病院内のME機器の効率的な運用および保守管理を目的として, 各病棟医師および看護婦を対象に, ME機器中央管理のアンケート調査を行い, 78%の賛成が得られた。この結果をもとに, 一部の機器から中央化を開始した。中央管理開始から1年後, 中央管理の是非を問うアンケート調査で, 反対意見はみられず, 中央化をさらに進め13種類, 142台まで管理台数を増やした。ME機器が中央化されていなかった時の病棟スタッフ希望台数と, 実際におこなった中央管理台数の差から, 購入費用を算出した結果, 62,220,000円の費用の削減が可能になった。故障機器を院内修理した時と, 外注修理依頼した時の修理に要する費用を, 1年間調査した結果3,016,000円の経費削減ができた。以上のことから, 中央管理はME機器の効率的運用と経済効果で有用な方法と考えられた。
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