1999年9月21日, 台湾中部で発生した大地震は集集地震と呼ばれ, マグニチュード
MS7.7という兵庫県南部地震の約10倍のエネルギー規模であった. この地震による被害は, 震源に近い南投懸・台中懸を中心に, 死者2,321名, 全半壊52,000棟以上 (1999年10月11日時点) に及んだ.
本報告は, 地震発生から約1か月後に現地調査した結果をとりまとめたものであり, とくに都市施設被害と地盤, 地震断層と土木施設被害などに関し被害状況を記載するとともに, これに対する応用地質的な解釈を加えたものである.
抄録全体を表示