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クエリ検索: "新潟県厚生農業協同組合連合会"
94件中 1-20の結果を表示しています
  • 瀧澤 華織
    日本農村医学会学術総会抄録集
    2007年 56 巻 1E19
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/12/01
    会議録・要旨集 フリー
    _I_.はじめに 当病院のHbA1cの値が高い患者は、外来で医師から値を聞き、その値を糖尿病ノートに記入されるのみで、糖尿病に対する理解が薄く看護師からの指導もなかった。 今回時間の限られた外来の中で、糖尿病指導の方法を考え、実践した事についてここに報告する。 _II_.研究方法 外来受診時に医師の診察終了後に1対1で指導を行う。本日のHbA1cから生活を振り返り、問題点を患者自身から考えてもらう。 次回までにどのようにしたら問題を解決できるか一緒に考え目標を決める。 _III_.結果 3名の患者に対して指導を行った。 _IV_.考察 今回、診療時間内でこのような糖尿病指導を試みたが、外来の流れを乱すことなく、全ての糖尿病患者に対して充分な指導を行う事の難しさを感じた。 1回の診療時間が約5~10分位の中で、糖尿病患者一人一人に対して、隅から隅まで一緒に分析し、指導して行く時間を作ることは難しい。 そのため、自分で健康行動をとれると思われる患者には、糖尿病に関する知識と関心を高めてもらい、自分で自分をケアしていけるようになって欲しいと考えた。 そのためには、まず自分の病状を、受診の時に明らかになる検査データから分析できるようになってもらい、自分自身で原因を追求でき、生活を見直して行けるようになる必要がある。 このことができるようになれば、より個人の生活に密着した問題点が抽出でき、私達外来看護師も、もう一歩進んだ、その患者に本当に必要な個別指導ができるようになると考えた。 そして、患者自身も自分で導き出した問題点については、より生活を改善する意欲が高まるのではないかとも考えた。 実際に今回指導した患者も、1回目の指導時は、「食事が多い。運動しない。」など抽象的だった問題が、指導を重ねるうちに、「寝る前、空腹強く間食する。」や、「膝が痛くて運動できない。」 など原因が具体的な問題になった。問題が具体的になれば、解決策もより具体的になり、患者自身もやるべきことがわかりやすくなる。 自分のやっていることがよく分かるようになれば、頑張れたところと足りなかったところも分かりやすくなり、外来受診した時に成果や課題を語りやすくなる。 その事で一緒に落ち込み、目標達成を一緒に喜んだりすることができ、信頼してもらえる関係ができる。 時には忍耐も必要になるが、患者を「工夫する能力をもっている」ととらえ、患者と話し合いながら、患者自身が自らの生活習慣を考え、工夫できるように、また指導者も患者が必要な知識や 技術を生活に活かせるようにこれからも支援していきたいと思う。
  • ~木炭を使用した場合~
    佐藤 栄子, 細金 佳子, 佐藤 加代美, 尾見 朝子, 片桐 善陽
    日本農村医学会学術総会抄録集
    2007年 56 巻 1E14
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/12/01
    会議録・要旨集 フリー
    _I_ はじめに   当病棟は脳血管疾患などにより、片麻痺、四肢麻痺の患者が多数を占めている。上肢に麻痺がある場合、手掌部が屈曲、拘縮により 湿潤し不潔になりやすく悪臭を伴いやすい。 そこで、消臭、除湿、空気清浄化に効果があり、安全、安価で洗って再利用できるという利点を持つ木炭を用いて、消臭効果を試みた。 _II_ 研究目的:木炭パックを使用することにより、麻痺側手掌の不快臭が軽減でき、有効性を知る。 _III_ 研究方法 1 対象患者   手指拘縮の患者男性2名 女性1名 2 調査方法 調査期間 平成19年2月18日~2月24日 麻痺側の手掌内に木炭パックを握らない状態で入浴当日の入浴前後、入浴後の3日間を6段階臭気強度表示法を用いて職員5人が測定し平均値を出す。 次に木炭パックを使用した状態で同様に調査を行う。 _IV_ 結果 A氏は、木炭パック未使用時の一番高かった数値は3.2であった。入浴直後は1.4、木炭パックを使用してから1、2日目は徐々に減り3日目は0までいった。 B氏は、木炭パック未使用時の一番高かった数値0.4であった。入浴直後は0に減ったが、木炭パックを使用してから3日間ともに数値の変化が少なく、 3日目は0.4となった。C氏は、木炭パック未使用時の一番高かった数値は3.6であった。入浴直後は0.2、木炭パックを使用してから1日目が0まで低下。 しかし2日目は4.2と増加し、3日目には1.6となった。 _V_ 考察 今回、木炭を使用して、手掌内の不快臭を消臭できるかと研究を試みた。対象となった患者は全員、週2回の入浴のみであり、手掌内が汚れていない限り手洗いは行っていない。 また、見た目の変化も少ないことから臭気における対策ができていなかった。 入浴前の不快臭は強く、入浴により不快臭が減少し、時間、日数が経過とともに不快臭の数値が上昇するものと考えていた。 結果、3人の対象患者の手掌内の不快臭の消臭効果は木炭パック使用前に比べて数値的に効果があったといえる。 A氏B氏共に使用後の数値はほぼ無臭に近い少数点での平均値を出すことが出来た。C氏は研究途中の2日目に木炭パックが手掌内から外れていたため、数値がその日だけ異常に 上昇していたことが予測できる。外れていると効果がないということであり、例え短時間でも外れていた場面で数値は上昇し、その後装着した翌日には数値は減少した。このことから、 木炭パックの消臭効果は高いといえる。しかし、麻痺側の手掌内に木炭パックを装着するということは容易に出来ることではなく、今後は握らせ方の工夫が必要である。 今回は臭いを6段階臭気強度表示法を使用し平均値を出すという方法で行ったため、臭覚の個人差は少なかった。木炭の消臭効果により数値的変動は少なく、おおむね不快臭は 軽減できる結果が出た。  _VI_ 結論 木炭には消臭の効果があり、その効果は麻痺手の不快臭の軽減にも有効である。麻痺側手掌だけではなく棟内のさまざまな臭いの消臭に木炭を活用することで、良い療養環境を 提供していきたい。
  • 五十嵐 里美
    日本農村医学会学術総会抄録集
    2007年 56 巻 2B31
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/12/01
    会議録・要旨集 フリー
    はじめに 入院は患者・家族にとって生活環境の変化や、疾患・検査・手術への知識不足から不安になることが多い。  今回、夫婦共に聴覚障害者の65歳女性の退院前の食事指導をする機会を得た。  対人的プロセスを振り返り、看護者の指導的役割が果たせたか考えたい。 _I_.患者紹介 1.診断名::盲腸癌、肝転移  2.術式:回盲部切除術、胆嚢摘出術 3.ケーススタディにおける倫理的配慮  ケーススタディを行うことについて同意を得、プライバシーの保護を行う。 _II_.看護の実際 1.問題点(問題点#6について述べる。) #6 非効果的治療計画管理:疾患、食事療 法についての知識不足 2.到達目標 1)食事や退院後の生活の不安を訴えることなく退院できる。 3.解決策(O-P、C-Pは省略) 1)E-P(一部省略)  (1)食事療法についての説明 筆談、パンフレット、カードを使用。患者の理解の程度や状況に合わせて指導する。  (2)病院食の献立を活用し現在食べているもの とパンフレットを比較、今後の献立の参考に してもらう。 _III_.考察  患者は食事、退院について不安を訴えた。これは自分の問題が何なのか認識したと考えられる。 また、食事指導後、質問したことは、自分のニードに適切に応えてくれる看護師を特別な存在として捉えたと思われる。 そして、具体的な調理方法が聞かれなかったことは受け身の状態で、依存的だったと考えられる。 以上のことから患者はペプロウの患者-看護師関係における同一化の段階であるといえる。  この依存から次の段階の自立に向けての援助を行なった。自立と依存のバランスを調整し、患者が自立に向かうよう、 仕向けようとする代理人の役割、情報を提供し、教育的に関わったことで、退院後の前向きな言葉が返ってきた。 以上のことからペプロウの患者-看護師関係の同一化の段階から開拓利用の段階になったと考えられる。  竹尾は「ぺプロウの看護のゴールは健康問題が解決することでなく、患者が「自分が回復した(良い方向に向った) と実感することなのだ。」1」と述べている。今回は、健康問題は解決しなかったが、開拓利用の段階へステップアップした ことはぺプロウの言う看護のゴールに近づいたのではないかと考える。 _IV_.結論 看護師の役割を理解し、それを活用することで治療的人間関係を築くことができ、健康問題の解決に向けて効果的に関わることができる。 おわりに  今回、聴覚障害患者との治療的人間関係を築くことの難しさを感じた。今回の経験を患者の健康問題の解決に生かしていきたい。 引用文献 1)竹尾 恵子:超入門事例で学ぶ看護理論、        学研、P84、2003
  • 心臓
    2016年 48 巻 12 号 1440-1441
    発行日: 2016/12/15
    公開日: 2017/12/15
    ジャーナル フリー
  • 北見 智恵, 五十嵐 俊彦, 河内 保之, 牧野 成人, 西村 淳, 川原 聖佳子, 新国 恵也
    日本消化器外科学会雑誌
    2021年 54 巻 1 号 41-49
    発行日: 2021/01/01
    公開日: 2021/01/30
    ジャーナル オープンアクセス HTML

    術前診断しえた膵管内管状腺癌(intraductal tubular carcinoma;以下,ITCと略記)の1例を報告する.症例は67歳の男性で,CTで膵頭部主膵管を占居する腫瘤と尾側膵管の拡張を認めた.ERCPで乳頭の開大や粘液の排出は認めず,MRCPでcork-of-wine-bottle所見を認めた.EUSで膵頭部主膵管内に鋳型状に存在する17 mm大の腫瘤を認め生検でtub1,tub2と診断された.膵頭部ITCの術前診断で幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行した.病理組織学的検査所見は管状構造をもつ腫瘍組織が膵管内に増生し,一部anaplastic changeを認めた.免疫組織学的所見はMUC1,MUC6陽性,MUC2,MUC5ACは陰性でITCと診断した.膵癌取扱い規約第7版に準じるとpT1N1aM0:stage IIBであった.術後5年経過した現在無再発生存中である.

  • 北見 智恵, 河内 保之, 五十嵐 俊彦, 牧野 成人, 西村 淳, 川原 聖佳子, 新国 恵也
    膵臓
    2021年 36 巻 2 号 195-201
    発行日: 2021/04/30
    公開日: 2021/04/30
    ジャーナル フリー

    嚢胞変性を伴う膵神経内分泌腫瘍(PNET)は比較的まれである.今回われわれは単純性嚢胞を呈したPNETの1例を報告する.症例は61歳女性で,下腹部痛を主訴に受診した.CTで膵頭部に30mm大の単房性嚢胞腫瘤を認め,内部に結節は認めず,壁が尾側で造影された.嚢胞内部が単純CTで軽度高濃度,MRI T2強調画像で高信号,背側に液面形成あり,出血性変化が疑われた.EUSで嚢胞壁が2mmと軽度肥厚あり,ソナゾイドで壁が早期に造影された.以上から嚢胞型PNETの診断で幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行した.切除標本は被膜を有する32mm大の単房性嚢胞で血性内容物を認めた.腫瘍細胞は免疫染色でchromogranin Aとsynaptophysin陽性,各種内分泌ホルモンは陰性,Ki67は2%未満でPNET,G1と診断された.

  • 学会誌JSPEN
    2024年 6 巻 Supplement2 号 352-356
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/04/04
    ジャーナル フリー
  • 北見 智恵, 河内 保之, 五十嵐 俊彦, 牧野 成人, 西村 淳, 川原 聖佳子, 新国 恵也
    日本消化器外科学会雑誌
    2020年 53 巻 7 号 583-591
    発行日: 2020/07/01
    公開日: 2020/07/30
    ジャーナル フリー HTML

    術前化学療法中に腫瘍内動脈の仮性動脈瘤破裂,十二指腸,胆管への穿通を認めた膵頭部癌の1例を報告する.症例は70歳の男性で,膵頭部癌と診断された.CTで胃十二指腸動脈(gastroduodenal artery;以下,GDAと略記)が腫瘍内部を走行,狭小化し,胆管,上腸間膜静脈浸潤を認めた.Gemcitabine+nab-paclitaxel 1コース終了後,腫瘍内のGDA仮性動脈瘤破裂による出血のためGDA塞栓術を行った.Grade 3の化学療法副作用を認めたため,待機手術としたが,動脈塞栓から2週間後に再出血し,緊急で手術を行った.切除標本で十二指腸,胆管への穿通,腫瘍壊死による組織欠損を認め動脈壁内血腫を認めた.動脈破綻出血に対し,手術に先行して動脈塞栓を施行することは血行動態の安定をはかるうえで有用である.化学療法中のoncologic emergency症例においては全身状態と化学療法副作用の影響も考慮に入れた検討が必要である.

  • 北見 智恵, 河内 保之, 五十嵐 俊彦
    胆道
    2024年 38 巻 2 号 190-198
    発行日: 2024/05/31
    公開日: 2024/05/31
    ジャーナル フリー

    72歳女性.食欲低下,黄疸を主訴に来院した.CTで十二指腸乳頭部に20mm大の造影効果を有し,EUSで境界明瞭な低エコーとなる腫瘤を認めた.生検で小型類円形腫瘍細胞を認め,シナプトフィジン陽性,Ki67指数高値,神経内分泌癌(NEC)と診断された.幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行した.病理組織検査で大細胞NEC,Ki67 100%,T2N1M0と診断された.補助化学療法なしで経過観察をしていた.術後2年8カ月,多発肝転移,門脈腫瘍栓,腹膜播種が出現した.カルボプラチン+エトポシド療法を開始し,1コース後のCTで著明な腫瘍縮小を認めたが,Grade4の好中球減少,発熱性好中球減少を認め,Performance statusも低下したため,化学療法は中止,術後2年11カ月で永眠された.本疾患に対する至適治療法確立のため,さらなる症例の積み重ね,検討が必要である.

  • 草間 昭宏, 北見 智恵, 牧野 成人, 河内 保之, 五十嵐 俊彦, 西村 淳, 川原 聖佳子
    日本消化器外科学会雑誌
    2025年 58 巻 1 号 9-17
    発行日: 2025/01/01
    公開日: 2025/01/30
    ジャーナル オープンアクセス HTML

    症例は91歳の男性で,腹痛,黒色便を主訴に来院し,CTで胃穹窿部腫瘍が前庭部に移動,嵌頓しており,ball valve syndrome(以下,BVSと略記)の診断で入院した.上部消化管内視鏡検査で腫瘍表面に潰瘍形成を認めた.入院後連日嵌頓,整復を繰り返し,出血性ショックとなり,緊急手術を行った.Combination of laparoscopic and endoscopic approaches to neoplasia with non-exposure technique(以下,CLEAN-NETと略記)で切除した.病理組織学的検査で消化管間質腫瘍と診断された.胃穹窿部病変がBVSを来すことはまれである.本疾患は,結合組織が弛緩し,容易に粘膜が伸展するため,潰瘍形成を伴う病変に対して,非開放性のCLEAN-NETは簡便で良い適応である.

  • 目黒 正誠
    日本放射線技術学会雑誌
    1977年 33 巻 1 号 73-74
    発行日: 1977/05/01
    公開日: 2019/08/31
    ジャーナル フリー
  • 武石 和久, 目黒 正誠
    日本放射線技術学会雑誌
    1984年 40 巻 1 号 96-
    発行日: 1984/01/01
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 北見 智恵, 五十嵐 俊彦, 牧野 成人, 河内 保之, 西村 淳, 川原 聖佳子, 新国 恵也
    日本消化器外科学会雑誌
    2017年 50 巻 10 号 812-822
    発行日: 2017/10/01
    公開日: 2017/10/18
    ジャーナル フリー HTML

     近年高齢化,画像診断の進歩により重複癌の報告が増加しているが,膵胆管合流異常を伴わない異時性胆道系重複癌はまれである.胆囊癌術後30年目に発生した下部胆管癌の1例を報告する.症例は80歳の女性で,1983年胆囊癌[Gf]に対し,胆囊全層切除術が施行された.病理組織所見は高分化型腺癌,漿膜下層に浸潤を認め,No. 12bリンパ節転移陽性であった.2013年黄疸を主訴に来院し,下部胆管癌の診断で幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行した.病理組織所見は高分化型腺癌,T3aN1M0:stage IIBであった(胆道癌取扱い規約第6版).膵胆管合流異常は認めず,胆管断端にまで胆管上皮内腫瘍性病変(biliary intraepithelial neoplasia;以下,BilINと略記)を認めた.胆管断端には正常上皮,BilIN 2,BilIN 3が混在していた.術後4年経過した現在無再発生存中である.

  • 小林 花神, 長谷川 森一, 桑原 和伸, 伴 直昭, 畑 秀治, 那須 利憲, 大平 大介, 廣瀬 正裕, 志賀 守, 近藤 りえ子, 堀口 高彦
    アレルギー
    2011年 60 巻 9-10 号 1431-
    発行日: 2011/10/10
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 小林 義昭, 大橋 和政, 岩田 文英, 長谷川 隆志, 鈴木 榮一, 高田 俊範, 成田 一衛
    アレルギー
    2011年 60 巻 9-10 号 1431-
    発行日: 2011/10/10
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 大道 光秀
    アレルギー
    2011年 60 巻 9-10 号 1431-
    発行日: 2011/10/10
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 赤松 泰介, 白井 敏博, 加藤 真人, 乾 直輝, 橋本 大, 藤澤 朋幸, 横村 光司, 山田 孝, 井出 協太郎, 菅沼 秀基, 黒石 重城, 増田 昌文, 早川 啓史, 豊嶋 幹生, 安田 和雅, 須田 隆文, 千田 金吾
    アレルギー
    2011年 60 巻 9-10 号 1431-
    発行日: 2011/10/10
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 安宅 鋭治
    日本放射線技術学会雑誌
    1984年 40 巻 1 号 96-
    発行日: 1984/01/01
    公開日: 2017/06/28
    ジャーナル フリー
  • 木村 元彦, 志村 尚宣, 笹川 亨
    Japanese Journal of Endourology
    2011年 24 巻 1 号 124-130
    発行日: 2011年
    公開日: 2014/02/07
    ジャーナル フリー
      【目的】腎・尿管結石患者に対する経尿道的砕石術(transurethral lithotripsy;TUL)の治療成績を検討する.
      【対象と方法】2002-2009年の間に延べ256例(男性158例,女性98例)にパルス波色素レーザーを用いてTULを行った.部位(平均長径)は腎(8.2mm)13例,上部尿管(U1, 8.3mm)104例,中部尿管(U2, 9.4mm)53例,下部尿管(U3, 7.6mm)86例.先行治療として平均2.6回の体外衝撃波砕石術(extracorporeal shock wave lithotripsy;ESWL)を153例(59%)に行っていた.
      【結果】手術時間の中央値は53分で,手術時間延長の要因は,結石部位が近位・長径大・水腎症あり・術者non-expertであった.半硬性尿管鏡は全例,軟性鏡は72例で使用し,術後のステント留置は189例で行った.術後3ヶ月の完全排石(率)は全体で224例(89%),腎11例(85%),上部尿管83例(81%),中部尿管48例(92%),下部尿管82例(96%)であった.多重ロジスティック回帰分析では,上部尿管に比べ中部・下部尿管で,長径が大きいものよりも小さいもので完全排石率が有意に良好であった.さらに,過去に検討したESWL単回での治療成績に比べ,今回のTULの成績は大きく上回った.
      【結論】最新の尿管鏡や砕石装置などが必要ではあるが,TULの安全性は高くその手術成績はESWLに比して良好であるといえる.
  • 内藤 哲也, 高野 可赴, 親松 学, 佐藤 賢治
    日本消化器外科学会雑誌
    2011年 44 巻 9 号 1134-1141
    発行日: 2011/09/01
    公開日: 2011/09/28
    ジャーナル フリー
     症例は71歳の女性で,突然の上腹部痛,嘔吐を訴え当院へ救急搬送された.右上腹部を中心に著明な圧痛を認め,腹部CTでは胆嚢壁の一部に欠損像が描出され,胆嚢周囲の著明な浮腫,腹水貯留を認めた.腹部CTおよび超音波検査では胆石を認めず,高血圧以外に特記すべき既往症のないことから特発性胆嚢穿孔と診断し,緊急手術を施行した.腹腔内には約200mlの胆汁性腹水を認めたが,細菌培養検査は陰性であった.胆嚢体部腹腔側に穿孔部を認め,胆嚢摘出術,腹腔洗浄・ドレナージを施行した.術後経過は良好で,術後のMRCPでは膵胆管合流異常,胆管分枝異常などを認めなかった.病理組織学的には胆嚢穿孔部に全層性壊死を認め,同部では脈管の拡張,新鮮な血栓形成,高度の好中球浸潤,Rokitansky-Aschoff sinusの形成を認めた.術前に特発性胆嚢穿孔と診断しえたまれな1例を経験したので報告する.
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