流雪溝とパイプ輸送を組合わせた雪の水力輸送システムを開発するため,流雪溝で送られてきた雪塊を砕いて水と混合する羽根の形状と大きさ及び回転数を検討した.その結果,改良草刈り型羽根が良い特性を有し,この羽根を用いた時の雪水流量比は,ほぼ,
Rs=1.74×10
-4・N/F
rで表され,この式を用いることで,通常の流雪溝に対する羽根の直径と回転数が決定されることが分かった.ここで,Nは羽根回転数,F
rは水の速度を重力加速度と水深の平方根で除したフルード数であり,0.2から0.4の範囲をとる.
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