1. ショ糖を炭素源とする液内培養において, C. rolfsii IFO 4878はグル灘アミラーゼをよく生産した. 28°Cで培養して,菌の生育は比較的遅く, saccharifying activityの最高値に達するには16日を要した.
2.チアミンを添加するとき菌の生育を促進したが,酵素生産は著しく低下した.
3.グルコアミラーゼが均一タンパク質に精製された.
4.精製酵素はpH 2.0~9.0で安定で,とくに耐酸性が高い.酵素作用はpH 4.5, 40~60°Cで最高であり, Sn
2+で強く阻害された.
5.澱粉からマルトースまで種々の分子量のグルカンが分解され,分解限度は澱粉(91.1, 91.5%),可溶性澱粉(83.9%),リミットデキストリン(86.7%),アミロース(100%),マルトース(100%)であった.初めの3基質の分解率は,すでに報告された澱粉含有培地に生産されたグルコアミラーゼによる分解率よりも低い値であった.
6.精製酵素はα-1, 6-グルコシド結合にも作用し,プルランをほとんど完全に分解した.
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