発泡プラスチックの応用分野は,従来まで自然資源の需要分野であった衣料,建材,浮子などの機能本位の用途に進出した。すなわち高発泡成形物は,かつてゴム,PVCに限られていたが,PEの出現,さらにEVAの上市に至って,ビーチ・サンダルがEVAにおきかえられ,また低発泡成形物は,軽量であること,物性が良いこと,外観や感触から,合成木材また合成紙へと大幅な開発が進められている.このように,プラスチックの台頭と,発泡プラスチックの驚異的な伸展に伴って,従来ゴム・スポンジ製造用の副資材であった発泡剤は,プラスチック用発泡剤へと転換しつつあり,また発泡化におけるその性状特性に対する認識の向上と相まって,発泡プラスチックの分野で大きく伸びることが期待され,その生産設備の拡大に意欲的である.
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