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クエリ検索: "自家感作性皮膚炎"
198件中 1-20の結果を表示しています
  • 姉小路 公久
    日本皮膚科学会雑誌
    1958年 68 巻 11 号 818-
    発行日: 1958年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    湿疹の臨床病像は多種,多様,極めて複雑な感があるが,その1つの場合として比較的限局した湿疹病巣が膏薬又は掻破の刺戟に依り,或は何等原因なくして一見自発性に急に増悪,拡大すると,それに伴つて比較的遠隔の部位に突発的に播種状に小発疹の出現することがある.この種現象は固より以前からも知られていたが,比較的近年のことこれを呼ぶに,その発生病理を幾分説明する名称として,英米学派の
    自家感作性皮膚炎
    Autosensitization dermatitis或は自家湿疹化Autoeczematization,ドイツ学派の細菌疹Mikrobidが使用されるようになつた.先ず
    自家感作性皮膚炎
    であるが,自家感作Autosensitizationなる語は皮膚が生体自身の組織蛋白分解産物に感作される事を意味し,Whitfield,A.(1921)がこの語を初めて皮膚科に導入した時,彼は臨床的に3つの臨床例―それは同時に3つの病型となるものを記載している.即ち第1型.若い女性,クリケツトの球で■骨を強く打ち血腫を作つたが皮表は破損しなかつた.10日間何事もなかつたが,のち突然と麻疹様,紅斑蕁麻疹様の発疹が汎発した.Whitfieldはこの全身性の発疹は皮下出血部の破壊組織の吸収と関係があると考えた.第2型.中年の男.非化膿性の湿疹様皮膚炎が足にあり,既に適当な治療で略々治癒しかゝつていたが,入浴後タオルで摩擦すれば循環が良くなり早く癒ると考えてそうした所,局部が腫脹,出血し,湿潤さえした.11日後に全身に発疹,個疹は粟粒大出血性丘疹で,毛孔は蕁麻疹様に隆起し,瘙を伴つていた.第3型.足に水疱性湿疹のある中年の男子.水疱が破れて分泌物が流れ出ると,数分後その部に線状の紅斑,10分以内に蕁麻疹,次いで小水疱が発生した.Whitfieldはこの水疱内容を無菌的に採取し,自分の前膊に滴下したが何ら症状を呈さなかつたので,この患者だけが自身の組織産物に感受性があるのだと考えた.以上の観察が自家感作の発端であるが,Whitfieldは更に1926年,上記第2型に属せしむべき症例として,下腿の静脈瘤性湿疹の治療が不適当で局所が刺戟された時に,頚部及び上肢に丘疹,小水疱性湿疹が現われたが,原発巣の治癒するにつれ他の発疹は無処理のまゝ軽快するのを観察した.其の後暫くこの種の観察は余り注目されなかつたが,1935年に至りIngram,はWhitfieldのこのAutosensitizationに言及し,患者は自身の分泌物に特異的に感作されており,若し分泌物が皮膚の表面を流れるならば,発疹を起す外的誘因となり,若し血流に吸収されゝば,遠隔部位に発疹を誘発するであろうと述べ,且つWhitfieldの第3型に該当する症例を示した.其の説明にAutosensitization―linear eczema of arm,a sensitization reaction to a trickle of serum from weeping eczema of axillaとある.Whitfieldの第1型に該当するものとしては1936年Bizzozeroの自家血液の注射後に丘疹と膨疹を発生した報告例あり,Whitfieldの第2型に該当するものは1945年Smithが“Eczema autolytica”なる表題で精しく記載している.そしてその後はAutosensitizationと云えば専らこの第2型のものを指すことになり,第1,第3型に就ては関心が薄らいだものの如くである.そこでSmithの記載であるが慢性皮膚炎又は下腿の静脈瘤性湿疹が不適当な治療によつて増悪すると,その部から遠く隔つた身体の諸部位に急性に小水疱の散在する病変が発生する.病変は小さい紅斑を以て始まり,速かに丘疹,小水疱に変ずる.小水疱の発生は斯種病変の特徴であり,発生部位は前膊屈側を最初の夫れとすることが多く,次で顔面,頚部,躯幹に略々対称性に病変を生じ,自覚的には灼熱感,瘙,食慾不振,精神的不快又は苦悩,不眠等を訴える.
  • 10年間 (1980年-1989年) のまとめ
    東 禹彦, 久米 昭廣, 硲野 哲
    皮膚
    1993年 35 巻 2 号 227-234
    発行日: 1993年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    市立堺病院皮膚科で, 1980年から1989年の10年間に経験した被染毛者におけるヘアダイ皮膚炎の81例について, 臨床的に検討した結果を報告した。接触皮膚炎発生までのヘアダイの回数は初回2例, 2回目1例を含め10回以内が12例であったが50回以上の症例も26例と回数の確認できた54例中約半数を占めた。理・美容師と患者自身による染毛での, ヘアダイ発生までの回数, 皮膚炎の重症度に差はなかった。ヘアダイ皮膚炎の症状は急性重症型が40例, 慢性軽症型が41例であった。後者ではヘアダイ皮膚炎の診断が遅れる傾向にあった。体幹, 四肢など広範囲に
    自家感作性皮膚炎
    を伴った例は10例であった。2例では落屑性紅斑を生じた。ヘアダイ後に脱毛を生じた症例が1例あった。被染毛者において皮膚炎を認めた場合には常にヘアダイ皮膚炎も考えて貼布試験を行うことが必要である。
  • 福本 裕, 岩本 昌平, 羽田 裕二, 滝川 幸生, 大鶴 洋, 高野 伸夫
    日本口腔外科学会雑誌
    2002年 48 巻 3 号 183-186
    発行日: 2002/03/20
    公開日: 2011/04/22
    ジャーナル フリー
    A 19-year-old man had methicillin-resistant Staphylococcus aureus (MRSA) infection involving multiple facial injuries, including multiple maxillofacial bone fractures, caused by attempted suicide. The infection associated with the mandibular compound fracture was treated by open reduction, fixation, and chemotherapy with antibiotics. However, 4 months after the operation, pyoderma caused by MRSA infection occurred and later progressed to eczematous lesions with severe itching. Pyoderma was treated by powder consisting of zinc oxide, talcum, and dermatol containing 2% acrinol and 0.2% promethazine hydrochloride. Autosensitization dermatitis developed all over the body and was treated with a mixture of povidone iodine gel and betamethasone. One month after the treatment the eczema disappeared and MRSA infection was cured completely.
  • 正木 弘実, 鶴 圭一郎
    皮膚
    1969年 11 巻 2 号 181-184
    発行日: 1969年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • ―0.025% Beclomethasone Dipropionate 軟膏単純塗布の場合―
    阿曽 三樹, 蓮尾 統子, 清水 康之, 三原 基之, 島雄 周平, 臼井 敏明, 河本 裕子
    西日本皮膚科
    1976年 38 巻 5 号 803-811
    発行日: 1976/10/01
    公開日: 2012/03/23
    ジャーナル 認証あり
    汎発性尋常乾癬3例,
    自家感作性皮膚炎
    2例計5例の患者に0.025 % beclomethasone dipropionate軟膏20~40 g/day(beclomethasone dipropionate 5~10mg/day)を単純塗布し, 血清11-OHCS値, 尿中17-OHCS値, 末梢循環好酸球数, 血糖値および尿中Na+排泄量を測定し経皮吸収による副腎皮質機能抑制の検討および臨床的観察を行なつた。血清11-OHCS値は
    自家感作性皮膚炎
    の1例で一時低下した。末梢循環好酸球数の減少と尿中Na+排泄量の増加を
    自家感作性皮膚炎
    の他の1例で認めた。その他の症例では, ほとんど不変であつた。臨床的効果は優れており, 従来の強いコルチコイド剤と同程度かそれ以上と思われた。0.025 % Beclomethasone dipropionate軟膏を20~40 g/day単純塗布した場合の経皮吸収による副腎皮質機能抑制はきわめて少なく, 臨床的効果は優れていた。
  • 小泉 雄一郎
    日本皮膚科学会雑誌
    1962年 72 巻 12 号 923-
    発行日: 1962年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    自家感性(Auto-sensitive dermatitis,Auto-sensitizationsdermatitis,以下a.d.と略記)は近年次第にその本態に関して新知見の発表を見ており,その診断名もようやく頻繁に使われるようになつた.しかしa.d.を実験的に検索した報告は内外に於てむしろ甚だ少ないので,ここに皮膚自己抗体に関する実験を中心とした研究を述べ,併せてa.d.発生病理についての我々の考えを述べる事にする.周知の如くa.d.は理論的には自己免疫の結果発生するものと思われる.即ち自己の組織成分に対する抗体が自分の体内で産生されて,その抗体(自己抗体)が体内組織と反応を起こす事によつて病的状態を顕わすのであつて,a.d.の場合では,始め身体の一部に湿疹様乃至皮膚炎様の変化等が存在し,その病巣部で皮膚,特に表皮が修飾された状態で慢性に存続していると,表皮に対する自己抗体が作られ,a.d.が発生する可能が生ずるのである.谷奥はa.d.の診断名の確立には次の5つの条件が必要であるとしている.即ち1)患者に皮膚自己抗体が存在する事.2)実験的に動物で皮膚自己抗体を作る事.3)動物に人体に於けると同様の疾患を作る事.4)患者にKobner現象が現われる事を証明する事.5)患者でautograftが失敗することが多い.我々の実験も上述の観点に立つて,次の4編に纏めて論述した.第Ⅰ編 患者の,特に血清中に於ける皮膚自己抗体の検索.第Ⅱ編 動物で皮膚自己抗体を作る実験.第Ⅲ編 動物に人体に於けると同様の疾患を作る事.患者にKobner現象の現われる事,患者ではautograftが失敗することについての小実験.第Ⅳ編 実験補遺
  • 大橋 苑子, 荒井 利恵, 政次 朝子, 太田 深雪, 堀口 裕治
    皮膚の科学
    2009年 8 巻 2 号 164-167
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/08/22
    ジャーナル 認証あり
    62歳,男性。5年来の掌蹠の汗疱状皮膚炎が強いそう痒を伴って全身に拡大した。初診時,躯幹に紅斑と丘疹,掻破によるびらんと小さな潰瘍がみられ,四肢の中枢側には苔癬化した局面と痒疹様の皮疹がみられた。大きな水疱はなかった。掌蹠には汗疱様の小水疱や血疱,および小型の水疱やびらん面が分布していた。組織学的には陳旧性の水疱蓋下面にghost basal cell(核の抜けた好酸性に染色される基底細胞)が配列し,再生表皮には表皮内のように見えるが複雑な経路で真皮に連絡する新しい水疱がみられた。真皮上層には好酸球の強い浸潤がみられた。直接蛍光抗体法により表皮基底膜部にはIgGとC3の線状の沈着がみられた。またELISA法では患者血清中に抗BP180抗体が確認された(インデックス値320)。異汗性類天疱瘡が全身に拡大したものと診断し,プレドニゾロン(初期量30mg/日),ミノサイクリン(150mg/日)およびニコチン酸アミド(900mg/日)の併用療法を開始したところ,皮疹は数日の経過で消退した。本症例は異汗性類天疱瘡が何らかの機序で増悪し,全身に拡大したものと考えた。
  • 田中 卓
    皮膚
    1962年 4 巻 3-4 号 222-224
    発行日: 1962年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 谷 守, 佐野 栄紀, 堤 真理
    皮膚の科学
    2005年 4 巻 3 号 240-243
    発行日: 2005年
    公開日: 2011/05/17
    ジャーナル 認証あり
    35歳女性。妊娠35週。2004年9月4日初診。初診の3週間前より下肢にそう痒性の紅斑および漿液性丘疹が出現し,掻破するうち数を増し体幹にも拡大してきた。
    自家感作性皮膚炎
    の診断のもとにプロピオン酸ベクロメタゾン軟膏(プロパデルム®)を外用したがさらに皮疹範囲が拡大した。同年10月に外用を酢酸ジフロラゾン軟膏(ダイアコート®)に変更したが,集簇性あるいは環状に配列する膿疱をともなう滲出性の紅斑が多発してきた。病理組織で表皮海綿状膿疱化をともなう好中球性膿瘍および角層下好中球膿瘍を認め,疱疹状膿痂疹の組織像に類似した。熱発等の全身症状は伴わなかった。入院のうえ硫酸ゲンタマイシン加吉草酸ベタメサゾン軟膏(リンデロンVG®)外用,塩酸アゼラスチンの内服治療を開始したところ約1週間で膿疱は消失し,紅斑も消退し,色素沈着となった。その後,ときにそう痒性の丘疹は四肢体幹に散発したものの膿疱は再発しなかった。同年11月に自然分娩にて無事健康男児を出産した。出産後も膿疱の再燃はなかった。
  • 安原 稔
    皮膚
    1968年 10 巻 4 号 504-509
    発行日: 1968年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 佐々木 信博, 石田 栄, 南 宏明, 中野 均, 赤石 直之, 藤兼 俊明, 小野寺 壮吉, 高塩 哲也
    CHEMOTHERAPY
    1986年 34 巻 Supplement3 号 161-164
    発行日: 1986/06/30
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    新しく開発されたセファロスポリン系抗生剤L-105を呼吸器感染症に使用し, 以下の結果が得られた。
    1) L-105を細菌性肺炎8例, 肺膿瘍1例, 慢性気管支炎1例に対して, 1日量2~49を8~14日間点滴静注した。
    2) 臨床効果は著効3例, 有効3例, やや有効2例, 無効1例, 判定不能1例で有効以上の有効率は67%) あった。
    3) 副作用として,
    自家感作性皮膚炎
    を合併する例に発疹が出現した。臨床検査成績では2例にトランスアミナーゼの上昇, 2例に好酸球の増加, 1例にBUNの増加が認められた。
  • 滝野 長平
    アレルギー
    1973年 22 巻 1 号 61-62
    発行日: 1973/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 寺道 由晃, 根本 俊秀, 高橋 一清
    アレルギー
    1973年 22 巻 1 号 60-61
    発行日: 1973/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 林 宏明, 稲沖 真, 藤本 亘
    西日本皮膚科
    2006年 68 巻 5 号 515-518
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/11/09
    ジャーナル 認証あり
    緑膿菌による趾間感染症(Pseudomonas toe web infection)の2例を経験した。治療は“hyperkeratoticrim”と表面滲出物のdebridementおよび1%酢酸液による足浴が有効であった。緑膿菌はウッド灯を用いると緑色の蛍光を発するため趾間感染症の早期診断に有用で治療効果判定にも使用できた。趾間感染症は宿主側の感受性および環境要因により再発を繰り返しやすい。今回の症例では1%酢酸液足浴による局所管理が再発予防にも有用であった。
  • 朝田 康夫, 上尾 八郎
    The Journal of Antibiotics, Series B
    1961年 14 巻 2 号 65-66
    発行日: 1961/04/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
  • 松本 鐐一, 大槻 典男, 舘 澤二
    皮膚
    1973年 15 巻 1 号 36-49
    発行日: 1973年
    公開日: 2010/11/30
    ジャーナル フリー
    熱傷,皮膚剥削術施行後の表皮欠損部,及び湿潤性湿疹性症候群,計34例を対象とした自家作製のエキザルベガーゼによる治療経験を報告した。結果として,熱傷の1例と湿疹群の2例を除く31例に有効乃至著効の判定を下し得た。数例においてはhalf side testも行った。一方,これ等疾患にみられる細菌感染に対する治療のあり方に関して私見を述べ,エキザルベ局所使用の合理性を強調した。尚,病巣の細菌の消長はAbk1atsch法により観察追究した。特に緑膿菌感染に対して優れた成績が得られた。
  • 第1報各種皮膚疾患患者における血清リゾチーム活性について
    谷口 登代子
    皮膚
    1967年 9 巻 3 号 432-447
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 斎藤 忠夫, 浜田 稔夫
    皮膚
    1973年 15 巻 3 号 265-270
    発行日: 1973年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    チオラ錠100を各種皮膚疾患41例に使用して, 著効6例, 有効14例, やや有効9例, 無効11例, 悪化1例の結果を得, 特に急性期の湿疹, 皮膚炎群や薬疹, 中毒疹などに好成績を示した。なお脂漏性皮膚炎の1例に軽度の症状の悪化をみただけで, 副作用を来たした例は1例も認められなかつた。今回の成績はこれまで報告されているチオラの臨床成績と比較して, ほぼ同等の成績を示し, 本剤の皮膚科領域における有効性を再認識し得たと考える。
  • 西岡 五郎, 江原 昌春
    皮膚
    1967年 9 巻 4 号 609-611
    発行日: 1967年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 太藤 重夫
    皮膚
    1963年 5 巻 2 号 104-105
    発行日: 1963年
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
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