抄録
熱傷の深達度は,正確な判定に難渋することも多い。そこで今回,われわれは,superficial dermal burn (SDB) および deep dermal burn (DDB) の熱傷モデルラットを作成し,レーザースペックル画像血流計 (laser speckle flowgraphy : LSFG) を用いて熱傷深度の判定を行い,SDB と DDB の判別が可能かどうか検討した。動物は 10 週齢の Wistar 系雄性ラットを用いた。熱湯法により熱傷モデルを作成し,HE 染色標本をもとに SDB および DDB の適切な熱傷モデルを定義した。それらの熱傷モデルに対し,LSFG を用いて経時的に血流の評価を行った。LSFG の計測値は相対値であるため,正常皮膚に対する熱傷創の血流比を算出した。それらの値を SDB と DDB で比較したところ,両者間に有意差を認めた。LSFG は熱傷創に対する血流評価の 1 つのデバイスになり得ることが示唆された。