生産システムをコンピュータを使って管理するときは, 目的がハッキリしており, それが叶うこと, 採算が合うこと, 許容投資内にあること, 経営者, 利用者の気運が管理のコンピュータ化に添っていることである。これらが検討されないままのコンピュータ化はリスクが大きい。折角の投資がムダになるだけでなく足かせになる。生産システムのコンピュータ化はそこから生産される製品QCDを高位に達成することであるから, (1) 管理する狙いを本来業務から機能横成図として整理する (2) 管理ニーズを利用者から取り込む (3) コンピュータ化する機能分野を絞り込む (4) コンピュータする機能分野のシステム仕様書を「工程」「作業」について外部仕様書として作成する。(5) ハードウエア, LAN構成を作成する。
(1)~(5) はコンピュータ内部のからくりをつくるためのシステム仕様書であるが, この仕様書が満たされる目処が立つまで, また許容投資額内に収まる目処が立つまで繰り返し検討する。
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