祖母の家は,二階の窓から三浦海岸を見ることができる横須賀にありました。私は幼いころから海の生物が大好きで,三浦海岸油壷でアゴハゼやイソスジエビなどを採って遊んでおりました。生物の色や形はとても美しく,その生物が存在する自然の仕組みは不思議であり,時間を忘れて見入っていました。また,様々な生物の美しい絵が記載されている図鑑を眺めることも好きで,図鑑はまるで自然の作り出した美しい宝石のカタログのように見えました。小学校1年時の夏休みには磯などで採集した生物を記録したオリジナルの「しぜんずかん」を作り,生物に親しんでいました(図1)。
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