詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "松尾一彦"
14件中 1-14の結果を表示しています
  • 平出 耕石
    ファルマシア
    2020年 56 巻 4 号 335_4
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/04/01
    ジャーナル フリー
    乾癬の重症度は,複数の指標によって総合的に判断される.医師による皮膚症状の客観的評価および患者自身による日常生活の主観的評価に大別される.これらを点数化し,スコアを算出することで治療効果が判別される.
    Psoriasis area and severity index(PASI)は,全身(頭部・体幹・上肢・下肢)について,皮疹が発現する部位,大きさ,程度に対し,重症度により0〜4点で合計点数を求め評価する方法である.Dermatology life quality index(DLQI)は,皮膚の状態によって患者が感じる日常生活の不便さについて,10個の質問に対する回答を点数化し,生活の質を0〜30点で評価する方法である.
  • 松尾 一彦, 中山 隆志
    ファルマシア
    2020年 56 巻 4 号 335_3
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/04/01
    ジャーナル フリー
    免疫系の主役となるリンパ球は,血管系とリンパ系を絶えず循環し,外界からの異物侵入に対してパトロール役として機能する.骨髄や胸腺などの一次リンパ組織で産生されたリンパ球は,二次リンパ組織に流入し,さらにその場を離れて全身を巡り,再び特定の二次リンパ組織に戻ってくる.この現象をリンパ球ホーミングという.この特定の組織への流入を制御する分子メカニズムには,リンパ球上に発現する接着分子やケモカイン受容体と標的組織の血管に発現するケモカインの組み合わせが重要である.例えば,リンパ節ホーミングには,接着分子L-セレクチンおよびケモカイン受容体CCR7が重要な役割を果たすことが明らかにされている.
  • 松尾 一彦, 中山 隆志
    ファルマシア
    2020年 56 巻 4 号 335_2
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/04/01
    ジャーナル フリー
    免疫細胞は,生体内を循環することで異物侵入に対して全身をパトロールしているが,いざ異物が侵入してくると,その侵入部位へ即座に動員される.このような免疫細胞の細胞遊走には,方向性を持たないランダムな運動(chemokinesis)と細胞遊走因子の濃度勾配にしたがった方向性を持った運動(chemotaxis)に分けられる.Chemotaxis反応では,標的部位におけるケモカインの発現と免疫細胞におけるケモカイン受容体の選択的発現によって,免疫細胞の体内動態は緻密に制御されている.また細胞が,細胞外マトリックスに結合した細胞遊走因子と接触することで引き起こされる運動(haptotaxis)もある.
  • 市山 進, 佐伯 秀久
    ファルマシア
    2020年 56 巻 4 号 335_1
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/04/01
    ジャーナル フリー
    健常皮膚部に摩擦,感染,紫外線などの刺激が加わった後,刺激部位に一致して原疾患と同じ皮疹が生じる現象(isomorphic response).乾癬,扁平苔癬,サルコイドーシスなどが典型例.表皮角化細胞が障害を受けて放出する各種分子,IFN-αなどのサイトカイン,T細胞が関わる.他臓器にもKöbner現象が起こることがあり,乾癬性関節炎はその1例と考えられている.青年性扁平疣贅にみられる掻破部位に一致した線状皮疹の本態はウイルスの自家接種であり,上記のKöbner現象とは意味が異なる.なお,刺激部位に一致して原疾患と異なる皮疹が形成される場合はisotopic responseと呼ばれる.
  • ファルマシア
    2020年 56 巻 3 号 285
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/03/01
    ジャーナル フリー
  • ファルマシア
    2020年 56 巻 4 号 288-289
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/04/01
    ジャーナル フリー
    電子付録
    ミニ特集:乾癬治療の最前線
    ミニ特集にあたって:乾癬は,慢性炎症性の皮膚疾患であり,皮膚の細胞が異常に増殖することでかゆみ,爪の変形,関節炎等様々な症状が発現する.また,乾癬という病名や見た目から“感染する”とよく誤解されるが,うつることはなく,遺伝的素因に様々な環境因子(不規則な生活や食事,ストレス,肥満,感染症,特殊な薬剤など)が原因であると言われている.これまで乾癬の治療には,外用療法,光線(紫外線)療法,内服療法が行われていたが,近年生物学的製剤による注射治療が開発され,患者QOLの向上に大きく貢献している.本稿では,乾癬の臨床や研究に携わっている先生方にご執筆いただくことにより,今後の乾癬治療や啓発活動について考えていきたい.
    表紙の説明:いよいよ新学期.大学には新入生が,職場には新人が入ってくる.受験時には,天神さん(天満宮)に合格祈願した読者も多いのではないだろうか.天満宮に祀られている菅原道真は,梅をこよなく愛し,大宰府に左遷させられた道真を慕って京から梅の木が飛んできたとの伝承がある(飛梅伝説).そんなことから,梅鉢紋が三階松紋と並んで天満宮の神紋になっているらしい.電子付録では,波乱万丈の道真の生涯,梅の花,梅にまつわる文化,さらには梅の家紋と著名人を紹介したい.
  • 松尾 一彦, 岡田 直貴, 中川 晋作
    Drug Delivery System
    2010年 25 巻 1 号 8-14
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/04/28
    ジャーナル フリー
    皮膚の免疫機能を最大限に利用した経皮ワクチンは,注射に代わる簡便で安価かつ非侵襲的な新規ワクチン手法として期待されている.経皮ワクチンにおいては,抗原を表皮組織に存在する抗原提示細胞へと送達する基盤技術の確立が必須であり,その研究開発が精力的に行われている.
    本稿では,近年の経皮ワクチンデリバリー技術の研究動向についての解説を交えながら,筆者らが独自に開発した親水性ゲルパッチを用いた経皮ワクチンの研究成果について紹介する.
  • 松尾 一彦, 中山 隆志
    ファルマシア
    2020年 56 巻 4 号 309-313
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/04/01
    ジャーナル フリー
    電子付録
    ケモカインは細胞遊走活性を有するサイトカインの一群であり,免疫細胞の遊走制御を介して生体内における免疫システムの形成および恒常性維持に関与している.また,病的状況下においては様々なケモカインの異所性発現が見られ,それによって起こる免疫細胞遊走の異常が病態形成に密接に関わっている.
    本稿では,乾癬発症に重要な役割を果たすヘルパーT細胞サブセットであるTh17細胞とケモカイン系の役割について,著者らの研究成果を交えて紹介する.
  • 松尾 一彦
    YAKUGAKU ZASSHI
    2012年 132 巻 12 号 1443-1450
    発行日: 2012/12/01
    公開日: 2012/12/01
    ジャーナル フリー
      The recent vigorous transnational migration of people and materials reflecting the development of transportation facilities, changes in social structure, and war disasters has increased the global spread of emerging and re-emerging infections. Once, as the 2009 pandemic influenza A (H1N1) virus, person-to-person transmission was achieved, the spread of pandemic cannot be contained in reality. Thus enhancement of the crisis-management structure against pandemic is critically important to maintain national function. On the basis of this social background, the development of vaccination, which is the only fundamental prophylaxis, is in attention, and earliest possible establishment of system that supply mass-vaccines in a short time is required. Even if, however, rapid manufacture of vaccine antigen is actualized, there are several problems that vaccine is not easily spread across the developing country and mass vaccination is not performed immediately at the time of the crisis, because conventional vaccination is performed mainly by injection. Our research group developed transcutaneous vaccine devices; a hydrogel patch and a dissolving microneedle array which delivered antigens to antigen-presenting cells in the epidermal layer. Our transcutaneous vaccination system receives a high evaluation as novel, easy-to-use, and less-invasive vaccination method against infections from home and abroad. In this review, we introduce the research progress resulted from our basic, preclinical, and clinical study for practical use.
  • ファルマシア
    2016年 52 巻 10 号 980-999
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/10/01
    ジャーナル フリー
  • ファルマシア
    2015年 51 巻 10 号 1000-1018
    発行日: 2015年
    公開日: 2018/08/26
    ジャーナル フリー
  • 西田 孝洋
    Drug Delivery System
    2012年 27 巻 2 号 106-115
    発行日: 2012/03/30
    公開日: 2012/06/29
    ジャーナル フリー
    新薬開発が伸び悩む近年、臨床各科(呼吸器、循環器、耳鼻科)および感染症領域では、DDS製剤化による既存薬の有効性および安全性の向上が図られている。臨床各科でのDDS製剤の開発においては、薬物の放出制御や標的指向化など、目的とする機能を有する生体材料の導入と高度な製剤技術が成功の鍵を握っている。このような背景により、新規剤形の追加などの日本薬局方の改正も実施された。本稿では、臨床各科および感染症領域において、実際に臨床応用されているDDS製剤の現況をまず整理して、既存薬のDDS製剤化に関して臨床応用に有用な基礎研究の進歩を概説する。特に、吸入デバイス(呼吸器)、ステント(循環器)、新規投与デバイス(耳鼻科)およびワクチン(感染症)に絞って紹介する。
  • ファルマシア
    2017年 53 巻 6 号 626-637
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/06/01
    ジャーナル フリー
  • 日本薬理学雑誌
    2023年 158 巻 Supplement 号 S254-S293
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/11/01
    ジャーナル フリー
feedback
Top