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  • 瀧野 増市
    日本内科学会雑誌
    1944年 31 巻 10 号 527-536
    発行日: 1944/01/10
    公開日: 2010/12/10
    ジャーナル フリー
  • 随意筋力との関係に着目して
    佐久間 香, 大畑 光司, 北谷 亮輔, 橋口 優, 山上 菜月, 渋田 紗央理, 古谷 槙子, 市橋 則明
    理学療法学Supplement
    2013年 2012 巻 B-P-03
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/06/20
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに、目的】脳血管障害後片麻痺者(以下,片麻痺者)で顕著に観察される共同運動は,屈曲共同運動と伸筋共同運動に大別され,運動機能の回復段階を示す指標として広く用いられている.また,共同運動の存在が運動機能の回復を阻害する要因の1つと捉えられることも多い.そのため,共同運動の特徴を明らかにすることが,片麻痺者の理学療法を行う上で重要だと考えた. 等尺性筋力発揮時に他の関節に生じた筋活動や筋力を測定する方法は,共同運動を定量的に評価する方法の1つとされている.この方法を用いて,
    随意筋
    力を発揮すると健常者も片麻痺者も他関節に副次的な筋力が生じるが,片麻痺者で大きく,健常者と異なる方向に生じる関節もあることが報告されている.また,片麻痺者では主働筋と拮抗筋の筋力の不均衡が大きく,拮抗筋の筋力が低い関節ほど共同運動としての筋力が出現しやすいことも報告されている.このことから,
    随意筋
    力の発揮が共同運動に関連する神経機構を惹起する可能性が示唆されている.しかし,屈筋共同運動や伸筋共同運動が
    随意筋
    力とどのような関係になっているのかは明らかにはなっていない. そこで本研究では,随意的な筋力発揮時に他関節に生じた筋活動を共同運動とし,下肢における屈筋共同運動と伸筋共同運動の違い,それぞれの共同運動とBrunnstrom Recovery Stage(以下,BRS)や随意股,足関節筋力との関係を調べることで,共同運動の特徴を明らかにすることを目的とした.【方法】対象は地域在住の片麻痺者27名(下肢BRS3以上,平均年齢52.1±14.6歳,男性19名,女性8名,平均罹患期間5.4±5.8年)とした.共同運動の評価として,随意股関節筋力発揮時に生じる足関節の筋活動を測定した.屈筋共同運動では股,膝関節屈曲90度の座位姿勢で,随意最大等尺性股関節屈曲筋力を3秒間発揮させた時の前脛骨筋の筋活動を,伸筋共同運動では股,膝関節伸展0度の背臥位で,随意最大等尺性股関節伸展筋力発揮時のヒラメ筋の筋活動を筋電図(Noraxon社製:テレマイオ2400T)にて測定した.得られた筋電図の生波形を全波整流し,50msのRoot mean square(RMS)を求め,随意最大等尺性収縮時のRMSを100%として正規化し,最大値を含む1.5秒間の平均値を解析に用いた.また,随意最大等尺性股関節屈曲筋力,伸展筋力,足関節背屈筋力,底屈筋力を徒手筋力計(アニマ社製:ミュータスF 1)にて2回測定し,トルク体重比を算出して解析に用いた. 屈筋共同運動と伸筋共同運動との関係,それぞれの共同運動とBRSや随意股,足関節筋力との関係をSpearmanの順位相関係数を用いて調べた.統計学的有意水準は5%とした.【倫理的配慮、説明と同意】本研究は京都大学大学院医の倫理委員会の承認を受けて行われ,対象者には研究の趣旨を説明し,書面にて同意を得た.【結果】随意股関節屈曲筋力発揮時に生じる前脛骨筋の筋活動は最大随意収縮の111.2%であった.一方,随意股関節伸展筋力発揮時に生じるヒラメ筋の筋活動は54.1%であった.前脛骨筋とヒラメ筋の筋活動には有意な相関関係を認めなかった.BRSとの関係は前脛骨筋の筋活動にのみ認め,BRSが良い人ほど小さかった(r=-0.639).随意足関節背屈筋力が大きいほど前脛骨筋の筋活動が小さく(r=-0.501),随意足関節底屈筋力が大きいほどヒラメ筋の筋活動が小さかった(r=-0.479).また,前脛骨筋とヒラメ筋の筋活動ともに,主働筋である股関節筋力とは相関を認めなかった.前脛骨筋の筋活動にのみ拮抗筋である底屈筋の
    随意筋
    力と相関を認め,底屈筋力が大きいほど小さかった(r=-0.466).【考察】屈筋共同運動の指標とした前脛骨筋の筋活動は111.2%と最大随意収縮より大きかったが,伸筋共同運動の指標としたヒラメ筋の筋活動は54.1%と小さかった.また,屈筋共同運動と伸筋共同運動の大きさには関係を認めなかった.このことから,屈筋共同運動と伸筋共同運動の生じやすさが異なることが示された. BRSは屈筋共同運動とのみ関連した.これは,BRSに足関節底屈運動の評価が含まれていないためであり,本研究で用いた屈筋共同運動の定量的評価方法については,臨床で広く用いられているBRSの回復段階を反映していると考えられる. 屈筋共同運動と伸筋共同運動ともに共同運動が生じた筋の
    随意筋
    力が大きいほど小さかった.このことから,屈筋共同運動と伸筋共同運動の共通した特徴として,
    随意筋
    力を発揮できる筋ほど共同運動が出現しにくくなることが考えられた.【理学療法学研究としての意義】本研究は,片麻痺者の屈筋共同運動と伸筋共同運動との違いを明らかにするものであり,共同運動の特徴を知る手掛かりとなったと考えられる.
  • 原 行弘
    臨床神経学
    2011年 51 巻 11 号 1063-1065
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/01/24
    ジャーナル フリー
    Our understanding of motor learning, neuro-plasticity and functional recovery after the occurrence of brain lesion has grown significantly. New findings in basic neuroscience provided stimuli for research in motor rehabilitation. Electrical stimulation can be applied in a variety of ways to the neurological impairment. Especially, electromyography (EMG) initiated electrical muscle stimulation improves motor dysfunction of the hemiparetic arm and hand. Triggered electrical stimulation is reported to be more effective than non-triggered electrical stimulation in facilitating upper extremity motor recovery. Power-assisted FES induces greater muscle contraction by electrical stimulation in proportion to the voluntary integrated EMG signal picked up. Daily power-assisted FES home program therapy with the novel equipment has been able to improve wrist, finger extension and shoulder flexion effectively. Combined modulation of voluntary movement, proprioceptional sensory feedback and electrical stimulation might play an important role to facilitate impaired sensory-motor integration in power-assisted FES therapy. It is recognized that increased cerebral blood flow in the sensory-motor cortex area on the injured side during power-assisted FES session compared to simple active movement or simple electrical stimulation in a multi-channels Near-infrared spectroscopy (NIRS) study to non-invasively and dynamically measure hemoglobin levels in the brain during functional activity.
  • *山口 智史, 田辺 茂雄, 今井 秀治, 村岡 慶裕, 寺林 大史, 正門 由久, 木村 彰男
    東海北陸理学療法学術大会誌
    2006年 22 巻 O2
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/10/06
    会議録・要旨集 フリー
  • 加藤 荘志, 笠井 達哉, 矢作 晋
    日本体育学会大会号
    1993年 44A 巻
    発行日: 1993/10/05
    公開日: 2017/08/25
    会議録・要旨集 フリー
  • -投球障害予防を目的とした野球教室における検討-
    宮﨑 哲哉, 永野 康治, 青山 真希子, 上村 杏奈, 小林 優里亜, 田中 大夢, 松宮 基英, 鈴川 仁人
    理学療法学Supplement
    2020年 47S1 巻 P6-3
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/03/31
    会議録・要旨集 フリー
  • 佐久間 健太郎, 吉本 真純, 青木 主税
    理学療法学Supplement
    2020年 47S1 巻 P6-2
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/03/31
    会議録・要旨集 フリー
  • 佐藤 洋介, 相馬 正之, 中江 秀幸, 甲斐 義浩, 村田 伸
    理学療法学Supplement
    2013年 2012 巻 C-O-05
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/06/20
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに、目的】手の把握動作における前腕の筋活動について多く報告され,握力と筋活動の関係が指摘されている。しかし,同じ肢である下肢における足関節では,足趾把持筋力が立位バランス能力や転倒要因として関与することが報告されている。しかし,足趾把持動作時の下腿の筋活動についての報告は見当たらない。そこで本研究では,足趾把持筋力を発揮した際の,足関節周囲筋の筋活動を検討し,評価・治療の一助とすることを目的とした。【方法】対象は健常成人女性20名とした(平均年齢21.5±1.0歳)。課題は最大足趾把持筋力を100%とした際の,10%から80%までの10%毎の各
    随意筋
    収縮力発揮とした。測定肢位は椅子座位とし,足趾把持筋力の測定には足指筋力測定器(T.K.K.3361,竹井機器社製)を用いた。被験筋は腓腹筋内側頭およびヒラメ筋,前脛骨筋の3筋とした。表面筋電図(EMG)の測定は双極誘導とし,皮膚処理後にプリアンプ内蔵パラレルバー電極を被験筋に貼付した。EMGからの信号は,サンプリング周波数1,000HzでA/D変換を行い,パーソナルコンピュータに取り込んだ。なお,帯域幅は20から500Hzとした。得られた積分筋電図(IEMG)は各筋の最大随意等尺性収縮時の筋活動を基準に正規化した。統計処理は,各
    随意筋
    収縮力間のIEMGの比較に,反復測定分散分析およびDunnettの多重比較検定を採用し,危険率5%未満を有意差ありと判断した。【倫理的配慮、説明と同意】対象には,ヘルシンキ宣言をもとに,保護・権利の優先,参加・中止の自由,研究内容,身体への影響などを口頭および文書にて説明した。同意書に署名が得られた対象について計測を行った。本研究は,東北福祉大学研究倫理委員会の承認(RS1208283)を受け実施した。【結果】前脛骨筋のIEMG(mean±SE)は,10%:2.6±0.5%,20%:2.7±0.5%,30%:4.3±0.8%,40%:6.2±1.2%,50%:9.2±1.6%,60%:12.5±2.0%,70%:15.7±2.4%,80%:20.9±2.6%であった。10%と比較して,30%以降のすべての
    随意筋
    収縮力との間に有意な差が認められた(p<0.05)。ヒラメ筋のIEMGは,10%:6.3±1.0%,20%:7.4±1.0%,30%:10.7±1.7%,40%:13.2±2.1%,50%:17.4±2.6%,60%:22.8±4.2%,70%:25.5±4.1%,80%:28.4±4.2%であった。10%と比較して,30%以降のすべての
    随意筋
    収縮力との間に有意な差が認められた(p<0.05)。腓腹筋内側頭のIEMGは,10%:7.8±2.1%,20%:7.9±1.7%,30%:8.6±1.7%,40%:10.6±2.1%,50%:13.3±2.4%,60%:16.4±2.3%,70%:19.1±2.5%,80%:22.0±3.1であった。10%と比較して,40%以降のすべての
    随意筋
    収縮力との間に有意な差が認められた(p<0.05)。【考察】各被験筋の筋活動が発揮する筋力とともに増加したことから,強い足趾把持筋力を発揮する際には,足関節周囲筋による足関節安定化が生じることが示唆された。負荷量との関係では,握力動作における前腕筋群の筋活動と比較すると,有意な筋活動が生じる負荷量30%以降に大きかった。その理由としては,関節構造が手関節より足関節の方が安定しているためと推察された。また,各被験筋における筋活動の経時的変化は,背屈筋が先行する手関節とは異なり,単関節筋群が先行して活動した。これは測定肢位の違いや各筋の機能の違いが影響していると考えられる。握力測定は開放性運動連鎖で行われ,Tenodesis actionを合理的に利用するために背屈筋が先行して働き手関節を背屈させるが,足趾把持筋力測定は閉鎖性運動連鎖で行われるため,足趾把持力測定時には足関節の関節運動が生じにくい。そのため,足関節背屈による距腿関節安定性の向上ではなく,拮抗筋との同時収縮による関節安定化が図られたものと推察した。また,単関節筋は持久力に優れ関節を安定化するのに適しており,二関節筋は瞬発力に優れ関節を駆動するのに適している。これらからも足趾把持力発揮時には,持久力に優れた単関節筋群が先行して活動し,より関節の安定化が要求される際に二関節筋が動員されることが推察された。【理学療法学研究としての意義】足趾把持筋力発揮時における足関節周囲筋の筋活動を示した。足趾把持筋力の低下は単純な足趾屈筋群の筋力低下だけではなく,足関節周囲筋の機能障害でも生じることが示唆され,評価・治療の際には足関節周囲筋にも着目する必要が示された。
  • 村岡 慶裕, 鈴木 里砂, 島岡 秀奉, 藤原 俊之, 石原 勉, 内田 成男
    理学療法学
    2004年 31 巻 1 号 29-35
    発行日: 2004/02/20
    公開日: 2018/09/25
    ジャーナル フリー
    脳卒中患者の麻痺肢の運動機能改善を目的として,随意運動介助型電気刺激装置(EMG-TES)を開発し,従来の治療的電気刺激(Passive-TES: p-TES)と臨床治療効果を比較した。EMG-TESは,一対の刺激電極から刺激と同時に
    随意筋
    電を検出できる装置であり,検出した
    随意筋
    電に比例した強度の電気刺激を与える。また,
    随意筋
    電の検出されていない時は,閥値下刺激を与え,随意収縮を促通する。脳卒中患者10名(SIAS foot pat score 2-3の症例)を対象に,D-TES群5名とEMG-TES群5名に無作為に分け,足関節背面運動の治療を15分間行った。その結果,D-TES群と比較して,EMG-TES群で有意な背面力の増加と自動ROM範囲の増加傾向を認めた。
  • 岡村 昌浩, 小泉 孝之, 辻内 伸好, 宮竹 智則, 竹田 正樹
    日本機械学会論文集 C編
    2003年 69 巻 687 号 2843-2848
    発行日: 2003/11/25
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
    The studies of man-machine interface have been researched in many technical fields. This paper presents the way of building human models with considering voluntary muscle contraction. Firstly, methods for evaluating muscular properties during static and dynamic conditions are proposed, and rations of muscular activity of dynamic load to static load are introduced. Secondly, human lower extremity model with muscular system is built and simulated by using multi body dynamics analysis software. The muscular systems based on Hill's characteristic equation that generate the knee extension and flexion with muscular contraction with considering active state of muscle. Lastly, the validity of the model and the way of approach are discussed.
  • 後藤 敏郎
    大日本耳鼻咽喉科會會報
    1935年 41 巻 1 号 13-50
    発行日: 1935年
    公開日: 2010/12/22
    ジャーナル フリー
  • 藤田 卯二六, 前野 哲夫
    日本内科学会雑誌
    1925年 13 巻 1017-1019
    発行日: 1925年
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 足関節背屈角度と筋力,立位重心動揺への影響
    *伊東 可奈子, 弓場 裕之, 佐々木 聡, 長友 拓憲, 川平 和美
    理学療法学Supplement
    2006年 2005 巻 894
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/04/29
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに】
     今回,立ち上がりが鋭く高い深部到達度を持つ強い直角交換波(トップラーウェーブ)を刺激源とし,同時に独自のシステムWater Electrode System(以下W.E.S)を採用している低周波治療器(セルコムメディコ社製.W.E.SトップラーLCA-204)の使用経験を得た.これを用いて健常男女4名の腓骨神経に対する低周波治療前後の足関節背屈角度と背屈筋力,および立位重心動揺の治療効果を検証したのでここに報告する.
    【方法】
    1)対象は既往に問題のない健常男女4名(27.3±9.5歳).被験者には,研究の内容を十分説明し同意を得た.
    2)施行内容
     低周波治療器で腓骨神経のトリガーポイントを15分間刺激した.3Hz,10Hz,20Hzの周波数で刺激し周波数はランダムに変化する.
    3)測定方法
     測定内容は1)足関節背屈角度,2)背屈筋力,3)立位重心動揺である.1)足関節背屈角度は椅坐位(股関節,膝関節,足関節90度)で自動運動を測定した.2)背屈筋力は1)と同様の肢位で測定した.測定には徒手筋力計(OG GIKEN社製 Isoforce GT-310)を使用した.これを足背部の第3中足骨中央に固定し等尺性収縮筋力を測定した.測定は5回行い,治療後から治療前を減算した差を改善値とし,平均値を算出した.3)立位重心動揺は重心動揺計(アニマ社製 Gravicorder GS2000)を用いた.測定方法は30秒間,立位,開眼,裸足にて2m前方の目標物を注視した肢位を保持して行った.測定内容は総軌跡長,単位軌跡長,実効値面積を算出し,治療後から治療前の数値を減算したものを改善値とした.治療前後の測定において測定肢位および測定部位に変動がないよう考慮した.
    【結果】
     足関節背屈角度においては4名の平均で両側3.8±2.5度の改善がみられた.背屈筋力については平均2.8±1.4Nの改善がみられた.立位重心動揺については平均で総軌跡長-4.40±36.75cm,単位軌跡長-5.85±1.22cm/sec,実効値面積-1.2±2.59cm2とそれぞれ動揺が減少する値を示した.
    【考察とまとめ】
     今回,低周波に独自の波形を採用しているW.E.SトップラーLCA-204を使用しその治療経験を得た.対象4名における足関節背屈角度,背屈筋力,立位重心動揺において一定の成果が得られた.特に背屈筋力と立位重心動揺においては著しい成果が得られた.本治療器に採用されているトップラー波は従来のパルス波を用いた低周波治療器と比較して深達力が極めて良いという特性を持っている.深達度は7~8cmであり,深い箇所にある神経根に到達する特徴がある.今回,W.E.SトップラーLCA-204の治療を施行することによる足関節筋力および立位重心動揺の有効性が示唆された.今後症例を増やしさらに検証を進めていく.
  • *高野 吉朗, 前田 貴司, 成田 新, 志波 直人, 松瀬 博夫, 名護 健, 梅津 祐一, 田川 善彦
    理学療法学Supplement
    2006年 2005 巻 893
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/04/29
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】
    我々は,電気刺激による筋力増強法Hybrid訓練法(以下,本法)を考案した.それは,拮抗筋を電気刺激し,その筋収縮を主動筋の抵抗とする方法である.この時,主動筋は求心性運動を行い,電気刺激を受けている拮抗筋も求心性収縮を行うが主動筋の運動により引き伸ばされ遠心性収縮を行う.この方法では,電気刺激強度は主動筋の運動抵抗と関連するため重要であるため,最大
    随意筋
    力値と電気刺激による筋力値を測定し,それぞれの筋収縮がどの程度筋力値に違いがあるか検討したので報告する.
    【方法】
    対象は,健常男性16名,平均年齢23歳である.対象者には,電気刺激に関する危険性等を説明し,同意を得た.方法は,筋力測定器(KIN/COM)を用い,膝伸展,屈曲の等尺性収縮と角速度30度/秒での,求心性,遠心性収縮での最大
    随意筋
    力と電気刺激による筋力を測定した.測定範囲は,等尺性は膝60度屈曲位,求心性と遠心性は30度から90度.電気刺激の条件は,電極を右大腿四頭筋とハムストリングスに貼付し,刺激時間は2秒,刺激強度は,最大耐用電圧と,その値の80%値と60%にて行った.得られた等尺性最大
    随意筋
    力に対し,電気刺激での等尺性,求心性,遠心性の筋力の割合を算出した.
    【結果】
    伸展の等尺性最大
    随意筋
    力に対する電気刺激筋力の比は,求心性の100%電気刺激22%,80%は13%だった.遠心性の100%電気刺激37%,80%は20%,60%は11%だった.屈曲は,求心性の100%電気刺激14%,80%は10%だった.遠心性の100%電気刺激32%,80%は23%だった.伸展の遠心性電気刺激60%のみ有意な差は認められず,その他の結果は有意な差が認められた.(p<0.05)
    【考察】
    本法の特徴として,1.主動筋・拮抗筋が同時収縮,2.主動筋は自発求心性,拮抗筋は電気遠心性収縮,3.運動時骨長軸に荷重が加わるなどが挙げられ,擬似閉鎖性運動連鎖といえる.今回の実験おいて,電気刺激筋力は,伸展及び屈曲共に,求心性筋力より遠心性筋力が大きな値を示した.このことにより,遠心性収縮を運動抵抗とする本法に有用な結果となった.一方,電気刺激筋力値は,膝屈筋や伸筋の筋出力特性や電気刺激に対する個人差による影響が推察されるとともに,我々の先行研究では,長期に電気刺激を行うと,最大電圧が上昇し,電気刺激筋力が増大する結果を得ている.今後は,これらの問題点を検討し,適した刺激強度の設定を模索し,実用化を目指したいと考える.
    【まとめ】
    1.最大
    随意筋
    力値と電気刺激筋力値を測定した.2.電気刺激遠心性収縮が大きく,本法は有用と考えた.3.今後は,問題点を解決し,適した刺激強度を検討し,実用化を目指したい.
  • 小泉 孝之, 辻内 伸好, 奥村 泰知, 岡村 昌浩, 竹田 正樹
    日本機械学会論文集 C編
    2004年 70 巻 699 号 3271-3278
    発行日: 2004/11/25
    公開日: 2011/03/04
    ジャーナル フリー
    The studies of man-machine interface and human dynamics have been researched in many technical fields. This paper presents the way of building human models with considering voluntary muscle contraction. Firstly, methods for evaluating muscular activity properties during static and dynamic conditions were proposed. Secondly, human upper extremity model with muscular system was built and simulatied by using multi body dynamics analysis software, MADYMO. The muscular systems are based on Hill's characteristic equation. They generate the motion of the upper extremity with muscular contraction considering active state of muscles. Lastly, the validity of the model and the way of approach were confirmed.
  • 大畑 光司, 市橋 則明, 泉 圭輔, 佐久間 香
    理学療法学Supplement
    2010年 2009 巻 O1-067
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/05/25
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】脳損傷後片麻痺者の最大
    随意筋
    力は歩行機能と密接に関連する重要な因子である。片麻痺者の筋力は、等速性筋力測定装置や徒手筋力計を用いて測定され、その再現性や歩行機能との相関については多くの報告がなされている。しかし、実際に歩行中に生じる関節トルクとの関係については明確ではない。本研究の目的は徒手筋力計で測定した片麻痺者の最大随意等尺性筋力と歩行時に発生する最大関節トルクとの関係を明確にすることである。

    【方法】対象は屋内歩行が可能な地域在住の脳損傷後片麻痺者10名(平均年齢50.1±11.1歳、男性6名、女性4名)とした。発症からの平均期間は68±80か月であった。最大随意等尺性収縮(Maximum Voluntary Isometric Contraction: 以下MVC) における発揮筋力の測定は、股関節屈曲筋、伸展筋、膝関節屈曲筋、伸展筋、足関節背屈筋、底屈筋に対して行い、測定にはアニマ社製徒手筋力計(μTAS)を用いた。歩行中の関節トルクのPeak値(Peak Joint Torque:以下PJT)の測定は、DKH社製三次元歩行解析システム(Fram-DIAS IV)とキスラー社製可搬型床反力計測システムを用いて行い、得られた一歩行周期中の股関節、膝関節、足関節の矢状面上における伸展-屈曲(底屈-背屈)方向の関節トルクにより算出した。MVCおよびPJTから、それぞれのトルク体重比を算出した。また、三次元歩行解析結果から、股関節、膝関節、足関節角度のPeak値を算出した。また臨床評価として、10m歩行速度、Timed Up and Go(TUG)、筋緊張評価として足関節における底屈筋のmodified Ashworth Scale(MAS)および麻痺側背屈筋の関節可動域の測定を行った。また、同時に深部および表在感覚も調べた。MVCとPJTにおけるトルク体重比の比較には対応あるt検定、臨床評価との関連についてはPearson相関係数、Spearman相関係数を用いた。

    【説明と同意】本研究は、医学系研究科医の倫理委員会の承認を受けて行われ、すべての対象者に口頭と文書による説明を行い、同意書を理解し署名を得た対象者に対して行った。

    【結果】麻痺側において、膝関節伸展、足関節背屈でMVCの方が有意に大きくなっていたが、股関節伸展、膝関節屈曲、足関節底屈はPJTの発揮トルクのほうが有意に大きかった。一方、非麻痺側では、膝関節屈曲、膝関節伸展、足関節背屈でMVCの方が有意に大きくなっており、足関節底屈のみPJTの発揮トルクのほうが有意に大きくなった。麻痺側のMVCは、股関節屈曲(r=0.87,p<0.01)、伸展(r=0.79,p<0.01)、膝関節屈曲(r=0.78,p<0.05)、足関節底屈(r=0.82,p<0.01)で歩行速度と、股関節屈曲(r=-0.78,p<0.01)、足関節底屈(r=-0.78,p<0.01)でTUGと有意な相関を示した。しかし、非麻痺側のMVCおよび、麻痺側、非麻痺側のPJTではこのような関係は見られなかった。また、PJTの底屈トルクが大きく生じる者ほど、歩行時の背屈角度が小さくなっていた(r=-0.70,p<0.05)。歩行時の背屈角度は、MASや背屈可動域とは関連が見られなかったが、深部感覚との関係(r=-0.79,p<0.01)が認められた。

    【考察】一般に筋力は関節モーメントや筋長などの影響を受けるため、異なる姿勢や運動間での比較は難しいとされる。しかし、歩行時の筋活動が、OKCで行われた最大等尺性随意収縮を超えることは考えにくい。実際に、片麻痺者の結果において非麻痺側では底屈以外のPTJがMVCを下回っていた。それにもかかわらず、麻痺側では多くの運動方向でPTJの方がMVCよりも高値を示していた。このような麻痺側におけるPJTの優位性は、皮質脊髄路の損傷により最大
    随意筋
    力が選択的に低下することに起因すると考えられる。一方、歩行速度やTUGなどの臨床との関連性は、PJTより低い筋力しか発揮していないはずのMVCの方が高かった。この理由として、高いPJTを示すものほど、深部感覚障害によって立脚期に過剰な底屈が生じているという結果で示唆されるように、かえって機能的に不利な状態を生じさせている可能性が考えられる。

    【理学療法学研究としての意義】本研究では、片麻痺者の最大随意収縮より、歩行で生じている関節トルクの方が高いこと、しかし歩行速度などのパフォーマンスは、歩行中に生じるトルクよりも最大
    随意筋
    力(言い換えると、筋力を制御する能力)の方が高いことを報告した。これは片麻痺者の筋力と歩行の関係についての議論を深める一助となると考えられる。
  • 柳 東次郎, 荻野 美佐, 岩崎 敏展, 永田 見生, 前田 貴司, 西村 久徳, 志波 直人, 山中 健輔, 松尾 重明, 田川 善彦, 山本 敏泰, Jeffrey R. Basford
    整形外科と災害外科
    2001年 50 巻 4 号 1039-1043
    発行日: 2001/09/25
    公開日: 2010/02/25
    ジャーナル フリー
    The present invention relates generally to an apparatus for exercising human muscles. It uses the electrically stimulated antagonist muscle force to resist the voluntary contracting agonist muscle. This method induas both eccentric contraction of antagonist muscle and concentric contraction of agonist muscle, which has been referred to as “closedkinetic-chain exercise”. It allows a person to receive closed-kinetic-chanin exercise at a comfortable posture and prevents osteoporosis.
    This study was performed to determine the electrical stimulated antagonist muscle force as a resistance of the voluntary contracting agonist muscle. Maximum electrically stimulated muscle force indicated 26% to voluntary muscle force with knee flexion, and the force ratio of antagonist muscle to agonist muscle varies according to the combination of muscles and knee joint angle.
  • 大畑 光司, 澁田 紗央理, 佐久間 香, 大垣 昌之, 佐藤 公則, 村田 尚寛
    理学療法学Supplement
    2013年 2012 巻 B-O-01
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/06/20
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに、目的】 脳損傷後の運動機能の改善には、
    随意筋
    力の改善が欠かせない。実際に運動機能障害と筋力低下の密接な関係については多くの研究で一致しており、障害を構成する重要な因子であると考えられている(Bohannon et al. 2007.)。特に、発症早期における筋力低下と入院期間や退院時の移動能力の関連が示されており(Andrews et al, 2001.)、早期からの筋力の改善が、その後の運動機能の改善を左右するといえる。しかし、発症早期には自発的な筋収縮が困難な症例が数多く存在する。この場合、筋力増強や通常の歩行トレーニングが実施困難となる。 長下肢装具の使用はたとえ介助下であっても歩行再建に効果的だとされているが、現時点では明確な医学的根拠はない。本研究の目的は、長下肢装具を用いることにより、
    随意筋
    力よりも強い筋活動を発揮させることができるかどうかを明確にし、長下肢装具歩行における筋活動と筋力の回復の関係を明確にすることである。【方法】 対象は回復期病院入院中で長下肢装具を使用して歩行トレーニングを行った片麻痺患者12名とした(平均年齢66.0±8.7歳、男性7名、女性5名、下肢Brunnstrom Recovery Stage I 1名、II 7名、III2名、IV1名、V1名)。対象者に対して入院初期と入院中期の2回にわたり、Functional Ambulation Category(以下FAC)を評価し、下肢筋力、長下肢装具歩行中の歩行筋電図解析を行った。下肢筋力の測定にはアニマ社製徒手筋力計を用い、膝関節屈曲、伸展、足関節背屈、底屈筋力を測定した。長下肢装具歩行は10mの距離を1名の理学療法士の介助下で行った。筋電図測定はNolaxon社製筋電計DTS50を用い、十分な皮膚処理の後、大腿直筋、半腱様筋、前脛骨筋、外側腓腹筋、ひらめ筋に電極を貼付した。最大等尺性筋力発揮時と長下肢歩行中の筋電図波形を記録し、20Hz~250Hzのバンドパスフィルターで処理した後、50msec のRMS波形に変換した。最大等尺性筋力の筋電図波形は50msecのPeak値を求め、歩行筋電図は安定した5-10歩行周期の平均波形を算出し、歩行周期におけるPeak値を代表値として求めた。また、長下肢装具歩行時の筋活動を最大等尺性筋活動で除した値をGait/MVC比として算出した。 得られた値から、1)歩行筋活動Peakと最大等尺性収縮時の筋活動の比較、2)筋力とGait/MVC比との関係、3)Gait/MVC比と筋力の縦断変化の特徴について、Wilcoxonの順位和検定およびSpearmanの順位相関係数を用いて検討した。本研究の有意水準は5%とした。【倫理的配慮、説明と同意】本学倫理委員会の承認を得て、各対象者に測定方法および本研究の目的を説明した後、書面にて同意を得て行われた。【結果】 初回測定は発症から平均70.3±19.7日目に行い、二回目の測定は初回の43.7±13.5日目に行った。対象者の初回のFACはIが10名、IIが2名であったのが、二回目にはIが8名、IIが2名、IIIが2名となっていた。初回時の歩行筋活動Peakと最大等尺性収縮時の筋活動を比較したところ、外側腓腹筋、ひらめ筋において、歩行筋活動Peakの方が高い値を示した(p<0.01)が、その他の筋群には有意な差は認められなかった。初回の筋力とGait/MVC比との相関は膝伸展筋力と大腿直筋との間で認められ(r=-0.65, p<0.05)、膝伸展筋力が弱い者ほど長下肢歩行における歩行筋活動が最大
    随意筋
    活動より高いことを示していた。また、この時期の筋力の回復は膝伸展筋力で有意に認められ(p<0.05)、長下肢装具から短下肢装具に移行できた群は、膝伸展筋力の増加が大きく(p<0.05)、Gait/MVC比が低下していた(p<0.05)。【考察】自立した歩行が困難な脳卒中後片麻痺者において、長下肢装具の使用は下肢の運動量を増加する重要な手段である。本研究の結果、KAFOの使用により、下腿三頭筋では随意的な筋力発揮よりも強い筋活動が認められること、大腿直筋では膝伸展筋力の弱いものほど歩行時の筋活動が随意収縮より強くなることが示唆された。また、長下肢装具使用者の筋力変化は膝伸展筋力に認められ、KAFOからAFOに移行することができるものほど膝筋力の増加に伴って、歩行筋活動の等尺性筋力に対する比が低下することが示された。【理学療法学研究としての意義】脳卒中後片麻痺患者において、KAFOの使用は大腿直筋や下腿三頭筋で
    随意筋
    力より高い筋活動を促すことができる。随意的な筋力発揮が行えなくても、長下肢装具の使用により効果的な筋活動を促すことができる可能性が示唆された。
  • 辻 守昌
    日本内科学会雑誌
    1925年 13 巻 1003-1006
    発行日: 1925年
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 山田 洋, 木塚 朝博, 増田 正, 横井 孝志, 金子 文成, 金子 公宏, 岡田 守彦
    体力科学
    2003年 52 巻 1 号 29-42
    発行日: 2003/02/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    We studied the mechanism for slowing surface electromyography (EMG) during fatiguing contraction using superimposed M-wave analysis. Seven healthy male subjects exerted 60% maximum voluntary contraction of isometric abductions in the left first dorsal interosseous muscle (FDI) until exhaustion. Simultaneously with voluntary contractions, the ulnar nerve was electrically stimulated at supramaximal intensity, and volitional EMG and superimposed M-waves were obtained. We examined the behavior of muscle fiber conduction velocity (MFCV) and median frequency (MDF) for both EMG, with the following results:
    1) MFCV calculated from volitional EMG of FDI was about 6 m/s during 60% MVC.
    2) The waveform of voluntary EMG detected from FDI slowed in all subjects during fatiguing contraction at 60% MVC, indicating fatigue had developed in the muscle.
    3) As fatigue progressed, the waveform of the superimposed M-wave tended to decrease in amplitude and increase in duration.
    4) As fatigue progressed, MDF and MFCV in volitional EMG decreased significantly (p<0.04) . The rate of change was larger in MDF than in MFCV (p<0.01) .
    5) As fatigue progressed, MDF and MFCV in the superimposed M-wave decreased significantly (p<0.01) . The rate of change was larger in NIDF than in MFCV (p<0.05) .
    These results suggested that MFCV and other peripheral factors affected the slowing of volitional EMG. Elongation of the depolarization zone in muscle fiber is proposed as a peripheral factor.
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