詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "煮干しの解剖教室"
2件中 1-2の結果を表示しています
  • 佐藤 陽子, 太田 尚孝
    理科教育学研究
    2018年 58 巻 3 号 251-259
    発行日: 2018/03/19
    公開日: 2018/04/06
    ジャーナル フリー

    現在, 小・中学校の授業や科学イベントなどで, 生花の解剖実験が行われている。本研究では, 現時点で報告されていない乾物状態の百合花茶の解剖を試みた。ここでは, 筆者が開発した飲用可能な桜花の塩漬けの解剖教材と, 食用可能な生花状態のエディブルフラワーの解剖教材を参考にして研究を推進した。結果として, 乾燥した花が吸水すると生花とほぼ同様のつくりに戻せることや, 食材としての花を「飲用可能な教材」に出来ることが明らかになった。本教材の価値は, 生き物を大切にする心情を慮りながら花の解剖ができることだと考えられる。本研究によって, 次の結論が判明した。①乾物状態の百合花茶では, 外花被, 内花被, おしべ, 葯, 花粉, めしべ, 柱頭, 花柱, 子房の観察が可能であった。だが, 外花被と内花被は割れやすい傾向が見受けられた。②熱湯を浸潤させた百合花茶では, 外花被, 内花被, おしべ, 葯, めしべ, 柱頭, 花柱, 子房の観察が可能であった。特に, この実験は, 外花被と内花被の観察に適していた。③百合花茶の解剖を実験群, 生花の百合の解剖を対照群としてアンケート調査を実施した。両群間では, 観察可能な花の部位, これらの数, めしべとおしべの構造に対する理解度に有意差は見られなかった。また, 実験群では, めしべの柱頭がべたべたしていることや, めしべの柱頭に花粉がつくと子孫ができることを理解できた来場者は有意に少なかった。

  • 山野井 貴浩, 根本 知美, 古屋 康則
    生物教育
    2016年 58 巻 1 号 2-9
    発行日: 2016年
    公開日: 2018/10/29
    ジャーナル フリー

    小学校第5学年の理科では,メダカは水中の小さな生き物を食べていることを学習する.しかしながら,多くの教科書には,池などの水の懸濁物中の小さな生き物を本当に食べているかどうかを確認する観察実験は掲載されておらず,教科書に基づく授業では「魚は水中の小さな生物を食べ物にして生きていること」を児童は実感できない可能性がある.そこで我々はメダカ用ストマックポンプ法(古屋ら 2012)に注目した.ストマックポンプ法はメダカを殺さずに消化管内容物を観察できる優れた方法であるが,実験操作が繊細であり児童が行うには困難であると考えられる.そのため,ストマックポンプ法を用いた実験の様子を撮影した映像教材を開発した.開発した映像教材を利用した授業を,小学校第5学年の児童47名を対象に実施した.授業ワークシートへの記述および授業後に行ったアンケートへの回答を分析したところ,この映像教材を利用した授業は「魚は水中の小さな生物を食べ物にして生きていること」を実感させるのに有効であることが示唆された.

feedback
Top