日本消化器内視鏡学会雑誌
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腸閉塞を繰り返し,大腸内視鏡にて経肛門的に摘出し得た植物胃石の1例
所 知加子安崎 弘晃平澤 欣吾内野 大輔横山 信之冨山 昌一
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2005 年 47 巻 11 号 p. 2530-2534

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抄録

 今回われわれは,植物胃石が胃内から排出し2回の腸閉塞を起こしたが,大腸内視鏡にて経肛門的に摘出しえた稀な1例を経験したので報告する.症例は74歳女性.嘔気と食欲低下を主訴に来院し,上部消化管内視鏡検査にて胃内に約6cmの胃石を認めた.その後,胃石は幽門を通過し小腸閉塞をおこしたが,透視下で用手的にBauhin弁を通過させた.2日後,再度胃石がS状結腸に嵌頓したが,大腸内視鏡を用いて経肛門的に摘出した.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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