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クエリ検索: 有痛性外脛骨
76件中 1-20の結果を表示しています
  • 藤原 稔史, 白仁田 厚
    整形外科と災害外科
    2007年 56 巻 2 号 222-227
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/06/01
    ジャーナル フリー
    【対象】5例5足(男性2例女性3例)で,手術時年齢は平均14.2歳(11~17歳),全例Veitch分類のtype 2,術後経過観察期間は平均6.8ケ月(3ケ月~1年)であった.【方法】小皮切にて径1.5mmのK-wireによるDrillingを行い,径1.5mmのPLLA thread pin 1本で固定した.後療法は術後1週で歩行ギプス固定にて荷重開始,3~4週でROM訓練開始,4~5週で全荷重歩行,6~10週間でスポーツ復帰を許可した.【結果】疼痛消失期間は平均4.4週(3~8週),スポーツ復帰可能は4例中3例,骨性癒合は4例であった.立位X線側面像でMeary角は術後3ケ月で4例に増加をみたが,有意差はなかった.【考察】Drillingに抜釘不要であるPLLAピンを併用することで骨性癒合率の向上と,10代前半のみでなく10代後半にも骨性癒合が期待できる有用な方法と考えられた.
  • 半田 瞳, 中村 雄一, 半田 学, 竹島 憲一郎
    徒手理学療法
    2021年 21 巻 2 号 45-49
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/11/11
    ジャーナル フリー

    〔目的〕難治性の

    有痛性外脛骨
    に対し,Fascial Manipulation(以下FM)を実施したため改善効果を報告する。〔対象〕本症例はVeich分類Ⅱ型の
    有痛性外脛骨
    と診断され手術療法が検討された1症例とした。〔方法〕疼痛評価,足関節・後足部判定基準および歩行能力の評価を実施した。さらに,足部の形態測定としてアーチ高率および開張率を計測した。理学療法としてFMを実施した。〔結果〕足部の形態の変化はみられなかったものの,疼痛の軽減に伴い歩行能力が向上した。〔結論〕
    有痛性外脛骨
    に対する徒手療法としてFMは有用である可能性が示唆された。

  • 上中 一泰, 宮武 秀匡, 山村 仁詩
    中部日本整形外科災害外科学会雑誌
    2024年 67 巻 6 号 851-852
    発行日: 2024/11/01
    公開日: 2025/01/21
    ジャーナル 認証あり
  • 野口 啓太, 桑原 隆文, 坊 昭彦
    関東甲信越ブロック理学療法士学会
    2021年 40 巻
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/11/28
    会議録・要旨集 フリー

    【はじめに】

    有痛性外脛骨
    に対して足底挿板の有効性は散見されるが,超音波画像にて病態解釈した上での報告は渉猟した限り見当たらない.今回,足底挿板が有効であった
    有痛性外脛骨
    3 例の超音波画像を掲示し報告する. 【症例紹介】
    有痛性外脛骨
    と診断された3 例4 足,年齢11.6(11-13)歳,発症は,内反捻挫後が2 足,誘因なしが2 足であった.罹病期間は,7.0(3-14)週であり,画像所見は全例がVeitch 分類Type2 であった.症例には発表の趣旨を説明し同意を得た.

    【初診時所見】全例に運動時に舟状骨内側部痛を認め,外脛骨部に限局した圧痛を認めた.同部の超音波画像では,外脛骨と舟状骨の間隙に部分的な高輝度像及び血流信号像を全例に認めた.後足部は回外足が1 足,回内足が3 足であったが,全例に荷重下で後足部を回内させると疼痛が再現された.

    【理学療法及び結果】外脛骨に対する後脛骨筋による牽引刺激を抑制する目的で後足部回内を是正した足底挿板を作成した.処方直後,全例に荷重下での後足部回内及びランニング時痛の消失を認めた.最終的に介入後

    6.7(1-10)週で痛みなく競技が可能であった.その際の超音波画像では,間隙の部分的な高輝度像に著変なかったが,血流信号像の消失を認め,圧痛も消失した.

    【考察】Sellaらは,Veitch分類Type2 の舟状骨と外脛骨との間隙は線維軟骨性結合であると報告した.Lawsonらは,

    有痛性外脛骨
    では血管・炎症組織,骨芽組織,軟骨増生を認めたと報告しており,超音波画像は同病態を示唆するものであり,線維軟骨結合部の損傷が示唆された.しかし,その修復を待たずして足底挿板の即時的な結果が得られており,損傷部位への後脛骨筋の牽引刺激が主因と考えられた.また,終了時の血流信号像の消失は疼痛消失の1 指標となると考えられるが,Moriggl らは損傷した同部は完全治癒しにくいとしており,再燃の可能性も懸念され,競技時には可能な限りの足底挿板使用が必要と考える.

  • 田原 尚直, 奥江 章, 石崎 知樹, 草場 謙, 石橋 裕一, 山田 修, 犀川 勲
    整形外科と災害外科
    1991年 39 巻 4 号 1684-1686
    発行日: 1991/03/25
    公開日: 2010/02/25
    ジャーナル フリー
    A rare case of peroneal spastic flat foot (P. S. F. F.) associated with accessory scaphoid is reported. The patient is a 12 years old boy. His chief complaint was left foot pain.
    On examination, left foot had valgus deformity. No peritalar motion existed due to apparent spasm of the peroneal and extensor digitorum longus tendons.
    Roentgenographic and CT examinations revealed no significant findings except for accessory scaphoid. The symptoms were completely relieved by removal of the accessory scaphoid.
  • 原口 和史
    整形外科と災害外科
    1990年 39 巻 2 号 843-845
    発行日: 1990/10/25
    公開日: 2010/02/25
    ジャーナル フリー
    Three cases of symptomatic accessory navicular with unusual roentgenographic findings were reported. Roentgenograms of the first case showed large bone absoption, and of the second case, bipartite accessory naviculum. Pathological findings of the first and second cases suggested the healing phase of injury. Roentgenographic findings of the third case showed segmentation compatible with aseptic necrosis.
  • *豊田 和典, 橋本 貴幸, 大西 弓恵, 村野 勇, 中安 健, 小林 公子, 山口 梢, 大山 朋彦, 秋田 哲, 矢口 春木, 瀧原 純, 岡田 恒夫, 杉原 勝宣, 渡邊 敏文
    関東甲信越ブロック理学療法士学会
    2006年 25 巻 103
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/08/02
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに】外脛骨は1605年にBauhinにより報告された舟状骨内側に存在する過剰骨である.
    有痛性外脛骨
    障害への移行は急激な運動負荷や外傷を契機として起こることが多く,また足縦アーチとの関連性も指摘されている.今回,
    有痛性外脛骨
    障害と診断された4例5足について手術的・保存的治療の経過と疼痛改善のメカニズムを中心に報告する.
    【症例紹介】舟状骨内側部に疼痛が認められ,
    有痛性外脛骨
    障害と診断された4例5足.性別は男性1例・女性3例で平均年齢13.5歳(11-17歳).疼痛発生契機は,2足が過度な運動負荷・3足が捻挫によるものであった.5足とも外反扁平足であった.
    【X-P所見】5足ともVeitch分類:TypeIIであった.
    【初診時理学的所見】疼痛検査では, 全例において舟状骨内側部の圧痛,後脛骨筋の収縮時・伸張時痛,歩行時痛が認められ (VAS:80-90),疼痛のためつま先立ちは不可能であった.関節可動域検査でも, 全例において底屈・背屈ともに軽度制限が認められ,徒手筋力テストでは,足部外在筋・内在筋とも3から3+レベルであった.歩行時フットプリントは,全例において横アーチ低下が認められ,内側縦アーチは低下例・低下しない例が混在していた.
    【治療と経過】手術的治療(経皮的ドリリング)は1足に対して,保存的療法(後脛骨筋ストレッチ・足部内在筋強化・足底挿板療法)は4足に対して施行された.手術的治療の1足は,術後4週B-Kcastで固定され,術後8週より徐々にスポーツ復帰,疼痛は完全に消失した.保存的治療の4足は,スポーツ活動継続しながら4-5週(治療回数3-6回)で疼痛改善・消失したが,過度な運動負荷により軽度疼痛がみられることがあった.
    【考察】
    有痛性外脛骨
    障害は,外脛骨と舟状骨の線維性癒合部にストレスがかかり不安定性を引き起こし疼痛発生することが多いとされている.本疾患の疼痛改善には,外脛骨・舟状骨間の安定性の獲得,あるいは不安定性を引き起こすメカニカルストレス軽減の二つのメカニズムが考えられる.手術的治療(経皮的ドリリング)では骨癒合促進による安定性の獲得,保存的治療では後脛骨筋ストレッチ・足部内在筋強化・足底挿板療法によるメカニカルストレスの軽減により疼痛が改善した.今回,手術的・保存的治療例とも良好な成績が得られたが,手術的治療ではスポーツ活動不可やそれに伴う二次的な筋力低下,改善期間の長期化,保存的治療では再発の可能性や運動後の疼痛などの利点・欠点があり,これらを考慮した患者に合った治療が選択されることが重要である.
  • 整形外科と災害外科
    1998年 47 巻 Supplement2 号 110-113
    発行日: 1998年
    公開日: 2010/02/25
    ジャーナル フリー
  • 八並 幹, 奥江 章, 岸川 陽一, 菊池 直士, 前 隆男, 中島 勝也, 喜多 正孝, 菅 隆史, 久枝 啓史, 篠田 侃
    整形外科と災害外科
    1999年 48 巻 4 号 1229-1233
    発行日: 1999/09/25
    公開日: 2010/02/25
    ジャーナル フリー
    A rare case of peroneal spastic flat foot (P. S. F. F) associated with accessory scaphoid is reported. The patient is an 11 years old boy. His chief complaint was left foot pain and restriction of varus motion. On examination, his left foot had valgus deformity. No valus motion existed due to apparent spasm of the peroneal tendon. Roentgenographic revealed no significant findings except for accessory scaphoid. The symptoms were completely relieved by resection of the accessory scaphoid.
  • 平中 良明, 神崎 至幸, 山下 貴大, 茨木 一行, 松下 雄彦, 黒田 良祐
    中部日本整形外科災害外科学会雑誌
    2018年 61 巻 5 号 1079-1080
    発行日: 2018/09/01
    公開日: 2019/02/08
    ジャーナル 認証あり
  • 城下 貴司
    理学療法学Supplement
    2008年 2007 巻 920
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/05/13
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに】
    有痛性外脛骨
    とは、複数のタイプが存在するが偏平足を合併しランニングや歩行時の過回内により後脛骨筋腱に牽引力が加わり痛みを伴うタイプが最も多いという報告が一般的である。臨床上代表的な治療の一つに足趾で巻き込むタオルギャザーエクササイズがある。しかしながらそのエクササイズが効果的なのか疑問を持つ場面がしばしば経験してきた、さらにタオルギャザーに対する報告も少数で不十分であった。本疾患のメカニズムから確かに内側アーチを形成する治療は必要不可欠と思われるが、それがタオルギャザーなのかは疑問が残る。本研究では外脛骨にストレスがかかる疼痛誘発テストを施行後、タオルギャザーと他の足趾のエクササイズをした疼痛の即時効果を比較し、本疾患およびタオルギャザーエクササイズの理学療法についてもう一度再考するきっかけ作りとしたい。
    【対象および方法】
    対象は、
    有痛性外脛骨
    と診断された15足(15名,男性4名 女性11名)年齢20.3 ±10.4歳とした。
    まずステッピング等で疼痛を評価し、タオルギャザーを約3分、次に母趾での底屈エクササイズ、2趾から5趾での底屈エクササイズ、そして3趾から5趾での底屈エクササイズを各々施行し疼痛の変化を比較した。疼痛変化はVAS(100mm幅)を使用した。
    【結果】
    タオルギャザーで、変化を認めなかった被験者は14名93.3%、10%以上改善率は0名0%、悪化した者は1名6.6%であった。母趾底屈エクササイズでは、変化を認めなかった被験者は6名40%、10%以上改善率は8名53.3%、悪化した者は1名6.6%であった。2から5趾底屈エクササイズでは、変化を認めなかった被験者は3名20%、10%以上改善率は11名73.3%、悪化した者は1名6.7%であった。3から5趾底屈エクササイズでは、変化を認めなかった被験者は2名13.3%、10%以上改善率は13名86.7%、悪化した者は0名0%であった。
    【考察】
    タオルギャザーでは、ほとんどの被験者で改善は認めなかった。中には悪化する被験者もいた。
    一方2趾から5趾の底屈では約7割の被験者に、3趾から5趾の底屈では9割近くの被験者に明らかな改善を認め悪化した被験者も0であった。母趾底屈でも改善は認められるも、2から5趾、3から5趾のエクササイズ程明らかな改善認めなかった。
    以上の本研究の結果から、タオルギャザーは効果に乏しくリスクもあったさらに母趾のエクササイズよりも母趾以外のエクササイズがより有効的であったことから、母趾に偏りすぎることによって本疾患を呈し母趾以外の足趾の重要性も改めて再考する必要性を示唆された結果となったと思われる。
  • MIS TKA・UKA・standard TKAとの比較
    一場 友実, 杉本 和隆
    理学療法学Supplement
    2008年 2007 巻 919
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/05/13
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに】近年ますます早期リハビリテーションの重要性が示唆されている。当院では早期退院へ向け、最小侵襲人工膝関節全置換術(以下MIS TKA)術後当日歩行を開始している。それにより今までのstandard TKAに比して大幅な在院日数の短縮が図れ、また退院時に獲得できる可動域についても在院日数が短縮しても差はなく、MIS TKAの有用性が示唆された。また当院では初期の関節変形に適応される人工膝関節単顆置換術(以下UKA)の手術も行っている。今回われわれは当院で行なわれている人工膝関節置換術の術式による術後成績の比較検討を行ったので報告する。
    【対象】対象はMIS TKA術後当日歩行を開始した群とUKAを施行した群、standard TKAを施行した群の任意に抽出した各々7関節を比較検討した。MIS TKA群の平均年齢72.8歳、男性2関節、女性5関節。UKA施行群の平均年齢70.6歳、男性1関節、女性6関節。standard TKA群の平均年齢68歳、男性1関節、女性6関節。全例変形性膝関節症であった。
    【方法】MIS TKA群:AM9時手術室へ。AM11時病室へ帰室。同日PM4時全荷重歩行開始とした。UKA群:手術翌日より全荷重歩行開始とした。standard TKA群:手術後平均3日目にドレーン抜去しその後全荷重歩行開始とした。この3群について各々在院日数、リハビリテーション実施日数、リハビリテーション開始時・退院時の関節可動域の改善した角度について比較検討を行った。統計処理は分散分析、多重比較検定(Tukey法)を行った。
    【結果】MIS TKA群、UKA群、standard TKA群において、平均在院日数は28.8日、29.6日、50.8日。リハビリテーション実施日数は20日、18日、27.4日であった。平均在院日数において有意差が認められ、多重比較検定においてMIS TKA群とstandard TKA群に有意差が認められた。リハビリ開始時・退院時関節可動域については屈曲・伸展共に改善した角度に群間内で有意差は認められなかった。
    【考察】今回の結果よりMIS TKA群とstandard TKA群において有意な差が認められた。在院日数の短縮、早期退院には荷重の時期や術式が大きく関与していることがわかった。UKAはTKAに比して内側のみの初期の関節変形の段階で行われる術式であり、靱帯も温存されるため、早期退院や術後の成績も良好であると考えられた。しかしUKA群とstandard TKA群には有意な差は認められなかった。今後はさらに症例数を増やし、皮切や術前の状況の影響、術前・術後の筋力や退院後の経過など多方面から更なる検討を行っていきたいと考える。





  • 小西 聡宏, 小野 恵子, 上杉 上, 畠中 泰司, 吉川 奈美子, 野田 裕太, 小林 美恵, 東城 真由美, 池田 梨沙, 浅山 美穂, 水落 和也
    理学療法学Supplement
    2002年 2002.29.2 巻 574
    発行日: 2002/04/20
    公開日: 2018/03/06
    会議録・要旨集 フリー
  • 中宿 伸哉, 林 典雄, 橋本 貴幸, 赤羽根 良和, 大久保 佳範, 竹中 良和, 笠井 勉, 吉田 徹
    理学療法学Supplement
    2002年 2002.29.2 巻 573
    発行日: 2002/04/20
    公開日: 2018/03/06
    会議録・要旨集 フリー
  • 城下 貴司, 福林 徹
    理学療法学Supplement
    2012年 2011 巻
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/08/10
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに】 我々は足趾に着目した足趾エクササイズを考案し、第43回本学術大会にて
    有痛性外脛骨
    の臨床研究を報告した、足趾エクササイズとタオルギャザーリングエクササイズを比較した。第46 回本学術大会では筋電図解析による足趾エクササイズの筋放電パターンを解析した、
    有痛性外脛骨
    の臨床研究と比較しその根拠を考察した。しかしながら、各々の足趾エクササイズと足部形態の関係は筋電図解析では明確にできなかった。よって本研究では各々の足趾エクササイズを施行し内側縦アーチへの影響を検討する。【方法】 対象は、特に足趾運動をしても問題なく過去6ヶ月間足関節周囲の傷害により医療機関にかかっていない健常者18名36足(男9名女9名)、平均年齢22.5±3.6歳、平均身長 163.6±9.3cm 平均体重 61.5±14.0 kgであった。内側縦アーチの測定は、Brodyが考案したNavicular drop(以下ND)を採用した。実験条件はタオルエクササイズ、考案した母趾で底屈する母趾エクササイズ、2-5趾で底屈する2-5趾エクササイズ、3-5趾で底屈する2-5趾エクササイズとした。尚、タオルエクササイズは足趾完全伸展から完全屈曲までを3分間施行した。その他の足趾エクササイズは端坐位で膝上に3kgの重錘をのせ、頭部が膝の直上にくるまで体幹伸展位で前傾させた。そして検者が足背部に約80%MVC程度の抵抗をかけて10回施行するものである。測定手順は乱数表使用してランダムに足趾エクササイズを選択した。統計処理は、各々のエクササイズの比較を反復測定一元配置分散分析後、多重比較法により行った。尚有意水準5%にて解析し統計ソフトIBM SPSS Statistics19を使用した。【倫理的配慮、説明と同意】 すべての被験者に対して、実験説明書を予め配布し本研究の主旨と内容について十分説明をした後、同意書に著名がされた。尚、本研究は群馬パース大学および早稻田大学の倫理委員会の承認のもと行った。【結果】 施行前のNDは4.43mmであった。タオルエクササイズ後は5.01 mm、母趾エクササイズ後は5.26mmとなった。各々施行前と比較して有意にアーチが低下する傾向を認めた(p<0.05)。一方で、2-5趾3-5趾エクササイズは各々3.15mm ,3.25mmとなった(p<0.05)。施行前と比較すると有意に内側アーチが低下しない傾向を認めた。以上のように各々のエクササイズで特徴的な結果を示した。【考察】 本研究は、我々が考案した足趾エクササイズと内側縦アーチとの関係性について検討したものである。我々が行った
    有痛性外脛骨
    の臨床研究では、母趾エクササイズとタオルエクササイズは疼痛軽減効果を示さなかった。一方で2-5趾3-5趾は疼痛軽減効果を示した。さらに筋電図の研究では、母趾エクササイズは外がえし筋群が優位に活動し母趾以外のエクササイズではそのような傾向は示さなかったことを報告した。本研究のアーチ計測からも同様に母趾と母趾以外のエクササイズは対称的な結果を示したことは興味深かった。本研究では、エクササイズの順番は乱数表を使用しておこなった、順番が内側縦アーチの結果に影響しないよう配慮するためである。NDの計測についてはすでに多くの報告者が高い信頼性を報告している、しかし我々は端坐位での足部荷重量を20%に設定することで先行研究よりも高い信頼性を得ることを報告した(城下:臨床スポーツ医学2011)。本研究でもその方法を採用した。母趾エクササイズやタオルエクササイズは内側縦アーチを減少させた。特に母趾エクササイズではその傾向は顕著であった。母趾以外の足趾エクササイズでは内側縦アーチを増加させた結果となった。我々が報告した筋電図解析の母趾エクササイズでは、長腓骨筋が優位に筋活動を示した。外がえし筋群が内側縦アーチを抑制させたと考えている。タオルエクササイズと母趾のエクササイズは類似した結果となった。タオルギャザーエクササイズは、母趾を含めた全趾を使用したトレーニングである。無意識下に母趾を優位に機能させたと考えている。本研究はいくつかの限界がある。第1に計測者が一人(筆者)であり、その情報バイアスを取除くことは不可能であった。第2に横断研究であるが故に一過性の変化でしかない場合がある。第3に被験者の疲労の要素など他のトレーニングの影響を完全に取り除くことはできなかった。今後はそれらをふまえ、縦断研究を試みる必要があると考えている。【理学療法学研究としての意義】 内側縦アーチとタオルギャリングエクササイズとの関係は認めないことが示唆された。臨床上、扁平足障害に対して内側縦アーチを促通したい場合、母趾以外の足趾に着目する必要があることが示唆された。また母趾の機能を抑制することも同時に示唆された。
  • 藪内 安成, 中前 光弘, 小久保 勝也, 田岡 順也, 山本 悦弘, 宮田 茂樹, 桝本 芳文, 奥西 孝弘, 越智 保
    日本放射線技術学会雑誌
    1994年 50 巻 8 号 1028-
    発行日: 1994/08/01
    公開日: 2017/06/29
    ジャーナル フリー
  • 主として足部・足関節障害
    岡野 邦彦, 乗松 敏晴, 白浜 克彦, 白石 雅也, 瀬良 敬祐
    整形外科と災害外科
    1990年 38 巻 4 号 1552-1554
    発行日: 1990/03/25
    公開日: 2010/02/25
    ジャーナル フリー
    Two hundred and nineteen patients who had ankle and foot injuries related to sports activities consulted in our orthopedic department between October 1986 and October 1988.
    The sports which cause the injury included 52, track-and-field, 45 basketball and 29 volleyball injuries.
    Treatment was necessary to 60 in which 34 had a conservative therapy, and 26 had a operative intervention.
    Eighty-seven % of the patients who were treated made a comeback to their former sport.
    To prevent sports injuries, it is necessary that doctors have a good communication with coaches particularly those who teach young people.
  • 足趾機能の比較
    城下 貴司, 福林 徹, 加藤 仁志, 浅野 信博, 大橋 俊介, 山家 佳那子
    理学療法学Supplement
    2011年 2010 巻 OF1-071
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/05/26
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】
    著者は、第42回理学療法学術大会にてアキレス腱周囲炎、第43回理学療法学術大会では
    有痛性外脛骨
    に対して各々著者が考案した足趾エクササイズの臨床研究を紹介した。
    本研究では、上述の足趾エクササイズを表面筋電図で解析し足趾機能を生体力学的に考察することを目的とする。

    【方法】
    機材は小型データロガシステムpicoFA-DL-2000(4アシスト)とFA-DL-140ディスポ電極を使用しサンプリング周波数は1kHz、5~500Hzの周波数を抽出、時定数0.03secとした。
    対象は、特に足趾や足関節運動をしても問題のない健常者19名,25足,年齢25.72±7.2歳とした。被験者には端坐位姿勢、大腿遠位端に3kgの重錘を乗せ趾頭で踵を挙上させるように底屈エクサイサイズ(等尺性収縮約5秒間)おこなった。膝や股関節の代償運動抑制ために、被験者の体幹やや前傾、頭部は膝の直上に位置させた。
    実験項目は、全趾による底屈エクササイズ、母趾による底屈エクササイズ、2から5による底屈エクササイズ、そして3から5による底屈エクササイズである。
    電極は腓骨小頭直下の長腓骨筋、内果やや後上方脛骨内側後面に走行している内がえし筋群、腓腹筋内側頭筋腹、腓腹筋外側頭筋腹の4カ所に貼付した。
    データ解析は、定常状態と思われる等尺性収縮5秒間の内2秒間の筋電積分値(IEMG)を採用した。全趾による底屈エクササイズのIEMGをベースラインとして他の条件を正規化(%IEMG)した。エクサイサイズ別に各筋出力比較にANOVA、同一被験者同一筋の比較にRepeated ANOVA、および生データでも比較した。

    【説明と同意】
    すべての被験者に対して研究の主旨と内容について記載のある実験説明書を予め配布し実験説明をした後、同意書に著名を頂いてから行った。

    【結果】
    母趾底屈エクササイズでは、長腓骨筋が141%,内がえし筋群が103%、腓腹筋外側頭が102%,内側頭は96%であり、統計上も有意に長腓骨筋が他の筋よりも高い値を示した(n=25,p=0.001,0.19,0.001 <0.05)。
    2-5趾の底屈エクササイズでは、長腓骨筋が68.2%
    内がえし筋群が120%、外側頭は90%、内側頭94.9%を示し、統計上内がえし筋群が長腓骨筋、腓腹筋内側頭よりも有意に高い値を示した(n=25,p=0.0001, 0.03 <0.05)。
    3-5底屈エクササイズでは、長腓骨筋が58%、内がえし筋群が121%、腓腹筋外側頭が78% 内側頭は91 .8%であった。統計上も内がえし筋群が長腓骨筋と腓腹筋内側頭に対して有意に高い値を示した(n=25,p=0.001,0.001<0.05)。
    しかしながら同一被験者、同一筋の比較では長腓骨筋が母趾エクササイズにて2から5趾3から5趾底屈エクササイズよりも有意に高い値を示した(n=25,p=0.001,0.001<0.05)のみで、その他の筋は有意な差は示さなかった。

    【考察】
    本研究は筆者が考案した足趾エクササイズを表面筋電図で解析したものである。
    腓腹筋内側頭および外側頭は、内側頭の方がやや高い値を示しただけであり、どのエクササイズでも明らかな違いを示さなかった。足趾運動は後方の筋よりも内外果を走行している前方の筋群であることを示唆した。
    著者の先行研究で、アキレス腱周囲炎、
    有痛性外脛骨
    の症例に対して、2から5趾、3から5趾の底屈エクササイズは有効的であったが母趾のエクサイサイズは有効的ではなかったことを報告した。
    母趾エクササイズは回外筋である長母趾屈筋の作用は明らかであるにもかからず、上記の疾患で有効性を示さなかったことに疑問があった。
    本研究の結果から母趾エクササイズでは外がえし筋群が優位であり先行研究の現象が長母趾屈筋だけでなく長腓骨筋が作用していることがわかった。
    2から5趾および3から5趾底屈エクササイズでは母趾エクササイズとは対照的で、内がえし筋群が優位であったことから著者の臨床研究の根拠を示せたと考えている。
    しかしながら同一筋で比較したとき、長腓骨筋ではエクササイズごとに有意な差を認めたが、内がえし筋群では有意な差を認めなかった。本研究の内がえし筋群の電極は後脛骨筋、長趾屈筋、長母趾屈筋が混在しているために、エクササイズごとに明確な変化を示さなかったと考えている。

    【理学療法学研究としての意義】
    本研究から、足趾の評価治療は、全趾を評価するのでなく足趾ごと評価治療することの必要性と、著者が考案した足趾エクササイズの臨床的有効性のみだけでなく、バイオメカニカルな視点からの根拠を示唆した。
  • 大木 由香梨, 安中 正法, 片田 昌志, 亀山 祐
    理学療法学Supplement
    2020年 47S1 巻 P-74
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/03/31
    会議録・要旨集 フリー
  • 宮下 麻衣
    理学療法学Supplement
    2020年 47S1 巻 P-73
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/03/31
    会議録・要旨集 フリー
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