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宮島 透, 渡辺 雅史, 小島 秀男, 大越 章吾, 鰍沢 夏美, 早川 晃史, 銅治 康之, 樋口 庄市, 小林 匡, 鶴谷 孝, 上村 朝輝, 朝倉 均
肝臓
1991年
32 巻
7 号
755
発行日: 1991/07/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
フリー
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渡邊 雅史, 柿坂 仁, 笹本 瑠美子, 渡邉 國嗣, 小林 猛, 水口 国雄, 山川 達郎
日本消化器内視鏡学会雑誌
2012年
54 巻
6 号
1837-1843
発行日: 2012年
公開日: 2012/07/03
ジャーナル
フリー
症例は60歳の女性.下腿浮腫を主訴に当院を受診した.食欲旺盛であり明らかな腹部症状は認められなかった.精査の結果,巨大瘻孔を形成した大腸粘液癌十二指腸浸潤と診断し,大腸右半切除術+膵頭十二指腸切除術を行った.通常,進行大腸癌は腹部症状を契機に発見されることが多いが,本症例では食物が瘻孔を介し未消化で排泄されたための低栄養に起因した下腿浮腫が主訴の前面に出現していたと考えられる.
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古田 一徳, 吉田 宗紀, 泉家 久直, 高橋 毅, 大宮 東生, 比企 能樹, 柿田 章, 磯部 義徳
腹部救急診療の進歩
1993年
13 巻
1 号
55-59
発行日: 1993/02/28
公開日: 2011/09/05
ジャーナル
フリー
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尾浦 正二, 櫻井 武雄, 吉村 吾郎, 玉置 剛司, 梅村 定司, 粉川 庸三
日本臨床外科医学会雑誌
1997年
58 巻
5 号
981-984
発行日: 1997/05/25
公開日: 2009/02/10
ジャーナル
フリー
症例は, 60歳女性.皮膚病変を伴う右乳房腫瘤を主訴に来院.胸部CTにて胸水を認めたが,胸水細胞診で悪性細胞を認めず,他の遠隔臓器にも異常を認めなかったことから,乳房腫瘤の穿刺吸引細胞診でPapanicolaou class 5との結果が得られた後に非定型的乳房切除手術を施行した.術後補助化学内分泌療法にても胸水には変化がみられなかった.乳癌術後7カ月目に下腹部の腫瘤を発見し,手術を施行したところ,右卵巣莢膜細胞腫と判明し,卵巣腫瘤摘出後には胸水が完全に消失したため, true-Meigs' syndromeによる胸水と判断した.乳癌にMeigs症候群が合併したとの報告は,これまでに本邦ではなされておらず,本例が初報告例と思われる.
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詫間 隆博, 道免 和文, 松石 英城, 小柳 孝太郎, 白浜 正文, 小野原 信吾, 宮本 祐一, 入江 康司, 石橋 大海
日本消化器病学会雑誌
1998年
95 巻
12 号
1382-1386
発行日: 1998年
公開日: 2008/02/26
ジャーナル
フリー
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石井 耕司, 空 利之, 永井 英成, 畑 宗一郎, 窪田 学, 永井 一毅, 岡島 存男, 山室 渡, 羽鳥 知樹, 住野 泰清
肝臓
1997年
38 巻
3 号
146-151
発行日: 1997/03/25
公開日: 2009/11/17
ジャーナル
フリー
インターフェロン療法 (IFN) 無効のC型慢性活動性肝炎 (CAH) の多くにウルソデオキシコール酸 (UDCA) の投与が奏効するが, 無効例も存在する. 今回, UDCAの有効性を予測できるか否か有効例と無効例の臨床背景を検討した. 対象はIFNの無効であったCAH 27例で, 全例にUDCA 600mg/日を投与. 血清GPTが正常上限の2倍未満に維持されたものを有効とすると, 27例中14例 (52%) が有効, 13例 (48%) が無効であった. 両群のIFN前の肝組織像, ウイルス量, IFN投与量と種類, IFN開始前, 終了時およびUDCA開始時の血清GPT, γGTP, 総胆汁酸 (FTBA) に有意な差はなかった. しかし, UDCA投与平均12.6 (3~28) カ月後の血清胆汁酸分画上, UDCA, コール酸, ケノデオキシコール酸, 胆汁酸総量に占める総タウリン抱合型胆汁酸の割合は無効例で有効例に比し有意 (p<0.05) に高値を示した. UDCA療法の有効例, 無効例における胆汁酸分画の差異が明らかになった.
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山崎 雅和, 森本 日出雄, 若林 時夫, 鈴木 邦彦, 木田 寛, 杉岡 五郎, 細 正博, 中沼 安二
肝臓
1992年
33 巻
4 号
348-352
発行日: 1992/04/25
公開日: 2009/07/09
ジャーナル
フリー
症例は49歳男性.咳・疾・発熱を主訴とし,肺炎の疑いで入院した.入院時,末梢血好酸球増多,胆道系酵素の上昇を認めた.抗ミトコンドリア抗体160倍(M2分画46.7U/ml)と陽性であり,開腹肝生検にてグリソン鞘へのリンパ球・形質細胞の中等度の浸潤および慢性非化膿性破壊性胆管炎の像が認められたことより原発性胆汁性肝硬変(Scheuer分類I期)と診断した.また,一部の障害小葉間胆管周囲に高度の好酸球浸潤がみられた.ウルソデオキシコール酸(UDCA)1日600mgを投与したところ,7週後には胆道系酵素が改善し,好酸球増多も消失した.この時点での再生検では,グリソン鞘への細胞浸潤は改善し,好酸球浸潤も消失していた.以上,本例は,PBC早期の病態および治療法を考えていく上で貴重な1例と考えられたので報告した.
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福井 雅英, 東風谷 哲朗, 井手 克則, 渡辺 雅史
会議録・要旨集
フリー
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市田 隆文
日本消化器病学会雑誌
2003年
100 巻
4 号
403-413
発行日: 2003年
公開日: 2008/02/26
ジャーナル
フリー
門脈塞栓などを示す肝細胞癌は従来では未治療群に属していたが,最近の化学療法の進歩によりこれら進行性肝細胞癌に対しても内科的治療を行うようになってきた. しかしながら, 制癌剤で有効性が示唆される薬剤が極めて少なく, かつ他臓器癌に用いられるような多剤併用レジメが確立されていないのも事実である. したがって, 多くは5-FU製剤, 白金製剤(シスプラチヌム), ドキソルビシン系製剤の単独もしくは併用動注あるいは経口投与とインターフェロンの併用などが最近の進歩であり, これにより一過性ではあるが, おおよそ30%程度の奏効率が得られるようになってきた.
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国分 正恵, 黒田 聖仁, 高木 徹, 斎藤 孝一, 西間木 友衛, 森藤 隆夫, 粕川 禮司
日本消化器病学会雑誌
1990年
87 巻
6 号
1410-1416
発行日: 1990年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
PBC患者30例の末梢血中好酸球の数と比率を経時的に測定し, 臨床像と対比した.
無黄疸 (総ビルリビン2.0mg/dl未満) のPBC群22例の平均好酸球数, 比率は, 黄疸期 (総ビリルビン2.0mg/dl以上) のPBC群8例のそれより有意 (P<0.05) に高かつた. 好酸球増多 (6%以上) を伴うPBC 7例 (23.3%) は全例無黄疸PBCであつた. 無黄疸期に好酸球増多を示しながら, 黄疸の増強と共に好酸球の数と比率が減少した例を2例認めた. 以上の成績から一部の無黄疸期PBC例では, 好酸球の数と比率がPBCの病態を反映することが示唆された.
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斉藤 義明, 市田 隆文, 堀 潤一, 松田 康伸, 渡辺 雅史
日本ハイパーサーミア学会誌
1997年
13 巻
2 号
68-74
発行日: 1997/06/01
公開日: 2009/09/29
ジャーナル
フリー
組織内癌温熱療法の一つである針電極によるRF加温の場合, 加温領域が狭いという問題があった.本研究では, 加温対象に食塩水を注入し, 導電率を高めることによって, 加温領域を拡大することを試みた.切離した豚の肝臓を対象として加温実験を行った結果, 食塩水の濃度が高いほど, また針電極の直径が太いほど加温領域が拡大した.
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前田 直見, 白川 靖博, 國府島 健, 大原 利章, 田邊 俊輔, 野間 和広, 櫻間 教文, 藤原 俊義
岡山医学会雑誌
2014年
126 巻
1 号
39-43
発行日: 2014/04/01
公開日: 2014/05/01
ジャーナル
フリー
Esophageal endocrine cell carcinoma is extremely rare. We report a case of esophageal endocrine cell carcinoma showing histological complete response to neoadjuvant chemotherapy with docetaxel/cisplatin/5-fluorouracil (DCF). A 66-year-old man had been experiencing epigastralgia, and a type 2 tumor in the thoracic part of esophagus was detected by upper endoscopy. The biopsy showed endocrine cell carcinoma. PET/CT, endoscopy and an esophagogram showed that the patient had a 70-mm scaled type 2 tumor in the middle thoracic esophagus, and they also revealed lymph node metastases (no. 106recR). We diagnosed a cT3cN1cM0 cStage III tumor. With two courses of DCF treatment, both the primary tumor and lymph node metastases showed a partial response. We performed a subtotal esophagectomy with three-field lymph node dissection. The pathological examination of the resected specimens revealed no malignant cells in the esophagus or lymph nodes, and we concluded that the pathological effect of the DCF treatment was Grade 3.
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会議録・要旨集
フリー
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日本消化器病学会雑誌
1991年
88 巻
33taikai 号
2021-2030
発行日: 1991/09/15
公開日: 2008/02/27
ジャーナル
フリー
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吉岡 哲也, 渡辺 雅史, 本田 伸行, 西村 幸洋, 玉田 俊明, 久保 田靖, 打田 日出夫, 大石 元, 松尾 尚樹
腹部救急診療の進歩
1989年
9 巻
4 号
525-534
発行日: 1989/08/31
公開日: 2011/09/05
ジャーナル
フリー
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田向 権, 関根 優年
日本神経回路学会誌
2013年
20 巻
4 号
166-173
発行日: 2013/12/05
公開日: 2014/02/07
ジャーナル
フリー
本稿では,ニューラルネットワークを応用する際に必須となるシステム化のアプローチとして,hw/sw複合体を解説する.hw/sw複合体では,ハードウェア部はオブジェクト指向の開発環境に組み込まれ,hardware objectとしてソフトウェアと同様に取り扱うことが可能である.ニューラルネットワークのような膨大な演算量を必要とする部分をhardware objectとして整備することで,システム全体の高速化·省電力化が可能となる.この有効性を示すために,自己組織化マップをベースとしたニューラルネットワークの実装例を併せて紹介する.
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青山 紘希, 松本 寛, 山内 麻央, 甲田 祐介, 飯田 拓, 岡部 寛
日本臨床外科学会雑誌
2023年
84 巻
5 号
784-790
発行日: 2023年
公開日: 2023/11/30
ジャーナル
フリー
症例は79歳,女性.心窩部痛と嘔吐を主訴に当院を受診し,十二指腸浸潤を伴う閉塞性上行結腸癌cT4b(十二指腸)N1bM0,Stage IIIcと診断した.浸潤範囲が広く根治のためには膵頭十二指腸切除の併施を要すると考え,大腸ステント留置による減圧加療を行い一度自宅退院としたうえで,待機的に亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を併施した結腸右半切除術を施行した.手術時間は317分,出血量は170mlであった.術後19日目に退院となり,術後3カ月現在,明らかな再発転移所見は認めていない.十二指腸浸潤を伴う閉塞性大腸癌に対する術前ステント留置は,侵襲度の高い根治術に耐えうるADLおよび栄養状態を確保するうえで有用である可能性が示唆された.
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肝臓
1999年
40 巻
supl1 号
205-210
発行日: 1999/05/25
公開日: 2010/11/29
ジャーナル
フリー
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西村 真樹, 海保 隆, 柳澤 真司, 外川 明, 新村 兼康, 岡本 亮, 小林 壮一, 土屋 俊一
日本消化器外科学会雑誌
2012年
45 巻
4 号
359-368
発行日: 2012/04/01
公開日: 2012/04/27
ジャーナル
フリー
今回,我々は食道内分泌細胞癌術後の肝再発に対して外科的治療を行い,その後無再発生存中の1症例を経験したので報告する.症例は72歳の男性で,胸部中下部食道癌に対して右開胸開腹食道亜全摘術+3領域郭清を施行.病理組織学的検査所見にて高分化型扁平上皮癌の診断であった(pT3N0M0,pStage II).術後9か月の腹部CTにて単発性肝腫瘍を認めた.精査にて他部位に異常を認めず,食道癌術後肝再発の診断で切除術を施行した.病理組織学的検査所見にて内分泌細胞癌の診断であったため,先の食道癌手術標本に免疫染色検査を施行したところ一部に内分泌細胞成分を認めたことからの食道癌の内分泌細胞成分からの転移と判断した.
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小林 照貴, 宗友 良憲, 北田 和也, 三村 太亮, 山野 武寿, 山田 隆年, 大山 直雄, 豊田 暢彦
日本外科系連合学会誌
2019年
44 巻
1 号
70-76
発行日: 2019年
公開日: 2020/02/29
ジャーナル
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症例は78歳女性.腹壁の膨隆を主訴に近医受診し腹壁ヘルニア嵌頓の疑いで当院紹介となる.来院時,右腹部に発赤を伴う鶏卵大の腫瘤を触知し,腹部CTで横行結腸癌による腹壁膿瘍,腹壁浸潤疑いおよび十二指腸浸潤疑いと診断した.感染コントロールのため膿瘍穿刺,抗生剤加療を行った.下部消化管内視鏡では横行結腸に全周性の1型腫瘤を認め生検でGroup5 tub2を指摘された.上部消化管内視鏡では十二指腸下行脚に壁外からの腫瘍の浸潤を認めた.以上より大腸癌 T type1 circ 120×110mm tub2 cT4b(SI 十二指腸,腹壁)cN0 cM0 cStage Ⅱと診断した.右半結腸切除,D3郭清,腹壁および十二指腸合併切除を施行することによりR0切除を得ることが出来た.報告されている結腸癌十二指腸浸潤症例においても,根治度A手術により長期生存が得られており,治癒切除が可能であれば拡大切除を積極的に検討すべきと考えられた.
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