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クエリ検索: "挫滅症候群"
195件中 1-20の結果を表示しています
  • 松原 彩香, 藤田 康孝, 久保 美帆, 内田 真樹, 相良 亜木子
    理学療法学Supplement
    2017年 2016 巻 P-MT-28-5
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/04/24
    会議録・要旨集 フリー

    【はじめに,目的】

    挫滅症候群
    は,特殊な外傷であり,生命にかかわる重篤な疾患であるため,急性期理学療法の報告が非常に少ない。今回,高齢の
    挫滅症候群
    に対し,CK高値の急性期から十分なリスク管理のもと理学療法を実施した症例を経験したため,考察を交えて報告する。

    【方法】

    方法は症例研究とする。症例は73歳の独居女性。約6日間,左を下に倒れていたところを発見され当院へ入院,

    挫滅症候群
    の診断となった。本症例の意識レベル,筋力,CK,血清Cr,血清BUN,Kを入院時,理学療法開始時,離床開始時で比較し,介入開始,離床開始の判断やリスク管理について考察する。

    【結果】

    入院時,医師カルテより意識レベルJCS3,CK1406u/l,Cr3.29mg/dl,BUN241.5mg/dl,K6.4mEq/lであった。長期間の骨格筋圧迫により筋崩壊を呈し,圧迫解除による筋浮腫から左大腿部のコンパートメント症候群,急性腎不全,電解質異常を生じていた。また,左大腿から膝関節にかけて黒色壊死した褥瘡を認め,褥瘡部からの感染による重度敗血症を呈していた。急性腎不全が改善に向かい生命の危機を脱した第5病日,医師の指示のもと理学療法を開始した。開始時,意識レベルJCS2,筋力は右下肢MMT2,左下肢MMT1,CK4066u/l,Cr1.18mg/dl,BUN73.4mg/dl,K5.3mEq/lであった。下肢他動運動時に非常に強い疼痛が見られた。本症例は高齢であり,臥床状態の長期化による廃用症候群の進行が懸念されたため,拘縮予防目的での可動域練習や廃用性筋力低下予防目的での四肢他動/自動介助運動を実施した。筋疲労による筋力低下が出現するまで,各筋5~10回の運動を1日2回実施した。筋崩壊の進行や心不全の発症をリスクとして挙げ,運動中や実施後24時間のバイタルサイン変動,血液データのCKやK値の異常,尿量の増減がないことを確認しながら介入を継続した。第16病日,CK,Kともに基準値に回復したため医師の許可を得て端座位への離床を開始した。離床開始時,意識レベルJCS2,筋力は右下肢MMT2,左下肢MMT2,CK123u/l,Cr0.45mg/dl,BUN10.7mg/dl,K3.2mEq/lであった。その後,症状の増悪なく第27病日車椅子移乗,第41病日起立台立位,第56病日歩行練習と離床を進めた。第85病日,一般病院へ転院した。転院時,意識清明,筋力は右下肢MMT4,左下肢MMT3,見守りで伝い歩きが10m可能であった。その後,介護老人保険施設を経て発症から約1年後に自宅へ退院した。自宅退院時,屋内伝い歩き,屋外歩行車で歩行可能であった。

    【結論】

    高齢の

    挫滅症候群
    に対して,十分なリスク管理のもと急性期から理学療法を実施し,拘縮や廃用性筋力低下,症状の増悪を起こすことなく離床を進めることが出来た。
    挫滅症候群
    に対する早期介入は早期離床を進めるうえで有効である可能性がある。

  • 竹中 信義, 佐々木 康二, 西尾 博至, 前野 良人
    日本臨床救急医学会雑誌
    2015年 18 巻 5 号 686-690
    発行日: 2015/10/31
    公開日: 2015/10/31
    ジャーナル フリー
    ADLが杖歩行の70代の女性が約1メートル四方の自宅玄関で転倒,両側股関節と左膝関節を屈曲し,右膝関節を伸展した状態で動けなくなった。本人が医療機関への受診を拒否したため,家族が水分や食事を与え2週間経過したが,徐々に衰弱したため救急要請された。救急隊の観察にて上記異常肢位に加え,左大腿に開放骨折創があり,同部から膿汁の流出を認めた。受傷機転より体位性圧挫症候群の発症が危惧されたため,ドクターカーが要請された。現場にて輸液投与し,体位変換を行わずに搬送を行った。搬送中も心室性不整脈を呈さず,初療室にて無動化の後に体位整復を行い,圧迫を解除した。最終的に左股関節離断に至ったが,長期にわたり同一肢位を強制されていた割には致命的な合併症を認めなかった。その要因として下肢血流が保たれ自動運動が辛うじて可能で,左大腿開放骨折創から軟部組織のドレナージがされ,水分摂取により腎不全に至らなかったことが示唆された。
  • 神経根損傷が末梢神経におよぼす影響について
    棚原 孝志
    理学療法学Supplement
    2011年 2010 巻 PF2-039
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/05/26
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】二重
    挫滅症候群
    (double crush syndrome)は、UptonとMaComas(1973)による「手根管症候群、肘部管症候群の患者の70%に頚椎神経根障害を合併していた」との報告に始まる。これは、末梢神経の近位部に絞扼障害がある場合、軸索流が障害され、神経の遠位部は障害されやすくなるという仮説であり、臨床的にも認められ多くの報告が存在する。しかし、これらは上肢末梢神経絞扼障害に報告されているのみで、下肢末梢神経障害での二重
    挫滅症候群
    を考慮した報告はほとんどみられない。今回、腰椎椎間板ヘルニアによる神経根症状を呈した症例の治療経過にて、総腓骨神経圧迫症候群と類似した症状を呈した症例の理学療法を実施する機会を得たので、シングルケーススタディとして、若干の考察を含めて報告する。

    【方法】シングルケーススタディのデザインとして反復型実験計画ABABデザインを用いた。対象は、急性発症のL4/5椎間板ヘルニアによる左L5神経根症状(神経脱落症状と腰下肢痛、異常感覚)を呈した48歳の女性である。MRIにて巨大な脱出ヘルニアを認め、保存療法に抵抗性を示したことから、LOVE法を施された。術後から異常感覚は軽度残存するものの、腰下肢痛は消失した。4日目から病棟歩行自立となり、その頃から歩行時に下腿近位後外側に疼痛が出現し、下腿前外側~足背~母趾背側の異常感覚が増悪した。ヘルニア再脱出が疑われ、術後5日目に左L5神経根造影検査を施したが、造影剤Stop像、注入時疼痛反応、注入後の改善ともに認めず、ヘルニアの再脱出を示唆する所見はみられなかった。術後6日目より理学療法が開始となった。初期理学検査より、腓骨頭後方での総腓骨神経圧迫による症状と仮説し、独立変数を腓骨腹側誘導(総腓骨神経圧迫の解除)、従属変数を痛みの主観的評価法であるnumeric rating scale(以下、NRS)とした。第一期基礎水準測定期(以下、A一期)を術後6日目から8日目とした。第一期操作導入期(以下、B一期)を術後9日目から11日目とした。従属変数が真に独立変性によって変化したのかを明らかにする為に第二期水準測定期(以下、A二期)を術後12日目から14日目、第二期操作導入期(以下、B二期)を術後15日目から17日目と設定した(第一期AB、第二期AB、各3日計12日間)。なお、Aでは、ホットパック、神経系モビライゼーション、下肢・体幹筋力強化訓練を、Bでは、上述の治療に加え、腓骨頭の腹側モビライゼーション及び、テープ療法による腓骨頭の腹側誘導を実施した。ABともに治療時の原則として疼痛が出現、及び増悪しない事とし、治療後にNRSを実施した。測定結果の分析は、二分平均値法を用いた。

    【説明と同意】本調査および発表において、ヘルシンキ宣言に則り対象者に十分に説明し同意を得た。

    【結果】B一期でのモビライゼーション及びテープ療法による腓骨頭腹側誘導を実施し、痛みの主観的評価であるNRSが改善した。第二期Bでも操作の効果に再現性が認められた。回帰直線の傾きの差は認めないものの、操作導入期(B)でNRSの低値を示した。

    【考察】術前の詳細な評価と、ヘルニア摘出による症状の劇的な改善等からも、初期の病態は腰椎椎間板ヘルニアによる神経根障害であったと思われる。しかし、術後4日目に増悪した下腿以下の症状は、神経根造影検査からも椎間板ヘルニア再発による神経根症状とは考えにくく、症状・所見も総腓骨神経圧迫症候群を示唆するものであった。これは、損傷した神経根の回復を待たずして、L5神経根を含む総腓骨神経に機械的ストレスが加わった為に二重
    挫滅症候群
    に類似した臨床像を呈したものと考える。総腓骨神経の圧迫因子としていくつかの報告がある。本調査では、腓骨頭の腹側誘導にて明らかな改善を認めた事から腓骨頭後方での総腓骨神経の圧迫症状であったと考える。腰椎椎間板ヘルニアは、保存療法が選択されることが多い事からも、二重
    挫滅症候群
    の存在を考慮する必要があると思われる。

    【理学療法学研究としての意義】腰部神経根症による下肢痛を呈する症例に対して、神経学的検査やSLRT・FNSTなどに代表される神経根緊張検査に加え、各末梢神経の触診や絞扼因子を考慮した理学検査項目を追加する必要性を提示している。
  • 相模 昭嘉, 中山 富貴, 森下 修, 小林 大輔
    中部日本整形外科災害外科学会雑誌
    2013年 56 巻 2 号 401-402
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/06/22
    ジャーナル 認証あり
  • 横田 順一朗
    日本救急医学会雑誌
    1997年 8 巻 1 号 1-16
    発行日: 1997/01/15
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
    本総説では
    挫滅症候群
    に関する歴史,疫学,病態生理,診断と治療などを解説し,あらためて同症候群の臨床的意義を探ってみたい。
    挫滅症候群
    とは,四肢が長時間圧迫を受けるか窮屈な肢位を強いられたため生じる骨格筋損傷により,救出後から急速に現れる局所の浮腫とショックや急性腎不全などのさまざまな全身症状を呈する外傷性疾患である。同症候群は長時間の臥床に伴う偶発的な筋圧挫としても散発例をみるが,通常は地震,空襲などにより倒壊した家屋の下敷きになって集団で発生する。長時間の骨格筋圧迫による筋崩壊のメカニズムについては,膜伸展による損傷(stretch myopathy)と虚血とが指摘されている。圧迫解除によって急速に骨格筋に浮腫が生じ,骨格筋特有のコンパートメント症候群(筋区画症候群)へと進展する。この機序として活性酸素などが関与する再灌流障害が推定されているが,明確にされていない部分も多い。崩壊した骨格筋細胞へは水分が移行し,細胞内からはカリウム,ミオグロビンなどさまざまな細胞内物質が流出する。この結果,細胞外液の喪失による低容量性ショック,高K血症,代謝性アシドーシス,急性腎不全などが生じる。骨格筋を長時間圧迫する特異な受傷機転と四肢の知覚・運動麻痺の存在が診断の根拠となる。輸液療法が治療の主体をなすが,その目的が細胞外液の補充に留まらずカリウムを排泄させることにあるため,強制利尿並みの大量投与を行う。とくに救出現場から輸液を開始することにより,急性腎不全を回避できる可能性が高くなる。高K血症の進展や腎不全が完成すれば透析療法の適応となる。コンパートメント症候群に対する筋膜切開の適応については意見が分かれている。トリアージや患者搬送なども治療成績を左右するため,集団災害時での同症候群への対応についても言及する。
  • 速水 弘, 津田 三郎
    Medical Gases
    2009年 11 巻 1 号 17-22
    発行日: 2009年
    公開日: 2020/02/25
    ジャーナル オープンアクセス
  • 遠山 治彦, 井上 協子, 但田 香代子, 植田 善彦, 倉谷 博, 芝切 保和, 山本 智文
    日本救急医学会雑誌
    2000年 11 巻 8 号 379-385
    発行日: 2000/08/15
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
    目的:クラッシュ症候群の長期予後を明らかにする。対象と方法:阪神淡路大震災で受傷直後に東神戸病院に搬入された
    挫滅症候群
    のうち追跡可能であった8例に対し調査を行った。徒手筋力テストなどの神経学的身体所見を主とする診察と,日常生活動作の問題について面接による聞き取り調査を行った。5例に対しては挫滅部位のCTを施行した。結果:震災後4年経っても,挫滅部位は筋の萎縮を認め,筋力低下も残していた。足関節の機能については背屈だけでなく底屈も障害されていた。足関節の拘縮,足趾の変形を認める例もあった。日常的には全例歩行は可能であったが,「しゃがむ」「坂道,階段を降りる」ことの不自由さを認めた。知覚障害は急性期よりは改善しているものの全例で残存していた。挫滅部位のCT所見では筋の萎縮,脂肪変性を認め,1例では筋肉内の石灰化を認めた。機能障害の強い例と,比較的機能が保たれた例との比較では,血清CPKの差は認めず,リハビリテーションの期間は機能障害が強い例で長かった。機能障害の強い例ではCTで筋の萎縮が著しかった。結語:
    挫滅症候群
    の長期機能予後は決して楽観できるものではなく,長期的なフォローアップが必要と考えられた。
  • 八木 正義, 三枝 康宏, 水野 耕作, 森田 須美春, 石井 昇, 中山 伸一
    日本救急医学会雑誌
    1998年 9 巻 11 号 587-594
    発行日: 1998/11/15
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
    1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災では,倒壊した建物の下敷きとなった被災者のなかで腎機能障害を呈する者が多発した。このような患者は
    挫滅症候群
    と呼ばれており,震災や戦争の際に発生することが報告されていたが,その発症機序については十分に解明されていない。今回われわれは,
    挫滅症候群
    の発症を予測し得る因子が存在するか否かについて検討するため,阪神・淡路大震災で負傷した症例について調査を行ったので報告する。対象は当院に救急搬送された患者のうち,筋肉の挫滅の指標としてクレアチンキナーゼが1,000IU/l以上を示した59人である。これらの患者について血液検査と臨床的背景について調査を行い,腎機能障害が出現した群と出現しなかった群とについて比較検討を行った。腎機能障害は血清クレアチニンが1.5mg/dl以上を腎機能障害の基準とした。その結果,腎機能障害が出現した群では年齢とカリウムおよび白血球数が有意に高値であり,カルシウムと総蛋白とbase excessおよびHCO3-が有意に低値であった。さらに死亡群と生存群について同様に比較すると,死亡群においてカルシウムだけが有意に低値であった。またLDHやGOTなどの筋逸脱酵素については腎機能障害が出現した群では緊急検査機器の測定限界値を越えていた症例が多かった。したがって,建物等の下敷きになった患者が発生した場合には,まず血液検査と血液ガスの採取を行うべきであり,筋逸脱酵素の高値や低カルシウム血症の存在する場合には,とくに腎機能障害の出現に十分注意して治療が必要であると考えられた。
  • 向井 正彦
    医科器械学
    2001年 71 巻 5 号 265-270
    発行日: 2001/05/01
    公開日: 2022/03/18
    ジャーナル フリー
  • 塚本 祐也, 神保 幸太郎, 白濱 善彦, 田中 康嗣, 下河辺 久雄, 重留 広輔, 加藤田 倫宏, 吉田 史郎, 坂井 健介, 田中 憲治, 吉田 健治, 後藤 琢也
    整形外科と災害外科
    2014年 63 巻 3 号 469-471
    発行日: 2014/09/25
    公開日: 2014/11/11
    ジャーナル フリー
    近年,加圧トレーニングはトップアスリートだけでなく一般人にも広く普及している.加圧トレーニングによってCrush Syndromeおよび長期運動障害を合併した1例を経験したので報告する.症例は15歳男性.野球部の練習中に加圧トレーニングを約15分実施.直後より両上肢の鬱血と強い疼痛および運動障害をきたしたため当院救急外来受診.血液検査にて白血球14830/μl,CPK2095IU/l,ミオグロビン631ng/mlと上昇,入院にて輸液管理を行った.入院1日目にミオグロビンは2013ng/mlに上昇,入院2日目にCPKは32309IU/lと急激な上昇を認めCrush Syndromeと診断した.輸液負荷を継続することで入院4日目からCPKは改善傾向になり,8日目にはCPKおよびミオグロビンは正常範囲まで改善した.両肘関節運動障害は徐々に改善して,受傷4か月で完全伸展可能となった.
  • 若松 武志, 金子 雅俊, 麻生 有二, 渡辺 熙, 横田 仁, 原 充弘, 小柏 元英, 竹内 一夫
    杏林医学会雑誌
    1987年 18 巻 1 号 153-
    発行日: 1987/03/30
    公開日: 2017/02/13
    ジャーナル フリー
  • 吉村 三郎
    杏林医学会雑誌
    1987年 18 巻 1 号 153-
    発行日: 1987/03/30
    公開日: 2017/02/13
    ジャーナル フリー
  • 永瀬 静香, 切田 学
    蘇生
    2014年 33 巻 3 号 207a
    発行日: 2014/11/07
    公開日: 2014/12/23
    ジャーナル フリー
  • 日本透析療法学会雑誌
    1988年 21 巻 8 号 797-799
    発行日: 1988/08/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
  • 山下 瑛生, 入江 容, 洞口 哲
    関東甲信越ブロック理学療法士学会
    2018年 37 巻 O-106
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/12/20
    会議録・要旨集 フリー
  • 藤村 嘉彦, 小林 修, 新谷 清, 守田 知明, 兼行 俊博
    日本臨床外科医学会雑誌
    1984年 45 巻 5 号 622-627
    発行日: 1984/05/25
    公開日: 2009/02/10
    ジャーナル フリー
    腹部大動脈・腸骨動脈閉塞症の6例を経験した.本症は動脈硬化に基因することが多く,高血圧,心障害,脳障害,腎障害等の合併症を高率に伴なっている.従って他の疾患に比べて全身状態不良例が多く,麻酔をも含めて手術侵襲の軽減を計る必要がある.我々は5例中4例にextra-anatomical shunt, 1例に大動脈・腸骨動脈バイパスを行なった.また,末梢動脈run off不良例はグラフト閉塞率が高く,何らかの補助手段を必要とすることが多いが,我々は末梢動静脈瘻の造設を行ない有効であった.その他術後合併症として心不全,肺炎増悪, Aortoiliac stealを認めた.
    腹部大動脈の急性閉塞で,前脊髄動脈症候群,
    挫滅症候群
    を来した症例を経験したので併せて報告した.
  • 山下 明泰
    人工臓器
    2008年 37 巻 1 号 62-66
    発行日: 2008/06/15
    公開日: 2009/03/13
    ジャーナル フリー
  • 畠山 久美子
    Japanese Journal of Endourology
    2014年 27 巻 2 号 235-240
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/11/07
    ジャーナル フリー
     ロボット手術は他の手術と同様に,手術チームの全ての職種が専門性を発揮し,責任を持って確実に役割を果たすことと併せて,より強固な連携を図ることによって,患者に安全な手術を提供することが可能になる.
     当院では,2010年10月に泌尿器科における第1例目のロボット手術を実施した.その後,約3年間で(2013年6月現在)153件(前立腺全摘除術134件・腎部分切除術17件・膀胱全摘除術2件)のロボット手術を実施している.
     これまで経験した泌尿器科ロボット手術においても,患者の安全を第一義としチーム内で看護の専門性を発揮すべく,患者の術前の情報収集や器械準備,術中の体位その他への介入,術後訪問における評価までの一連の関わりの中で看護を実践してきた.
     しかし,その中で使用時のインストゥルメントの不具合などの機器に関するトラブルや,手術体位による褥瘡,筋
    挫滅症候群
    ,その他の合併症を経験した.それらを経験した際には,医師をはじめ臨床工学技士など手術チームにおける他の職種と適切に連携を図り,可能な限り繰り返すことの無いように対処してきている.
     そこで今回,これまでに経験した体位に関連したトラブル3例の具体的な内容,併せてそれらへの対処方法,今日までの看護介入の変遷について報告する.
  • 望月 利昭, 土井 松幸, 佐野 秀樹, 中川 智永子, 藤井 俊輔, 白石 義人, 数井 暉久, 佐藤 重仁
    蘇生
    2005年 24 巻 1 号 21-24
    発行日: 2005/03/20
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    多発交通外傷を受傷した74歳男性が二度の病院間搬送後当院ICUに搬送された。入室時所見はsystemic inflammatory response syndrome (SIRS) に一致した。右下肢動脈血栓除去術後に腎不全を発症, 高カリウム血症および代謝性アシドーシスの進行よりmyonephropathic metabolic syndrome (MNMS) と診断した。多臓器障害が進行し, 第5病日永眠された。同日のtissue plasminogen activator (t-PA) 33.9ng/ml (基準値10ng/ml以下) , plasminogen activator inhibitor-1 (PAI-1) 659.3ng/ml (同50ng/ml以下) , PAPAI-1 complex 25.4ng/ml (同17ng/ml以下) , Euglobulin clot lysis time (ECLT) 25.7時間 (同6-12時間) だった。受傷時情報は不明だったが遅発性左下肢循環障害も観察されたため多臓器障害進行には
    挫滅症候群
    の関与も疑われた。
    本症例の多臓器障害の進行には高PAI-1血症による線溶系過剰抑制が示唆された。
  • 椿原 美治, 赤垣 裕介
    日本透析医学会雑誌
    1995年 28 巻 7 号 1031-1036
    発行日: 1995/07/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
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