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クエリ検索: "皮膚糸状菌症"
426件中 1-20の結果を表示しています
  • 岩永 知幸, 安澤 数史, 望月 隆
    日本皮膚科学会雑誌
    2015年 125 巻 12 号 2289-2299
    発行日: 2015/11/20
    公開日: 2015/11/21
    ジャーナル 認証あり
    健康保険組合加入者約150万人の医科及び調剤レセプトを集積したデータベース(JMDC)を用いて
    皮膚糸状菌症
    診療の実態を解析した.まず過去の疫学調査報告と比較した結果,月別,年齢別,病型別患者分布,真菌学的検査実施率,及び処方動向はほぼ一致した.一方で,足・爪白癬の併発率は一致せず,レセプト上の病名省略が示唆された.次にレセプト追跡分析の結果,初診時に顕微鏡検査をなされた足または爪白癬の患者群は検査のない患者群に比べ,半年から一年後の有病者数が有意に少なく,検査の重要性が示唆された.以上から,疫学調査結果にJMDC分析を加えることで,
    皮膚糸状菌症
    診療の実態をより詳細に把握できると考えられた.
  • 鶴岡 浩志, 花木 久実子
    動物臨床医学
    2013年 22 巻 4 号 159-161
    発行日: 2013/12/25
    公開日: 2016/01/26
    ジャーナル フリー
    重度の乾性角膜炎のため約10カ月前よりシクロスポリン眼軟膏とジフルプレドナート乳濁点眼液を併用していた14歳齢のヨークシャー・テリアの上眼瞼に痂皮が認められた。抗生剤の内服および局所の治療を行っていたものの改善せず,その後痂皮形成,紅斑,脱毛が頸部,前胸部,前肢にまで及んだ。皮膚の掻爬検査では外部寄生虫は認められなかったが,培養検査で真菌が検出された。また皮膚の生検を行ったところ,毛包内に糸状菌と考えられる真菌の感染が真皮深部にまで認められた。そこで,テルビナフィン塩酸塩の内服および外用薬による治療を行ったところ,約1カ月後,痂皮,紅斑は消失し,約2カ月後に発毛が顕著に認められ,その後も順調に経過している。
  • 山田 茂夫, 安澤 数史, 望月 隆
    皮膚の科学
    2015年 14 巻 4 号 166-170
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/11/13
    ジャーナル 認証あり
     ネコおよびイヌの皮膚糸状菌保有率を調査する目的で,皮膚症状のない(以下,無症状)ネコおよびイヌの体表から皮膚糸状菌の分離を試みた。2012年11月13日から2014年12月1日の間に,福井市の1動物病院(山田動物病院)に来院した無症状のネコ296頭,イヌ170頭,およびこの調査期間中に福井健康福祉センターに収容されていた無症状のネコ46頭,イヌ5頭の体表を擦過し,真菌培養を行った。動物病院における真菌保有率はネコ:0.34%(1/296),イヌ:0%(0/170),福井健康福祉センターではネコ:0%(0/46),イヌ:0%(0/5)であった。分離された1株は Microsporum(M.)canis であった。この期間中,動物病院における
    皮膚糸状菌症
    例はネコが5頭,イヌが2頭,原因菌はすべて M. canis であり,いずれもネコを多頭飼育している寺院あるいはペットショップ由来と推察された。福井市周辺における無症状動物の皮膚糸状菌保有率は極めて低い一方,M. canis 感染症発症例は多頭飼育環境にある動物群に集積することが示唆された。この調査では合わせて,検体採取法として cotton swab sampling method(綿棒法)と滅菌歯ブラシによる擦過法(歯ブラシ法)を比較したが,綿棒法と歯ブラシ法で培養コロニー数および分離菌種数に差はなく,より簡便な綿棒法の有用性が示された。(皮膚の科学,14: 166-170, 2015)
  • *山田 茂夫, *安澤 数史, *望月 隆
    日本医真菌学会総会プログラム・抄録集
    2017年 58.Suppl1 巻
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/11/30
    会議録・要旨集 フリー
  • 加納 塁
    日本医真菌学会雑誌
    2022年 63 巻 3 号 41-46
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/08/31
    ジャーナル フリー
     日本国内で分離される動物の
    皮膚糸状菌症
    の原因菌種である,Microsporum canis, Nannizzia fulva, Nannizzia gypsea, Nannizzia incurvata, Trichophyton mentagrophytes, Trichophyton benhamiae, Trichophyton erinacei, Trichophyton verrucosum, Trichophyton equinum, Trichophyton bullosum, Lophophyton gallinaeについて,各分類の歴史を簡単に概説した.初学者の参考になれば幸甚である.
  • 加納 塁
    日本医真菌学会雑誌
    2024年 65 巻 1 号 7-10
    発行日: 2024/01/31
    公開日: 2024/02/29
    ジャーナル フリー
     Trichiohyton indotineaeによる白癬は国内においても2020年から散見され,今後拡大する懸念がある.そのため皮膚科診療の参考となるように,分離同定および薬剤耐性機構,国内外の分離状況について解説したい.患部の落屑・痂皮などの鏡検後,菌体成分を確認し,定法に従ってマイコセル寒天培地などの皮膚糸状菌分離培地上に試料を接種する.マイコセル寒天培地およびサブローブドウ糖寒天培地上では発育が旺盛で,集落は白色から淡黄褐色の扁平で短絨毛状または粉末状で,Trichophyton interdigitaleと酷似している.そのため同定法としては,臨床所見(広範囲な体部白癬),ウレアーゼ試験を参考にして,分離株のリポソームのinternal transcribed spacer(ITS)領域のシーケンスを行い,National Center for Biotechnology Information(NCBI)サイトのBasic Local Alignment Search Tool(BLAST)検索にかけて,登録されているT. indotineaeと100%と一致すれば同定することができる.著者が把握している国内での分離状況は,東北,関東,九州の複数個所における体部白癬から分離されている.患者の多くは外国籍であるが,海外の渡航歴のない日本人からも分離され始めたので,国内の感染拡大が危惧される.渡航者も使用する可能性のある共有物から感染する可能性があるため,公衆衛生の指導が必要である.
  • 山田 七子, 和久本 圭子, 山元 修
    Medical Mycology Journal
    2012年 53 巻 2 号 117-121
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/06/25
    ジャーナル フリー
    電子顕微鏡(電顕)は
    皮膚糸状菌症
    の病態を解明するために広く用いられてきた.本稿では,走査型電顕や透過型電顕による研究で明らかになった皮膚糸状菌感染症の感染過程や病態について文献的に解説し,臨床病型によってはまだ十分な観察が行われていない角層内での菌糸の寄生形態について,われわれの走査型電顕観察法を紹介する.これまで感染初期に真菌要素が皮膚の表層へ接着し角層内へ侵入する過程を明らかにするために,さまざまな実験モデルが確立され報告されてきた.これらの研究では分節型分生子の角質細胞への接着,発芽,発芽管の伸張,角層内への侵入が電顕により詳細に観察された.皮膚糸状菌感染において宿主と真菌の関係を理解するには,感染が成立した病変部の菌の寄生形態や,角質細胞との位置関係を観察することも重要である.股部白癬や生毛部白癬では,角質剥離法により角層内に寄生・増殖する糸状菌の三次元構造が角質細胞の形態変化とともに観察された.しかし,爪白癬の爪下角層ではこの方法を適用することは困難であり,詳細な走査型電顕観察は行われていなかった.われわれは
    皮膚糸状菌症
    の罹患爪や鱗屑を2.5%グルタルアルデヒドで固定した後に,低濃度のアルカリ処理を行い,走査型電顕観察を行っている.この方法により爪白癬,足白癬,頭部白癬とも菌糸の走行や寄生形態,角質細胞との位置関係を明らかにすることが可能で,病態を理解する上で有用である.
  • *加納 塁
    日本医真菌学会総会プログラム・抄録集
    2016年 57.Suppl1 巻
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/06/13
    会議録・要旨集 フリー
  • *大隅 尊史
    日本医真菌学会総会プログラム・抄録集
    2016年 57.Suppl1 巻
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/06/13
    会議録・要旨集 フリー
  • 比留間 政太郎
    日本皮膚科学会雑誌
    2006年 116 巻 9 号 1295-1302
    発行日: 2006/08/20
    公開日: 2014/12/10
    ジャーナル 認証あり
    皮膚糸状菌症
    (白癬)の臨床像は,菌種,病変部位,宿主の免疫状態などに影響され,微妙に異なる.診断で大切なことは,真菌症を疑ってみることで,次に直接鏡検によって菌を証明することである.頭部白癬は,菌が硬毛に寄生して生ずるので,毛の寄生形態を観察する.体部白癬は,多種の菌が分離され,それに伴い当然多彩な臨床像を呈する.足白癬は,全人口の4分の1を占めるとこが明らかにされ,その治療の大切さが再認識されている.爪白癬は,新しい経口抗真菌薬が開発され治療が容易となった.今後爪白癬のより良い臨床評価基準が作られることが望ましい.治療は,白癬の病型・病態また個々の症例によっても治療方針は異なる.治療薬剤の特徴を考慮して決定する.治療期間は,表皮,毛,爪のターンオーバーの期間を考慮して決める.生活指導は大切で,その感染経路を考慮して指導する.
  • 岡崎 寛藏, 大島 壮一
    YAKUGAKU ZASSHI
    1955年 75 巻 10 号 1178-1179
    発行日: 1955/10/25
    公開日: 2010/02/19
    ジャーナル フリー
    Studies were made on the cause of itching in dermatomycoses and it was found that, besides the general inflammation, an extreme itching was caused by the supply of polypeptides and amino acids, such as glycine, alanine, lysine, and leucine, as the protein metabolic products of the fungi.
  • 溝口 順二, 外尾 亮治, 佐野 潤, 鍵山 直子, 今道 友則
    Experimental Animals
    1986年 35 巻 2 号 125-130
    発行日: 1986/04/01
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    Wistar-Imamichiラット育種集団にTrichophyton mentagrophytes感染による白癬が発生した。発生状況を調査したところ雌では49匹 (10%) , 雄では150匹 (44%) の動物に脱毛, 痂皮形成などの白癬の症状が認められた。皮膚の症状から白癬と診断した118匹の動物について被毛の培養検査を3回くり返したところ, 107匹 (90.7%) から菌が検出され白癬の摘発には習熟した臨床診断が有効と考えられた。哺育中の母親ラットでも白癬菌の感染がみられたが, それらの乳仔からは全く菌が検出されなかった。
    本症の撲滅にあたってラットの原種を維持する立場では全群の淘汰が不可能であるため, 臨床診断と被毛の培養検査による感染動物の摘発淘汰と徹底した消毒をおこなった。全動物を汚染動物舎から搬出した後, 10%ホルマリン溶液, 3%プロピオン酸ナトリウム溶液による消毒をくり返した。動物の新規搬入時には白癬菌の非感染母ラットからの離乳仔のみを対象とし, 3%プロピオン酸ナトリウム溶液の温浴をさせたのちに搬入した。その後毎月1回全動物の臨床症状の検査と被毛の培養検査を行なうとともに, ヨードホール剤による飼育器材の消毒を励行した。コロニーの再編成後4カ月後に3匹の白癬陽性動物が発見されたが直ちに淘汰した。その後5年間白癬菌は全く検出されず, 撲滅したと考えられるに至った。
    稿を終わるにあたり御指導いただきました実験動物中央研究所の田嶋嘉雄博士, 慶応義塾大学医学部の前島一淑博士に感謝いたします。
  • *佐野 文子, 春成 常仁, 鎗田 響子, 高橋 容子, 谷川 力
    日本菌学会大会講演要旨集
    2010年 54 巻 1B04
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/09/01
    会議録・要旨集 フリー
  • V. 再感染に関する実験
    串田 寿昭
    日本獣医師会雑誌
    1979年 32 巻 2 号 71-74
    発行日: 1979/02/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    実験的に皮膚糸状菌Trichophyton mentagrophytes (Arthroderma vanbreuseghemii), Microsporum gypseum (Nannizzia gvpsea), M.canisを接種感染させ, その後自然治癒した犬に, 同種のあるいは異種の菌を再接種して, その感染の成否を臨床的, 菌学的および病理組織学的に観察した.
    実験犬20頭のうち18頭は自然治癒直後に再接種をしたが, それちのうち12頭が感染防御能を示した.また, 2頭は自然治癒後それぞれ半年または1年に再接種したが, 同様に強い感染防御能を示した。すなわち, 病理組織学的検査でも菌は陰性で, 小円形細胞浸潤を主とした無菌性の反応所見であった.また, 接種後3日日には著明な紅斑と浸潤がみられたが, 経過は短かく15-20日目には治癒状態となった.菌種特異性は認められなかった.6頭の犬が再感染したが, そのうちの1頭は臨床症状が軽く経過の短縮がみられ, 他はいずれも初回接種とほぼ同様の発症経過を示した.再接種時のトリコフィチン反応が陽性のもの, また, 陰性のものでも8頭のらち2頭は再感染を起こさなかった.
  • 加納 塁
    Medical Mycology Journal
    2012年 53 巻 1 号 19-23
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/03/30
    ジャーナル フリー
     
    皮膚糸状菌症
    の犬および猫からヒトが感染し,体部白癬,時にはケリオンにまで重症化する場合がある.今まで原因菌のほとんどは,Microsporum canisであったが,最近は兎,げっ歯類,ハリネズミが人気動物になりそれらの輸入時に,これまで本邦で認められなかったArthroderma benhamiaeが侵入し,全国的に拡散しヒトへの感染も報告されている.
     クリプトコックス症は現在のところ増加傾向は認められないが,本邦でもCryptococcus gattiiの感染動物が報告されている.獣医臨床の分野でも免疫抑制剤および抗癌剤による治療症例数の増加に伴って,本症が増加する可能性がある.動物のスポロトリクス症は,本邦では稀な疾患であるが,大量の菌が感染病巣や滲出液中に認められるため,ヒトへの感染や居住環境を汚染する危険性がある.
  • 長谷川 篤彦
    日本医真菌学会雑誌
    1997年 38 巻 1 号 23-27
    発行日: 1997/02/28
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    皮膚糸状菌群には土壌中に棲息する菌種や主として動物に感染している菌種が認められている.したがって土壌および動物については感染源として重視する必要がある.土壌の場合,土壌菌であるMicrosporum gypseum complex以外にも動物由来と思われる菌,例えばM. canis, M. nanum, Trichophyton mentagrophytesなどが分離されている.また動物では犬や猫ではM.canisが,齧歯類ではT.mentagrophytesが,そして牛や緬山羊ではT.verrucosumが分離されており,これら動物から人が感染する危険性がある.外観上は健康と思われる動物でも保菌状態のこともあるし,家塵中に動物由来の菌が大量に存在する場合もある.
  • 横井 愼一, 関口 麻衣子, 加納 塁, 小林 哲郎
    獣医臨床皮膚科
    2010年 16 巻 4 号 211-215
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/08/26
    ジャーナル フリー
    7歳6カ月齢の雄のヨークシャーテリアの顔面,右後肢から臀部にかけて,丘疹,鱗屑および痂皮を伴う脱毛が認められた。病変部の皮膚押捺塗抹検査では棘融解細胞を疑わせる円形の細胞が見られ,皮膚掻爬検査では鱗屑中に糸状菌の菌糸を認めた。病理組織学的には液状変性を伴う表皮内および毛包壁へのリンパ球浸潤からなる境界部皮膚炎の像を示し,角層中にはPAS陽性の菌糸様構造物を認めた。角層の真菌培養および遺伝子検査の結果, Trichophyton rubrumが検出されたことから,本症をT. rubrumによる
    皮膚糸状菌症
    と診断した。
  • 大隅 尊史
    獣医臨床皮膚科
    2012年 18 巻 3 号 171-172
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/10/13
    ジャーナル フリー
  • 加納 塁, 伊從 慶太, 原田 和記, 村山 信雄, 山﨑 真大, 槇村 浩一, 坪井 良治, 山岸 建太郎, 村井 妙, 西藤 公司, 長谷川 篤彦, 永田 雅彦
    獣医臨床皮膚科
    2018年 24 巻 1 号 3-8
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/03/23
    ジャーナル フリー
  • 池田 輝雄, 田渕 清
    真菌と真菌症
    1987年 28 巻 3 号 285-290
    発行日: 1987/10/25
    公開日: 2009/12/21
    ジャーナル フリー
    ナナオマイシンAを用いた各種病原体に対する薬剤感受性試験および油性製剤による牛
    皮膚糸状菌症
    の治療試験を実施した.
    薬剤感受性試験において, ナナオマイシンAは, Trichophyton verrucosumを含む皮膚糸状菌に対して, 他の抗真菌剤と比較した場合優れた抗菌活性を示した.又, 酵母様真菌, グラム陽性菌およびマイコプラズマに対しても有効であった.
    治療試験では, 試験に供した牛
    皮膚糸状菌症
    8例のうち5例は, 1回塗布にて1週または3週後に治癒した.残る1例は1回塗布では症状の変化が認められなかったが, 1週間後の再塗布により治療開始3週間後に治癒した.
    以上の結果よりナナオマイシンAの牛
    皮膚糸状菌症
    の治療薬としての有用性を認めた.
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