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クエリ検索: "麻杏薏甘湯"
16件中 1-16の結果を表示しています
  • 中島 啓次, 藤田 正
    日本東洋医学雑誌
    2020年 71 巻 3 号 213-218
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/09/28
    ジャーナル フリー

    我々は過去1年間に慢性坐骨神経痛患者に対して

    麻杏薏甘湯
    加味方(
    麻杏薏甘湯
    エキス剤7.5g+桂皮末1g+附子末0.5g~1.5g)を投与した14症例を検討した。その下肢痛を Numerical Rating Scale で評価した。有効症例は男性6例,女性5例の11例(79%)で平均年齢は69歳。無効症例は男性2例,女性1例の3例(21%)で平均年齢77歳であった。9例は
    麻杏薏甘湯
    加味方を処方する前にプレガバリンを投与されていたが無効であった。そのうち7例は
    麻杏薏甘湯
    加味方の方が有効であった。さらに有効症例11例中10例は1年間以上にわたり経過を観察することができた。1例は汗の副作用で中止したが,2例は
    麻杏薏甘湯
    加味方を中止しても完治した。2例は引き続き副作用なく服薬中である。5例は途中,
    麻杏薏甘湯
    を薏苡仁湯に変え,
    麻杏薏甘湯
    加桂皮附子にしたが,その効果に明らかな差は認められなかった。

  • —病名治療と随証治療—
    王 宝禮
    日本口腔顔面痛学会雑誌
    2024年 16 巻 1 号 33-40
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/04/25
    ジャーナル フリー
    目的:三叉神経痛の薬物療法の第一選択薬は西洋薬であるカルバマゼピンが多く,吐き気,めまい,電解質異常,全身の湿疹などの強い副作用が発症する場合や効果が不十分な場合は,ガバペンチンやプレガバリン等の薬剤が候補にあがる.近年では第二選択薬の候補のひとつとして漢方薬が注目されている.本稿では三叉神経痛に対する漢方療法を病名治療と随証治療(ズイショウチリョウ)で考察していくことを目的とする.
    研究の選択:「神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン改訂第2版.日本ペインクリニック学会神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン作成ワーキンググループ委員,2016」「慢性疼痛治療ガイドライン.慢性疼痛治療ガイドライン作成ワーキンググループ,2018」,「非歯原性歯痛の診療ガイドライン改訂版.日本口腔顔面痛学会,2019」のガイドラインに掲載されている漢方薬及び関連文献を検討した.
    結果と結論:三叉神経痛に対して「病名治療」と「随証治療」の概念(臨床診断)よって考察した結果,12種類(桂枝加朮附湯(ケイシカジュツブトウ),五苓散(ゴレイサン),ブシ末(ブシマツ),立効散(リッコウサン),抑肝散(ヨッカンサン),疎経活血湯(ソケイカッケツトウ),五積散(ゴシャクサン),
    麻杏薏甘湯
    (マキョウヨクカントウ),桂枝湯(ケイシトウ),葛根湯(カッコントウ),柴胡桂枝湯(サイコケイシトウ),芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ))の漢方薬があげられた.漢方薬は西洋薬の有用な補助療法として位置づけることができる.
  • 田原 三枝
    産婦人科の進歩
    2020年 72 巻 1 号 53
    発行日: 2020年
    公開日: 2022/07/12
    ジャーナル 認証あり
  • 太田 博孝
    日本東洋医学雑誌
    2019年 70 巻 3 号 273-277
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/02/05
    ジャーナル フリー

    症例は38歳の女性。受診10ヵ月前より両手指関節の強い痛みとしびれを自覚した。挙児希望があり漢方治療を求め,当科を受診した。検査では抗 CCP 抗体等が陽性で, ACR/EULAR スコアは8点となり関節リウマチ(RA)と確定された。治療は桂枝加朮附湯加味方より開始し,一時手指関節痛は軽減したものの再度増悪し,治療4ヵ月目に薏苡仁湯加味方に変方し,さらに防已黄耆湯を追加合方した。同2剤併用2ヵ月後から,手指関節痛は劇的に消失し,完全寛解状態となった。薏苡仁湯は,四肢の関節や筋肉が冷え,痛く痺れる状態に,防已黄耆湯は,気虚風湿,乃ち浮腫傾向で関節の腫脹や疼痛のある例に用いられる。両剤の構成生薬には鎮痛,止痙,利水や抗炎症作用を有する生薬が多い。両方剤の併用療法は,利水を促進し局所の炎症を鎮め関節痛や筋疼痛を強力に緩和すると考えられる。本療法は RA 治療の有力な選択肢の一つになりうると考えられた。

  • 高橋 也尚
    日本東洋医学雑誌
    2016年 67 巻 4 号 371-375
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/03/24
    ジャーナル フリー

    牛車腎気丸は腎虚に伴う下焦機能改善に効果がある。自然消退の可能性もあるガングリオンの成因は様々言われているが,はっきりしない。我々は今回下焦機能改善に対して処方した牛車腎気丸が,ガングリオン消失に有効であった症例を経験したので報告する。
    患者は35歳の女性で,主訴は夜間頻尿,排尿困難,残尿感であった。
    尿・血液検査では特記すべき所見はなく,膀胱炎は否定的であった。漢方医学的所見では,上記主訴以外,手足の冷え,足の浮腫を認め,脈診では沈脈,腹診では小腹不仁の所見があり,いわゆる腎陽虚の所見を認めた。
    牛車腎気丸7.5g/日を開始し,手足の冷え,浮腫,夜間頻尿,残尿感も徐々に軽減し,6週間後には夜間頻尿,残尿感が消失した。同時に数年来悩んでいた右手首のガングリオンの消失を認めた。
    腎虚を伴うガングリオンに対して牛車腎気丸が,有効である可能性が示唆された。

  • 小林 義典
    ファルマシア
    2021年 57 巻 2 号 104-108
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/02/01
    ジャーナル フリー
    従来、麻黄の活性本体はエフェドリンであり、他の化合物の寄与は少ないと考えられてきた。しかし、動物実験での経口投与における鎮痛作用や抗炎症作用には高分子縮合型タンニン(EMCT)の寄与が大きいことが明かとなった。このEMCTを含有するエフェドリンアルカロイド除去麻黄エキス(EFE)は古典的な薬能を有し、エフェドリンによる副作用やうっかりドーピングの心配がない安全な麻黄製剤の原料として有望である。
  • *張替 俊明, 土屋 文人, 大倉 典子
    横幹連合コンファレンス予稿集
    2005年 2005 巻 J2-23
    発行日: 2005年
    公開日: 2006/06/27
    会議録・要旨集 フリー
    現在、医療の安全を目的に薬の取り違いや投与ミスなどのヒューマンエラーの問題を改善しようとする取り組みが行なわれている。今回の研究では調剤時の薬の取り違い防止を目的とした薬の製品名の表示方法の検討を行なった。
  • 谷口 大吾, 生駒 和也, 牧 昌弘, 城戸 優充, 原 佑輔, 大橋 鈴世
    日本東洋医学雑誌
    2021年 72 巻 2 号 153-158
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/07/29
    ジャーナル フリー

    足底腱膜炎患者を対象に未治療例5例,他院での治療歴のある難治例で,西洋医学的治療のみ行った15例(非漢方群),難治例で西洋医学的治療に加えて漢方治療を行った15例(漢方群)について治療内容と効果を検討した。3 群で年齢と初診時疼痛 VAS に差はなかった。未治療例は従来の西洋治療で軽快し,治療期間も短かった。漢方群は当科での初期治療が効果不十分な症例に対して治療開始3ヵ月ごろから漢方薬を開始していることが多かった。 このため漢方群はより難治な症例が多く,最終観察時疼痛 VAS が不良で,治療期間も長かった。漢方治療はすべてエキス剤の内服で,有効例は4例,薏苡仁湯と通導散の併用が2例,薏苡仁湯単独が1例,薏苡仁湯,通導散および桂枝茯苓丸加薏苡仁の併用が1例であった。疎経活血湯は3例に使用し無効であった。この結果から難治性足底腱膜炎は風寒湿,血虚に加えて気滞,瘀血の病態を呈していると推察された。

  • 前田 ひろみ, 伊藤 ゆい, 吉永 亮, 土倉 潤一郎, 上田 晃三, 井上 博喜, 矢野 博美, 犬塚 央, 山口 昌俊, 藤野 昭宏, 田原 英一
    日本東洋医学雑誌
    2015年 66 巻 3 号 218-222
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/11/05
    ジャーナル フリー
    ばね指は,手のA1輪状靭帯の部位に狭窄を生じ円滑な指屈伸動作が阻害されることにより発症し,西洋医学的には消炎鎮痛剤,ステロイド剤注入,手術等で治療される。今回温経湯が奏効したばね指の3症例を報告する。症例1は71歳女性。腹部膨満感に対して漢方治療中に右第3指のばね指を発症し,口唇乾燥と手足のほてりを認めた。 症例2は56歳女性。手指の多関節痛に対して漢方治療中に左第4指のばね指を発症し,手のほてりを認めた。症例3は71歳女性。慢性腎不全で加療中に,左第1指のばね指を発症した。手のほてりや口唇乾燥を認めなかったが,皮膚の枯燥感を認めた。温経湯は,手掌煩熱や口唇乾燥を使用目標としており,補血・駆瘀血作用や抗炎症作用,滋潤作用を有する生薬で構成されている。温経湯のこれらの作用が,ばね指改善に寄与した可能性がある。
  • 伊関 千書, 佐橋 佳郎, 鈴木 朋子, 上野 孝治, 坪 敏仁, 小宮 ひろみ, 三潴 忠道
    日本東洋医学雑誌
    2016年 67 巻 3 号 285-290
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/11/22
    ジャーナル フリー

    症例1 は56歳女性。主訴は多発関節痛。X-10年より不眠症,X-2年より肩や手・指の関節痛,頭痛,肩こり,めまい,動悸,過敏性腸症候群などが出現した。症例2は72歳女性。主訴は,両下肢筋肉痛。X-10年より両下肢の冷えと痛みが出現し,X-2年より多汗,脱毛,頻尿,数年前から不眠症があった。両症例ともブロチゾラムを数年来投与されていた不眠症を伴う多愁訴,器質的な関節・筋疾患ではないこと,長年のストレスが共通していた。虚労が疑われ,多愁訴を虚煩と捉え,酸棗仁湯を投与したところ,多発関節痛,下肢痛が顕著に軽減し,その他の症状も軽減した。症例1では熟眠感の増加が得られたが,両症例とも他院のブロチゾラム処方継続を希望した。酸棗仁は神農本草経において「四肢酸疼,湿痺を主る」と記載され,酸棗仁湯は,虚労,虚煩を参考に身体の痛みも使用目標となり得ると考えられた。

  • 矢野 博美, 牧 俊允, 後藤 雄輔, 吉永 亮, 井上 博喜, 久保田 正樹, 田原 英一
    日本東洋医学雑誌
    2021年 72 巻 3 号 264-274
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/08/12
    ジャーナル フリー

    乳癌治療に伴う諸症5例(関節痛,更年期様症状,化学療法の嘔気・嘔吐,しびれ・疼痛,化学療法中の倦怠感,経過観察中の不安神経症)に漢方治療を行い良好な経過が得られた。漢方治療を併用することで乳癌治療における副作用で生じる苦痛を軽減出来る。その事で乳癌治療を完遂し,精神症状を緩和し,再発予防,健康増進に貢献出来る。乳癌のがんサポーティブケアとして漢方治療が有用であると考えた。

  • 李 和純, 西谷 奈生, 田中 麻理, 寺井 美奈子, 田代 久美子, 網野 かよ子
    皮膚の科学
    2019年 18 巻 1 号 15-21
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/08/13
    ジャーナル 認証あり

    症例は60歳代,女性。インフルエンザ A 型罹患時に,市販の総合感冒薬であるベンザR ブロックR L 錠を内服し 3 日後に全身に皮疹が出現した。全身に融合傾向を示すびまん性紅斑があり,両眼瞼腫脹,眼球結膜充血や口唇びらんも認めた。臨床的症状からは Stevens-Johnson 症候群を疑ったが,皮膚病理組織検査では表皮の壊死性変化は乏しく,多形紅斑と診断し,ステロイド投与にて加療を行い症状は軽快した。症状改善後にベンザR ブロックR L 錠のパッチテストを行い,陽性を示した。さらにベンザR ブロックR L 錠の成分およびその成分を含む薬剤でパッチテストを行い,今回の多形紅斑の原因成分を塩酸プソイドエフェドリン(PSE)と同定した。ベンザR ブロックR L 錠と PSE を含有するディレグラR 配合錠の薬剤リンパ球刺激試験は陰性であった。今日 PSE の使用頻度が高くなってきており,PSE による薬疹の増加が予想される。このような薬疹が生じた場合,原因成分を同定することが患者の今後の薬剤選択において重要であると考える。 (皮膚の科学,18 : 15-21, 2019)

  • —下肢蜂窩織炎の3症例から—
    吉永 亮, 後藤 雄輔, 牧 俊允, 井上 博喜, 矢野 博美, 田原 英一
    日本東洋医学雑誌
    2021年 72 巻 2 号 135-143
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/07/29
    ジャーナル フリー

    下肢蜂窩織炎の3症例を経験した。症例1は88歳女性,症例2は36歳男性で,ともに急性期から標準的治療と桂枝二越婢一湯と治打撲一方による漢方治療を併用してすみやかに治癒した。症例3は52歳女性。高度肥満があり蜂窩織炎を繰り返していたが,桂枝茯苓丸を中心とした治療を行い,下肢の紅斑と熱感が消失した。蜂窩織炎の治療では適切な抗菌薬の投与と患部の挙上が重要であるが,治療に難渋する症例が存在する。蜂窩織炎による局所反応は浮腫,紅斑,熱感,疼痛であり,漢方医学的には水毒・熱・瘀血と捉えて治療できる。本報告から,蜂窩織炎の急性期では水毒や熱に対する治療が重要で,桂枝二越婢一湯の適応となりやすく,急性期以降は瘀血に対する治療が特に重要であることが推測された。蜂窩織炎に対して発症時期や皮膚所見を考慮した漢方治療をおこなうことで,すみやかな治癒に貢献できる可能性がある。

  • 謝 心範, 山本 理
    日本補完代替医療学会誌
    2020年 17 巻 1 号 73-81
    発行日: 2020/05/26
    公開日: 2020/06/09
    ジャーナル フリー
    新型コロナウイルス感染症が中国の武漢で突然爆発的に蔓延した現象は世界の人々へ大きな驚きと衝撃を与えた.医療現場では,確実な治療法や治療薬も無い局面にどう対応すべきか混乱し,確かな効果を求める切迫した願いも強くなった.そのような状況下,漢方薬の出番があり,自然植物由来の「三薬三方」(3 つの薬と3 つの方剤の意)すなわち,金花清感顆粒,連花清瘟カプセル,血必浄注射液と宣肺敗毒湯,清肺排毒湯,化湿敗毒方の作用と効果がCOVID-19 感染症の現場から報告されたので紹介する.「三薬三方」は,植物由来成分の潜在力を総合的に利用し,人体自身の自己治癒力と免疫系の賦活,障害要因に対する抵抗力強化を可能にするものである.新型コロナウイルス感染症の現場から報告されている「三薬三方」の様々な効果は単一成分によって発揮されているのではないことは明白である.作用機序,原料,処方,加工法,効果,安全性の向上など更なる研究が必要である.
  • 日本ペインクリニック学会誌
    2021年 28 巻 5 号 78-89
    発行日: 2021/05/25
    公開日: 2021/05/25
    ジャーナル フリー HTML
  • 日本大腸肛門病学会雑誌
    2017年 70 巻 9 号 A77-A133
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/20
    ジャーナル フリー
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