本研究は、現在の日本における
美容医療
(美容整形・プチ整形)の経験や興味の実態を確認すると同時に、
美容医療
に関わる態度、イメージ、そして心理的特徴などについても明らかにすることを試みた。
美容医療
の経験のある者は少ないが、興味を有する者は多いことが確認された。そして、
美容医療
の経験は、他の身体変工の経験と関連があること、興味/経験があるほど社会で
美容医療
が受容されていると考えていること、プチ整形は美容整形に比べてコンプレックス解消というイメージが無いこと、また、興味/経験があるほど、周囲の人が
美容医療
を経験したと考えていることなどが明らかとなった。さらに、興味/経験によって、心理的特徴が異なっていた。そこからは、容姿への不満や装った姿こそが本当の姿であるという考えが、
美容医療
を受けることを推し進め、そして、施術を経験することによって、自己に満足し、新しい姿が自己像として定着していくプロセスが想定された。
抄録全体を表示