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4件中 1-4の結果を表示しています
  • 天保14年炭番山繰を中心に
    芳賀 和樹
    林業経済
    2011年 64 巻 7 号 19-36
    発行日: 2011/10/20
    公開日: 2017/06/01
    ジャーナル フリー
    本稿では秋田藩阿仁銅山の精錬過程で消費された炭について、その生産の基礎となった森林資源の経営計画を、天保14年炭番山繰を中心に検討した。藩は阿仁銅山に要する炭や材木を安定供給するため、元文5年以降、森林資源の保護と計画的利用を図る。天保14年炭番山繰は、その到達点として立案された炭生産のための輪伐計画である。藩は天保12年より森林資源の蓄積を実地見分によって調査し、これに基づいて天保14年から30か年にわたって炭生産を継続できるような緻密な輪伐計画を立案した。それは同時に、優良な雑木資源を維持・育成するなど、製炭という目的に適した山林の造成を組み合わせて実施された。阿仁銅山の出銅量は乱高下を繰り返すため、持続的な森林経営は根本的に困難である。そうしたなかで、天保14年炭番山繰にみられる森林資源蓄積の把握・管理と経営計画立案の技術は高く評価できる。こうした森林経営計画が近世を通じた阿仁銅山の稼行を可能とした。
  • 前川 健一, 佐藤 もな, 今川 佳世子, 豊嶋 悠吾, (『右記』研究会)
    仏教文化研究論集
    2011年 13.14 巻 35-69
    発行日: 2011/03/20
    公開日: 2022/05/31
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  • 菅原 和孝, 藤田 隆則, 細馬 宏通
    文化人類学
    2005年 70 巻 2 号 182-205
    発行日: 2005/09/30
    公開日: 2017/09/25
    ジャーナル フリー
    民俗芸能の伝承を身体資源の配分過程として捉え、静岡県水窪町の西浦田楽における世襲制の変容を解明する。また、次世代への継承を実現する場としての練習に注目し、そのやりとりの特質を分析する。西浦田楽の核となるのは毎年旧暦1月18日に挙行される「観音様のお祭り」である。ここで奉納される舞は地能33演目、はね能11演目(うるう年は12演目)である。地能は能衆と呼ばれる24戸の家に固定した役として割りあてられ、父から長男へ世襲によって継承されてきた。200年以上の歴史をもつこの制度は、昭和40年代初頭から農村の過疎化により崩壊の危機に直面した。14戸に減少した能衆組織内で役の大幅な再配分が行われたが、とくに本来は役を持たなかったにもかかわらず技能に秀でた成員に、多くの役が負わされた。演者の固定しないはね能において身体技法の功拙が競われてきたことが、こうした再配分を可能にした。近年、はね能に関与している家のすべては、父と長男の二世代が田楽に参加しており、継承が急速に進行している。練習場面では、太鼓および練習場の物理的構造という資源を最大限活用する教示と習得の工夫が発達している。初心者(「若い衆」)の所作・身振り・動作を継年的に観察すると、困惑や依存から納得への明瞭な推移がみられる反面、年長者によって開示される知識が断片的で不透明であることからくる混乱も顕著であった。祭り前の集中的な練習によってある地能の舞いかたが若い衆に促成で植えつけられたことは、継承を急激に進めようとする年長者たちの決意を示すものであった。これらの分析結果に基づき、正統的周辺参加理論、および民俗芸能において「身体技法的側面」が突出するプロセスに関する福島真人の理論の適用可能性を検討するとともに、練習場面にみられる「楽しさ」を分析する展望を探る。
  • 戦前期の写真師を対象とする人名典拠を中心として
    研谷 紀夫
    アート・ドキュメンテーション研究
    2010年 17 巻 31-52
    発行日: 2010/03/31
    公開日: 2021/06/25
    ジャーナル オープンアクセス
    インターネットなどによる歴史的文書や文化資源などを中心とした文化資源情報の公開が進行する中で、効率的かつ横断的な検索を可能とするためには、それらの人名情報を統制・整理し、WEB上での人名情報のidentificationを確立する必要がある。また、過去の人名情報は、血縁、地縁、師弟関係、同門・同窓などの歴史的、社会的なネットワークを有しており、典拠情報もそれらの情報を格納することによって、電子ネットワーク上の資料の検索・調査により有用である。そのため、本研究では、歴史的、社会的なネットワーク情報を重視しつつ、各人物に関する基本的な情報を格納し、WEB上の人名情報のidentificationを促進する人名典拠情報を構築する。これらの情報の対象としては、戦前期において人物、都市、歴史的な出来事などを撮影し、ビジュアル面から日本の文化と産業の発展に力を注いだ写真師に関する情報を対象とする。本論文においては、それらの典拠情報の項目の設計及び、情報の格納とその利用について、検証を行う。
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