本稿では複数の対話エージェントを導入する効率的な情報検索の対話モデルを採用する. 情報検索という複雑な対話に対して, 万能の対話エージェントを用意することは, 現状では困難である. そこで, 以下の三つの局面で, 対話エージェントを切り替えることによって, ユーザは円滑な情報検索対話を進めることができる.
ドメイン: 情報検索を行なうに当たって, ドメインの存在を認識できる.
対話戦略: 同一のドメインにおいても, 検索を進める上で, 様々な対話戦略が用意されていることを認識できる.
文脈: 条件分岐など, それぞれの文脈に対して対話エージェントを割り当てることによって, 検索を容易にする.
上記のように多数の対話エージェントを導入した対話モデルを用いることにより, ユーザは対話の状況をよりたやすく理解できると考えられる. 評価実験により, 本提案による良好な結果が得られた.
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