日本消化器内視鏡学会雑誌
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内視鏡的摘除後に短期間で進行癌にて局所再発したS状結腸癌の1例
川口 雅彦宗本 義則斉藤 英夫笠原 善郎藤澤 克憲三井 毅浅田 康行飯田 善郎三浦 将司須藤 嘉子
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2007 年 49 巻 2 号 p. 195-201

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抄録

早期大腸癌に対する内視鏡的摘除術後の再切除基準が定められたが,経過観察せざるを得ない症例に短期間で再発するものがある.症例は肝不全治療中の男性で,S状結腸にIp型早期大腸癌を認め内視鏡的摘除術を行った.腫瘍はsm浸潤を伴う中分化腺癌で断端近傍までの癌浸潤を認めた.経過観察を行うと3カ月後には再発なく,術後15カ月後の検査にて3cm大の2型腫瘍を認め局所再発進行癌と診断された.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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