当社の生産形態は, 多品種少量生産の組立工業であり部品加工・エンジン等の機構部品の組立・車両総組立の同期化に問題があった.そこで「必要な物を, 必要なときに, 必要な順序で」作ることを目標に, 生産方式の改善を進めてきた.改善は生産指示の改善を軸としたソフトウェアとソフトウェアをささえるハードウェアの両面から行う必要がある.まずソフトウェアの改善から着手し, これによってハードウェアのボトルネックを明確にし, そのネック工程を一つずつ改善してきた.その結果, 仕掛が減少して生産のリードタイムが短縮され, 品質も向上し, 生産性も向上してきた.ここでは, 以上の経過を簡単に述べ, 具体的な改善事例としてカムシャフトラインの改善について報告する.
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