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クエリ検索: "香川大学教育学部附属幼稚園"
7件中 1-7の結果を表示しています
  • ―モノの役割に焦点をあてて―
    松本 博雄, 松井 剛太, 西宇 宏美
    保育学研究
    2012年 50 巻 3 号 287-297
    発行日: 2012/12/25
    公開日: 2017/08/04
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,幼児期の協同的経験を取り上げ,それを支える保育環境作りにおけるモノの役割・機能を明らかにすることであった。
    香川大学教育学部附属幼稚園
    の3歳児クラスと4歳児クラスの2事例を対象に分析した。その結果,次の2点が明らかになった。第1に,モノの特性が,子ども間に育まれる協同的な経験を制約しうるということである。例えば,ブロックのように定型の想像を生むモノは,追究・創造に至るまでの魅力は見出しにくいことがわかった。第2に,協同へのプロセスは幼児期において年齢を越えて見られるが,そこにおけるモノの機能の仕方は,年齢によって様相が異なるということである。したがって,保育者はそのモノの機能に配慮して導入の場面を考える必要がある。
  • ―「子ども向けクラスだより」の取り組みから―
    松本 博雄, 西宇 宏美, 谷口 美奈, 片岡 元子, 松井 剛太
    保育学研究
    2018年 56 巻 1 号 91-102
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/10/31
    ジャーナル フリー

    本研究の目的は,幼稚園において「遊びの質」を改善するアセスメント法の効果を検討することであった。そのため,「しんぶん」という子どもたち向けのクラスだよりを作成し,アクションリサーチを通じて,子どもたちの行動の変化を分析した。結果として,3つのポイントが明らかになった。第1に,幼稚園の遊びや生活の情報が子どもたちに周知され,特に3歳児はそこから安心感を得ていた。第2に,子どもたちはそれまでの遊びを思い起こしたり,振り返ったりすることで,遊び込むことができていた。「しんぶん」の情報が遊びの新しいアイデアを見つけるきっかけになっていることが示唆された。第3に,「しんぶん」が子ども間の対話を促していた。子どもたちは,「しんぶん」を見た後に新しい遊びの場を選択したり,参加したりする傾向にあった。

  • ―アクションリサーチによる縦断的検討を通して―
    片岡 今日子, 松井 剛太
    保育学研究
    2022年 60 巻 2 号 57-68
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/03/27
    ジャーナル フリー
    本研究では,園内研修におけるリフレクションに注目し,保育者集団はどのようなリフレクションの過程を経て,本質的な諸相への気づきに至るのかを,コルトハーヘンのALACTモデルを参照に検討した。その結果,課題意識を持って保育を行うこと,同僚と語り合う経験ができること,見方・認識の再構築に迫る問いが生まれることにより,本質的な諸相への気づきに至ること,そうして得られた本質的な諸相への気づきは保育者の行為を裏付け,手応えになることが分かった。それらの実現のためには,ミドルリーダー的役割を担う者による研修のデザイン,そういった存在が正統的に発生するような状況が重要であることも示唆された。
  • ―身体装飾としてのピアスに関する研究(2)―
    大久保 智生, 井筒 芽衣, 鈴木 公啓
    繊維製品消費科学
    2011年 52 巻 2 号 121-128
    発行日: 2011/02/20
    公開日: 2016/11/23
    ジャーナル オープンアクセス

    本研究では,ピアッシングがどのように個人の中に意味づけられているのかについて,青年を対象としたインタビュー調査を行い,質的に明らかにすることを目的とした.一般的に許容されていないピアッシングを行っている青年と,一般的に許容されているピアッシングを行っている青年の両者から得られたデータに対して,PAC分析を行い検討を行った.その結果,調査対象者の青年2名に共通してピアッシングの否定的イメージが見られた.両者ともピアッシングはファッションの一部として行っているが,社会的には否定的なイメージを持たれており,自己の印象を否定的なものにする行為であることを理解していることが明らかになった.ただし,一般的に許容されていないピアッシングを行っている青年は,不安を感じていながらもファッション性を追求しており,その点が,一般的に許容されているピアッシングをおこなっている青年との違いであることが示唆された.

  • ―身体装飾としてのピアスに関する研究(1)―
    大久保 智生, 鈴木 公啓, 井筒 芽衣
    繊維製品消費科学
    2011年 52 巻 2 号 113-120
    発行日: 2011/02/20
    公開日: 2016/11/23
    ジャーナル オープンアクセス

    本研究では,他者のピアッシングに対する許容や,青年のピアッシングの実態,また,ピアッシングを行った動機,そしてそれらの関係性について,質問紙調査により検討した.その結果,耳とへそ以外へのピアッシングについては大多数の者が許容していないことが明らかとなった.ピアッシングの経験については,女性のほうが多く,開穴数については,1から3個が多かった.そして,ピアッシングを行った動機については,「ストレスからの回避」,「手軽な自己変容」,「ファッション性の追及」の3つが抽出され,開穴数と開穴方法と関連していることが示された.最後に,青年のピアッシングに関する研究の今後の方向性について論じた.

  • 若山 皖一郎, 樽本 和昌, 松下 文夫
    日本科学教育学会年会論文集
    1986年 10 巻
    発行日: 1986/07/23
    公開日: 2018/05/15
    会議録・要旨集 フリー
  • ―幼小連携・接続のアイディアの結晶化の過程―
    齊藤 多江子, 無藤 隆
    保育学研究
    2022年 60 巻 1 号 57-68
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/02/15
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,幼小連携・接続に着目し,制度や行政の動きが実践現場,保育団体,研究者からどのように影響を受けてきたのかを分析することを通して,日本の幼児教育における広義の明示的また暗黙的「知識」の産出とその伝播を検討することである。その結果,「連続性」や「接続期」,「協同的(な学び)」は,実践に支えられたものとして具体化され,これらの「アイディア」を行政側が取り上げたことが明らかになった。そしてその背景には,保育現場,研究者,保育団体,そして行政これらの相互作用が「知識」の産出と伝播につながり,日本の幼児教育のシステムの一部を作り出してきたと考えられた。
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