本論文では, 実施前から市民の積極的な参加を求め, 住民と行政・事業者が協力して実験の実施案の策定とモニタリング, 評価を行うWS手法を導入した本社会実験の実施プロセスとその成果, および, WS経験によるP&Rシステムに対する意識構造変化の分析結果について報告した. WSでは具体的な実験実施案が提案され, 実施計画策定にWSを取り入れることの有用性が確認された. また, 当初は否定的であった評価が, WSに参加することで, P&Rシステムは交通渋滞問題の解決はもとより環境問題の解決にも有効であるとP&Rに対する評価構造に変化が生じている.
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