詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "熱傷"
12,182件中 1-20の結果を表示しています
  • 澤村 創一郎, 吉野 雄一郎, 藤澤 明彦, 鶴田 美菜, 山田 早織, 永元 英子, 尹 浩信
    日本皮膚科学会雑誌
    2016年 126 巻 11 号 2109-2116
    発行日: 2016/10/20
    公開日: 2016/10/20
    ジャーナル 認証あり

    2012年4月から2015年3月まで熊本赤十字病院を受診した

    熱傷
    患者を調査検討した.患者総数は1,700名(男性820名,女性880名)であり,入院は133名(男性78名,女性55名)であった.原因は,高温液体50%,高温固体29%,火炎11%の順で,3歳未満が全体の33%を占めた.高温液体は全年齢層で多く,小児では高温固体での軽症例,成人以降は火炎での重症例が多かった.当院の1998~2000年の調査と比較し,入院患者のBurn Indexは平均18から11へ低下し,重症例は減少していた.

  • 石川 幸史, 山田 賢治, 樽井 武彦, 海田 賢彦, 八木橋 厳, 松田 剛明, 島崎 修次, 山口 芳裕
    日本臨床救急医学会雑誌
    2014年 17 巻 6 号 782-788
    発行日: 2014/12/31
    公開日: 2015/01/24
    ジャーナル フリー
    病院前救護では,
    熱傷患者に対し生理学的評価および熱傷
    程度評価を行い,重症度を判断して医療機関に搬送している。救命センター搬送例の中には軽症例が散見されるため,病院前の
    熱傷
    深度・面積評価の精度,および気道
    熱傷
    を疑う要因について検討した。平成22年1月1日から平成24年12月31日までの3年間に当院の救命センターに収容された,転院例を除く
    熱傷
    患者67例について記録調査を行った。救急隊による
    熱傷
    深度・面積評価は,医師の評価と比較すると1症例あたりの絶対誤差は平均5.2%で,8歳未満の乳幼児に限定すると1症例あたり平均7.5%であった。
    熱傷
    深度・面積は,誤差にばらつきがあり,乳幼児で過剰評価の傾向がみられた。気道
    熱傷
    疑いの搬送例のうち,広範囲
    熱傷
    を除いた32例について顔面
    熱傷
    が15例に認められ,そのうち12例(80%)に気道
    熱傷
    が認められた。顔面
    熱傷の合併は気道熱傷
    を強く疑う要因であった。
  • 西崎 昭, 青山 久, 高 富彦, 井澤 洋平
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1984年 37 巻 3 号 295-302
    発行日: 1984/03/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    セファロスポリン系抗生剤Cefmenoxime (CMX, Bestcol®, 武田薬品工業K. K.) 25, 50mg/kg量を各々5名ずつ, 計10名の
    熱傷
    患者に対し1時間点滴静注した際の
    熱傷
    水疱液への移行を調べた。
    CMX 25mg/kg投与群での血清中CMX濃度は, 点滴開始1時間後に最高濃度 (平均61.5μg/ml) に達し, その後急速に減少し, 4時間後には2.2μg/mlとなつた。これに対し,
    熱傷
    水疱液中CMX濃度は, 投与2時間後に最高濃度 (平均15.2μg/ml) に達するが, 水疱液中CMX濃度の上昇は血清中のそれと比べると緩徐であつた。
    又, CMX 50mg/kg投与群での血清中CMX濃度は, 先の25mg/kg投与の場合と同様1時間後に最高濃度 (平均122.0μg/ml) となり, 6時間後には1.6μg/mlとなるのに対し, 水疱液中濃度は2時間後に最高濃度 (平均40.8μg/ml) となり, 8時間後にもなお5.2μg/ml濃度のCMXが水疱液中に存在した。これらの結果から,
    熱傷
    水疱液中CMX濃度に血清中濃度と同様, 用量依存性が認められた。
    最後に, 薬動力学的解析に関し多大の御尽力を賜わりました武田薬品工業中央研究所, 畚野剛氏, 水田栄治氏に深く感謝いたします。
  • 杉原 平樹, 吉田 哲憲, 皆川 英彦, 川嶋 邦裕, 堀内 克己, 本田 耕一, 竹内 章晃, 本間 賢一, 前多 一彦, 竹野 巨一, 木村 中, 堤田 新
    日本化学療法学会雑誌
    2000年 48 巻 6 号 401-416
    発行日: 2000/06/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    新規注射用キノロン系抗菌薬pazufloxacin mesilate (PZFX注射薬) の
    熱傷
    創感染症を対象とした臨床第III相試験を北海道大学医学部形成外科ならびに関連施設の計6施設において実施し, その有効性, 安全性および有用性を検討した。総投与例10例のうち, 除外基準に抵触した不採用症例1例を除く, 9例を解析対象とし, 以下の成績を得た。なお, PZFX注射薬の1日投与量は, 1回300mg1日2回投与が1例, 1回500mg 1日2回投与が8例であった。
    1) 臨床効果については解析対象9例中, 著効5例, 有効3例, やや有効1例で, 著効と有効をあわせた有効率は8/9であった。また, 1日投与量別の有効率は, 1回300mg×2回/日で1/1,500mg×2回/日で7/8であった。
    2) 細菌学的効果については, 菌陰性化率が単独菌感染ではグラム陽性菌で0/1, グラム陰性菌で1/4, 複数菌感染では1/1, 全体では2/6であった。分離菌別では, Enterococcus faecalis 1株, Enterobacter cloacae1株, Acinetobacter calcoaceticus 1株は消失したもののStaphzylocons aureus (MSSA) 1株Pseudomonas aeruginosa 3株は存続した。
    3) 副作用は解析対象9例の全例で認められず, 臨床検査値異常は解析対象9例中2例に認められ, ALTおよびAl-Pの上昇が1例, 尿蛋白の異常が1例であった。
    また,
    熱傷
    皮膚組織へのPZFXの移行性を北海道大学医学部形成外科ならびに関連施設の計4施設にて検討し, 以下の成績を得た。なお, 組織移行が検討できたのは, 臨床試験検討例のうち5例であった。
    1) eschar (熱 (壊) 死組織) へのPZFX移行に関しては, escharが採取できた500mg投与4例で, 点滴終了1時間後において, 1.33~7.54μg/gの移行が認められた。
    2) subeschar (熱 (壊) 死組織の下の融解している組織) では, 点滴終了1時間後において, 300mg投与1例で1.68μg/g, 500mg投与4例で2.12~8.44μg/gの移行が認められた。
    3) 500mg投与4例では, 点滴終了1時間後の平均組織内PZFX濃度はescharで4.56±2.35μg/g (mean±S.D.), subescharで4.78±2.60μg/g (mean±S.D.) であり, eschar, subescharへ同程度の移行がみられた。
    4) 副作用は解析対象5例全例で認められず, 臨床検査値異常も解析対象4例全例で認められなかった。
    以上の臨床効果および
    熱傷
    組織への移行の成績から, 本薬は
    熱傷
    創感染症の治療において, 有用性の高い薬剤であることが示唆された。
  • 熱傷創分離緑膿菌と非熱傷創分離緑膿菌の比較
    小野 一郎, 大浦 武彦, 吉田 哲憲, 松本 敏明, 浅見 謙二, 本田 耕一, 飯田 和典, 佐藤 清
    CHEMOTHERAPY
    1984年 32 巻 7 号 439-448
    発行日: 1984/07/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    今回, 我々は当科ならびに当科関連施設において分離された
    熱傷
    創分離緑膿菌50株と非
    熱傷
    創分離緑膿菌50株の計100株の臨床分離緑膿菌について, 血清型を決定するとともに, 各種抗生物質と酢酸マフェニド, シルパーサルファジアジンの最小発育阻止濃度 (MIC) を日本化学療法学会標準法により検討を加えた。
    その結果, 臨床分離緑膿菌に対する各種抗菌剤のMICのpeakはDKBとCFSが1.56μg/mlと最も低く, 次いでGM, AMKが6.25μg/ml, SSDとSBPCが25μg/ml, MAFが800μg/mlめ順となった。
    また, 各種抗菌剤の抗菌力を
    熱傷創分離緑膿菌群と非熱傷
    創分離緑膿菌群の2群間で比較検討したところ, SSDとMAFでは2群間でMICの差は認められず, 耐性株も存在しなかったが, 各種抗生物質においてはその種類により程度は異なるもののいわゆる耐性株が認められ, その出現頻度は
    熱傷
    創分離緑膿菌群の方に高かった。一方, 血清型についても2群間で比較したところ, 非
    熱傷
    創分離緑膿菌群ではE型, G型, B型, A型, I型がそれぞれ14~20%と各群にばらつく傾向をみせたのに反し,
    熱傷
    創分離緑膿菌群ではE型が40%と多数を占め, しかも, 耐性株の頻度を血清型別に比較したところ, E型では耐性株の発現頻度が極めて高かった。
  • 大塚 敏文他
    CHEMOTHERAPY
    1988年 36 巻 Supplement7 号 30-43
    発行日: 1988/12/20
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    熱傷
    に合併する感染症の治療および予防を目的として54例にPiperacillin (PIPC) 単独あるいは他抗菌剤を併用した化学療法を行い, 新たに設定した効果判定基準によるその有効性と同時に安全性についても検討した。また,
    熱傷
    患者におけるPIPCの血中濃度の推移および水疱液中移行を検討した。
    1.
    熱傷
    患者においてPIPCの血中濃度は健康成人と異なる推移を示し, 静脈内点滴投与終了後, 急激に低下した。水庖液中濃度はピーク値は点滴終了時の33.0μg/mlで以後漸減したが, この濃度はPIPCの抗菌効果が充分期待できるものであった。
    2. 合併感染症の内訳は敗血症, 創感染が共に25例と多くを占め,
    熱傷
    面積が増えるに従い感染症も重篤となり, 有効率も低下した。
    3.
    熱傷
    に合併した感染症43例, 感染予防11例に対する有効率は, 主治医判定ではそれぞれ35.0%, 444%であり, 判定基準に基づいた小委員会判定ではそれぞれ38.5%, 88.9%であった。また, 感染症43例のうちPIPC単独投与例16例では有効率53.3%であり, 他抗菌性薬剤併用例は27例29-2%の有効率を示した。
    4. 臨床分離菌79株中Staphylococcus aureus (19株, 24.1%), Pseudomonas aeruginosa (13株, 16.5%) が代表的菌種であった。
  • 本間 賢一, 吉田 哲憲, 大浦 武彦, 菅野 弘之, 木村 中, 巖 文哉, 飯田 和典, 本田 耕一
    CHEMOTHERAPY
    1993年 41 巻 4 号 504-511
    発行日: 1993/04/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    熱傷
    創感染に対するceftazidime (CAZ) の臨床的・細菌学的効果の検討を行った。対象は創面から細菌が分離された15例の
    熱傷
    患者で, 2例が浅違性II度
    熱傷
    で, 他の13例は深達性II度
    熱傷
    ~III度
    熱傷
    であった。
    熱傷
    面積は3~48%で, 10%未満が4例, 10~20%が5例, 30%以上が6例であった。CAZの投与は1~2g/日, 5~9日間静脈内投与で行い, 総投与量は6~18gであった。臨床効果は, 熱型・自他覚症状等の改普度を指標として行い, 著効1例, 有効10例, やや有効3例, 無効1例で有効率は73.3%(11/15) であった。創部から分離された主な菌はPseudomonas aeruginosa (10株), Enterobacter cloacae (3株), Acinetobacter calcoaceticus (3株) で, 菌消失率は58.3%(14/24) であった。副作用は, 軽度の臨床検査値異常 (GOT, GPTの上昇) が2例において認められた。CAZはその臨床効果, 細菌学的効果および安全性より
    熱傷
    感染症に対して有用な薬剤といえる。
  • 吉田 哲憲, 大浦 武彦, 杉原 平樹, 吉田 哲也, 石川 隆夫, 本間 賢一, 小浦場 祥夫, 木村 中, 村住 昌彦
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1997年 50 巻 1 号 39-44
    発行日: 1997/01/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    MRSA (Methicmin-resistant Staphylococcus aureus) 感染を伴った
    熱傷
    あるいは褥瘡などの皮膚潰瘍に対するSnver sulfadiazine (AgSD) の臨床効果を検討した。
    対象患者は13例で, 1%AgSDクリームを1日1回外用した。その結果, 効果判定可能であった11例におけるAgSDのMRSAに対する細菌学的効果は45.5%で有効であった。また, 臨床症状の全般改善度では有効率72.7%であった。また, 臨床検査値異常を含めた副作用は全例において認められなかった。
  • 本間 賢一, 大浦 武彦, 吉田 哲憲, 菅野 弘之, 大岩 彰, 井川 浩晴, 石川 隆夫, 松本 敏明
    CHEMOTHERAPY
    1986年 34 巻 2 号 171-179
    発行日: 1986/02/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    第3世代セフェム系抗生剤Cefpiramideを
    熱傷
    を中心とする形成外科領域の感染症24例に投与し, あわせて
    熱傷
    部位から分離した臨床分離株の各種抗生剤に対する抗菌力について比較検討した。
    熱傷
    18例, 褥瘡2例, レントゲン潰瘍2例, 術後潰瘍1例, 皮膚癌に伴う難治性潰瘍1例に本剤を5~58g (平均22.59) を投与した結果, 著効1例, 有効15例, やや有効6例, 無効1例, 不明1例で有効率は69.6%であった。
    このうち
    熱傷
    感染の18例では, 著効1例, 有効11例, やや有効4例, 無効1例, 不明1例で有効率は70.6%であった。
    熱傷
    創面から分離されたS. aureus23株, S. epidermidis 5株, S. faecalis 13株, K. oxytoca 5株, P. aeruginosa 27株, P. maltophilia 6株に対して日本化学療法学会標準法により, CPM, CPZ, CZX, CFSのMICを測定した.
    その結果, CPMはS. epidermidisに対してはCPZと同程度であり, S. faecalisに対してはCPZより優れていた。
    P. aeruginosaに対してはCPMはCFSと同程度であり, P. maltophiliaに対してはCPZより優れていた。
    S. aureusに対してはCPMはCPZよりやや優れていたが, 4剤中CFSが最も感受性が高く, K. oxytocaに対してはCPZ, CZXに比べやや劣っていた。
  • 廣瀬 香織
    ファルマシア
    2022年 58 巻 6 号 609
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/06/01
    ジャーナル フリー
    一般的な
    熱傷
    の初期治療では,感染予防に抗菌効果を有する外用剤の使用が推奨される.その後慢性期へ移行すると,黒色または黄色の壊死組織が生じるが,壊死組織の残存は創傷治療の妨げとなることから早期に除去する必要があり,その手法は外科的手法と化学的手法がある.出血リスクや疼痛の訴えなどの理由で外科的手法が行えない場合,化学的手法としてタンパク質分解酵素を主薬とするブロメライン軟膏またはスルファジアジン銀を用いて壊死組織の分解を促す.
    熱傷
    と同様に壊死組織を生じる褥瘡において,近年,早期の壊死組織除去を目的としてスルファジアジン銀クリームとブロメライン軟膏の混合外用剤を使用した症例が報告されているが,スルファジアジンとブロメラインが結合し,酵素活性が減弱する可能性が示唆されている.
    本稿では,早期の壊死組織除去による創傷治癒促進を目的として新たなタンパク質分解酵素を見いだし,スルファジアジン銀クリームと混合した外用剤の治癒効果について検討した事例を紹介する.
    なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.
    1) 一般社団法人日本
    熱傷
    学会学術委員会,
    熱傷
    診療ガイドライン〔改訂第3版〕,
    熱傷
    47,S42-43(2021).
    2) 大岩育江ほか,褥瘡会誌22,125-130(2020).
    3) ゲーベンクリーム インタビューフォーム, 田辺三菱製薬(株),2013,pp. 38.
    4) Al-Dhuayan I. et al., Pharmaceutics, 13, 923(2021).
  • 高 富彦, 井沢 洋平, 杉山 博子, 青山 久, 小宮 泉
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1986年 39 巻 11 号 2863-2868
    発行日: 1986/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    熱傷
    患者の創面感染対策として, 抗生物質の全身投与がされる。しかし全身投与された抗生物質が創面にどの程度移行するかに関しての報告は少ない。そこで今回著者らはFosfomycin (FOM) をOne shot静注し, FOM
    熱傷
    創面への移行性を水疱液をモデルにして調べた。
    又, 水疱液中, 血清中のFOMの経時的濃度測定値を用いて, 薬動力学的解析を行い, 若干の知見を得たので報告する。
  • 林 紀孝, 永瀬 浩一, 中島 秀喜, 筒井 賢一, 辻 俊雄, 利谷 昭治
    西日本皮膚科
    1982年 44 巻 2 号 256-261
    発行日: 1982/04/01
    公開日: 2012/03/21
    ジャーナル 認証あり
    第II度
    熱傷
    患者9例を対象としてlyophilized porcine skinの臨床効果の検討を行なつた。今回あつかつた症例の6例までが3才以下の乳幼児であつたが, 局所処置時の号泣もみられず包交が容易で出血もほとんどなく表皮形成も速かであり, とりわけ, このような年令層の患者に用いて手軽で有用との印象が強い。エキザルベガーゼとのhalf side testではlyophilized porcine skinを用いた部位の表皮形成がより速かであつた。臨床研究期間中, 成人例の1例に細菌感染の合併をみたが, 副作用と思われる臨床症状の発現はみられなかつた。以上の成績をもとにした最終総合評価を行ない, 6例を著効, 3例を有効と判定した。
  • 西崎 昭, 山田 秀雄, 杉山 博子, 青山 久, 鈴木 生世, 尾熊 隆嘉, 井沢 洋平
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1985年 38 巻 10 号 2821-2826
    発行日: 1985/10/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    熟傷患者の創面感染対策として, 抗生物質の全身投与がされる。全身投与された抗生物質が創面にどの程度移行するかに関しての報告は少ない。そこで今回著者らは, Oxacepheln系抗生物質Latamoxef (LMOX) を1時間点滴静注し, LMOXの
    熱傷
    創面への移行性を水疱液をモデルにして調べた。
    又, 水疱液中, 血清中のLMOXの経時的濃度測定値を用いて, 薬動力学的解析を行い, 若干の知見を得たので報告する。
  • 吉田 哲憲
    CHEMOTHERAPY
    1992年 40 巻 10 号 1273-1285
    発行日: 1992/10/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    カルバペネム系抗生物質meropenem (MEPM) の皮膚組織への移行性を検討するとともに,
    熱傷
    および褥瘡を中心とする形成外科領域の感染症に対する有効性と安全性を検討した。
    1) MEPM0.5gまたは1.0gを点滴静注し, 血清中および皮膚中濃度を測定した。血清中濃度は投与終了直後に最高値を示し, その後比較的速やかに減少した。
    熱傷
    患者における皮膚組織中濃度は投与後30分で最高値に達し,
    熱傷部および非熱傷
    部においてそれぞれ9.28μg/g, 11.7μg/gでその後も持続した。非
    熱傷
    患者の皮膚中濃度も同様に高値で持続した。
    2)
    熱傷
    感染症, 褥瘡感染症およびその他の感染症にMEPMを1回0.5gまたは1g1日2回点滴静注して臨床的検討を行った。14例の
    熱傷
    感染症では11例が著効または有効であった。8例の褥瘡感染症では5例が著効または有効で, その他の感染症3例はすぺて有効であった。
    3) 副作用は認められなかったが, 軽度のγ-GTPの上昇が1例に認められた。
  • 藤原 淳, 野田 昌男, 今村 重義, 辰巳 陽一, 冨樫 弘一, 中尾 弘子, 西村 敏, 堀井 孝容, 福田 昌義, 若林 直樹, 時田 和彦, 光藤 章二, 加嶋 敬, 平海 良雄
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    2001年 43 巻 2 号 153-157
    発行日: 2001/02/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     26歳女性,魚骨がささった様な異物感を訴え来院したが,内視鏡検査で食道内異物は認めず,門歯列より20cmから25cmの部位に全周性の潰瘍を認め人院となった.当初原因が明らかでなかったが,問診をくり返すことにより沸騰したコーヒーやお茶を好む習慣があることが判明した.粘膜保護剤投与とともに,熱い飲み物をやめるよう指導したところ,劇的に症状軽快,内視鏡所見も約2カ月で改善した.原因不明の食道潰瘍に際しては,食物の嗜好を含めた問診も重要である.
  • 木船 紘爾
    繊維学会誌
    1991年 47 巻 3 号 P146-P150
    発行日: 1991/03/10
    公開日: 2008/11/28
    ジャーナル フリー
  • 大塚 紗希, 吉野 雄一郎, 谷川 広紀, 奥本 克己
    日本皮膚科学会雑誌
    2018年 128 巻 6 号 1319-1326
    発行日: 2018/05/20
    公開日: 2018/05/22
    ジャーナル 認証あり

    平成28年4月に発生した熊本地震において,当院は震源地に最も近い基幹災害拠点病院として発災直後から救急患者の受け入れを行った.4月14日前震発災時から4月16日本震発災後までで当院を受診した全1,455名のうち,皮膚科関連患者393名について検討した.さらに4月14日発災時から,一定の避難所集約が行われた5月5日までの期間において

    熱傷
    群についてまとめ,当院における過去3年の
    熱傷
    患者の統計と比較した.今回の熊本地震を通して,災害医療の最前線で皮膚科医は活躍できると感じた.

  • 羽多野 隆治, 小澤 俊幸, 森本 訓行, 坂原 大亮, 藤井 奈穂
    創傷
    2014年 5 巻 1 号 16-21
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/01/01
    ジャーナル フリー
     
    熱傷
    の深達度は,正確な判定に難渋することも多い。そこで今回,われわれは,superficial dermal burn (SDB) および deep dermal burn (DDB) の
    熱傷
    モデルラットを作成し,レーザースペックル画像血流計 (laser speckle flowgraphy : LSFG) を用いて
    熱傷
    深度の判定を行い,SDB と DDB の判別が可能かどうか検討した。動物は 10 週齢の Wistar 系雄性ラットを用いた。熱湯法により
    熱傷
    モデルを作成し,HE 染色標本をもとに SDB および DDB の適切な
    熱傷
    モデルを定義した。それらの
    熱傷
    モデルに対し,LSFG を用いて経時的に血流の評価を行った。LSFG の計測値は相対値であるため,正常皮膚に対する
    熱傷
    創の血流比を算出した。それらの値を SDB と DDB で比較したところ,両者間に有意差を認めた。LSFG は
    熱傷
    創に対する血流評価の 1 つのデバイスになり得ることが示唆された。
  • 浦瀬 篤史, 上田 敬博, 生越 智文, 岩本 博司, 福田 隆人, 一ノ橋 紘平
    日本救命医療学会雑誌
    2023年 37 巻 1-6
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/03/08
    ジャーナル フリー
    【背景】
     全国的に
    熱傷
    患者はIH (電磁誘導加熱 : induction heating) や温度設定式給湯器などの普及や, 安全技術の進歩により減少している.
    熱傷
    センターを開設して1年が経つが, 南河内地域を診療圏とする当センターには多くの小児
    熱傷
    の患者が受診・搬送されている.
    熱傷
    患者が減少している昨今, なお発生する小児
    熱傷
    の原因を精査して発生予防や啓発のためこれらを分析した.
    【対象と方法】
     2018年9月から2019年9月までに当センターに搬送された
    熱傷
    患者は60例で, そのうち18歳未満の23例の小児
    熱傷
    について就学児と未就学児の2群に分けて, 性別・TBSA (
    熱傷
    面積 : Total body surface area), 受傷時間, 受傷機転について有意差の有無を評価した. 全ての検定はEZR (埼玉, 日本) を用いて行った.
    【結果】
     主要評価項目として, 未就学児と就学児間で, TBSA には有意差を認めなかった (P=0.78) . しかし, 未就学児に比べて就学児では男児の割合が多かった.
     23例の受傷機転としては高温液体によるものが16例と最多であった. 高温液体による受傷の多くは食事時間と重なっており, 夕食時が最多であった.
    【考察】
     小児
    熱傷
    では重症例は少なかった. 未就学児童が多く, 食事時間帯に好発し, 高温液体による受傷が最多であった. これらの情報を基に注意喚起するべきだと考えた.
  • 青山 久, 西崎 昭, 高 富彦
    CHEMOTHERAPY
    1983年 31 巻 9 号 916-919
    発行日: 1983/09/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    投与法の違いにより, 抗生物質の
    熱傷
    水疱液への移行がどの程度異なるかをtobramycinを一つのmodelとして調べた。投与法としては, one ahot静注, 1時間点滴静注, 6時間点滴静注法の3法を用い, 投与量は各投与法にて2mg/kgとし, 各投与法5名ずつ計15名の
    熱傷
    患看を対象T調べた。投与後血中濃度と
    熱傷
    水痕液中濃度を経時的に測定した結果, one shot静注法による最高血中濃度は15分後 (平均8.50μg/ml), 最高水疱液中濃度は1時間後 (平均1.60μg/ml) に認められた。また, 1時間点滴静注法による最高血中濃度は, 点滴開始後1時間 (平均9.50μg/ml), 最高水庖液中濃度は1時間後 (平均2.94μg/ml) に認められた。さらに, 6時間点滴静注法では血中濃度は1.63μg/mlまでしか上昇せず, また, 最高水癒液中濃度も1.20μg/mlであった。これらの結果から。tobramycinの
    熱傷
    水疱液への移行は1時間点滴静注法により最も良好な結果が得られ, 6時間点滴静注法では血中, 水庖液中濃度ともに臨床効果が期待しにくい値であった。
feedback
Top