 倉光 誠, 三野 正博, 浜脇 光範, 小谷 信行, 久保西 栄, 永井 信也, 倉繁 隆信, 西林 洋平, 利根 洋一
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1985年 38 巻 3 号 773-783
    発行日: 1985/03/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cefminox (CMNX, MT-141) は明治製菓中央研究所において新たに合成されたセファマイシン系新抗生物質である。本剤の合成, 作用機序, in vitro, in vivoにおける抗菌作用についてはすでに報告がある1~7)。又, 本剤は1. 各種好気性及び嫌気性グラム陽性菌, グラム陰性菌 (緑膿菌を除く) に活性を示し広い抗菌スペクトルを有する, 2. グラム陰性菌に強い抗菌力を有し, 特に他のセファロスポリンと比較して, Bacteroides fragilis及びCampylobacter jejuniに優れた抗菌力を示す, 3. Escherichia coli, Klebsiella, Serratiaなどの菌に対し低濃度, 短時間の接触でも強く且つ速い溶菌, 殺菌作用を示す, 4. ヒトの血中半減期が約2時間半であり, 体内でほとんど代謝されることなく尿へ約90%排泄される, などの特長を持つている。本剤については, すでに成人での臨床評価が検討されている。しかし小児科領域における臨床評価は未だ検討されておらず報告がみられない。今回われわれはCMNXを各種小児感染症の治療に使用する機会を得たので報告する。
  • 織田 孝英, 根本 総, 池田 直昭, 鈴木 恵三, 玉井 秀亀, 長久保 一朗, 星長 清隆, 置塩 則彦, 名出 頼男, 藤田 民男, 小川 忠, 柳岡 正範
    CHEMOTHERAPY
    1984年 32 巻 Supplement5 号 413-426
    発行日: 1984/08/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    新しい注射用cephamycin系抗生物質MT-141を泌尿器科領域の感染症に投与して, その治療成績と安全性に関する検討を行なった。
    臨床検討症例は計52例で, 1日投与量はほとんどが29を1回または分2で, 方法はone shotまたは点滴静注によった。慢性複雑性尿路感染症は42例である。そのうちUTI薬効評価基準で評価し得た症例は31例で, 総合有効率は58%であった。P.aeruginosaによる感染例9例を除外した22例の総合有効率は73%であった。全般にカテーテル留置症例に対する効果は劣ったが, 非留置例では優れた成績であった。単純性腎盂腎炎の4例にはすべて有効であった。急性淋菌性尿道炎の3例では2~49を1回の投与で著効を得たが, 非淋菌性の3例では充分な効果が得られなかった。
    副作用の検討では自覚症状でやや重篤な下痢発症1例と, 検査値異常で好酸球の増多をみた例が1例あった。総体的には, 注射剤として既存の同系剤と比較して安全性に関しては特に問題となる点はなかった。
  • 原 哲郎, 荒明 美奈子, 渡部 宏臣
    The Japanese Journal of Antibiotics
    2003年 56 巻 2 号 138-141
    発行日: 2003/04/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    2000~2002年に各種臨床材料より分離された各種菌株に対する新規カルバペネム系薬biapenem (BIPM) のinvitro抗菌力をimipenem/cilastatin (IPM/CS), meropenem (MEPM), panipenem/betamipron (PAPM/BP) およびceftazidime (CAZ) と比較した。
    グラム陽性菌に対するBIPMのMICはIPM/CSおよびPAPM/BPより高いが, MEPMと同程度, CAZより低い値であった。グラム陰性菌に対するBIPMのMICはMEPMより高いものの, IPM/CSおよびPAPM/BPより低いか同程度であり, CAZよりは低い値であった。特にBIPMのP. aeruginosaに対するMICはMEPMと同程度, IPM/CSより低い値であった。 PAPM/BPおよびCAZの抗菌力はBIPMに比べ弱いものであった。
    以上, BIPMは最近の臨床分離株に対してグラム陽性菌から陰性菌まで幅広く優れた抗菌力を示した。
  • 横澤 光博, 池野 廣幸, 佐野 和三
    日本化学療法学会雑誌
    1999年 47 巻 5 号 257-263
    発行日: 1999/05/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    Cefditoren (CDTR) に関する臨床分離株の感受性の推移を, 2次にわたる収集により検討した。被験菌は第1次調査の測定用として, 1995年4月より6月までの3か月間に臨床材料より分離された23菌種805株を収集した。さらに1996年7月より1997年6月までの1年間に収集した24菌種803株を第2次調査の被験菌とした。CDTRに対する第2次調査時に分離された各種の被験菌のMIC分布は, 第1次調査時に分離された被験菌のそれらとほぼ同様な傾向を示した。しかし, 一部の菌種, Streptococcus pneumoniae, Proteus mirabilis, Providencia rettgeri, Morganella morganiiの第2次調査時のMIC80値は, 第一次調査時のそれらに比べ, 4から8倍高かった。第2次調査時に収集した菌種のうち, 呼吸器感染症の主要な5菌種 (methicillin susceputible) Staphylococcus aureus, Streptococcus pyogenes, S. pneumoniae, Haemophius influezame, Moraxella (Branhamella) catarrhalisに対しCDTRは強い抗菌力を示し, H. infzuenzae, S. pyogenes, spneumoniae, S. aureusおよび M.(B) catarrhalisに対してそれぞれ0.05, 0.10, 0.39, 0.78および0.78μg/mlで試験したすべての株の発育を阻止した。以上の成績は, 開発時に各施設から報告された結果と同様であった。
  • 由良 二郎, 品川 長夫, 石川 周, 真下 啓二, 木下 博明, 森本 健, 酒井 克治, 水野 章, 石川 雅一, 鈴木 達也, 渡辺 晋, 柴田 純孝, 犬飼 昭夫, 松垣 啓司, 萩野 憲二, 田辺 克彦, 松本 一明, 藤本 幹夫, 大野 耕一, 上田 隆美, 森本 譲, 大森 国雄, 平田 早苗, 村松 秀幸
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1991年 44 巻 6 号 614-624
    発行日: 1991/06/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    新しいピリドンカルボン酸系合成抗菌剤であるFleroxacin (FLRX) について, 主として, 肛門周囲膿瘍, 熱傷・外傷・手術創などの二次感染, 乳腺炎・乳輪炎に対する200mgあるいは300mg1日1回投与での臨床効果及び安全性の検討を行い, 以下の結論を得た。
    疾患の内訳は肛門周囲膿瘍11例, 熱傷・外傷・手術創などの二次感染8例, 乳腺炎・乳輪炎6例, 蜂巣炎, 感染性粉瘤各1例であり, 臨床効果は著効14例, 有効9例, やや有効4例で有効率85.2%であった。病巣からの分離菌は22例から好気性グラム陽性菌14株, グラム陰性菌12株, 嫌気性菌6株が分離され, 消失26株, 存続2株, 不明4株であり, 菌消失率は92.9%であった。
    副作用は食欲減退・悪心を1例, 臨床検査値の異常変動はGPTの上昇及びBUNの上昇を各1例認あたが, いずれも軽度であった。
    FLRXは1日1回服用することで外科領域感染症に対して十分な効果が得られ, 有用な薬剤と考えられる。
  • *中河原 優貴, 向井 智彦
    画像電子学会研究会講演予稿
    2016年 15.04 巻 15-04-38
    発行日: 2016年
    公開日: 2020/06/01
    会議録・要旨集 認証あり
    セルアニメ制作ではモデルやキャラクターの形状をあえて崩し,非現実的な形や動きを与えることでセルアニメ特有の表現を行っている.一方,3DCG アニメではそのような表現が難しい.そこで本研究では,キャラクターの動きの補間方法が,セルアニメと 3DCG では異なる点に着目する.そして,キャラクターの 90 度の振り向きにおける補間を 3DCG モデルの変形によって,変化させることでリミテッド表現が可能かどうか検証する.
  • 宮尾 益英, 伊藤 もとみ, 関口 隆憲, 市岡 隆男, 細田 禎三
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1985年 38 巻 3 号 766-772
    発行日: 1985/03/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Cefminox (CMNX, MT-141) は明治製菓中央研究所において新たに合成されたセファマイシン系抗生物質であり, Fig.1に示す化学構造を有する1)。本剤は, 各種好気性及び嫌気性グラム陽性菌, グラム陰性菌に対し広い抗菌スペクトルを有するが, 特にグラム陰性菌に対し優れた抗菌力を有し, 且つin vitroよりin vivoでの効果に優れている2~4)。又, 本剤は定常期の菌に対しても作用し, 菌体の複数個所から溶菌現象が認められるなど, ユニークな抗菌作用を有する薬剤であり, 毒性も低いことが示唆されている5~7)。
    今回我々はCMNXを小児に対して使用する機会を得, 若干の基礎的, 臨床的検討を行つたのでその成績を報告する。
  • 佐野 和三, 池野 廣幸, 横澤 光博
    日本化学療法学会雑誌
    2000年 48 巻 6 号 383-395
    発行日: 2000/06/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    Cefditoren (CDTR) に対する各種臨床分離株の感受性推移を3次にわたる収集期間で検討した。被験菌は第1次調査として, 1995年4月より6月までの3か月間に臨床材料より分離された23菌種805株を, 第2次調査として1996年7月より1997年6月までの1年間に分離された23菌種769株を, 第3次調査として1998年7月より1999年6月までの1年間に分離された22菌種821株をそれぞれ収集した。第2次, 3次調査時に収集した各種の被験菌の感受性は, 第1次調査時に分離された被験菌のそれらとほぼ同様な傾向を示した。しかし, Streptococcus pneumoniaeの感受性は第2次調査時に収集した菌が低い傾向にあった。Haemophilus influenzaeに対する抗菌力は各抗菌薬とも, 3回を通じて大きな変動はなく, MIC90でCDTRの0.025-0.05μg/mLがもっとも優れていた。しかし, 第3次調査では0.20μg/mLのMIC値を示す菌が1株分離された。腸内細菌科の菌種に対する各抗菌薬の抗菌力は第1次, 2次, 3次の調査でほぼ同様で良好であったが, 第3次調査時にはEscherichia coli, Klebsiella Pneumoniaeでcefixime (CFIX) を除く他の抗菌薬に対して25μg/mL以上のMIC値を示す株が数株ずつ分離された。嫌気性菌の各抗菌薬に対する感受性に変動は見られなかった。以上, 3次にわたる調査において収集した各種菌株に対する経口β-ラクタム薬の抗菌力に大きな変動は認められなかった。CDTRはグラム陽性菌から陰性菌まで幅広い抗菌スペクトラムを有し優れた抗菌力を示し, 各菌種に対する発売後の感受性の低下は少なかった。特に呼吸器感染症起因菌に対してCDTRは強い抗菌力とバランスのよい抗菌力を示した。
  • 山田 一正, 小林 政英, 平野 正美, 奥村 雅男, 大野 竜三, 吉川 敏, 白川 茂, 御供 泰治
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1985年 38 巻 6 号 1619-1624
    発行日: 1985/06/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    近年, 急性白血病の治療は, 多剤併用療法の導入と共に著しい進歩をとげ, その治療成績も次第に向上してきているが, 中でも成人急性非リンパ性白血病(ANLL) においては, Enocitabine, Daunorubicin, 6-Mercaptopurine, Prednisolone併用療法の確立と共に, 初回寛解率も80%近くに達している1)。しかしながら, Total cell killの理念に基づく強力な化学療法の結果, 著しい骨髄抑制がもたらされ, 多くの症例で易感染状態や, 出血傾向が出現する傾向にある。強力な抗生物質療法をはじめとする感染症対策2)や, 血小板輸注等の補助療法が白血病の治療を成功させるための重要なFactorともなっているのが現状である。
    白血病をはじめとして, 造血器疾患患者における感染症は, その多くが基礎疾患のために好中球の高度減少状態にあったり, 免疫能や宿主抵抗力が低下した症例が多く, 日和見感染症をはじめとする弱毒菌感染症や, 重症難治性感染症がよくみられる。
    今回, 我々は造血器疾患患者における種々の重症感染症に対し, Cephamycin系の新しい抗生物質であるCefminox (CMNX, MT-141) の臨床効果, 細菌学的効果, 安全性並びに有用性について検討する機会を得たので報告する。
  • 平石 徹, 宮田 愛子, 原 哲郎, 荒明 美奈子, 小川 弘
    The Japanese Journal of Antibiotics
    2001年 54 巻 12 号 581-595
    発行日: 2001/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    新規カルバペネム抗生剤biapenem (BIPM) の各種細菌に対する殺菌力をimipenem (IPM), panipenem (PAPM), meropenem (MEPM) およびcaftazidime (CAZ) のそれと比較した。Staphylococcus aureusに対しては, BIPMはIPM, PAPMおよびMEPMとほぼ同程度の殺菌力を示した。Escherichia coli, Klebsiella zpneumoniaeに対してBIPMの殺菌力はIPM, PAPMより優れMEPMより若干弱かった。Pseudomon asaeruginosaに対してBIPMの殺菌力はIPMより優れ, MEPMとほぼ同程度であったが, 薬剤作用1時間の菌数の減少はBIPMが優れていた。PAPMは殺菌力を認めなかった。
    以上, BIPMの殺菌力はP. aeruginosaを含む検討5菌種に対して強く, BIPMの臨床での早期効果に関与していると考えられた。
  • 新島 端夫
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1991年 44 巻 7 号 705-717
    発行日: 1991/07/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Arbekacin (ABK) は, 梅澤浜夫らが, 細菌の抗生物質に対する不活性化機構の研究から合成した新しいアミノ配糖体系抗生物質である1)。本剤は1980年から筋注による基礎的, 臨床的検討が明治製菓により開始され, 1983年の第31回日本化学療法学会西日本支部総会, 新薬シンポジウムでの成績が討論された2)。その後, 点滴静注による臨床的検討が行われ, 更に, メチシリン・セフェム耐性黄色ブドウ球菌 (MRSA) 感染症に対して, 追加検討が行われた。ABKは開発当初から他のアミノ配糖体系抗生物質との交差耐性がなく, ブドウ球菌に対して強い抗菌力を示すことが注目されていたが, 臨床試験の中でもブドウ球菌感染症に対して優れた効果が認められた。特に本剤はMRSAの産生する各種不活性化酵素に安定で優れた抗菌力を示すことから臨床での治療効果が期待され, MRSA感染症の臨床試験でこのことが確認された。本剤は日本国内で初めてMRSAに対する適応 (敗血症, 肺炎) が認められた薬剤である。今回, 本剤のMRSAに対する基礎的, 臨床的成績につき, その概略を述べる。
  • 鶴岡 勉, 宮田 愛子, 井上 重治
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1995年 48 巻 12 号 1935-1938
    発行日: 1995/12/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    We examined effect of fosfomycin (FOM) on growth of Escherichia coli (E. coli) NIHJ JC-2, multidrug-resistant Pseudomonas aeruginosa (P. aeruginosa) PFS80 and Staphylococcus aureus (S. aureus) Smith. FOM inhibited the growth of these organisms at 0.1-0.5, 10-50 or 5-50μg/ml, respectively.In E. coli, FOM clearly lyzed the cells at 0.5μg/ml. These 3 bacteria incorporated radiolabeled FOM proportionately to incubation time. Intracellular concentration of FOM was estimated by considering the water content of E. coli cells. The ratio of intracellular to extracellular concentrations of FOM was larger than 1 after 5-10 min. incubation with FOM and reached about 7 after 40 min. FOM was incorporated actively into P. aeruginosa over extracellular concentration after 40-min. incubation on the basis of the above-mentioned water content. It was suggested that FOM was incorporated actively into various bacterial cells, and inhibited efficiently cell wall peptidoglycan synthesis, thus inhibited bacterial growth or lyzed the bacterial cells.
  • 健康成人男子でのcefteram pivoxilとの比較
    荒川 創一, 守殿 貞夫, 宮崎 葉子, 田村 淳, 宮田 愛子, 井田 孝志, 高山 吉弘, 吉田 隆山, 山本 治夫
    CHEMOTHERAPY
    1992年 40 巻 Supplement2 号 87-92
    発行日: 1992/04/29
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    新経口セフェム系抗生物質ME 1207の臨床第一相試験において回収された尿検体を用い, 本剤の尿中抗菌力をcefteram pivoxil (CFTM-PI) のそれと比較検討した. 健康成人男子8名に, ME 1207及びCFTM-PIの各200mg/回を1日3回食後経口投与し, 経時的に尿を採取した. 最高平均尿中濃度は, ME 1207投与群で183μg/ml (投与後2-4時間), CFTM-PI投与群で227μg/ml (同2-4時間) であった.これらの尿検体を用いて, Staphylococcus epidermidis, Escherichia coli, Klebsiella pneumoniae, Serratia marcescens に対する尿中抗菌価及び尿中殺菌価を測定した. S. epidermidis に対して, ME 1207投与群の尿中抗菌価及び尿中殺菌価はCFTM-PI投与群のそれより優れていた. E. coli, K. pneumoniae, S. marcescens に対し, ME 1207投与群の尿中抗菌価及び尿中殺菌価はCFTM-PI投与群とほぼ同等に優れていた.
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