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全文: "後頭下筋"
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  • 平木 治朗, 安井 平吉
    理学療法学Supplement
    1990年 1990.17.1 巻
    発行日: 1990/03/31
    公開日: 2017/07/07
    会議録・要旨集 フリー
  • ―MRIを用いた大後頭直筋の筋肉内脂肪計測―
    光武 翼, 中田 祐治, 岡 真一郎, 平田 大勝, 森田 義満, 堀川 悦夫
    理学療法学Supplement
    2014年 2013 巻 0804
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/09
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】後頭下筋群は筋紡錘密度が非常に高く,視覚や前庭覚と統合する固有受容器として中枢神経系との感覚運動制御に関与する。後頭下筋群の中でも深層の大小後頭直筋は頸部における運動制御機能の低下によって筋肉内に脂肪浸潤しやすいことが示されている(Elliott et al, 2006)。脳梗塞患者は,発症後の臥床や活動性の低下,日常生活活動,麻痺側上下肢の感覚運動機能障害など様々な要因によって後頭下筋群の形態的変化を引き起こす可能性がある。本研究の目的は,Magnetic Resonance Imaging(以下,MRI)を用いて後頭下筋群の1つである大後頭直筋の脂肪浸潤を計測し,脳梗塞発症時と発症後の脂肪浸潤の変化を明確にすることとした。また,多変量解析を用いて大後頭直筋の脂肪浸潤に影響を及ぼす因子を明らかにすることとした。【方法】対象は,脳梗塞発症時と発症後にMRI(PHILPS社製ACHIEVA1.5T NOVA DUAL)検査を行った患者38名(年齢73.6±10.0歳,右麻痺18名,左麻痺20名)とした。発症時から発症後のMRI計測期間は49.9±21.3日であった。方法は臨床検査技師によって計測されたMRIを用いてT1強調画像のC1/2水平面を使用した。取得した画像はPC画面上で画像解析ソフトウェア(横河医療ソリューションズ社製ShadeQuest/ViewC)により両側大後頭直筋を計測した。Elliottら(2005)による脂肪浸潤の計測方法を用いて筋肉内脂肪と筋肉間脂肪のpixel信号強度の平均値を除することで相対的な筋肉内の脂肪浸潤を計測した。大後頭直筋の計測は再現性を検討するため級内相関係数ICC(2,1)を用いた。発症時と発症後における大後頭直筋の脂肪浸潤の比較はpaired t検定を用いた。また,大後頭直筋の脂肪浸潤に影響を及ぼす因子を決定するために,発症時から発症後の脂肪浸潤の変化率を従属変数とし,年齢,Body Mass Index(以下,BMI),発症から離床までの期間(以下,臥床期間),Functional Independence Measure(以下,FIM),National Institute of Health Stroke Scale(以下,NIHSS),発症時から発症後までのMRI計測期間を独立変数としたステップワイズ重回帰分析を行った。回帰モデルに対する各独立変数はp≧0.05を示した変数を除外した。回帰モデルに含まれるすべての独立変数がp<0.05になるまで分析を行った。重回帰分析を行う際,各独立変数間のvariance inflation factor(以下,VIF)の値を求めて多重共線性を確認した。すべての検定の有意水準は5%とした。【倫理的配慮,説明と同意】すべての患者に対して文章,口頭による説明を行い,署名により同意が得られた者を対象とした。【結果】対象者のBMIは21.5±3.3,臥床期間は5.3±9.5日,FIMは84.6±34.5点,NIHSSは5.6±5.9点であった。大後頭直筋の脂肪浸潤におけるICC(2,1)は発症前r=0.716,発症後r=0.948となり,高い再現性が示された。脳梗塞発症時と発症後に対する大後頭直筋の脂肪浸潤の比較については発症時0.46±0.09,発症後0.51±0.09となり,有意な増加が認められた(p<0.001)。また重回帰分析の結果,大後頭直筋における脂肪浸潤の変化率に影響を及ぼす因子としてNIHSSが抽出された。得られた回帰式は,大後頭直筋の脂肪浸潤=1.008+0.018×NIHSSとなり,寄与率は77.5%(p<0.001)であった。多重共線性を確認するために各変数のVIF値を求めた結果,独立変数は1.008~4.892の範囲であり,多重共線性の問題は生じないことが確認された。【考察】脳梗塞患者の頸部体幹は,内側運動制御系として麻痺が出現しにくい部位である。しかし片側の運動機能障害は体軸-肩甲骨間筋群内の張力-長さ関係を変化させ,頸椎の安定性が損なわれる(Jull et al, 2009)。この頸部の不安定性は筋線維におけるType I線維からType II線維へ形質転換を引き起こし(Uhlig et al, 1995),細胞内脂肪が増加しやすいことが示されている(Schrauwen-Hinderling et al, 2006)。脳梗塞発症時のMRIは発症前の頸部筋機能を反映し,発症後のMRIは脳梗塞になってからの頸部筋機能が反映している。そのため,脳梗塞を発症することで大後頭直筋の脂肪浸潤は増加する可能性がある。また大後頭直筋の脂肪浸潤に影響を及ぼす因子としてNIHSSが抽出され,麻痺の重症度が関係している可能性が示唆された。今後の課題は,脳梗塞患者における大後頭直筋の脂肪浸潤によって姿勢や運動制御に及ぼす影響を検証していきたい。【理学療法学研究としての意義】脳梗塞片麻痺患者は一側上下肢の機能障害だけでなく頸部深層筋に関しても形態的変化をもたらす可能性があり,脳梗塞患者に対する理学療法の施行において治療選択の一助となることが考えられる。
  • 松井 猛, 杉本 寛, 丸谷 守保, 山崎 明, 広瀬 好郎, 露木 昭彰, 山崎 博正
    理学療法学Supplement
    1994年 1994.21.2 巻
    発行日: 1994/04/01
    公開日: 2017/07/24
    会議録・要旨集 フリー
  • 辻󠄀井 洋一郎, 小林 絋二, 河上 敬介
    理学療法学Supplement
    1991年 1991.18.1 巻
    発行日: 1991/03/31
    公開日: 2017/07/14
    会議録・要旨集 フリー
  • 重田 直哉
    理学療法学Supplement
    2020年 47S1 巻 P-126
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/03/31
    会議録・要旨集 フリー
  • 福本 周市, 大山 史朗, 岩切 友那, 弓削 竣太郎
    理学療法学Supplement
    2020年 47S1 巻 P-125
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/03/31
    会議録・要旨集 フリー
  • 森川 美紀, 有川 功
    理学療法学Supplement
    2003年 2002 巻 DP245
    発行日: 2003年
    公開日: 2004/03/19
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに】咬合時痛は顎関節運動関与筋と頸椎周辺筋の機能不全が関与する。今回、咬合時痛を訴えた症例に対し頸椎の疼痛発現運動の評価と対応を行った。咀嚼機能不全に関与している頸椎周辺筋を検討する。【方法】対象 2001年5月から2002年10月に当院へ受診した顎関節症例24名中、顎関節の咬合時痛を訴えた9例である。検査1 咬合時痛を訴える患者の頸部の疼痛発現運動方向を確認し、次に疼痛発現運動に関与する筋の触知・圧迫テストを検者の指腹で行う。疼痛が軽減する筋の圧迫部位に直線偏光型近赤外線(東京医研)を出力80%7分間5秒on 2秒offの設定で照射する。照射後、頸椎疼痛動作の確認後、咬合時の疼痛の変化を確認する。疼痛の程度はVisual Analogue Scale値により比較する。検査2 閉口筋に対する触知・圧迫テストを行い、咬合時の疼痛が軽減する筋を確認する。その部位に直線偏光型近赤外線を照射する。【結果】 対象の頸部の疼痛発現運動は健側回旋3名、患側回旋3名、前屈1名、後屈1名であった。回旋動作痛を訴えた症例では回旋方向と同側中斜角筋と反対側胸鎖乳突筋に対する圧迫テストにより疼痛が減少した。顎を引っ込める前屈動作で疼痛発現例は、患側中斜角筋と顎舌骨筋筋腹を触知・圧迫により運動時痛が減少した。他1名は顎を突き出す後屈運動で疼痛が発現した。 本例は後頭下筋を圧迫しても変化が見られず、対側の中斜角筋を圧迫するテストにより疼痛が減少した。その後、顎関節運動閉口筋である咬筋・側頭筋に対する触知・圧迫テストの有効部位への対応を行った。咬筋への対応は7例、側頭筋への対応は2例、顎関節部への対応は3例であった。すべての症例の咬合時痛は軽快し、数回の治療後、咀嚼時の疼痛は消失した。【検討】 咬合は頭部および頸椎の前屈を伴い行われる。頭頚部の屈筋群は5つに分類する。1 前頭直筋から頭長筋による後頭環椎関節屈曲、2 頭長筋から頸長筋による頸椎前彎消失と固定、 3 胸鎖乳突筋による強力な頭部の前方移動、4 斜角筋群による頸椎前屈の調整、5 舌骨上下筋群による頭部の更なる屈曲。これらの頭頚部の屈筋群は咀嚼筋である咬筋や側頭筋の共同運動筋として作用する。中斜角筋は咀嚼運動に際し頸椎前屈の調整筋として重要である。軸椎後上部の後頭下筋群と軸椎後下部の頸部伸筋群に対し中斜角筋は前方軸椎横突起に起始し頭頚部の位置的変化のセンサー的役割を果たしている。顎関節症例では中斜角筋は緊張しやすく、機能不全を起こしやすい。【結語】 咬合時痛症例は頚部回旋と前後屈の機能不全を合併する。頚部の回旋・前屈・後屈機能を中斜角筋および胸鎖乳突筋により調整することは顎関節症の咀嚼障害に対して有効である。
  • 鈴木 重行
    体力科学
    2015年 64 巻 1 号 13
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/01/25
    ジャーナル フリー
  • 白井 誠, 米谷 諭, 中塚 久美子, 守屋 智里, 高橋 誠
    理学療法学Supplement
    1992年 1992.19.1 巻
    発行日: 1992/03/31
    公開日: 2017/07/14
    会議録・要旨集 フリー
  • 阿部 伸一
    日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
    2013年 32 巻 1-2 号 176-177
    発行日: 2013/04/26
    公開日: 2014/01/14
    ジャーナル フリー
  • 平野 幸伸, 加藤 倫卓, 栗田 泰成, 塚本 敏也
    理学療法学
    2014年 41 巻 8 号 639-644
    発行日: 2014/12/20
    公開日: 2017/06/10
    ジャーナル フリー
  • 山本 将仁, 是澤 和人, 小川 雄大, 廣内 英智, 松永 智, 佐々木 穂高, 小高 研人, 笠原 正彰, 笠原 典夫, 崎山 浩司, 阿部 伸一
    日本口腔インプラント学会誌
    2019年 32 巻 3 号 181-188
    発行日: 2019/09/30
    公開日: 2019/11/20
    ジャーナル フリー

    日本における超高齢社会の中で,歯科インプラント治療後の管理期間は長期に及び,装着時の患者を取り巻くさまざまな環境は大きく変化していくことも想定しなければならなくなってきた.「患者に寄り添う歯科治療」とは,その長期管理の中で歯科医師・歯科衛生士は「患者の何を理解すべきか」そして「患者の何をチェックすべきか」を機能解剖学的視点から考えてみたい.筋力は45歳位を過ぎると加齢とともに萎縮することが知られている.その理由は個々の筋線維が細くなりながら(タンパク量を減らしながら),筋線維数も減じていくからである.そして高齢者の筋力低下は全身の体軸を歪めていく.頭頸部もこの体全体の姿勢の一部であり,加齢変化による体軸の形態変化が頭位や顎位へ影響を与える可能性を考えていかねばならない.頭位は主に頸部側方から後方の筋群によって決定,維持される.また頸部後方の深層に存在する後頭下筋群の多くは,頸椎から頭蓋底をつないでおり,頸椎の前彎の消失による頭位の前方への傾斜が,これらの筋の正常なポジションを変えていく.そしてこの形態的・機能的な加齢変化は顎関節にも生じ,顎位に影響を与えることがある.よって超高齢社会を迎えた日本では,口腔内だけではなく全身的な加齢変化をも記録していくことの必要性があると考える.

  • 勝野 亮, 山田 敏雅, 川崎 和凡, 稲葉 泉
    脳卒中の外科
    2020年 48 巻 1 号 30-35
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/03/27
    ジャーナル フリー

    Specific clipping for the treatment of a cerebral aneurysm is accomplished through a wide operative field. This is obtained through both full exposure and lateral exclusion of the sigmoid sinus; however, these increase the risk of either sigmoid sinus injury or occlusion. Here, we developed a transcondylar fossa approach with standardized procedures to improve surgical safety. Furthermore, we retrospectively analyzed the procedural outcomes. The most important steps of our approach include the following: layer-by-layer dissection of the suboccipital muscles, pealing of the emissary vein, exposure of the sigmoid sinus, opening of the dura, and closure of both the dura and mastoid air cell. A total of 12 patients underwent the mentioned transcondylar fossa approach for vertebral aneurysm treatment between 2014 and 2018. All aneurysms were successfully treated with our obliteration approach after surgery. However, one patient experienced sigmoid sinus occlusion as a result of excessive fat filling, which was associated with the closure of the mastoid air cells. In conclusion, our standardized procedures support safe clipping of vertebral artery aneurysms.

  • 五百蔵 一男
    昭和医学会雑誌
    1988年 48 巻 6 号 681-692
    発行日: 1988/12/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    骨格筋の機能と筋線維構成の関係を明らかにする研究の一環として, 後頭下筋につき, その横断面積, 断面の筋線維総数, 1mm2中の筋線維数, 筋線維の太さ, 密度等を算出し, 他と比較した.材料は学生実習用の10%ホルマリン水注入屍11体 (男性6, 女性5, 平均年齢73.2歳) から得られた大後頭直筋, 小後頭直筋, 上頭斜筋, 下頭斜筋の4筋でセロイジン包埋, HE染色標本によった.結果は次のごとくである.1) 筋腹横断面積および断面の筋線維総数は男女とも下頭斜筋, 大後頭直筋, 上頭斜筋, 小後頭直筋の順に大で多かった.男女別には断面積では男性の方が女性よりも優る傾向が見られたが, 線維数では一般に性差はなく下頭斜筋のみに男性優位の傾向が見られたに過ぎなかった.2) 1mm2中の筋線維数は, 男女平均で下頭斜筋が最も多く, 上頭斜筋がこれに次ぎ, 以下, 大, 小後頭直筋はほぼ等しく, 頭斜筋が後頭直筋よりも多い傾向がみられた.他筋に比べて, 4筋とも外腹斜筋, 腹横筋等よりも少なく, 中間的な筋群に属した.3) 筋線維の太さは, 小後頭直筋が最も大, 大後頭直筋がこれに次ぎ, 上, 下頭斜筋が相等しくて最も小で頭の固定に働く筋が頭の回旋に働く筋よりも大であった.他と比較すると, 4筋とも僧帽筋中間部よりも遥かに小, 大腰筋よりも大であり, 一般に骨問の一定位の保持に働く筋に最も近かった.4) 筋線維の密度は, 下頭斜筋と小後頭直筋, 上頭斜筋と大後頭直筋がそれぞれ相等しく, 前者が後者よりも優っていたが, 女性では4筋とも相等しくて差がなく, 上頭斜筋と大後頭直筋では女性の方が男性よりも密度が高かった.4筋とも外腹斜筋, 内腹斜筋, 腹横筋, 腸骨筋よりも低く, 身体支持筋の特徴を示していた.5) 組織所見では, 筋線維の大小不同は小後頭直筋に, 萎縮は上頭斜筋と下頭斜筋にそれぞれ多く, 結合組織性の筋周膜増加は大後頭直筋と下頭斜筋で男性に多い傾向がみられた.6) 筋線維の太さの分布型から見て, 大後頭直筋と小後頭直筋は頂点の低い分布型が多く, 上頭斜筋と下頭斜筋は逆に高い分布型が多く, 後者の方が萎縮傾向が強く小型に均一化していると考えられた.
  • 上村 幸子
    理学療法学Supplement
    2019年 46S1 巻 P-12-5
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/08/20
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    【はじめに、目的】

    2016年度の診療報酬改定により新設された排尿自立指導料は,下部尿路機能障害を有する患者に対して、病棟でのケアや多職種チームによる下部尿路機能の回復のための包括的排尿ケアを評価するものである。

    当院では,平成28年6月より排尿ケアチームによる活動を開始している。そこで今回,当院での排尿ケアチームの活動経過を振り返り、排尿ケアチームにより包括的排尿ケアの実施が排尿自立や下部尿路機能回復へどのような影響を及ぼしているのか、その有用性を検証するために、実態を調査したので報告する。

    【方法】

    平成28年6月から平成29年5月の期間に当院外科・泌尿器科混合病棟において排尿自立支援対象となり支援を受けた患者135名を対象とし、カルテより年齢、性別、入院期間、排尿自立指導に関する診療の計画書(尿道カテーテル留置期間、尿閉・排尿困難・尿失禁・重度の頻尿の有無、残尿量など)、排尿日誌、DPC調査項目チェックリストより後方視的に調査した。また、項目別に単純集計し、排泄行為に関わる入院時・退院時のADL比較について、ウィルコクソンの検定を行った。有意水準はp<0.05とした。

    【結果】

    対象者の平均年齢は78.9±11.6歳で、平均入院期間は36.9±31.3日、平均カテーテル留置期間は10.8±11.6日であった。平均下部尿路機能障害の評価(以下LUTD)は6.8±4.6点、リハビリテーション実施率は59.5%であった。

    また入院時と退院時のADLの比較では、排尿管理、トイレ動作、更衣動作、平地歩行、移乗すべてにおいて入院時より退院時の方が有意に自立度が高かった。

    当院のある一時点の尿道カテーテル留置患者率は、平成28年度が26.5%、平成29年度が20.9%と減少傾向にあり、尿道カテーテル留置の延べ日数は262.4日、平成29年度が194.7日と短縮傾向にあり、介入効果の有用性が示唆された。

    週1回のカンファレンスでは、排尿ケア実施継続の必要性の有無や、ADL向上に向けた排泄方法の提案、投薬の他、排尿ケアだけにとどまらず、栄養・全身状態、社会背景等含め、包括的に検討される。疾患別リハ未実施の患者も対象となるため,ADL低下が懸念される場合は,疾患別リハ開始の提案することも可能となった。

    【結論】

    多職種からなる排尿ケアチームの中で,理学療法士は専門性を生かして排泄動作の妨げとなっている機能障害を評価し,病棟看護師等に対して安全な動作の誘導方法や環境設定を提案する役割を持つ。排尿ケアチームの介入は、多職種での情報共有が図れ、ADL改善に貢献できることが示唆された。引き続き実際の介入内容の指標が明確になるよう検討し、合併症予防・ADL向上(低下の予防)に繋がるよう積極的なチームの取り組みが求められる。

    【倫理的配慮,説明と同意】

    本研究は、後方視的横断研究である。当院入院患者に通常行う評価の一部を使用したものである。データー収集・処理は特定できないようナンバリングし匿名化した。また本研究は当院倫理委員会の承認を得て実施した。

  • 西川 正一郎, 平 勝秀
    理学療法学Supplement
    2019年 46S1 巻 P-12-4
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/08/20
    会議録・要旨集 フリー

    【はじめに、目的】

     頭頸部の角度により嚥下に関与する咽頭喉頭の機能は影響を受け、食道入口部に関しても頭頸部の角度は重要な嚥下の姿勢となっている。今回、食道狭窄拡張術後に頭頸部の前方突出位を呈した症例に対して、理学療法を行うことで日常生活の姿勢、摂食嚥下の改善に至ったので、ここに報告する。

     

    【方法】

     本例は74歳男性、半年前より食後に嘔吐を繰り返しており当院受診。食道胃接合部通過障害、アカラシア疑いの診断にてX年X月精査目的で入院。5病日後に食道バルーン12-15mm使用して15mmまで拡張。翌日より3分粥開始、全量摂取可能となる。12病日後に再拡張にて18-20mmの拡張バルーンを使用し20mmまで拡張を施行した。その後5分粥にて全量摂取できるものの頸部の疼痛出現し、整形外科へコンサルテーションにて理学療法処方となる。レントゲン所見では頸椎がストレートネックを呈しており、問診では嘔吐を繰り返していた時期より頭頸部が前方突出位になっていた。13病日後に評価開始。主訴は胸鎖乳突筋の疼痛。安静時においても頸部屈曲位を呈して枕を高くして頸部は屈曲位であり、触診にて僧帽筋上部繊維、後頭下筋群の緊張が著明であった。日整会の関節可動域測定法にて頸部可動域(以下ROM)は伸展-20度 屈曲55度、左回旋10度、右回旋10度、左側屈10度、右側屈10度であった。車椅子座位計測基準ISO16840-1による眼縁と耳珠点を結ぶ線を移動軸とした角度は伸展方向へ5度、屈曲方向へ5度の可動域であった。嚥下評価の反復唾液嚥下テスト(Repetitive Saliva Swallowing Test:以下RSST)は3回であった。理学療法治療は頭頸部における関節において、頭部が伸展位拘縮、頸部は下部頸椎の屈曲拘縮を呈した前方突出位であったため、頭部伸展位の機能障害として後頭下筋群のうち主に小後頭直筋の短縮に対してストレッチを施行することで、胸鎖乳突筋の弛緩も見られた。頸部に関しては、安静臥位における過緊張を考慮して臥位にて伸展を促しながら自動運動を行い頸椎のC3~7における単関節運動をモビライゼーションした。

     

    【結果】

     理学療法の介入5日目で、頸部周囲・胸鎖乳突筋の疼痛は消失。関節可動域はISO16840-1による眼縁と耳珠点を結ぶ線で屈曲20度、ROMは伸展15度、左回旋70度、右回旋70度、左側屈30度、右側屈20度であった。RSSTは4回であったが、飲み込みの主観は「飲み込み易くなった」と発言もあった。

     

    【結論】

     本例は半年前からの食道入口部障害により頭部突出位を日常の習慣性で姿勢変化を来したと考えられ、理学療法士の視点でアプローチを展開できた。藤島らは嚥下障害に対して頸部可動域訓練を推奨しており、我々理学療法士による解剖学、運動学的視点の介入は有効であり、急性期医療においても更なる研究が必要である。

     

    【倫理的配慮,説明と同意】

    本研究において、個人情報は特定されないよう配慮したデータの取り扱いに注意することを患者に十分説明し、発表の主旨を了解され同意を得た。

  • ―1例の肉眼解剖学的観察から得られた知見―
    上田 泰久, 小林 邦彦
    理学療法学Supplement
    2014年 2013 巻 1613
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/09
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】臨床において,理学療法士が頸椎疾患の随伴症状である頭痛を呈する症例を担当することは少なくない。頸椎由来の頭痛には大後頭神経が関与している(矢島ら2005)。大後頭神経は第2頸神経の後枝であり後頭部の知覚を支配しており,この神経が圧迫および伸張されると後頭部に疼痛などを引き起こす。大後頭神経は深層から表層までの複数の筋の間を走行しており,圧迫および伸張されやすい部位(以下,圧迫・伸長部位)を知ることは神経の絞扼および牽引症状を理解する上で重要と考える。本研究の目的は,大後頭神経の肉眼解剖を行い,詳細に観察して神経の走行や圧迫・伸長部位について検証することである。【方法】80歳代男性の解剖用遺体1体を対象とした。まず腹臥位で後頸部の剥皮後,右僧帽筋上部線維(以下,右僧帽筋)上の頸筋膜を貫通する右大後頭神経を外後頭隆起の外側で剖出した。次に左では僧帽筋・頭板状筋・頸板状筋を飜転させて,右では僧帽筋を剥離して頭板状筋・頸板状筋を飜転させ,頭半棘筋を貫通する右大後頭神経を剖出した。また,右頭半棘筋と下頭斜筋間の大後頭神経を剖出した。さらに,右大後頭神経を貫通させたまま右頭半棘筋を起始部から切離して後頭骨へ飜転させた。頸椎を正中断して左頸部を離断したのち,右後頭下筋群を大後頭直筋・小後頭直筋・上頭斜筋・下頭斜筋に分離して右下頭斜筋を迂回する右大後頭神経を剖出した。右大後頭神経の走行について,右僧帽筋上の頸筋膜を貫通する部位(以下,僧帽筋貫通部)・右頭半棘筋を貫通する部位(以下,頭半棘筋貫通部)・右下頭斜筋を迂回する部位(以下,下頭斜筋迂回部)を肉眼で詳細に観察した。なお,本研究は名古屋大学大学院医学系研究科の主催する人体解剖トレーニングセミナーで得られた知見である。【説明と同意】名古屋大学人体解剖トレーニングセミナー実行委員会の承認を得て実施した。【結果】右大後頭神経の走行について深層から表層の順に記述する。大後頭神経は下頭斜筋の下を迂回して現れていた。下頭斜筋迂回部では,大後頭神経と下頭斜筋間に介在する結合組織は少なかった。下頭斜筋迂回部から出た大後頭神経は,鋭角に走行を変えて頭半棘筋深層に入り込み筋表層へ出現していた。頭半棘筋貫通部では,大後頭神経と頭半棘筋間に介在する結合組織は殆どなく大後頭神経は頭半棘筋を貫通していた。また頭半棘筋貫通部の大後頭神経を前後に動かすと,頭半棘筋の中で容易に移動させることができた。頭半棘筋を出た大後頭神経は,僧帽筋を貫通して皮下の頸筋膜の表面に達していた。僧帽筋貫通部では,大後頭神経が結合組織で密に固定されており大後頭神経を容易に移動させることはできなかった。【考察】頭頸部の末梢神経分布には,大後頭神経・大耳介神経・小後頭神経・頸横神経・第3後頭神経・鎖骨上神経が関与している。前頸部・外側頸部の感覚は,第1~4頸神経の前枝である大耳介神経・小後頭神経・頸横神経・鎖骨上神経の支配を受ける。後頭部・後頸部の感覚は,第2~3頸神経の後枝である大後頭神経・第3後頭神経の支配を受ける。特に大後頭神経の障害は頭痛に深く関与している。大後頭神経は下頭斜筋を迂回した後,鋭角に走行を変化させて頭半棘筋を貫通し僧帽筋起始部で線維性に固定されており,これらの圧迫・伸長部位で大後頭神経が障害されて絞扼および牽引症状を引き起こすと考えられる。さらに堀江らは,大後頭神経の走行を5部位に区分して,頸椎の運動との関係について報告している。頸椎の運動に伴い大後頭神経が大きな形態変化を生じる部分は,椎間孔から頭半棘筋に至る部分と頭半棘筋から僧帽筋に至る部分であり,特に最も外力が集中する部位は下頭斜筋迂回部であると推測している。特に上位頸椎の運動では,下頭斜筋を含めた後頭下筋群の形態は容易に変化する(上田ら2011)。また下頭斜筋迂回部では脂肪組織が介在することなく大後頭神経が軸椎椎弓に密着しており,頸椎の過伸展により下頭斜筋迂回部で軸椎椎弓に押し付けられ損傷をきたすものと考えられる。【理学療法学研究としての意義】大後頭神経の肉眼解剖から神経の走行と筋の位置関係を詳細に観察して,圧迫・伸長部位について検証した。大後頭神経は下頭斜筋迂回部・頭半棘筋貫通部・僧帽筋貫通部で圧迫および伸長されやすい特徴を有していた。また頸椎の伸展・屈曲により筋の位置が変化して大後頭神経が圧迫および伸長される特徴も有していた。本研究は解剖用遺体1体の観察ではあるが,大後頭神経の圧迫および伸長される部位について詳細に検証した研究であり,理学療法士として頭痛の症例に対する評価および治療を展開する上での基礎的情報になると考えられる。
  • 森 健太郎
    理学療法学Supplement
    2020年 47S1 巻 A-81
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/03/31
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     私がヤンダアプローチと出会ったのは,まだ理学療法士として働き始めて間もない頃である。Janda博士の功績は私が述べることは不可能であるがCraig Liebensonはこう述べている。筋骨格系のヘルスケアに対する彼の貢献は計り知れない。彼はいかに筋の強さや弱さを見抜くか,また安定性を維持するための身体の彎曲をいかに識別するかという事に関して,われわれの概念を覆したと。2002年にヤンダ博士はこの世を去ったが多くの書籍で彼の名前は見受けることができ,研究者のみならず世界の臨床家に今なお影響を与えている。以下にヤンダアプローチの主要な概念であるマッスルインバランスについて紹介する。

     Jandaによると,マッスルインバランスとはいくつかの筋が抑制され弱化(相動性システムの筋群)し,一方では他の筋が過剰活動にある状態(緊張性システムの筋群)をさす。ハムストリングスや僧帽筋上部などの過活動,もしくは殿筋群や腹筋群などの弱化傾向が代表的である。筋の過活動や弱化は無作為には生じず,むしろ典型的な「マッスルインバランス・パターン」として説明されている。例として,近位交差症候群は胸鎖乳突筋や後頭下筋,僧帽筋上部,肩甲挙筋,大胸筋における過活動もしくは短縮の促進,そして同時に深層頸部屈筋や下位肩甲骨安定化筋の抑制による弱化によって特徴づけられたマッスルインバランス・パターンである。

     これらのインバランスのパターンは局所的,徴候的部位に限定されたままではなく,全身の他の運動部位に連鎖反応を促してしまう。また現代社会での活動は姿勢筋機能に過剰な負荷がかかる事が多く,静的過負荷と蓄積された微細損傷に伴い,可動性は減少し,強制された姿勢での動きは継続的に行われている。こういった生体力学的要素もマッスルインバランスを助長し誤った運動パターンに陥りやすくさせる。したがって,良質な姿勢・動きのための運動プログラムの改善が必要となる。

     Jandaは関節,筋,神経システムは機能的に統合されており,こういったマッスルインバンスに対するアプローチは感覚システムと運動システムの統合が前提であると述べている。

     これを踏まえ,臨床においてこのマッスルインバランス・パターンの評価は,歩行分析,筋緊張の観察を含む姿勢分析,運動パターンテスト,筋の長さテストにて行われ,筋のインバランスや運動パターンがどのように変化したかを把握し,短縮,過緊張,過活動となっている筋と弱化,抑制されている筋を見極めることによる。

     具体的には過活動の筋にはストレッチングや弛緩を図り,弱化,抑制されている筋には促通を図ることとなる。短縮,過活動,過緊張筋を弛緩させる目的は2つある。1つは可動域を改善し短縮筋の柔軟性を増加させることである。2つ目は主動筋を抑制している筋を弛緩させ,拮抗筋の過活動による抑制の影響を受けずに主動筋が活動できるようになることである。拮抗筋の弛緩と主動筋の増強はある動作の一連の流れを作る筋の活動を促す。例えば股関節伸展や外転の正しい筋活動パターンを再確立する。そのパターンは神経学的にも確立され,小脳にプログラム化されるよう導かれるべきである。

     このようなリハビリプログラムでの望ましい治療結果は,協調性のある筋活動パターンが得られることである。神経学的にも機械的にも抑制が認められず,筋のインバランスが見られなくなり,正常な筋機能が復活することである。

     今回,被特異性腰痛患者を上記のようなヤンダアプローチの視点から紐解き,そのアプローチの内容を述べたい。

  • 中條 武秀, 三河 義弘, 長谷川 健二郎, 渡辺 良
    中部日本整形外科災害外科学会雑誌
    1999年 42 巻 1 号 127-128
    発行日: 1999年
    公開日: 2001/11/30
    ジャーナル 認証あり
  • 長本 行隆
    The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
    2016年 53 巻 10 号 746-749
    発行日: 2016/10/18
    公開日: 2016/11/17
    ジャーナル フリー

     頚椎は,脊椎の中で最大の可動域を有し,環軸椎という軸椎下の椎骨と大きく形態を異にする椎骨の存在のために,そのバイオメカニクスは脊椎の中でも独特である.近年の3次元動作解析により,生体内での頚椎前後屈,回旋,側屈のすべての基本運動の詳細な挙動が明らかにされ,中でも回旋や側屈における椎間レベルの可動域や,カップルドモーションと呼ばれる3次元的な運動パターンの解明が,飛躍的に進んだ.頚椎疾患の治療に携わる医療従事者にとって,頚椎のバイオメカニクスを理解しておくことは重要である.そこで本稿では,バイオメカニクスの中でもリハビリテーションにおいて,特に重要と思われる頚椎の機能解剖やキネマティクスを中心に取り上げ解説する.

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