ICR-JCL系マウス, およびWistar系ラットを用いDKBの急性毒性について検討した。
1) マウス, ラットとも, 他のアミノ配糖体抗生物質投与のばあいと近似した一般状態を示した。
2) LD
50値は, マウスのばあい, iv投与で雄72.3mg/kg,
雌
62.6mg/kg, ip投与で雄604.7mg/kg,
雌
430.9mg/kg, im投与で雄430.9mg/kg,
雌
396.2mg/kg, sc投与で雄528.2mg/kg,
雌
521.3mg/kg, po投与で雄, 雌とも6,950mg/kg以上, ラットのばあい, iv投与で雄177.2mg/kg,
雌
140.4mg/kg, ip投与で雄799.3mg/kg,
雌
1,014.7mg/kg, im投与で雄559.5mg/kg,
雌
576.9mg/kg, sc投与で雄1,668.0mg/kg,
雌
1,376.1mg/kg, po投与で雄,雌とも6,950mg/kg以上であつた。
3) マウス, ラットとも,各投与経路において腎の尿細管上皮細胞における軽度の障害をみたが, その他の諸臓器に影響はみとめられなかつた。
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