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クエリ検索: "志和岐川"
16件中 1-16の結果を表示しています
  • 浜野 龍夫, 林 健一
    甲殻類の研究
    1992年 21 巻 1-13
    発行日: 1992/12/31
    公開日: 2017/09/08
    ジャーナル フリー
    The ecology of an atyid shrimp Caridina japonica was studied in the Shiwagi Rivulet. Yuki Town, Tokushima Pref. This species is amphidromous in nature. The juveniles migrate upstream from the sea exclusively during the night and can be seen climbing a vertical wall, where the rivulet water is trickling down. From field observation, rheotaxis seems, to be the most important orientation mechanism for the upstream migration of juveniles. The peak month of egg incubation was June. The mean duration of incubation was 40 days at 20℃ in aquaria. From these values and with known information on the duration of larval life, it was estimated that the period of upstream migration starts in August. Most males die within two years after metamorphosis, however, many females survive for more than two years.
  • 吉川 貴志
    CANCER
    1995年 4 巻 61-62
    発行日: 1995/05/01
    公開日: 2017/07/05
    研究報告書・技術報告書 フリー
  • 丹羽 信彰, 横山 達也
    水産増殖
    1997年 45 巻 4 号 437-443
    発行日: 1997/12/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    兵庫県夢前川水系菅生川の菅生ダムより1.3km下流付近において, 陸封性であるミナミヌマエビに生体染色剤Trypan BlueおよびTrypan Redの注射法による標識放流を初めて応用し, 遡上性を見い出した。1995年6月1~4日に511個体にT.R.を, 8月16~20日に546個体にT.B.を標識放流した。放流地点より遡上したエビは16個体で, このうち最も遡上した個体は, 3週間後に64.2m上流に遡上した。また, 下流側からは標識個体は一切再捕されなかった。1996年6月10~17日に649個体にT.R.を, 7月24~29日に898個体にT.B.を堰堤の下流側に標識放流した。その結果, 8月4-5日晴天の夜間観察で, 堰堤の中段で初めて標識個体 (T.B.雄1雌1, T.R.雌1) を再捕した。標識エビは最大垂直落差が40cmで, 水面から鉛直に上方28cmの壁面を越えた堰堤の中段から再捕された。その時の状況から, 堰堤にたまった枯れ草をよじ登ってきたものと考えられる。
  • 大石 正道
    CANCER
    1995年 4 巻 60-61
    発行日: 1995/05/01
    公開日: 2017/07/05
    研究報告書・技術報告書 フリー
  • *遠藤 咲季, 阿部 紫織, 中村 要介
    水文・水資源学会研究発表会要旨集
    2024年 37 巻 PS-2-48
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/12/30
    会議録・要旨集 フリー

    本研究では、d4PDFの過去実験を用いて降雨流出解析した結果と限られた観測データから統計解析した計画高水流量の比較、未観測流域である小河川流域を対象に大規模アンサンブルデータから確率規模別流量を推定することを目的とした。対象地域は徳島県海部郡美波町とし、流出解析はRRIモデルを用いて美波町全域をモデル化した。解析の結果、d4PDFの降雨データから推定した1/50確率雨量相当のピーク流量は、ほとんどのイベントが計画高水流量以下であることが分かった。また,水文・気象データがない小河川においても、近傍のアメダスでバイアス補正した降雨データを用いて流出計算した結果から確率規模別流量を算出することで、未観測地域においても計画高水流量を推定できる可能性が示唆された。

  • 丹羽 信彰, 横山 達也
    水産増殖
    1993年 41 巻 4 号 519-528
    発行日: 1993/12/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    兵庫県夢前川水系において1990年から1991年にかけて十脚甲殻類の分布を調査し, 次のような知見を得た。長尾類5科7種, すなわちミナミヌマエビ, ミゾレヌマエビ, スジエビ, テナガエビ, イソテッポウエビ, アメリカザリガニ, ウシエビ, および短尾類2科7種, すなわちサワガニ, モクズガニ, ケフサイソガニ, アカテガニ, フタバカクガニ, カクベンケイガニ, アシハラガニが採集された。本水系では四季を通じて最上流部および河口付近を除いてミナミヌマエビが普遍的, 連続的に分布している。これは瀬戸内海に流入する山陽の河川の特徴である。ミナミヌマエビと同所的にしのぎをけずる競争種がいないので, 本種のもつ生態的地位の可変性によって, 本水系で生活空間を独占できると考えられる。
  • 丹羽 信彰, 横山 達也
    水産増殖
    1993年 41 巻 4 号 529-534
    発行日: 1993/12/20
    公開日: 2010/12/10
    ジャーナル フリー
    兵庫県夢前川水系において1990年から1991年にかけての調査で, 採集されたミナミヌマエビの地点ごとの体長組成をみてみると, 菅生川の菅生ダム直下や夢前川上流および支流などの上流部に四季を通じて大型個体を認めた。なぜ大型個体が上流に多いのかについては現在のところ不明である。定着性が強く移動せず, 上流では水温が低く, 捕食圧が低く, 競争種が少ないなどの原因で生き残り, 大型化することが考えられるが, 陸封性種のミナミヌマエビにも移動 (遡上および流下) の可能性はあり得ると考えられた。
  • 浜野 龍夫, 吉見 圭一郎, 林 健一, 柿元 晧, 諸喜田 茂充
    日本水産学会誌
    1995年 61 巻 2 号 171-178
    発行日: 1995/03/25
    公開日: 2008/02/29
    ジャーナル フリー
    Basic conditions of fishways for freshwater amphidromous shrimps, two atyids Caridina japonica and Paratya compressa and a palaemonid Macrobrachium japonicum, which migrate to upstream habitats by walking at night, were studied using an experimental apparatus comprised of ten distinct flooring materials. As a result, effective fishway conditions were defined as follows: three-dimensional mesh structure (0.5mm in mesh sizes), e.g., cellular concrete, in the flooring, ≤50° at the inclination, and ≤65cm/s at the surface current velocity in the fishway. A plan for modifying and improving existing fishways and a proposal for preserving populations of amphidromous shrimps above dams are discussed.
  • 近藤 柊至, 浜崎 活幸, 團 重樹
    CANCER
    2024年 33 巻 1-4
    発行日: 2024/08/01
    公開日: 2024/08/14
    研究報告書・技術報告書 フリー
  • 浜野 龍夫, 井手口 佳子, 中田 和義
    水産増殖
    2005年 53 巻 4 号 439-446
    発行日: 2005/12/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    両側回遊性エビ類が棲息する山口県西田川において, 河川淡水域で幼生の流下を, 河口とその周辺でプランクトンネットを用いて幼生の分布を, 河口の感潮域で藻状人工基質を使って稚エビの加入をそれぞれ調査した。西田川では, 2科4種の両側回遊性エビ類のゾエアが日没直後の短時間に集中して流下しており, これらは全て第1期ゾエアであった。1998年には, 本河川から約600万個体の幼生が流出したと推計された。しかし, 河口付近では, 幼生はほとんど採集されなかった。一方, 感潮域では, 棲息種以外の稚エビの加入が確認された。以上のことより, 両側回遊性エビ類は外海を通して広域に分散し, 遠方の河川に遡上する個体もあることが推察された。
  • 山平 寿智, 井上 亜希子, 大石 俊介, 井手口 佳子
    日本ベントス学会誌
    2007年 62 巻 9-16
    発行日: 2007/07/25
    公開日: 2009/08/07
    ジャーナル フリー
    To examine upstream dispersal and the resultant upstream-downstream variation in demography of the amphidromous shrimp Caridina leucosticta Stimpson, 1860, we collected shrimp from six sites along the lower to middle reaches of the Murasaki River in Kitakyushu city monthly over one year. Spatio-temporal variation in carapace length distribution revealed that recruitment occurred from August to November. Newly recruited individuals finished their upstream migration by winter. The population density decreased gradually after winter, but the rate of decrease was uniform among sites. This suggests that there is neither intensive migration up- or downstream nor variation in survivorship among sites after overwintering. The shrimp grew rapidly from April to August, but growth rates weremuch higher in females than males. Females that migrated to upstream sites kept growing for longer periods than those remaining in downstream ones, resulting in larger body sizes and therefore higher fecundity for the former. Moreover, a higher proportion of ovigerous females was found in upstream sites during the peak of the reproductive season (June to October), which suggests a higher fertility upstream. Such intrapopulation variation in growth and fertility seems likely to have been caused by environmental differences among sites. The proximate factors for this were not clear, but the fact that growth and reproduction performances farther upstream were higher suggests that the upward migration of this shrimp is adaptive.
  • 中田 和義, 傳田 正利, 三輪 準二, 天野 邦彦, 浜野 龍夫
    河川技術論文集
    2010年 16 巻 465-470
    発行日: 2010年
    公開日: 2023/04/14
    ジャーナル フリー

    Conservation of river and agricultural channel networks is important for conserving local populations of aquatic species inhabiting agricultural areas. We conducted field investigations of the distribution of the amphidromous freshwater shrimp Caridina leucosticta in seven agricultural drainage channels around the Furu River, Aichi Prefecture, Japan. We developed a simulation model of the population viability analysis for this shrimp to assess its habitat network, which is composed of the river and agricultural channels, and we simulated patterns of shrimp migration into the channels. The distribution pattern simulated by our model was similar to the shrimp’s distribution as observed in the field, with many shrimp migrating into spring-fed channels. To simulate the distributional patterns of this shrimp more accurately, we need to improve our model by clarifying the factors affecting shrimp migration into agricultural channels.

  • 河川間比較による検討
    井手口 佳子, 山平 寿智
    応用生態工学
    2004年 6 巻 2 号 145-156
    発行日: 2004/03/30
    公開日: 2009/05/22
    ジャーナル フリー
    福岡県内の75本の河川を対象に,流量および人工構造物(堰,水門,護岸など)の設置状況と,通し回遊性の甲殻類および貝類の生息状況(バイオマス・密度)の関係について調べ,通し回遊性無脊椎動物の着底と遡上,および生息に影響する要因について検討した.各河川の淡水域下限でそれぞれ定量採集・観察を行った結果,ミゾレヌマエビとイシマキガイは流量の大きな河川ほどバイオマスが高かったが,トゲナシヌマエビは流量の小さな河川に多く出現することがわかり,同じ通し回遊性生物でも着底・遡上の生態に種間差があることが示唆された.また,ミゾレヌマエビとイシマキガイは堰が無いより有る河川の方が,トゲナシヌマエビは水門が有るより無い河川の方が,それぞれバイオマスが高かった.これらは,堰や水門の有無と各河川の流量とが多重相関しているために現れる見かけの効果によると考えられた.河床の状態,護岸の有無,そして水際の植生量が各種のバイオマス・生息密度に与える影響は,種間で大きく異なっていた.ミゾレヌマエビは天然の河床で植生の豊富な河川に多く出現したが,トゲナシヌマエビ,モクズガニ,およびイシマキガイは人工的な河床や護岸が施された河川にも多く出現した.この種間差は,淡水域での生態の違いを反映していると考えられた.また,堰の上流の停滞域には,非通し回遊種(純淡水種)のミナミヌマエビが多く出現した.河川人工構造物が通し回遊性無脊椎動物に与える影響を評価するには,構造物による直接的影響(回遊経路の遮断など)以外に,生物的環境(種間競争や捕食圧)の変化による間接的影響にも焦点をあてる必要もあると考えられた.
  • 浜野 龍夫, 勝俣 亮介, 三矢 泰彦, 安田 陽一
    水産増殖
    2002年 50 巻 2 号 143-148
    発行日: 2002/06/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    モクズガニ稚ガニを遡上させる魚道の基本的な条件を明らかにするために, V字型の断面を持つ実験水路を製作して実験した。夜間に行った実験では, 勾配20°と50°, 水温20℃と25℃, 表面流速50, 100, 150cm/sでは, モクズガニは水際や飛沫域や流心を活発に遡上した。水温15℃のときには, カニはしばしば水から外に出て歩行した。水温20℃と25℃では, 水が流れていないときには遡上が遅れた。遡上に最も適した条件は勾配20°, 水温25℃, 表面流速100cm/sであったが, この条件では照度にかかわらず遡上した。稚ガニには正の走流性があり, 遡河能力は通し回遊性エビ類よりも高いと判断した。
  • 遠藤 咲季, 阿部 紫織, 中村 要介
    土木学会論文集
    2025年 81 巻 16 号 論文ID: 24-16139
    発行日: 2025年
    公開日: 2025/02/22
    ジャーナル 認証あり

     計画高水流量は,一般的に観測された水文・気象データを基に統計解析によって設定されている.しかし,中小河川ではこれらのデータが限られており未観測の場合がある.そこで本研究では,徳島県の美波町を対象に実績データが限られた中小河川における気候変動を考慮した降雨量や流量の将来変化を分析した.d4PDFを日和佐アメダスでバイアス補正した降雨データを用いて分析した結果,対数正規分布では年超過確率1/50規模相当の降雨量及び流量が現行の計画値よりも小さい値となったが,d4PDFを用いることで過去の観測データにはない多様な降雨波形を含んだ計画規模流量を算出できる可能性がある.また,近傍のアメダスでバイアス補正した降雨データを用いることで,未観測地域の小河川でも確率規模別流量を推定できる可能性が示唆された.

  • 生態系における役割と現状
    小林 哲
    応用生態工学
    2000年 3 巻 1 号 113-130
    発行日: 2000/07/21
    公開日: 2009/05/22
    ジャーナル フリー
    日本の本州・四国・九州などを流れる河川に生息するカニ類の生態をまとめ,河川環境におけるカニ類の生態的地位と現状について考察を加えた.カニ各種の分布と回遊のパターンから,6タイプを分けた.タイプAとタイプBは感潮域付近でのみカニ期を過ごし,タイプAは繁殖のための回遊はないがタイプBは繁殖のため河口域から海域へ水中を移動する.タイプCとタイプDはカニ期を感潮域から淡水域に沿った陸域で過ごし,タイプCは河川の淡水域から感潮域にかけてで卵を孵化させ,幼生は広い塩分耐性があり感潮域へと流れくだる.タイプDは繁殖のためカニが海域へと移動し,海域で孵化を行う,タイプEは河川の淡水域でカニ期を過ごし,成熟したカニが川を降り感潮域に達しそこで繁殖する.これらのタイプはいずれも浮遊生活期の幼生が海域を分散する.タイプFは全生活史を淡水域上流部で過ごし,幼生期は短縮される.
    河川ではカニの分布は感潮域周辺に集中している.干潟に多くみられるスナガニ類は底質の粒度組成に応じてすみわけており,ヨシ原など後背湿地にはイワガニ類が多く出現する.淡水域の下流~中流域では,モクズガニが水中に,ベンケイガニ類3種(ベンケイガニ,クロベンケイガニ,アカテガニ)が水辺から陸上に出現する.上流域では,サワガニが水中から陸上にかけて分布する.代表的なスナガニ科8種,コブシガニ科1種イワガニ科10種,サワガニ科1種についての生態をまとめ,紹介した.
    河川生態系においては,カニ類は感潮域で腐食連鎖の上で重要な位置を占めていると考えられる.特にスナガニ類およびイワガニ類は,感潮域において有機物を消費している.また巣穴を多数掘ることで堆積物に沈積した有機物の分解を助け,環境浄化を助けている.近年,底質の変化によりカニ類の生息場所が損なわれ,堰の建設による流れの遮断により回遊の過程が妨害を受けている.河川改修による後背湿地における植生の喪失も,カニ類の生息場所を奪う危険性がある.以上のような,カニ類の生態を考慮に入れた改修事業が必要と考えられる.
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