日本臨床外科学会雑誌
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症例
大腸ステント留置後に根治切除を行った十二指腸浸潤結腸癌の1例
青山 紘希松本 寛山内 麻央甲田 祐介飯田 拓岡部 寛
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2023 年 84 巻 5 号 p. 784-790

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抄録

症例は79歳,女性.心窩部痛と嘔吐を主訴に当院を受診し,十二指腸浸潤を伴う閉塞性上行結腸癌cT4b(十二指腸)N1bM0,Stage IIIcと診断した.浸潤範囲が広く根治のためには膵頭十二指腸切除の併施を要すると考え,大腸ステント留置による減圧加療を行い一度自宅退院としたうえで,待機的に亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を併施した結腸右半切除術を施行した.手術時間は317分,出血量は170mlであった.術後19日目に退院となり,術後3カ月現在,明らかな再発転移所見は認めていない.十二指腸浸潤を伴う閉塞性大腸癌に対する術前ステント留置は,侵襲度の高い根治術に耐えうるADLおよび栄養状態を確保するうえで有用である可能性が示唆された.

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© 2023 日本臨床外科学会
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