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クエリ検索: "風俗嬢"
22件中 1-20の結果を表示しています
  • ――私たちの経験を示す言葉を探求する――
    要 友紀子
    社会学評論
    2020年 71 巻 2 号 233-246
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/09/30
    ジャーナル フリー

    本稿は,筆者の23 年間にわたるセックスワーカー運動について自身の経験と考察を中心に論じることで,セックスワーカー運動が遭遇した困難とそれが示す社会の実情について明らかにしたものである.セックスワーカー運動はHIV/AIDS の影響もあって1980 年代半ばに国際的に広まり,日本では1999年にSWASH(Sex Work and Sexual Health)が設立された.しかしその運動の軌跡は,セックスワーカーを囲む社会の壁の厚さを実感させるものであった.それらは,調査結果を事実として受け入れてもらえない壁,政治家や研究者,メディアが自分たちの思い描く枠組の中でセックスワーカーに役割を演じさせようとする壁,セックスワーカーが遭遇する困難の実際をみないようにする壁,自分たちの経験を示す言葉がないという壁である.その一方で,この運動は国際的な出会いを通して,自分たちが被抑圧者でありながらも抑圧者となる可能性を基礎とし,属性に関係なく差別や排除に対抗した「セックスワークは労働である」をスローガンに続けられてきた.こんにち,それらの壁を乗り越えるために必要なのは,代弁者ではなく,当事者の経験や困難の通訳者であることを指摘した.

  • 感情労働の視点から
    田中 雅一
    日本文化人類学会研究大会発表要旨集
    2012年 2012 巻 PIa4
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/03/28
    会議録・要旨集 フリー
    本発表の目的は、セックスワーカーたちのインタビューをもとに、彼女たちが男性客に対してどのような態度をとるのかという問いについて考察し、これまでの感情労働研究を批判的に検討することである。一般にセックスワーカーと客との間には絶対的な上下関係があるとみなされてきた。このため叱りつける、といった行為は想定されてはいなかった。その意味を探ることで女性たちのエイジェンシーの特質に迫りたい。
  • 内田 栄一, 岡島 史佳, 佐々木 ちひろ, 村上 正人, 桂 戴作, 沖野 哲郎
    産業衛生学雑誌
    1999年 41 巻 Special 号 672-
    発行日: 1999/04/01
    公開日: 2017/08/04
    ジャーナル フリー
  • 古賀 正義
    日本教育学会大會研究発表要項
    2012年 71 巻 230-231
    発行日: 2012/08/22
    公開日: 2018/04/20
    研究報告書・技術報告書 フリー
  • 匂坂 佳代子
    大学図書館研究
    2017年 105 巻 68-74
    発行日: 2017/03/15
    公開日: 2017/09/22
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿では,平成27年8月から12月まで一橋大学附属図書館において実施した「一橋大学男女共同参画推進フェア」の実施例を紹介する。本フェアは,一橋大学男女共同参画推進室及び国立女性教育会館と連携する形で実施した,連携協働事業である。連携の成果として,附属図書館では提供していない図書を多数提供できたほか,館内利用時間の計測が可能となり,利用動向の分析を行った。本稿では更に,今後の附属図書館の展望について述べた。
  • ―沖縄の階層とジェンダー―
    岸  政彦
    フォーラム現代社会学
    2016年 15 巻 63-78
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/06/20
    ジャーナル フリー

    この論文では、沖縄社会の内部にある様々な亀裂や多様性について考える。

    社会学では、沖縄は、本土の都市と比べて、共同体規範が極めて強い社会として描かれてきた。沖縄社会は、インフォーマルな横のつながりによって構成される、「共同体社会」であると分析されてきた。しかし、本土の他の地域と同じように、沖縄社会の内部にもまた、多様性があり、たくさんの亀裂が存在している。

    現在、私を含めて4名の研究者で共同でおこなっている、「沖縄の階層格差と共同体」に関するフィールドワークを概説する。それは、沖縄社会に存在する階層格差を、質的なフィールドワークから詳細に描くことを目的としている。私たち4名によるフィールドワークの概要を述べ、そこから何が導き出せるかを考える。最後に、亀裂や多様性に注目することで共同性概念を相対化したあと、もういちど日本と沖縄との植民地主義的な関係について考えなければならないことを主張する。

  • 京藤 哲久
    刑法雑誌
    1999年 38 巻 2 号 265-270
    発行日: 1999/02/28
    公開日: 2022/12/30
    ジャーナル フリー
  • 質的比較分析法「MDSO-MSDO アプローチ」の可能性
    横山 麻衣
    書評ソシオロゴス
    2013年 9 巻 1 号 1-17
    発行日: 2013年
    公開日: 2018/03/06
    ジャーナル オープンアクセス
  • 小林 武弘
    口腔・咽頭科
    1995年 7 巻 3 号 255-263
    発行日: 1995/06/01
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    扁桃炎における=適切な抗菌化学療法剤の選択について考察した.薬剤の抗菌力以外に扁桃炎の治療効果に影響をおよぼす因子として, 細菌バイオフィルム形成, β-lactamase産生菌の存在, クラミジア感染症, 薬剤の扁桃組織移行などがあげられる.各種薬剤の抗菌力と扁桃移行を比較検討することにより扁桃炎の治療薬を考察すると, 扁桃炎の起炎菌としてA群β溶連菌が今なお重要であることからβ-lactamaseを含んだペニシリン系薬剤か, β-lactamaseに安定性の高い新セフェム系薬剤が第一選択薬と考えられる.
  • 濵砂 良一, 川井 修一, 安藤 由起子, 伊東 健治, 倉島 雅子, 西村 敬史, 山口 隆正, 吉村 誠, 小林 とも子, 村谷 哲郎, 松本 哲朗
    感染症学雑誌
    2011年 85 巻 1 号 1-7
    発行日: 2011/01/20
    公開日: 2015/04/06
    ジャーナル フリー
    Real-time PCR 法を用いてChlamydia trachomatis(クラミジア)およびNeisseria gonorrhoeae(淋菌)を検出するAbbott RealTime CT/NG assay(realtime 法:アボットジャパン)の有用性を,女性子宮頸管スワブ検体,女性初尿検体,男性初尿検体を用いて検討した.対象は北九州市内の産科・婦人科施設,泌尿器科施設,皮膚泌尿器科施設を受診し,子宮頸管炎または尿道炎が疑われた患者,女性88 名,男性100 名である.これらの検体をBD プローブテックET CT/GC(プローブテック:日本べクトン・ディッキンソン)と比較した.クラミジアに対する全検体の陽性一致率は97.1%(66/68),陰性一致率は99.0%(206/208),淋菌に対する全検体の陽性一致率は100%(33/33),陰性一致率は100%(243/243)であった.女性の子宮頸管スワブでは3 検体の不一致例が,男性初尿では1 検体の不一致例があった.女性初尿においては2 検査間の不一致例はなかったが,子宮頸管スワブと初尿との間にrealtime 法で3 症例,プローブテックで4 症例の不一致があった.realtime 法とプローブテックの不一致例のうち3 検体でアプティマCombo 2 クラミジア/ゴノレア(富士レビオ)による再検査を行い,すべて陽性であった.女性では子宮頸管スワブ,初尿のいずれかのうち2 つ以上の検査で陽性の場合,男性では初尿で2 つ以上の検査で陽性の場合,「真のクラミジア陽性」症例と仮定すると,realtime 法における子宮頸管スワブ,女性初尿,男性初尿の感度はそれぞれ94.4%,77.8%,97.4%であった.これに対しプローブテックではそれぞれ88.8%,77.8%,100%であった.淋菌に対する感度はいずれの検査でも100%であり,realtime 法は女性の子宮頸管スワブ,男性の初尿を用いると,淋菌,クラミジアに対してプローブテックと同等かそれ以上の有用性を示した.
  • 淋菌, クラミジア感染症を中心に
    清田 浩, 斑目 旬, 木村 高弘, 小野寺 昭一, 大石 幸彦
    耳鼻咽喉科展望
    2000年 43 巻 2 号 147-153
    発行日: 2000/04/15
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    近年の性感染症 (sexually transmitted diseases; STD) の動向を耳鼻咽喉科領域と密接に関係する淋菌およびクラミジア感染症を中心に概説した.1987年に開始された厚生省のSTDサーベイランスでは, 淋菌およびクラミジアの性器感染症はエイズ・キャンペーンの影響により1991年から減少したものの, 1996年には増加に転じ, 現在もこの傾向は続いている.このような再増加の原因として一般人の無症候性保菌者の増加と性風俗に関係する女性の咽頭感染が推測される。とくに後者は淋菌およびクラミジアのreservoirとなっている可能性が高いが, その実体が明らかではない。従って, これら感染症の蔓延を阻止するためには咽頭感染に関するサーベイランスが必要と考えられ, 今後, 耳鼻咽喉科領域からより一層の関心が寄せられることが期待される。
  • デーヴァダーシーと子宮委員長はるをめぐって
    田中 雅一
    宗教研究
    2019年 93 巻 2 号 107-134
    発行日: 2019/09/30
    公開日: 2020/01/07
    ジャーナル フリー

    本稿の目的は、セクシュアリティ・ジェンダー体制と呼ぶ社会システムと宗教との関係を考察することである。具体的な事例としてインドのデーヴァダーシーと呼ばれる女性たちと、その中核に位置するエッラッマ女神への実践と信仰を取り上げる。そこに認められる吉と不吉という女性を分断する宗教的観念が女性への差別を正当化していると同時に、宗教が既存のセクシュアリティ・ジェンダー体制を撹乱する要因にもなっていることを指摘する。差別をめぐる女性の分断は日本の文化や社会体制に馴染んでいる者にとっても他人事ではないという観点から、日本においては女性を分断する支配的な言説として貞淑な女性とふしだらな女性という対立が重要であると指摘する。そして、子宮委員長はるの著書を取り上げて、その撹乱的意義を論じる。

  • ─1990〜2000年代を中心に─
    鄧 婉瑩
    女性学
    2020年 27 巻 58-79
    発行日: 2020/04/15
    公開日: 2021/10/22
    ジャーナル フリー

      The purpose of this paper is to describe images of Chinese women with Japanese spouses in Japanese magazine articles during the 1990s and 2000s.

      In magazine articles from the 1990s, when international marriages between Chinese women and Japanese men were increasing, Chinese women were portrayed as “brides of the farmhouse” who could be purchased like products by Japanese men with economic power. The increase of international marriages between Chinese women and Japanese men has the background of a “shortage of brides” in rural Japan. They were regarded as alternatives to Japanese women who could support the patriarchal family system and fulfill the gender roles of “wife” and “mother.” However, in the 2000s, as Japan’s immigration control policies became stricter, Chinese women, who were supposed to become spouses of Japanese men, deviated from the gender norms and came to be seen as criminals that were a huge threat to “Japanese people” and “Japanese society,” as reported in the magazine articles.

      In this way, the images of Chinese women with Japanese spouses in magazine articles have primally changed from “good wives” who were subordinate to Japanese men sexually and performed their gender roles well, into that of criminals. This shift can be linked to the context where the Japanese government strengthened its control over illegal employment, “illegal residents,” and fake marriage cases involving foreigners in Japan.

  • 深化するリスク・拡大する運動
    青山 薫
    社会学評論
    2014年 65 巻 2 号 224-238
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/09/30
    ジャーナル フリー
    本稿は, 公序良俗を守り, 「健康な成人向け娯楽」を提供し, 「女性と子ども」をこの産業から保護する法が, 男女を分け, 女性を, 公序良俗の内部にいる「善い女性」と商業的性行為によって無垢さを失った「悪い女性」に分断する性の二重基準にもとづいていることを批判的に検証する. そして, この法によってセックスワーカー (SW) が社会的に排除され, あるいは保護更生の対象とされることを問題視する. さらに本稿は, 法の二重基準に内包された階級とエスニシティにかかわるバイアスが, グローバル化が広げる格差と不安定さによって鮮明になったことを指摘する. そして, このような二重基準が, 近年, 移住SWをつねに人身取引にかかわる犠牲者あるいは犯罪者と位置づけ, とくに逸脱化・無力化する法とその運用にもあらわれていると議論する.
    以上の目的をもって, 本稿では, SW支援団体と行ったアウトリーチにもとづいて, 人身取引対策と連動した性産業の取り締まり強化が, SW全体の脆弱性を高めていることを明らかにする. そして, 脆弱な立場におかれたSWの被害を真に軽減するためには, 従来の性の二重基準に替えて, 当事者の経験にねざしたエイジェンシーを中心に性産業を理解し, 法とその社会への影響を当事者中心のものに変化させようと提案する. それは, これもまたグローバル化によって広がっているSWの当事者運動に学ぶことでもある.
  • 数藤 雅彦
    情報の科学と技術
    2021年 71 巻 11 号 484-490
    発行日: 2021/11/01
    公開日: 2021/11/01
    ジャーナル フリー

    インターネット上で匿名の第三者に自分の肖像をアップロードされ,肖像権を侵害された場合に,加害者である第三者の氏名や住所等の情報を得るために,プロバイダを被告とする発信者情報開示請求訴訟を提起することが考えられる。この訴訟における肖像権侵害の判断には,関連する法律の規定や事案の特質等をふまえ,通常の損害賠償請求事件とは異なる特徴も見られる。本稿では,裁判例の分析をふまえ,発信者情報開示請求事件における肖像権侵害の判断の特徴を明らかにする。

  • 上間 陽子
    教育社会学研究
    2015年 96 巻 87-108
    発行日: 2015/05/29
    公開日: 2016/07/19
    ジャーナル フリー
     本稿は,風俗業界で働く若年女性たちの生活・仕事の中で直面する種々のリスクへの対処の仕方,その対処において果たす彼女たちの人間関係ネットワークの機能,そのネットワークの形成の背景,特にネットワーク形成において学校体験のもつ意味を捉えることを課題とした。
     本稿は,筆者らが取り組んでいる,沖縄の風俗業界とその界隈で働く若者への調査の対象者の中から特に2人の女性(真奈さん・京香さん)を取り上げ,それらの比較対照を通じて上記の課題を追究した。2人は,中学校卒業時点で学校社会のメインストリームから外れ,地元地域からも排除されていた点で共通する。だが,真奈さんは中学校時代不登校であり,同世代・同性集団に所属した経験をもたず,多少とも継続的な人間関係は恋人とのそれに限られていたのに対して,京香さんは中学時代地元で有名なヤンキー女子グループに属し,その関係は卒業後も続き,困難を乗り切り情緒的安定を維持する上での支えとなってきた。そして京香さんが仕事場面でのリスクに対処する戦術も,そのグループに所属する中で身につけた非行女子文化の行動スタイルを流用するものだった。
     2人のケースの比較検討から浮かび上がってきたのは,学校時代に保護された環境の下で人間関係を取り結ぶ機会としてその場を経験できることは,移行期に多くのリスクに直面せざるを得ない層の若者にとって,相対的な安全を確保する上で不可欠なネットワークを形成する基盤となりうるものであり,その意味は決して小さくないという点であった。
  • 黒木 朋興
    頸城野郷土資料室学術研究部研究紀要
    2023年 8 巻 2 号 1-32
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/04/27
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
  • 「若者の労働運動」の事例研究
    橋口 昌治
    社会学評論
    2014年 65 巻 2 号 164-178
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/09/30
    ジャーナル フリー
    企業社会が揺らぐなか, 若年層はさまざまな困難を抱えつつも, それを社会的・構造的な問題として捉え, 集合的に異議申し立てを行うことが難しくなっている. なぜなら, 個人化が進んだ社会において人々が「集まる」ことすら難しいからである. また先行研究では, 共同性が政治的目的性を「あきらめ」させるという主張がある. その一方で, 「若者の労働運動」に参加している若者もいる. 本稿では, 「若者の労働運動」における抵抗のあり様を明らかにした. その際, エージェンシー性の高いと思われる組合員にインタビューを行った. エージェンシー性の高い人物ほど, 現在の地位が構造的要因に規定されたものなのか, 個人の選択や努力の結果なのかが判別しがたいという, 揺らぐ労働社会における矛盾が現れやすいと考えられるからである.
    その結果, まず, ユニオンが労働相談にのることで, インタビュー対象者が個人的な問題として捉えていたものを社会的・集団的に解決すべき問題へと転換させていたことがわかった. 次に, 「あきらめ」, つまり上昇アスピレーションの冷却や「私」を受け入れていくことを通じて, 「政治的目的性」は加熱されていたことがわかった. 先行研究においては, 政治的目的性や自分探し, 上昇アスピレーションが加熱か冷却かの二項対立で捉えられていたが, 2人の事例からは, 「あきらめ」の相互関係は二項対立では捉えきれず, また抵抗につながりうることが明らかになった.
  • 坂本 正光
    法社会学
    2001年 2001 巻 54 号 59-79,259
    発行日: 2001/03/30
    公開日: 2009/01/15
    ジャーナル フリー
    In sum, the author of this paper wants to assert that the notion of gender that commonly works as a denominator to sever constructed character of sex and sexuality out of biological sex and sexuality might cease to function due to diversified interests of feminism activists. The paper examined briefly a history of feminism in Japan as compared with that in the United States for the last three decades. It came out with the observation that mighty emergence of minorities' voices other than essentialists' might bring out a breakdown of concept of gender as an adhesive of various interests. In conclusion, the author of this paper asserts the notion of gender should be more itemized and individualized to reflect the real world through its reconstruction.
  • 中里見 博
    社会科学研究
    2007年 58 巻 2 号 39-69
    発行日: 2007/02/02
    公開日: 2021/02/09
    ジャーナル オープンアクセス
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