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クエリ検索: "脊柱起立筋"
3,414件中 1-20の結果を表示しています
  • 金村 在哲 在哲, 佐藤 啓三, 栗原 章, 井口 哲弘, 笠原 孝一, 伊藤 研二郎
    日本腰痛学会雑誌
    2002年 8 巻 1 号 146-152
    発行日: 2002年
    公開日: 2008/07/10
    ジャーナル フリー
    体幹の回旋運動を考慮した挙上運搬動作を模倣し,表面筋電計を用いて体幹筋の筋活動量を計測した.また同様の動作を腰部固定帯を装着して行い,その有用性を検討した.対象は健常成人男性20名で,各対象の膝の位置から6.8 kgの負荷重量を体幹を回旋させ,側方へ50 cm,肩の高さまで挙上させた.この動作を左右10回ずつ行い,左右の
    脊柱起立筋
    と腹斜筋の筋活動量を表面筋電計を用いて計測した.1回の動作における左右の
    脊柱起立筋
    と腹斜筋の平均筋活動量を計算し,%MVCで各群間を比較した.
    脊柱起立筋と腹斜筋間では有意に脊柱起立筋
    の%MVCが大きく,平均4.6倍の筋活動量を示した.また腰部固定帯の装着により%MVCは有意に小さくなり,
    脊柱起立筋
    では14.6%,腹斜筋では18.9%筋活動量が減少した.回旋を加えた挙上運搬動作でも
    脊柱起立筋
    に対する負荷が大きく,腰部固定帯の装着は,その負荷を軽減させる効果があった.
  • 小野 武也, 吉田 京子, 赤塚 清矢, 南沢 忠儀, 宮崎 純弥, 大島 扶美
    理学療法科学
    2004年 19 巻 2 号 111-114
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/06/12
    ジャーナル フリー
    本研究は若年女子と高齢女子が行う四つ這い位での四肢挙上運動が背筋筋力増強のための有効な負荷量であるのかどうかについて筋電図を用いて検証した。その結果,背筋の最大伸展筋力は有意に若年女子が高齢女子を上回っていた。また,四肢挙上時の背筋の筋活動は,若年女子では最大で26.6±13.2%,高齢女子では最大で80.7±33.2%であった。このことから,四肢挙上運動は高齢女子の背筋筋力増強運動には有効な負荷量であるが,若年女子に対しては有効な負荷量とは言い難いものであった。今後は背筋の筋力増強運動を行う場合,筋電図などを用いた評価に基づく運動強度を考慮した運動処方が必要と思われた。
  • -筋電学的研究-
    藤村 昌彦, 河村 光俊, 奈良 勲
    理学療法科学
    2002年 17 巻 1 号 65-70
    発行日: 2002年
    公開日: 2002/07/24
    ジャーナル フリー
    今回,9名の健常者を対象として持ち上げ動作時の重量物質量の変化が四肢体幹筋に及ぼす影響について調査した。実験では,筋電計を用いて筋積分値と%MVCを計測した。四肢体幹筋活動について重量物の質量の変化との関連について検討し以下の結果を得た。1)重量物を持ち上げる重量が大きくなれば
    脊柱起立筋
    ,大腿直筋への負担よりも僧帽筋,上腕二頭筋への負担が大きくなることが示唆された。2)各筋の随意最大筋収縮時の数値と比較した結果,上腕二頭筋が大きい数値を示し,他方,大腿直筋の示す数値は小さかった。特に大腿直筋は,重量物の重量が増加しても%MVCに大きな変化は認められなかった。
  • *高崎 憲博, 村上 忠洋, 山中 主範, 小林 道生(OT)
    東海北陸理学療法学術大会誌
    2012年 28 巻 O-25
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/01/10
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】 リハビリテーションの目標は対象者の生活機能の向上であるが、生活期(維持期)における重度障害者に対しては、介助者の負担を軽減することもその目標の一つと考える。我々はこの身体的な負担の程度を介助者の主観により段階づけする基準を作成し、これを身体的介助負担度の検査として臨床で用いている。本研究の目的は、移乗動作の介助においてこの主観的な身体的介助負担度と、その際の介助者の腰部
    脊柱起立筋
    の筋活動量との関係を検討することである。
    【方法】 1名の作業療法士(以下、介助者)に、老人保健施設に入所中で、機能的自立度評価表のベッド・椅子・車椅子移乗の項目が5点以下の者(以下、被介助者)17名(男性2名、女性15名)のベッドと車椅子間の移乗動作の介助を行わせた。その際の介助者の身体的介助負担度(以下、介助負担度)と腰部の筋活動量を測定した。介助負担度の判定は、「0:身体的な負担を全く感じない」「1:すこしの身体的な負担を感じる」「2:中等度の身体的な負担を感じる」「3:かなり身体的な負担を感じる」「4:非常に身体的な負担を感じる」の5段階とし、移乗介助をした後に介助者が行った。筋活動量の測定は、表面筋電計(Noraxon社製)を使用し、左右のL3レベルの腰部
    脊柱起立筋
    (以下、
    脊柱起立筋
    )から活動電位を導出した。ベッドと車椅子の座面に設置した圧感知センサーの信号を用いて、被介助者の殿部がベッドから離れ車椅子の座面に着くまで、および殿部が車椅子の座面から離れベッドに着くまでの区間を確認し、この区間における単位時間あたりの積分値を算出した。統計処理は、介助負担度と
    脊柱起立筋
    の筋活動量の関係をスピアマンの順位相関係数を用い、有意水準は5%未満とした。
    【結果】 介助負担度が1であった3名の介助時における
    脊柱起立筋
    の積分値の中央値は132.5μV(最小96.1μV~最大158.1μV)であった。介助負担度の2であった7名の積分値の中央値は211.1μV(144.1μV~249.2μV)で、3であった7名の積分値の中央値は222.9μV(189μV~283.7μV)であった。介助負担度と
    脊柱起立筋
    との間には正の相関関係(r=0.56, p=0.019)を認めた。
    【考察】 今回使用した介助負担度は、ADL評価が全介助であってもその負担度を詳細に段階づけられるのが特徴で、重度障害者のリハビリテーションの効果を判定する検査法として有用と考えている。しかしながら、主観的な検査法でありその妥当性に疑問があり、今回、介助負担度と
    脊柱起立筋
    の筋活動量との関係を検討した。その結果、移乗介助での
    脊柱起立筋
    の筋活動が高くなるにつれ、主観的な介助負担度も高くなっていた。したがって、身体的介助負担度の検査を用いることで、移乗介助時の負担の程度を適正に捉えることができると考える。
    【まとめ】 今回、移乗介助において介助者の介助負担度と
    脊柱起立筋
    の筋活動を検討し、それらの関係を認めた。身体的負担度の検査を用いることで、介助者の身体的な負担の程度を適正に捉えることが可能で、リハビリテーションの効果判定の指標になると考える。
  • 松野 悟之, 一瀬 陽生, 大西 暁人, 川口 彪雅
    理学療法科学
    2024年 39 巻 3 号 152-156
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/06/10
    ジャーナル オープンアクセス

    〔目的〕リュック背側所持・腹側所持および重量の相違が立位足圧中心動揺と体幹筋活動に与える影響を調査した.〔対象と方法〕対象は若年成人男性25名とした.無所持,体重5%および10%重量のリュックを腹側で所持する条件,体重5%および10%重量のリュックを背側で所持する条件の5条件とした.各条件における総軌跡長と上部・下部腹直筋,外腹斜筋,

    脊柱起立筋
    の筋活動を評価した.〔結果〕腰部
    脊柱起立筋
    の筋活動は,腹側所持5%および10%重量において無所持および背側所持条件と比較して有意に高値を示した(p<0.01).〔結語〕リュック腹側所持条件は無所持および背側所持条件よりも
    脊柱起立筋
    の負担増加をもたらすることが明らかとなり,腰背部筋張力発生に伴う腰部の負担増加につながる可能性が示唆された.

  • 森田 直明, 上野 貴大, 強瀬 敏正, 荻野 雅史
    関東甲信越ブロック理学療法士学会
    2012年 31 巻 61
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/11/07
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】
    高齢者の加齢性立位姿勢変化に伴う
    脊柱起立筋
    の筋力低下に対する運動療法として、腹臥位での上体反らし運動が有効とされている。しかし、臨床場面では、高齢者が腹臥位をとることは困難であり、座位での体幹伸展運動、座位での背伸び運動が一般的である。当院では、傾斜台上に半円形の発砲スチロールの台を固定し、骨盤、大腿、下部腰椎をベルトで固定することで腹臥位をとり、体幹伸展運動を行える装置を考案した。本研究の目的は、体幹伸展運動を当院で考案した装置と座位での体幹伸展運動、座位での背伸び運動とで胸部
    脊柱起立筋
    、腰部
    脊柱起立筋
    に着目し筋電図学的に比較することである。
    【方法】
    対象は、平成23年10月21日から平成23年11月1日までの期間で当院に入院しリハビリテーションを施行した65歳以上の脳血管疾患、大腿骨頸部骨折、廃用症候群の既往を有する例のうち加齢性立位姿勢変化を呈した13例(男性4例、女性9例、平均年齢79.1±8.3歳)とした。運動課題は、(1)椅子座位での体幹伸展運動、(2)椅子座位での背伸び運動、(3)当院で考案した装置での体幹伸展運動:傾斜60°、(4)当院で考案した装置での体幹運動:傾斜45°の4課題とした。対象者には、4つの運動課題をそれぞれ3回施行し、左右胸部
    脊柱起立筋
    、左右腰部
    脊柱起立筋
    の筋活動を計測した。筋活動の記録には、Noraxon社製表面筋電図測定装置マイオシステム1400を使用し、解析には、マイオリサーチXPを用いた。筋電図解析には、フィルター処理、整流化、スムージングを行った後に、各マーカー間での総筋活動量を積分値で算出し、各3回の平均値を求め比較した。統計学的処理にはSPSS for windows10を用い、Friedman検定を行い、有意水準5%とした。なお、本研究は、対象またはその家族に研究の同意を得た上で施行した。
    【結果】
    各群間における測定結果の比較検討では、
    脊柱起立筋
    の筋活動において、運動課題(1)、(2)、(3)、(4)の順で有意に高くなった。
    【考察】
    今回の結果より、座位で行える簡便な運動よりも、腹臥位に近い環境で行う運動の方が胸部
    脊柱起立筋
    、腰部
    脊柱起立筋
    に大きな筋活動を促せることが筋電図学的に示された。これは腹臥位をとることで、抗重力肢位での体幹伸展運動が可能となったことにより得られた効果と考えられ、腹臥位での上体反らし運動が有効とされる過去の報告と一致する結果であった。
    【まとめ】
    腹臥位での体幹伸展運動の方が座位での運動と比べより大きな筋活動が得られることが示された。腹臥位をとることが困難な場合が多い高齢者でも方法を工夫し、腹臥位での体幹伸展運動を行うべきと考えられる。
  • ―体幹前傾角度の違いが及ぼす影響―
    石田 弘, 渡邉 進, 田邊 良平, 江口 淳子, 小原 謙一
    理学療法学
    2007年 34 巻 3 号 74-78
    発行日: 2007/06/20
    公開日: 2018/08/25
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,立位での前かがみ姿勢で引き上げ運動を行う際に体幹前傾角度の違いが体幹および股関節伸展筋の活動に及ぼす影響を明らかにすることである。対象は19歳から29歳までの健常男性10名(平均年齢 : 23.1歳)とした。導出筋は腹直筋,腹斜筋群,L3,L5レベル
    脊柱起立筋
    ,広背筋,大殿筋,大腿二頭筋とした。運動課題は体幹前傾30°,45°,60゜にてピークフォースの0%,30%,60%を行うこととした。筋電図の平均積分値は最大随意収縮(Maximal voluntary contraction ; MVC)を基準に正規化した(%MVC)。その結果,すべての筋で,いずれの前傾角度でも負荷が大きいほど%MVCは有意に大きかった。同一負荷では体幹前傾角度が大きいほど
    脊柱起立筋
    の%MVCは小さく,広背筋と大腿二頭筋の%MVCは大きかった。これらの結果から,
    脊柱起立筋
    活動が減少するような前かがみ姿勢では腰部の受動的な組織の負担は増していると考えられるが,肩関節や股関節伸展筋が活動量を増やして引き上げ運動を行っていることが示唆された。
  • 熊倉 博雄
    霊長類研究
    1996年 12 巻 2 号 89-112
    発行日: 1996年
    公開日: 2009/09/07
    ジャーナル フリー
    The superficial epaxial muscles of a dusky lutong and a white-handed gibbon were dissected to reveal the arboreal morphology of these muscles. The results were compared with those of the terrestrial primate species which have been previousl y reported. Additional dissection was made on the epaxial muscles of a dog and a cat in order to specify the general rule for the organization of the epaxial muscles. Although the epaxial muscle morphology differed in the cat and the dog, the patterns of their origin-insertion relationship were similar to any primate species. Thus the morphology of these muscles could be discussed from the view point of the locomotor adaptation. The morphological differences between arboreal and terrestrial primates were observed in the lumbar architecture of the longissimus system. The strong additional muscle bundles that originated at the lumbar mamillary process joined to the longissimus system in the terrestrial patas monkey and hamadryas baboon. These muscle bundles were not found in the arboreal dusky lutong, spider monkey and white-handed gibbon. However, the erector spinae muscles morphology varied in these arboreal species. The erector spinae aponeurosis extended to the cranial direction in the spider monkey and the gibbon, but that of the dusky lutong attached only in the relatively caudal range. The erector spinae muscles of the dusky lutong and the spider monkey less developed in lumbar region, though that of the gibbon well developed. These results would suggested that the differential strategy for the arboreal life would exist, which reflects on the epaxial muscle morphology.
  • 末廣 忠延, 水谷 雅年, 石田 弘, 小原 謙一, 藤田 大介, 大坂 裕, 高橋 尚, 渡邉 進
    理学療法科学
    2016年 31 巻 2 号 329-333
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/04/29
    ジャーナル フリー
    〔目的〕慢性腰痛者における腰部の臨床不安定性と股関節伸展時の筋活動開始時間との関係を明らかにすることとした.〔対象〕慢性腰痛者25名とした.〔方法〕股関節伸展時の筋活動開始時間を測定した.腰部の臨床不安定性の試験として,prone instability test(PIT)と腰椎屈曲時の異常な動きを評価した.腰部の臨床不安定性と股関節伸展時の筋活動開始時間との関係は,相関係数を用いて分析した.〔結果〕PITの陽性の結果が両側の多裂筋と対側の
    脊柱起立筋
    の活動遅延と相関した.〔結語〕慢性腰痛者において腰部の臨床不安定性の陽性の結果と股関節伸展時の背部筋群の活動遅延が相関することが明らかになった.
  • 岡 健司, 後藤 遼佑, 中野 良彦
    霊長類研究 Supplement
    2022年 38 巻
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/10/07
    会議録・要旨集 フリー

    脊柱起立筋
    は、ロコモーション時に活動して体幹姿勢保持に関与する体幹筋であり、霊長類では二足歩行時と四足歩行時に類似した活動パターンを示すとされている。我々はこれまでにシロテテナガザルを対象とした運動計測を行ってきた。現在は詳細な解析の途上であるが、二足歩行と垂直木登りの間においても
    脊柱起立筋
    の活動は概ね類似すると推測している。すなわち、ロコモーション様式の種類によらず、移動時の
    脊柱起立筋
    は特定のパターンで活動している可能性がある。一方で、常習的ロコモーション時と非常習的ロコモーション時では
    脊柱起立筋
    活動が異なることを示唆する先行研究もある。二足歩行と垂直木登りにおいても、重力負荷の方向、身体支持・推進における前肢使用の有無といった力学的条件も異なっており、筋活動には異なる点が存在しうると考えられる。今回、シロテテナガザル1頭の二足歩行と垂直木登りにおける
    脊柱起立筋
    の筋電図を解析し、筋電波形の定性的比較に加え、運動周期における筋活動量のピーク値、ピークを示すタイミング、周波数因子などの比較を運動間で行なった。これらを解析した結果から、シロテテナガザルの二足歩行と木登りにおける
    脊柱起立筋
    活動の類似点と相違点について報告する。

  • 荒井 翔也, 石上 雄一郎, 小川 敦裕, 菅原 誠太郎, 沼田 賢治, 中島 義之, 本間 洋輔, 溝辺 倫子, 高橋 仁, 井上 哲也, 舩越 拓
    日本救急医学会関東地方会雑誌
    2019年 39 巻 3 号 391-393
    発行日: 2019/02/15
    公開日: 2019/02/15
    ジャーナル フリー

    症例は47歳男性, 体幹が右に傾く失調性歩行を主訴に来院した。小脳疾患などの頭蓋内病変が疑われたため頭部CT及び頭部MRI施行するも明らかな頭蓋内病変は認めなかった。右背部に手拳大の皮下腫瘤を認め, 体表超音波検査を施行すると皮膚直下にエコーフリースペースを認めた。腰部皮下膿瘍と診断, 切開排膿術及び抗菌薬治療を行うと失調性歩行は改善した。後日, 造影CTを施行すると, 右腰腸肋筋外周から腰方形筋背側に及ぶ膿瘍形成を認め, 最終的に傍

    脊柱起立筋
    膿瘍の診断に至った。
    脊柱起立筋
    は, 腸肋筋, 最長筋, 棘筋から構成され, 片側のみが動くと側屈, 回旋する。本症例では, 膿瘍周囲の
    脊柱起立筋
    へ炎症が波及し, その結果として右のみの
    脊柱起立筋
    が収縮し, 右に傾き失調性歩行となったと推測された。

  • 小原 裕次
    理学療法とちぎ
    2011年 1 巻 1 号 07-08
    発行日: 2011年
    公開日: 2022/03/18
    ジャーナル フリー

    今回,胡座姿勢保持で胸背部痛が増強する症例を経験した.本症例は股関節後面のstiffnessが強く,股関節屈曲+外旋可動域が制限されており,胡座姿勢時に骨盤後傾が大きいため,姿勢保持に

    脊柱起立筋
    を過用しているものと考えた.股関節後面のstiffness を改善すると即座に胸背部痛が軽減されたため,股関節後面筋と胸背部の筋の緊張は関係性があるのではないかと推測する.また本症例において股関節後面の筋にstiffness が生じることは歩容が関係していた.立脚後期で股関節外旋が強く,いわゆる“がに股歩き”のようである.股関節内旋位の伸展運動を再構築することで胸背部痛の消失,効果の持続が得られた.

  • 石田 弘, 渡邉 進, 田邊 良平, 江口 淳子, 小原 謙一
    理学療法科学
    2007年 22 巻 1 号 145-149
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/04/10
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,立位での前かがみ姿勢で等尺性の引き上げ運動を持続した場合の体幹および股関節伸展筋の活動変化を明らかにすることである。対象は19歳から29歳までの健常男性9名(平均年齢:22.6歳)とした。導出筋はL3,L5レベル
    脊柱起立筋
    ,腹直筋,腹斜筋群,広背筋,大殿筋,大腿二頭筋とした。課題は体幹前傾30 °にて最大随意発揮の60%を60秒間持続する引き上げ運動とした。同時に筋電図を記録し,中間周波数と平均積分値を求めた。その結果,中間周波数はL3,L5レベル
    脊柱起立筋
    ,広背筋で有意な減少があった。平均積分値は腹直筋,腹斜筋群,広背筋,大殿筋で有意な増加があった。つまり,前かがみ姿勢での持続的な等尺性引き上げ運動では
    脊柱起立筋
    と広背筋が疲労しやすく,同一負荷を引き上げ続けるために腹直筋,腹斜筋群,広背筋,大殿筋が収縮力を増加させることが示された。
  • 松永 奈緒, 関本 篤人, 久保寺 宏太, 森 麻衣子, 村上 幸三, 小谷 透
    昭和学士会雑誌
    2024年 84 巻 5 号 403-410
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/10/30
    ジャーナル フリー
    【背景】人工呼吸中に骨格筋が喪失し運動機能低下の原因となることが報告されているが,人工呼吸中の骨格筋の体積減少量はまだ報告が少ない.また,骨格筋体積減少量と運動機能低下の程度との関連は明らかではない.【目的】人工呼吸を受けたCOVID-19肺炎患者の
    脊柱起立筋
    の減少を体積量として算出し,
    脊柱起立筋
    体積減少量と運動機能低下との関連を明らかにする.【方法】研究デザインは単施設後ろ向き症例集積研究で,2020年3月1日から2021年10月31日の間に集中治療室(ICU)において人工呼吸を受けた18歳以上のCOVID-19重症肺炎の患者のうち,早期リハビリテーションを受けた患者で,かつ,挿管時・抜管後の2時点で胸部CT検査を行った患者を抽出した.
    脊柱起立筋
    体積量の測定はCT画像の第11胸椎レベルの
    脊柱起立筋
    を1枚ずつトレースし解析ソフトにより体積量として算出し,挿管時・抜管時で比較した.また
    脊柱起立筋
    体積減少量とICU退室時運動機能評価スコアとの関連を調査した.【結果】合計27名の患者が登録された.
    脊柱起立筋
    体積量の中央値は挿管時85.3mm3,抜管後73.6mm3で有意な減少がみられた(p=0.0025).
    脊柱起立筋
    体積減少量と運動機能評価の間には負の相関が,人工呼吸期間,筋弛緩薬投与期間,最大CRP値の間には正の相関が示唆されたが有意ではなかった.
    脊柱起立筋
    体積減少率が25%以上であった重度筋喪失群と,25%未満の軽度筋喪失群との比較ではIntensive Care Unit Mobility Scale(IMS)で有意差がみられた(p=0.044).【結論】人工呼吸を受けたCOVID-19肺炎患者では
    脊柱起立筋
    体積量の有意な減少がみられ,
    脊柱起立筋
    体積減少率の25%以上の減少はICU退室時のIMSスコア低下と関連した.
  • 雨宮 耕平, 来間 弘展, 山内 智之
    理学療法科学
    2018年 33 巻 4 号 689-693
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/08/21
    ジャーナル フリー
    〔目的〕本研究では腹臥位股関節伸展運動(prone hip extension:PHE)時の筋活動パターンと歩行時の股関節・骨盤の関節運動との関係性について検討した.〔対象と方法〕対象は健常若年男性29名とした.PHE課題では,股関節伸展運動を行わせた際の
    脊柱起立筋
    ,多裂筋,大殿筋,半腱様筋の筋活動開始時間を測定した.歩行課題では立脚後期における股関節伸展角度,骨盤前傾角度・回旋角度を測定した.PHE時の各筋活動開始時間と,歩行立脚後期の各関節角度について相関分析を行った.〔結果〕PHE時の多裂筋,対側
    脊柱起立筋
    の活動開始時間と歩行立脚後期の股関節伸展角度に負の相関を認めた.〔結語〕PHE時に多裂筋,対側
    脊柱起立筋
    の活動開始が遅延する者ほど,歩行立脚後期の股関節伸展角度が小さかった.
  • 丸田 和夫
    理学療法科学
    2005年 20 巻 1 号 25-31
    発行日: 2005年
    公開日: 2005/06/30
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,高這位パターンでの床から立ち上がり動作の経過中にみられる高這位姿勢において,体幹前傾角度の違いが
    脊柱起立筋
    の筋活動に及ぼす影響を明らかにすることである.対象は,平均年齢20.0±2.1歳の健常若年者30名(男20,女10)であった.先ず,床からの立ち上がり動作中の体幹前傾角度の推移を2次元動画解析システムにて計測した.次に,高這位姿勢(体幹前傾角度が30°,60°,90°となる肢位)での
    脊柱起立筋
    の筋電図を膝伸展位と膝屈曲位で測定した.筋電図の積分値データは最大随意収縮を基準に正規化(%MVC)した.その結果,体幹前傾角度は高這位姿勢で最大(109.9±5.9°)となった.
    脊柱起立筋
    の%MVCは,体幹前傾角度30°では膝伸展位,膝屈曲位ともに90°より有意に大きかった.60°では膝屈曲位が膝伸展位より有意に大きかった.高這位姿勢での体幹前傾角度による
    脊柱起立筋
    の筋活動は,Flexion-Relaxation Phenomenonに一致する特有な変化を示した.
  • 鈴木 哲, 平田 淳也, 栗木 鮎美, 富山 農, 稙田 一輝, 小田 佳奈枝, 高橋 正弘, 渡邉 進
    理学療法科学
    2009年 24 巻 1 号 103-107
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/04/01
    ジャーナル フリー
    〔目的〕本研究の目的は,片脚立位時の体幹筋活動の特徴を明らかにした上で,片脚立位時の体幹筋活動と重心動揺の関係を検討することである。〔方法〕健常者10名(25.1±4.4歳)を対象に,両脚立位,片脚立位時の体幹筋活動と重心動揺を測定した。〔結果〕片脚立位では,両脚立位と比べて,挙上側胸腰部脊柱起立と外腹斜筋活動増加率が有意に高かった。立脚側腰部多裂筋と内腹斜筋の筋活動増加率が高い傾向にあった。また挙上側体幹筋活動と重心動揺との間に有意な相関がみられた。〔結語〕片脚立位バランスには体幹筋活動が関与する可能性が示唆された。
  • 安彦 鉄平, 島村 亮太, 安彦 陽子, 相馬 正之, 小川 大輔, 新藤 恵一郎
    理学療法科学
    2010年 25 巻 6 号 935-938
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/01/28
    ジャーナル フリー
    〔目的〕体幹と骨盤の動きを必要とする座位に着目し,骨盤の傾斜角度の違いが背筋群の筋活動に与える影響を検討した。〔対象〕腰痛の既往のない健常成人男性10名。〔方法〕測定肢位を骨盤軽度後傾位(以下後傾位)と骨盤軽度前傾位(以下前傾位)とし,課題を安静座位と腹部引き込み運動とし,肢位と課題の組み合わせの4条件下での腰部
    脊柱起立筋
    と腰部多裂筋の筋電図を導出した。課題間の比較は,一元配置分散分析後,多重比較検定を実施した。〔結果〕安静座位と腹部引き込み運動の課題において,多裂筋の筋活動は後傾位に対し前傾位で有意に増加したが,
    脊柱起立筋
    の筋活動に有意な差はなかった。これは骨盤前傾作用として多裂筋の筋活動が増加したと考える。〔結語〕前傾位は
    脊柱起立筋
    の筋活動を有意に増大することなく,選択的に多裂筋の筋活動を高めることができる姿勢と考える。
  • 藤澤 宏幸, 星 文彦, 武田 涼子
    理学療法学
    2001年 28 巻 6 号 268-274
    発行日: 2001/10/20
    公開日: 2018/09/25
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は端座位における側方重心移動時の筋活動と運動力学的関係を明らかにすることである。被験者は健常成人男性10名とし,右側へ側方重心移動した際の左右
    脊柱起立筋
    および大殿筋活動,圧中心変動,体幹アライメントを測定した。側方重心移動動作を3分類し,各動作とも速度条件を1)可能な限り速く,2)普通の2条件とした。可能な限り速く側方重心移動した場合,各動作とも初期に圧中心は一旦左側へ移動し,その後急速に移動方向である右側へ移動した。普通の速度という指示で側方重心移動した場合は約半数でこのような機構がみられなくなった。このことより側方重心移動動作における動き始めには各動作に共通する機構が存在すること,またその機構が速度依存性に機能することが示唆された。また,制動に関しては移動側の大殿筋活動および反対側の
    脊柱起立筋
    活動が重要であった。
    脊柱起立筋
    は高位による活動の違いがみられ,特に下部腰椎部は初期の骨盤運動にも深く関与していると考えられた。
  • 大沼 亮, 星 文彦, 松田 雅弘, 神野 哲也
    理学療法科学
    2020年 35 巻 3 号 329-333
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/06/20
    ジャーナル オープンアクセス

    〔目的〕高齢者の歩行開始における予測的姿勢調整(APAs)の体幹運動特性について検証した.〔対象と方法〕対象は若年成人10名と高齢者10名とした.重心動揺計,表面筋電計,加速度計を用い,歩行開始時の体幹運動を計測した.筋電図は左右の中殿筋と

    脊柱起立筋
    の4筋を導出筋とし,加速度計は頸部(C7),腰部(L3),骨盤(S1)に貼付した.〔結果〕高齢者では足圧中心の動き始めに先行して立脚側
    脊柱起立筋
    の活動を認めたが,若年成人では認めなかった.C7からL3を引いた差の値(dCL)の比較において,若年成人では遊脚側方向へdCLが変化し,高齢者では立脚側方向への変化がみられた.〔結語〕高齢者の歩行開始において立脚側
    脊柱起立筋
    の筋活動と立脚側方向への上部体幹の加速度の変化が特徴であった.

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