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クエリ検索: "東洋療法研修試験財団"
73件中 1-20の結果を表示しています
  • 篠原 昭二, 福田 文彦, 小川 卓良, 山下 仁
    全日本鍼灸学会雑誌
    2012年 62 巻 2 号 98-113
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/08/06
    ジャーナル フリー
     本シンポジウムは、 この度の学術大会で行われる東京宣言採択に向けて、 企画されたものである。 従って、 宣言書の起草案の骨子となる(1)日本鍼灸の歴史(2)現状分析(3)将来と課題について、 起草案を作成した東京宣言起草委員会の委員の代表にシンポジストをお願いした。 (1)の日本鍼灸の歴史については、 本シンポジウムの前に行われる教育講演を受けて、 特に日本の鍼灸発展に関して重要な事項を簡潔に説明いただいた。 (2)の現状分析については、 研究面と臨床面とに分け、 お二人の先生に解説いただいた。 (3)の将来と課題は、 歴史と現状分析を受けて、 現状の問題点を明らかにした上で、 今後如何に日本の鍼灸を発展させていくかを提案していただいた。
     鍼灸医療に携わる諸兄にとっては、 現在の鍼灸の臨床、 研究並びに教育、 研修について少なからず課題をお持ちであると思料するところであるが、 個々の問題点は議論しても系統的且つ総括的に話し合う場は、 今までにはなかったかもしれない。 そこで、 このシンポジウムでは、 多くの方々から意見を頂戴した結果として、 歴史的事実や現状分析から課題となる問題点をできる限り抽出したものを報告した。 そして、 日本の鍼灸が将来、 今以上に広く汎用される療法となるためのひとつの方策を中心に検討し、 シンポジウムの結論とした。
  • 21世紀における日本及び世界のより良い医療に貢献するために
    全日本鍼灸学会雑誌
    2012年 62 巻 1 号 2-11
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/07/05
    ジャーナル フリー
  • 宮崎 彰吾, 萩原 明人, 津田 昌樹, 古屋 英治
    日本東洋医学雑誌
    2018年 69 巻 1 号 91-99
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/07/04
    ジャーナル フリー

    2000年頃から急増したはり師,きゅう師を医療資源の新たな創出と考えた場合,その「社会的インパクト」を評価する意義は大きい。本稿では,平均余命の延伸を評価指標とし,都道府県における地域相関研究を行った。その結果,「はり師」という人的医療資源,並びに「はり及びきゅうを行う施術所」という物的医療資源の増加は,男性高齢者の平均余命の延伸との間に有意な正の弱い相関関係にあった。しかし,本稿では方法論的限界により因果関係まで言及することはできない。今後,より大きな「鍼灸」の社会的インパクトを生み出すために,研究者とはり師,きゅう師とが連携して多施設共同研究を実施できるよう,「鍼灸に関わる公益法人」に懸け橋となっていただくことを一研究者として切望する。

  • − 教育項目の重要、学修目標の度合に対する教員の自由記述 −
    和辻 直, 桐浴 眞智子, 斉藤 宗則, 篠原 昭二
    バイオメディカル・ファジィ・システム学会大会講演論文集
    2020年 33 巻
    発行日: 2020/10/31
    公開日: 2021/02/01
    会議録・要旨集 フリー

    We needed to investigate educational items of “Essential of Oriental Medicine” to increase the value of traditional Japanese Acupuncture and Moxibustion. We investigated teachers in an acupuncturist training facility about the importance of educational items and the degree of learning target in “Essential of Oriental Medicine”. In addition, we asked teachers for their opinions on the educational items of “Essential of Oriental Medicine” in the free description of the questionnaire. We considered that the results of the survey would serve as a reference for the development of the core curriculum of “Essential of Oriental Medicine”.

  • 和辻 直, 斉藤 宗則, 篠原 昭二
    バイオメディカル・ファジィ・システム学会大会講演論文集
    2017年 30 巻
    発行日: 2017/11/25
    公開日: 2021/02/01
    会議録・要旨集 フリー

    In 2018, ICD-11 included East Asian Traditional Medicine will be proposed in World Health Assembly. This means that the acupuncture and moxibustion field in Japan need to collect a certain amount of Clinical data about Main Meridian Patterns (TM). Thus, in our opinion, we hope to build and utilize the Acupuncture & moxibustion clinical supporting system. In this paper, we consider its system.

  • 近藤 宏, 栗原 勝美, 田中 秀樹, 音喜夛 実, 半田 美徳
    理療教育研究
    2015年 37 巻 1-10
    発行日: 2015年
    公開日: 2018/12/19
    ジャーナル オープンアクセス
    【目的】保健理療科における生徒の国家試験の合否の状況および不合格者の進路状況を 把握し、今後の保健理療科の在り方を検討するための基礎資料を資することを目的に 行った。 【対象】2002年度~2011年度に視覚特別支援学校(盲学校)58校の本科および専攻 科保健理療科を卒業した生徒。 【方法】調査票は選択式とした。調査項目は、①属性、②国家試験に関する項目、③不 合格者に関する項目。調査票は選択式とし、送付・回収は、郵送および電子媒体で行っ た。有効回答数1,498件に対して、集計および統計処理を行った。有意水準は5%と した。 【結果】国家試験の合格率は75.8%であった。卒業課程別では、本科保健理療科 69.1%、専攻科保健理療科80.6%で有意差(p<0.05)がみられた。卒業時、国家試 験が不合格であった者のうち、72.2%が再受験した。なお、再受験者の平均合格率は 49.6%であった。卒業課程別では本科保健理療科46.4%、専攻科保健理療科52.7% であった。累積不合格者数は、243人であった。国家試験受験断念者の現在の生活状 況は、約半数が家族や年金、生活保護費による収入に依存していた。
  • 石崎 直人
    全日本鍼灸学会雑誌
    2018年 68 巻 4 号 274-282
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/09/02
    ジャーナル フリー
  • 坂井 友実, 津谷 喜一郎, 津嘉山 洋, 中村 辰三, 川本 正純, 粕谷 大智
    全日本鍼灸学会雑誌
    1998年 48 巻 1 号 40-74
    発行日: 1998/03/01
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • アンケート調査からみえてきた医療・鍼灸への要望
    石崎 直人, 矢野 忠
    全日本鍼灸学会雑誌
    2013年 63 巻 2 号 80-89
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/10/08
    ジャーナル フリー
    「患者満足度」 という概念は、 今や医療界の必須要件であるといえる。 鍼灸治療は、 患者と直接接する時間が長く、 病院の検査で明確に捉えられにくい症状や心理的な状態などに対処しようとするもので、 治療行為そのものに対して満足が得られやすい医療と考えられるが、 利用者を含めた一般市民が鍼灸治療に対してどのように感じているかという情報は十分に知られていない。 鍼灸治療に興味を持つ人はどのくらいいるのか? どのような人たちが鍼灸治療を受けているのか? 鍼灸治療に何を期待しているのか? 鍼灸師が心地よいだろうと思って施す治療を患者はどのように感じているのか? 診療費用や診療時間は適切か? どのような治療をすれば満足が得られるのか? これらの疑問に答えるために我々は
    東洋療法研修試験財団
    の研究助成を受けて一般市民を対象とした全国規模の調査を実施してきた。 2003年3月から計6回にわたって実施した調査の結果には、 様々な情報が含まれている。 今回はこれらのデータを基に、 鍼灸治療の継続的な利用者や、 鍼灸治療に興味を持ちながらも受療経験を持たない者、 あるいは鍼灸治療についての関心が少ない者など、 様々な立場から見た鍼灸治療の実態についてまとめた結果を報告する。
  • 清水 洋二
    全日本鍼灸学会雑誌
    2013年 63 巻 1 号 1
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/06/17
    ジャーナル フリー
  • -はり・きゅう業者の患者数、 施術料金、 年収-
    福島 正也, 藤井 亮輔, 近藤 宏, 矢野 忠
    全日本鍼灸学会雑誌
    2019年 69 巻 3 号 176-184
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/07/13
    ジャーナル フリー
    【緒言】平成28年までの10年間で、 はり及びきゅうを行う施術所が59%増加している。 これまでに全国規模のあん摩マッサージ指圧・はり・きゅう業に関する業態調査が実施されているが、 はり・きゅう業を中心に業態を分析した報告はみられない。 今後のはり・きゅう業の在り方を検討するためには、 はり・きゅう業の経営実態に関する調査が必要である。 そこで、 今回我々が実施した全国規模のあん摩マッサージ指圧・はり・きゅう業の業態調査から、 はり・きゅう業者の患者数、 施術料金、 年収に焦点を当てて報告する。 【方法】全国のあん摩マッサージ指圧・はり・きゅう業者を対象に、 層化系統抽出法による、 個人施術所15,000件、 法人施術所2,000件、 出張専門業者3,000件の計20,000件を抽出標本とする調査を実施した。 調査は郵送法で、 平成28年10月末に発送し同年11月18日までの投函を依頼した。 回収した調査票から、 営業中かつはり師・きゅう師免許を所持する業者を集計対象とし、 月間患者数、 施術料金、 年収について、 全体の集計と営業形態、 所持免許 (はり師・きゅう師免許、 あん摩マッサージ指圧師免許、 柔道整復師免許)、 性別、 年代の別による集計を行った。 集計値は、 実数値とパーセンタイル、 または、 中央値と四分位範囲で表記した。 【主な結果と考察】回収した調査票4,605票の内、 3,117票が集計対象であった。 はり・きゅう業者の標準的な経営実態として、 月間患者数98人、 施術料金3,000円、 年収324万円という数値が示された。 月間患者数、 施術料金、 年収の分布には大きなばらつきがみられ、 年収では低額層と高額層の極端な二極分化が認められた。 主な背景として、 はり・きゅう業の受療率の低さ及び柔道整復療養費の支給対象外疾患への支出が影響していると推測された。 はり・きゅう業の経営実態を明らかにするためには、 さらなるデータの解析が必要である。
  • 平成14年衛生行政報告例隔年第63表及び第64表の検証
    藤井 亮輔, 山下 仁, 岩本 光弘
    全日本鍼灸学会雑誌
    2005年 55 巻 4 号 566-573
    発行日: 2005/08/01
    公開日: 2011/08/17
    ジャーナル フリー
    【背景】あん摩業、鍼灸業に係る施術所数及び同施術所に従事する就業者数は衛生行政報告で公表される。しかし、業の停止を届け出ない業者が相当数いる可能性があること、各免許を複数所持する業者の実態が明らかでないことから、業の実勢を示す統計データとしては疑問がある。
    【目的】平成14年衛生行政報告で公表されたあん摩業・鍼灸業の施術所数および就業者数の信頼性を検証する。
    【方法】1都4県下の12保健所を抽出し、同管内の名簿に登録されている業者3,084件全数を対象に、届出住所地での営業実態と所持免許別構成割合に関する質問紙を郵送して調査した。
    【結果】名簿に登録されている施術所のうち26.5%の施術所に営業実態がなかった。また、あん摩マッサージ指圧師の52.5%がはり師ときゅう師免許を併有していた。
    【考察・結語】得られた数値から平成14年の施術所数及び就業者数を推計すると、あん摩施術所41,500件、鍼灸施術所10,300件、就業あん摩マッサージ指圧師71,500人、就業はり師54,400人という概数が得られる。このことから、同年衛生行政報告例隔年第63表及び第64表は下方修正する必要性が示唆された。
  • 小川 卓良
    全日本鍼灸学会雑誌
    2008年 58 巻 5 号 731
    発行日: 2008年
    公開日: 2009/03/10
    ジャーナル フリー
  • 川喜田 健司
    全日本鍼灸学会雑誌
    2007年 57 巻 1 号 1
    発行日: 2007/02/01
    公開日: 2008/05/23
    ジャーナル フリー
  • ―異なる母指揉捏法による比較検討―
    矢野 忠, 村瀬 智一, 梅田 雅宏
    日本東洋医学系物理療法学会誌
    2015年 40 巻 2 号 109-115
    発行日: 2015年
    公開日: 2020/05/20
    ジャーナル オープンアクセス
    【目的】母指揉捏法の揉み方の違いが、脳機能画像で検出できるか否かを明らかにすることを目的とした。
    【方法】(1)対象:健常成人10名(男性5名、女性5名、23歳~33歳)とした。(2)装置:3.0TMRI(シーメンス社)を使用し、コイルは32ch head coil を用いた。(3)刺激と部位:第1実験は母指揉捏とし、手首を返し上肢で揉むA法と母指だけで揉むB法の2種類とした。第2実験はスポンジ擦過刺激とした。刺激部位は右下腿前外側部に行った。(4)方法:第1実験では、A法とB法をランダムに行い、脳機能画像を作成した。手技は1回20秒、安静時間は10~60秒の範囲で設定した。fMRIの測定条件は1run 5分20秒の測定を5run繰り返した。測定終了後、刺激感覚の違いや種類等について記述してもらった。第2実験のfMRIの測定条件は1run5分20秒の測定とし、擦過刺激は8回/1runとし、刺激時間は1回20秒、安静時間は20秒で固定した。第1実験と第2実験の間隔は少なくとも1週間以上空けた。
    【結果】(1)グループ解析では、B 法のみで上前頭回と下側頭部で有意な賦活が観察された。(2)A法とB法および擦過刺激のすべてで一次感覚野の脳賦活は3例で観察され、全員女性であった。(3)脳賦活画像を差分処理したところ1例で補足運動と感覚連合野に脳賦活の残存が認められた。
    【考察】一次体性感覚野の脳賦活が10例中3例で認められたことから、一定強度の体性感覚刺激として知覚された被験者において脳賦活が起こったと考えられた。下腿前外側部の一次体性感覚野は狭く、この領域が賦活されるには、ある程度の刺激強度、刺激量を必要とすることが示唆された。また脳賦活図の差分で認められた脳賦活部位は心地よさに関連することから、母指揉捏による心地よさが示された可能性が考えられたが、さらなる検討が必要である。なおグループ解析ではB法のみで脳賦活(上前頭回と下側頭部)が認められたことから刺激感覚を分類する過程に痛み感覚が強く影響を与えた可能性が考えられた。
  • 近藤 宏, 藤井 亮輔, 栗原 勝美, 田中 秀樹, 黒岩 聡, 半田 美徳
    全日本鍼灸学会雑誌
    2012年 62 巻 1 号 47-54
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/07/05
    ジャーナル フリー
     【目的】鍼灸マッサージ師の雇用希望のある診療所の状況や鍼灸マッサージ師の業務実態について分析し、 今後の診療所における鍼灸師およびマッサージ師の就業開拓の基礎資料とすることを目的とした。
    【方法】診療所に従事する鍼灸マッサージ師の業務実態と今後の雇用ニーズ等に関する調査において鍼灸師またはマッサージ師の雇用希望があると回答した52施設を対象とした。 免許別に鍼灸師雇用希望施設 (n=5)、 鍼灸師およびあん摩マッサージ指圧師雇用希望施設 (n=25)、 あん摩マッサージ指圧師雇用希望施設 (n=22) の3群に分けて診療所の状況や業務実態について分析を行った。
    【結果】産婦人科や婦人科のある診療所で雇用希望のあるのは鍼灸師のみであった。 整形外科やリハビリテーション科のある診療所では、 鍼灸師およびあん摩マッサージ指圧師のいずれも雇用希望が多い。 鍼灸師およびあん摩マッサージ指圧師の雇用満足度は、 費用対効果より患者ニーズからみた満足度の方が高い。
    【結論】鍼灸師およびあん摩マッサージ指圧師の雇用ニーズのある診療所の特徴を分析することができ、 医療機関への就業の促進の一助となるものと考える。
  • 津谷 喜一郎
    全日本鍼灸学会雑誌
    2018年 68 巻 4 号 235-236
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/09/02
    ジャーナル フリー
  • 和辻 直
    全日本鍼灸学会雑誌
    2018年 68 巻 4 号 329-336
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/09/02
    ジャーナル フリー
  • ―施術実績に基づく制度評価の試み―
    福島 正也, 近藤 宏, 佐々木 健, 藤井 亮輔, 緒方 昭広
    理療教育研究
    2018年 40 巻 25-31
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/01/08
    ジャーナル オープンアクセス
    【目的】筑波技術大学保健科学部附属東西医学統合医療センター(以下、当センター) における研修生の施術実績を分析し、卒後臨床研修制度について考察する。【方法】調 査対象は2012 ~ 2014年度にレジデントコースへ入所した研修生12名とし、研修生 の基本属性、研修24 ヶ月目までに担当した患者数および初診患者の愁訴を調査した。 【結果・考察】研修生の大部分は新卒者で、学校教育段階から自分の臨床能力の不足を 自覚している者が多いと考えられた。調査期間内の平均患者数は818±163人、平均 新患数は78±25人であった。患者数の推移から、研修1年目では新患を中心とした多 様な症例への施術、研修2年目では担当する再診患者への継続的な施術が中心になって いると考えられた。愁訴では、①腰痛、②下肢痛、③頚肩部のこり・張りが上位を占め た。これらは、鍼灸臨床での遭遇頻度が高い愁訴であり、効率的な臨床能力の向上につ ながっていると考えられた。施術実績の推移から、当センターの卒後鍼灸臨床研修は、 一定水準以上の臨床実績を満たして実施されており、①導入期、②発展期、③継続期、 ④移行期の4フェーズに分類されると考えられた。
  • 柴田 泰治
    全日本鍼灸学会雑誌
    2023年 73 巻 2 号 143-148
    発行日: 2023/05/01
    公開日: 2024/01/19
    ジャーナル フリー

    本稿では、 カナダのブリティッシュ・コロンビア州 (BC州) での鍼灸事情について紹介する。  カナダでは、 鍼灸も州ごとに取り扱いや規制が異なる。 BC州では、 医療従事者法 (Health Profession Act) により、 各種医療従事者は医療規制協会 (Health Regulatory Colleges) を通じて管理・監督される。 東洋医学・鍼灸分野では、 BC州伝統中医施術者・鍼灸師協会 (College of Traditional Chinese Medicine Practitioners and Acupuncturists of BC、 以下CTCMA) が設置され、 中医師や東洋医学系施術者の管理・監督、 具体的な業務としては公衆保護、 登録、 試験、 治療の品質管理を行っている。 日本では複数の役所に分散された業務を一元的に行っているのが特徴といえる。  次に筆者の住居があるバンクーバーで、 街中や筆者の通った学校、 治療院等で交流のあった人たちから鍼灸について得た情報を基に筆者の感じたことを述べる。 中国系移民が多いものの鍼灸が特に普及しているということは感じられなかったが、 一般的な治療として十分認識されている印象だった。  最後に鍼灸師が移民を考えるにあたり、 試験とビザ取得について簡単に触れた。 受験には都合5年の教育が必要で、 カナダで鍼灸教育を受けるのが望ましいが、 日本での教育内容が換算される場合もある。 また、 医療職種として鍼灸師は永住権取得のためのポイントを得ることもできる。  カナダの医療に関する規制は制度設計が新しく、 あらゆる職種の医療を包括的に規制するため、 医療全体で整合性がとれているように見える。 そして鍼灸は効果的な治療として認識されている印象である。 移民の国カナダでは、 新しいことを好み、 変化を柔軟に受け入れる国民性もあり、 今後医療の中での鍼灸の存在感も増す余地は大いにあると思われる。

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