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クエリ検索: "部分溶融"
2,350件中 1-20の結果を表示しています
  • 水素助長割れ感受性におよぼす部分溶融の影響
    渡辺 健彦, 岡根 功
    溶接学会論文集
    1983年 1 巻 1 号 9-15
    発行日: 1983/05/05
    公開日: 2009/06/12
    ジャーナル フリー
    Partial melting was pointed out as a main factor affecting the morphology and the distribution of dissolved globular sulfide inclusions, which have a close relation to hydrogen-assisted cracking susceptibility in HAZ. In conclusion, some metallurgical factors and mechanism in connection with hydrogenassisted cracking in weld heat-affected zone of high strength steel were summarily considered.
  • 硫化介在物の形態と水素助長割れ感受性
    渡辺 健彦, 岡根 功
    溶接学会論文集
    1983年 1 巻 1 号 3-9
    発行日: 1983/05/05
    公開日: 2009/06/12
    ジャーナル フリー
    Morphology and locality of sulfide inclusions in HAZ of both HY80 and SM50B steels were observed, and the relation between sulfide inclusions and susceptibility to hydrogen-assisted cracking was examined.
    The sulfide inclusions in HAZ of HY80 steel heated to 1450°C were located in the form of array in a rolling direction. The morphology and locality of dotlike sulfide inclusions in HY80 steel HAZ were quite different from those in SM50B steel HAZ heated to 1450°C.
    Consequently, it was known that the morphology and locality characteristic of sulfide inclusions seen in HY80 steel HAZ have a close velationship to the high susceptibility to hydrogen-assisted cracking of HY80 steel HAZ.
  • *鈴村 明政
    日本地球化学会年会要旨集
    2018年 65 巻
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/11/21
    会議録・要旨集 フリー

    隕石中に含まれる難揮発性包有物(CAIs)の一つであるCompact Type A CAIs (CTAs)は、CAIsの中でも最初期に形成し

    部分溶融
    を経験しているが、結晶成長を評価して、CTAs全体の形成を議論した研究例は少ない。そこで本研究では、CTAsの
    部分溶融
    に伴う結晶成長を評価する為に、偏光顕微鏡や走査型電子顕微鏡及び後方散乱電子回折法を用いて岩石組織学的研究を行った。スピネル結晶は、CAIメルトから最初に晶出したと考えられるため、その後の
    部分溶融
    の履歴を残していると期待される。CAIs内部のAl-richな組成(Åk 15-25)を示すメリライト単結晶中のスピネル結晶において、スピネル-メリライト共融系を伴う
    部分溶融
    の影響を受けた組織を発見した。本発表では、この
    部分溶融
    に伴う結晶成長を評価することによってNWA7865 KU-N CTAsの形成過程を議論する。

  • 種々熱サイクル下におけるHY80鋼とSM50B鋼の水素助長割れ感受性
    渡辺 健彦, 岡根 功
    溶接学会誌
    1982年 51 巻 10 号 837-843
    発行日: 1982/10/05
    公開日: 2011/08/05
    ジャーナル フリー
    To get more understandings about hydrogen-assisted cracking features occurred in HAZ of HY80 steel, morphologies of cracking and stress necessary to initiate crack were investigated on the specimens heated under various thermal cycle conditions. Furthermore, the similar experiments were performed on SM50B steel to compare their susceptibilities to hydrogen-assisted cracking in HAZ of both steels. The susceptibility of HY80 steel to hydrogen-assisted cracking in HAZ increased with rise in heating temperature under any thermal cycle condition. In particular, when kept at the peak temperature and at a certain temperature during cooling, it was more raised. However, no dependence of hydrogen-assisted cracking susceptibility in SM50B steel HAZ on the peak temperature was recognized.
  • *伊藤 正一, サイモン スティーブン, グロスマン ローレンス, 圦本 尚義
    日本地球化学会年会要旨集
    2011年 58 巻 2P19
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/09/01
    会議録・要旨集 フリー
    本講演では,
    部分溶融
    を経験している二つのTypeB CAI(Golfball, TS34)の酸素同位体組成及びAl-Mg同位体組成を組み合わせ,
    部分溶融
    による鉱物アイソクロンへの影響を議論する.これまで,分析精度の制約により,低いAl-Mg比をもつ鉱物のアイソクロンは不明瞭であったため,本研究では,二次イオン質量分析計による高精度局所同位体分析により,結晶化時期が異なると考えられている低いAl/Mg比をもつ各鉱物のアイソクロンを含めた鉱物アイソクロンを議論し,CAIの
    部分溶融
    と年代の関係を議論する.
  • 割れの伝播,母材部での割れおよび割れ部の組織観察
    渡辺 健彦, 岡根 功
    溶接学会誌
    1982年 51 巻 3 号 309-314
    発行日: 1982/03/05
    公開日: 2011/08/05
    ジャーナル フリー
    Hydrogen-assisted crack propagation and cracking in as-received HY80 steel were directly observed. Metallographic examination of cracks was performed using the etchant of picric acid with wetting agent. Direct observation of crack propagation shows that before microcracks start to grow localized yielding occurs in advance of crack tip and subsequently evolution of hydrogen occurs, and then microcracks grew into macrocracks, accompanying thus periodic process.
    Metallographic examinations of cracks exhibited that the incidence of cracking was predominantly high at bands and the presence of bands seemed to play very important roles in hydrogen-assisted cracking in HAZ.
  • *三河内 岳, マッケイ ゴードン, ジョーンズ ジョン, ジュレビッチ エイミー
    日本鉱物学会年会講演要旨集
    2004年 2004 巻 k09-14
    発行日: 2004年
    公開日: 2005/03/10
    会議録・要旨集 フリー
    エコンドライトはコンドライトの
    部分溶融
    によって形成されたと考えられているが、これまでに、両者の組成が1対1に対応する組み合わせは見つかっていなかった。Jurewicz et al. (1993) は、CV・CMコンドライトの
    部分溶融
    実験を行い、酸化的雰囲気下で、アングライト的なメルトが形成されることを示したが、当時、見つかっていたアングライトには、完全に一致した組成を持つものはなかった。その後、数個の新しいアングライトが発見され、いくつかのサンプルには、Mgに富んだカンラン石外来結晶が含まれることが分かり、アングライトの親マグマの組成が明らかになった。このアングライト親マグマの組成は、CVコンドライトの1200度、logfO2=IW+2の条件下での
    部分溶融
    メルト組成と非常によく似ており、
    部分溶融
    の量や希土類元素量の類似性からも、両者の成因的関係が強く示唆される。
  • *池田 進, 中野 司, 中村 光一, 中島 善人, 土`山 明, 上杉 健太朗, 鈴木 芳生, 吉田 英人
    日本鉱物科学会年会講演要旨集
    2009年 2009 巻 R8-P01
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/04/06
    会議録・要旨集 フリー
    岩石の
    部分溶融
    状態は、地球内部におけるメルトの移動・集積、メルトを介した物質移動、岩石のレオロジー、岩石組織の形成(組織平衡)において重要である。通常の岩石観察と同様に、
    部分溶融
    体の試料も、一般的には2次元で観察されるため、2次元情報から3次元的な
    部分溶融
    構造を推定する手法が発展してきた。特に、3次元的なメルトの連結は
    部分溶融
    構造の重要要素であるが、3次元で連結したメルトも2次元断面では分断して見える場合が多く、固液二面角の測定値から3次元メルトネットワークを推定している。しかし、この推定方法は単純化された仮定のもとに成り立つものであり、3次元で直接観察できることが望ましい。我々は、近年飛躍的に空間分解能が向上してきた高輝度放射光施設SPring-8のX線CT装置を用い、高温高圧合成したディオプサイド - アノーサイト系
    部分溶融
    体の3次元観察を行った。CT像から立体模型を作製して3次元的な二面角を測定し、2次元断面で観測される二面角の値と比較した。
  • *金子 克哉, 小屋口 剛博, 高橋 俊郎
    日本鉱物科学会年会講演要旨集
    2008年 2008 巻 S3-06
    発行日: 2008年
    公開日: 2009/04/07
    会議録・要旨集 フリー
    阿蘇火山の15万年前から9万年前の3つの大規模噴火活動に関して,主として,地球化学的データをもとに,珪長質および苦鉄質マグマの成因を調べた.各大規模噴火活動において,珪長質マグマと苦鉄質マグマは,直接の分化関係は持たないが,同一の期限物質より生じたことが明らかになった.阿蘇火山の,珪長質および苦鉄質マグマの成因は,下部地殻ハンレイ岩が,マントル由来の高温マグマが貫入したことにより,
    部分溶融
    し,その
    部分溶融
    度の違いにより生じたものとして考えられる.高い
    部分溶融
    度のメルトが生じ,その後分化したものが,苦鉄質マグマであり,低い
    部分溶融
    度のメルトが分離して珪長質マグマになった.この2種類のマグマ生成は,各大規模噴火毎に起こった.
  • *伴 雅雄, 菅野 舜, 佐藤 初洋, 井村 匠, 常松 佳恵, 長谷川 健
    日本地質学会学術大会講演要旨
    2023年 2023 巻 T9-O-3
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/04/10
    会議録・要旨集 フリー

    吾妻山は東北日本火山フロント中央部に位置する活火山である。本研究では吾妻山の最新マグマ噴火によるブルカノ式降下火砕岩について岩石学的研究を行い、噴出物をもたらしたマグマ供給系について考察した。火砕岩中の火山弾は暗灰色と明灰色タイプに分けられる。両者が縞状構造を形成している場合もある。両者共かんらん石直方輝石単斜輝石安山岩で、前者の全岩SiO2量は58-59.5 wt%、後者のそれは60-63 wt%である。SiO2組成変化図では直線的なトレンドを示す。輝石斑晶は、コア組成が低Mgのものと高Mgのものがある。前者は外縁部に~80 μmの高Mg帯を持つものと持たないものがある。後者は高Mg単斜輝石のコア中にパッチ状の高Mg直方輝石と低Mg単斜輝石を含ものである。かんらん石斑晶は正累帯と逆累帯のものがある。前者はコアがFo84程度で外縁部がFo~80、後者はコアがFo82 程度で外縁部がFo84程度である。Fo84程度のFo量の高い部分にのみクロムスピネルが包有されている。斜長石斑晶は、波動累帯構造にパッチ状構造が重複したコアを持つもの、蜂の巣状構造を示すコアを持つもの、均質なコアを持つものがある。1番目のものの低An、高An部、2番目のもののコア、3番目のもののコアの組成は、各々An55-65、An70-90、An70-90、An~90である。また、主に正累帯を示すかんらん石と均質なコアを持つ斜長石からなる集斑晶が認められ、接触部での両者の組成はFo80及びAn~90である。 全岩組成の組成変化図上での直線的変化及び斑晶組織・組成の多様性は主に珪長質と苦鉄質の2端成分マグマの混合によって説明できる。斑晶については、輝石の低Mgコア、斜長石の低An部は珪長質マグマから、スピネルを包有しているFo84程度のかんらん石は苦鉄質マグマ由来と考えられる。高Mg輝石、An70-90程度の斜長石、Fo82程度のかんらん石は、上記2端成分マグマの混合によって形成された組成幅を持つ中間マグマ由来と考えられる。地質温度圧力計とMELTSを用いて検討したところ、珪長質と苦鉄質端成分マグマの全岩SiO2量・温度・圧力・含水量は次の範囲内にあったと推定された。すなわち、各々64-65 wt%・880~900 ℃・1~2.5 kbar・2.5~3.5 wt%及び約49 wt%・1140~1150 ℃・3.5~5 kbar・3.5~4.5 wt%である。吾妻山では、地球物理観測が進められており、火山下の地殻浅部(約4~12 km)と深部(約20 km以深)に

    部分溶融
    体の存在が推定されている。これらを基にすると、上記の珪長質及び苦鉄質マグマは各々地殻浅部と深部の
    部分溶融
    体由来であると考えられる。 地殻浅部
    部分溶融
    体は苦鉄質マグマの注入が基となって活性化したと考えられるが、斑晶内の中間マグマ由来の部分の組成が幅広いことを考えると以下のような浅部
    部分溶融
    体の活性化~噴火プロセスが一案として考えられる。すなわち、活性化開始時には苦鉄質マグマの上昇に伴って
    部分溶融
    体内での流動部の形成が起こり、さらにその流動部と苦鉄質マグマの混合による中間マグマの形成、流動部と中間マグマの
    部分溶融
    体上部への成長と続き、さらなる苦鉄質マグマの注入がきっかけとなり噴火に至った。なお、最新期マグマ噴火の噴出量は浅部
    部分溶融
    体の100万分の1以下と推定され、地表に噴出したものの10倍のマグマが形成されていたとしても、浅部
    部分溶融
    体の極一部の部分を占めていたと考えられる。また、暗灰色と明灰色の2種が噴出しており、両者が縞状構造を形成しているものも認められることは、上記の浅部
    部分溶融
    体の極一部の部分で、混合度合いの異なる2種の混合マグマが形成されていたと推定できる。このような混合度合いの異なるものが活性化部分の頂部付近に同時に形成されていたと思われる。なお、低Mg輝石外縁部の高Mg帯の組成累帯を基に見積もった混合から噴火までのタイムスケールは数か月~半年程度ととても短い。よって、その頂部付近に活性化が及んでから噴火までは短時間であったと思われる。 一方、苦鉄質マグマについては、深部
    部分溶融
    体から分離したマグマがやや上昇した位置でかんらん石とスピネルを結晶化させていたものと考えられる。すなわち、深部
    部分溶融
    体中のメルトは苦鉄質マグマよりも未分化なものであったと推定される。また、逆累帯を持つかんらん石の存在から、
    部分溶融
    体よりやや浅部にはマグマ溜りが形成され、そこに深部
    部分溶融
    体からの分離上昇が繰り返されて、より未分化なマグマとやや分化したものとの混合が行われていたと推定できる。

  • 部分溶融域の形成過程について
    渡辺 健彦, 岡根 功
    溶接学会誌
    1980年 49 巻 5 号 305-308
    発行日: 1980/05/05
    公開日: 2011/08/05
    ジャーナル フリー
    It was proved in the previous report that the presence of alloy-rich bands in base metal played an important role in the formation of partially-melted regions, such as grain-boundary liquation. In this report, the change in segregation ratio of alloying elements in bands under the rapid non-equilibrium heating rate in weld thermal cycle was analyzed theoretically. According to the analysis, alloying elements to cause partially melting and the process and mechanism of the formation of partially-melted regions in HAZ were discussed and proposed.
  • *荒井 朋子, 武田 弘, 小島 秀康
    日本地球化学会年会要旨集
    2005年 52 巻 2D05
    発行日: 2005年
    公開日: 2007/02/28
    会議録・要旨集 フリー
    IAB鉄隕石はケイ酸塩包有物を含む数少ない鉄隕石である。Caddo County IAB鉄隕石はNaの富む斜長石とダイオプサイドに富む安山岩質なケイ酸塩包有物を含む。この安山岩質物質はコンドライト物質からの初期の
    部分溶融
    物質だと考えられる。これは天体サイズの小さい微惑星上でも局所的にコンドライト物質からの
    部分溶融
    ・分離が起こっていたことを示す。さらに、このことは地球をはじめとする固体惑星の出発物質には、コンドライト物質だけでなく、このように局所的にコンドライト物質が
    部分溶融
    ・分離した物質もあることを示唆している。
  • 岡村 聡, 稲葉 充, 足立 佳子, 新城 竜一
    地球科学
    2017年 71 巻 2 号 65-73
    発行日: 2017/04/25
    公開日: 2018/01/14
    ジャーナル オープンアクセス
    北部フォッサマグナ周辺の新第三系玄武岩類について,同位体組成と微量元素組成を検討した結果,マグマの起源物質とマントルウェッジの熱構造が漸新世から鮮新世にかけて変化することが明らかとなった.前期中新世玄武岩は,一部の玄武岩(切明玄武岩)を除き,HFS 元素に富み低176 Hf/ 177 Hf 比,低143 Nd/ 144 Nd 比を示すエンリッチした組成からなり,大陸縁辺を構成していた大陸下リソスフェアマントル起源と考えられる.中期中新世~鮮新世玄武岩は,HFS 元素に乏しく高176 Hf/ 177 Hf 比,高143 Nd/ 144 Nd 比を示す枯渇した組成であり,中でも中期中新世玄武岩は,インド洋MORB に類似の最も枯渇した同位体組成を示す.これらの枯渇組成マグマは,背弧海盆である日本海の拡大をもたらしたMORB 様アセノスフェアマントル起源だったらしい.漸新世~前期中新世のエンリッチしたマグマは,湧昇してきたアセノスフェアマントルの加熱によって,リソスフェアマントルが
    部分溶融
    して造られたと考えられるが,同時期に活動した枯渇組成の切明玄武岩の存在は,北部フォッサマグナにおいて,中絶リフト軸部に沿ってアセノスフェアの
    部分溶融
    メルトが生じたことを示す.各時代の玄武岩質火山岩類の化学組成は,異なるマントル物質の
    部分溶融
    に加え,スラブ堆積物の脱水作用や
    部分溶融
    メルトの影響を受けている.漸新世~中期中新世玄武岩類は,スラブ堆積物の高温
    部分溶融
    メルトの汚染を受けており,後期中新世~鮮新世玄武岩類は,ジルコンを残存固相とする低温
    部分溶融
    メルトによって汚染されたことを示唆する.
  • 小山内 康人, 大和田 正明, 豊島 剛志
    地質学雑誌
    2007年 113 巻 Supplement 号 S29-S50
    発行日: 2007年
    公開日: 2009/01/27
    ジャーナル フリー
    世界でもっとも若い高温型変成帯の一つの典型であり,下部地殻物質の構成と変動過程を直接観察することが可能な日高変成帯主帯の中でも,峻険な地形によって良好な露頭条件を保持する日高山脈中部地域を中心に見学する.同地域の下部地殻岩石は,泥質および苦鉄質グラニュライト,
    部分溶融
    にともなう各種リューコゾーム,含斜方輝石トーナル岩類などから構成されており,それらの産状,反応過程,
    部分溶融
    現象,衝上期の変形運動過程などを観察する.
  • 小野 員正, 俣野 景彦
    日本物理学会春季分科会講演予稿集
    1965年 1965.2 巻 10p-C-9
    発行日: 1965/04/06
    公開日: 2018/03/29
    会議録・要旨集 フリー
  • 村岡 やよい, 大和田 正明, 今岡 照喜, 亀井 淳志, 宮崎 一博
    地質学雑誌
    2020年 126 巻 12 号 679-695
    発行日: 2020/12/15
    公開日: 2021/03/26
    ジャーナル フリー

    北部九州に産する花崗岩類は小倉-田川構造線付近を境に特徴が異なる.特にSr含有量は顕著に異なり,東側のものは低く,西側のものは高い.本研究では構造線の東側に産する平尾花崗閃緑岩のマグマ過程を考察するとともに,近傍に産する高Sr岩体である牛斬山花崗閃緑岩との比較を行い,低Sr花崗岩類の成因について考察する.

    Sr含有量の変化の要因には,Sr含有量の異なるマグマの混合,起源物質の組成の差,マグマ貫入時の基盤物質との同化,結晶分化作用および

    部分溶融
    時の条件の差の5つの可能性が考えられる.結晶分化作用による組成変化やSr-Nd同位体初生値などを比較検討した結果,
    部分溶融
    時の条件の差がSr含有量に影響している可能性が示された.また,
    部分溶融
    実験の結果や斜長石の組成から,低Sr花崗岩類は
    部分溶融
    時の圧力が高Sr花崗岩類と比べて低かったことが推察される.

  • 伊東 敬祐, 藤井 直之, 小林 洋二, 宮本 正道
    岩石鉱物鉱床学会誌
    1982年 77 巻 Special3 号 37-41
    発行日: 1982年
    公開日: 2012/08/03
    ジャーナル フリー
    A rheological property of KBr partially dissolved with H2O is experimentally studied under the fixed flow rate condition. The system is a simple analogue of the partially molten asthenosphere material. When the slip rate is low, the partially moten material flows at a constant force. When the slip rate exceeds a critical value, the force starts oscillating and the amplitude of oscillation increases as a logarithmic function of the slip rate. A model is proposed to explain the irregular oscillation. It is considered that the oscillation arises because of competition between the thermodynamically stably-oriented intergranular fluid phase and the hydrodynamically stably-oriented one.
  • *山本 温彦
    日本地球化学会年会要旨集
    2008年 55 巻 3A23 09-12
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/09/06
    会議録・要旨集 フリー
    付加体の比較的浅所に迸入した後造山期花崗岩質プルトンは,被迸入砕屑岩類の
    部分溶融
    によって形成されたミグマタイトを伴っている。ミグマタイトは,花崗岩質マグマに同化作用および汚染作用を与え,プルトンの産状,鉱物組成,および全岩化学組成に大きく影響を及ぼしていると考えられる。本報告では,九州外帯に分布する中新世花崗岩質プルトンにおける四万十累層群砕屑岩類の
    部分溶融
    による同化作用および汚染作用の影響,ならびにそれらの過程に伴う元素移動について検討を試みた。
  • 山崎 博人, 加納 恵, 深川 勝之, 村上 定瞭, 友永 文昭, 山田 和男, 笠井 三夫
    環境技術
    2005年 34 巻 9 号 653-659
    発行日: 2005/09/20
    公開日: 2010/03/18
    ジャーナル フリー
    本研究は新規のマテリアルリサイクル技術の開発を目的として, 溶融ポリエチレン (LDPE) マトリックス中に半溶融の状態で添加樹脂を溶着した混練材料に着目し, 特に, ペレット状の添加樹脂の粒径が及ぼす物性への影響を検討した.添加樹脂としてはバージンのナイロンー6 (PA-6) , ABS, ポリスチレン (PS) を用いた.添加樹脂にPA-6を用いた場合, 樹脂粒径を小さくした小型ペレット (0.3~1.2mmφ) と相溶化剤としてADMERを併用した系の引張応力が大きく向上した.曲げ試験, 落錘衝撃試験からは小型ペレットの効果がすべての系に現れ, 大型ペレット (1.5~3.0mmφ) を用いた系に比べ, 最大荷重は大きく向上した.混練試料中の添加樹脂粒径の及ぼす相混合への影響は, 動的粘弾性による熱的な挙動からも確認された.
  • *足立 達朗, 小山内 康人, 中野 伸彦, 大和田 正明
    日本鉱物科学会年会講演要旨集
    2010年 2010 巻 R5-12
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/04/06
    会議録・要旨集 フリー
    脊振山地に産するグラニュライトについてEPMA年代測定を行った.グラニュライトは花崗岩類中のブロックとして産出し,一部で
    部分溶融
    に関連すると解釈できる組織が認められる.マトリックスに含まれるモナザイトからは110-120 Maの年代が得られた.この年代は周囲の花崗岩類の全岩アイソクロン年代と良い一致を示す.これは花崗岩類の貫入に伴い,グラニュライトが
    部分溶融
    した可能性を示唆する.
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