小学校5年「雪国のくらし」の学習において,同期型CSCLであるKneading Board(略称,KB)を導入し新潟県と茨城県の学校で遠隔学習を行った。KBを導入することで,遠隔地の学習者と感じる「心理的距離感」は縮まり,非同期型の交流よりも同期型の交流の方が「心理的距離感」は縮まっていた。同期型の交流では,遠隔地の学習者の反応をリアルタイムで感じながら,班の話し合いも活発に行われ,協同で学習する姿が見られた。KBは全ての学習者が遠隔地の相手と交流するツールとして有効に利用されていた。
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