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クエリ検索: "粘土団子"
13件中 1-13の結果を表示しています
  • *水谷 完治, 黒川 潮, 鴨志田 武
    日本林学会大会発表データベース
    2004年 115 巻 B37
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/03/17
    会議録・要旨集 フリー
     本研究は栃木県足尾町松木沢のような緑化が極めて困難な場所での安価な緑化法開発を目的として開始した。福岡正信が考案した
    粘土団子
    種子は砂漠緑化や稲作に用いられているが、
    粘土団子
    種子は粘土でコーティングされているため、種子が動物に食べられることもなく、腐敗もしにくいとされている。また、粘土のコーティングは従来のスラリー方式(養生材、化成肥料、土壌改良材、水などを用いる方法)に比べ、種子に適度なストレスがかかるため、種子自体の環境適応機能が向上すると推測できる。そこで、足尾松木沢のような極めて劣悪な立地環境での緑化を安価に実行するため、土留工の施工は行わず、
    粘土団子
    種子を散布するだけの方法が適応できるかどうかの試験を行っている。今回は発芽より2年目の植生調査を行い、生育状況を報告する。 
    粘土団子
    種子の作成方法は以下のようである。小型のコンクリートミキサーを用い、ミキサーの中で種子を転がしながら、粉末の粘土と水を交互に入れ、コーティングする。このような作業を30分程度続けると、大量の
    粘土団子
    種子を作ることができる。試験地は栃木県足尾町松木沢の崩壊地に設定した。使用種子は木本類としてクロマツ、アカマツ、カラマツ、イタチハギ、ダケカンバ、ヤシャブシ、草本類としてイタドリ、ススキ、ヨモギとし、これらの種を混ぜ、粘土でコーティングし試験地に散布した。秋播きを平成13年10月20日、春播きを平成14年4月23日に行い、2度播きしている。散布密度は従来のスラリー式より小さくして200粒/m2とし、木本類と草本類の粒数割合は1:3、散布面積を47m2とした。植生調査は平成14年9月19日及び平成15年10月30日に行い、成立本数及び樹高を測定した。 当初よりクロマツの発芽・生長が良好であった。成立本数は0.252本/m2(ha当たりに換算すると2520本)で推移している。これは、同じ個体が維持されたのではなく、雪による表面の土砂移動に伴って枯損した個体がある反面、2年目に発芽したものもあり、トータルとして同じ本数が維持された。平均樹高は平地苗畑等と比較すると小さいが、4.8cmから10.2cmと順調に生長している。越冬後2年目の枯損は比較的少なく、成立本数を維持しながら、順調に生長しているため、今後、比較的規模の大きい土砂移動が発生しないかぎり、数年は、この程度の成立本数は維持しながら、生長していくと予想される。 今後は、このような調査を継続して行うと共に、従来から行われているスラリー式との比較試験、並びに足尾松木沢流域周辺の種と同種の
    粘土団子
    種子を用いて多種多様な森林造成を目的とした緑化試験を考えている。
  • *水谷 完治
    日本林学会大会発表データベース
    2003年 114 巻 N18
    発行日: 2003年
    公開日: 2003/03/31
    会議録・要旨集 フリー
    1. はじめに 本研究は栃木県足尾町松木沢のような緑化が困難な場所の緑化方法として
    粘土団子
    種子の散布が適当ではないかと考え試験を行った。
    粘土団子
    種子は種子が粘土でコーティングされているため、種子は腐敗しにくく、動物に食べられしまうこともない。一方、土壌改良材や化成肥料などを用いると、本来の環境適応機能が損なわれ、それらが流亡した場合に枯死する可能性がある。粘土のコーティングは種子に適度なストレスを与え、より環境適応機能を高めていると推測している。2. 方法 
    粘土団子
    種子は砂漠緑化や畑作・稲作に用いられている(福岡,1993)が、小型のコンクリートミキサーを用いて、種子を粘土で丸めて
    粘土団子
    種子を作った。試験地は栃木県足尾町湖南国有林内に設定した(図__-__1、図__-__2)。散布種子は木本類としてクロマツ、アカマツ、カラマツ、イタチハギ、ダケカンバ、ヤシャブシ、草本類としてイタドリ、ススキ、ヨモギを用い、木本類と草本類の粒数割合を1:3にした。秋播きを平成13年10月20日、春播きを翌年の4月23日に行った。秋播きと春播きそれぞれ一回の散布密度を100粒/m2と30粒/m2とし、4プロット設け、さらに、2プロットは秋播きと春播きの2度播きの2プロット(散布密度は200粒/m2と60粒/m2)を設定した。1プロットの面積は約47m2である。3. 結果及び考察 春播きから一ヶ月後の5月21日に発芽が見られた(図__-__3)。クロマツ、イタチハギの発芽が良く、順調に発芽本数を増やした。秋播き、春播き、いずれも発芽し、秋播きと春播きの2度播きのプロットの発芽率が最も良かった。2度播きの200粒/m2プロットではha当たりに換算するとクロマツ3150本/ha、イタチハギ7140本/haの発芽があり良好な結果を得た。このようなことから、様々な種子を播く場合、秋と春に飛散する種子があるので、2度播きするのが良いと考えられた。4. おわりに今回の試験ではクロマツとイタチハギなど木本類の発芽が多数確認できた。今後、越冬後の状態や活着する過程を観察する必要がある。また、劣悪な環境下でも比較的発芽が良好である理由の一つとして、粘土によるコーティングが種子の環境適応機能を高めているためと推測しているが、そのメカニズムの解明について樹木生理学の側面からアプローチしたいと考えている。
  • 水谷 完治
    日本森林学会誌
    2006年 88 巻 2 号 126-130
    発行日: 2006/04/01
    公開日: 2008/01/11
    ジャーナル フリー
    荒廃地における樹林化手法の開発のため, 緑化資材として
    粘土団子
    種子を用いた試験を足尾松木沢で行った。6種類の木本類を用いた播種粒数密度200粒/m2および60粒/m2では, クロマツとアカマツ合計の播種粒数密度に対する3年目の成立本数密度の割合がそれぞれ2.5%および3.7%, 成立本数密度は0.192本/m2および0.085本/m2であった。樹林化のための目安として植栽本数密度の基準を参考にし, 3年目の成立本数密度を0.4~1.2本/m2とすると, 木本類をクロマツとアカマツのみとした播種粒数密度60~200粒/m2程度で, 目安の成立本数密度に達すると試算でき, 従来の播種工よりかなり少ない播種粒数密度での樹林化の可能性を提示できた。
  • *水谷 完治, 小谷 二郎, 中垣 勝徳, 柳澤 賢一
    日本森林学会大会発表データベース
    2008年 119 巻 P2f47
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/03/14
    会議録・要旨集 フリー
  • *水谷 完治
    日本森林学会大会発表データベース
    2005年 116 巻 3C14
    発行日: 2005年
    公開日: 2005/03/03
    会議録・要旨集 フリー
  • 直播きからの実生木と植栽木におけるシカ食害の比較
    *水谷 完治
    日本森林学会大会発表データベース
    2006年 117 巻 PD23
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/03/15
    会議録・要旨集 フリー
  • *水谷 完治, 小谷 二郎, 石田 洋二
    日本森林学会大会発表データベース
    2009年 120 巻 F08
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/03/17
    会議録・要旨集 フリー
  • *水谷 完治, 小谷 二郎, 石田 洋二
    日本森林学会大会発表データベース
    2011年 122 巻 Pb1-63
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/03/22
    会議録・要旨集 フリー
  • *水谷 完治, 小谷 二郎, 石田 洋二
    日本森林学会大会発表データベース
    2010年 121 巻 E32
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/03/12
    会議録・要旨集 フリー
  • 河東 仁
    宗教研究
    2013年 86 巻 4 号 1082-1083
    発行日: 2013/03/30
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル フリー
  • 木村 武史
    宗教研究
    2013年 86 巻 4 号 1081-1082
    発行日: 2013/03/30
    公開日: 2017/07/14
    ジャーナル フリー
  • 片井 修
    計測と制御
    2012年 51 巻 11 号 1023-1028
    発行日: 2012/11/10
    公開日: 2020/04/23
    ジャーナル フリー
  • 片井 修
    知能と情報
    2009年 21 巻 6 号 958-975
    発行日: 2009/12/15
    公開日: 2010/03/01
    ジャーナル フリー
    電子付録
    本論文は,制約指向の立場からファジィ集合を捉え,そこから導かれた問題解決の枠組みを起点として,自然なシステムの成り立ちを分析することにより,新しいシステムの在り方やコミュニケーションの捉え方さらに情報概念の拡張などについて究明するものである.まず,制約指向の立場から厳密な二値論理と接合可能なファジィネスの捉え方を追求し,その結果,逆に,自己組織型問題解決に行き着くことを示す.さらに,この立場の根底にある「区切れない」という対象の捉え方に注目し,その延長線上にある自然農法やパーマカルチャーに見られる新しい農のシステム観を通して,「重層性」という構造の成り立ちの重要性を明らかにする.その端的な形としてセミラティス構造のあることを示す.さらに,「べてるの家」という集団の場の在り方に注目し,グループダイナミックスの基礎づけとしての「かやの理論」を参照することによって,自然な人間集団の重層的な成り立ちを明らかにする.さらに,コミュニケーションにおける重層性をライプニッツの空間と時間の概念を通し,さらに存在グラフやペトリネットのような数学的表現を導入して論じる.その上で演劇戯曲を題材に重層的コミュニケーションの構造を明らかにする.この重層的なライプニッツ時空間は,コミュニケーションの生成を通して形成されつつ,逆に,コミュニケーションの生成を支えるという「コミュニケーションの土壌」としての役割を有している.その働きを究明する「情報土壌学」という新しい学域の可能性を展望するとともに,従来からのシャノンの情報概念に加えて「包摂的情報」という新たな情報概念の在り方があることを示す.この「区切れない」という重層性が結果として生じたシステム構造であるのに対して,その生成的な特性を特徴づけるものとして「毛羽立った」システムという概念の可能性を示す.それは,リスク回避など近年の人工システム構築で強調される偶然性や想定外事象を排除するのではなく,むしろ偶然的出来事や出会いを活かし,区切りを越境してゆくという新しいシステムの在り方を示すものである.
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