ここ数年,かつての中央研究所ブームの時代とは異なる意識で,企業の基礎研究への指向が強まっている.わが国は,経済でトップグループ入りしたカで,世界への貢献が期待されていることもあるが,従来のように出来合いの技術が手1に入らなくなり,いよいよ腰を据えて自主技術を育てなければならなくなった.しかし,「自主技術」と言葉で言うほど事は簡単ではない.自主技術も基礎がしっかりしていなければ本物ではない.これからは,官・学と共に企業も基礎研究で技術の基盤を固め,そこから窪主技術を生み出して,世界にお返しをしていかなければならない.
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