本報告では,顔領域の抽出の際に用いられる顔部品の抽出法について述べる.本研究室で既に提案されている複数顔領域の抽出法では,対象領域が顔であるか否かを判断するための基準として,顔部品の抽出を行っている.よって,顔部品が正確に抽出されない場合においても顔領域の抽出が可能である.しかし,表情の認識を行うたぬには,表情表出による顔部位の変化を追跡する必要があり,顔領域から顔部品を正確に抽出することは重要である.実験は37,416フレームを用いて行い,顔領域の正抽出結果は約100%,唇領域および目領域の正抽出結果はそれぞれ99.2%,98.4%となった.実験結果より本手法の有効性が確認できた.
抄録全体を表示