2010 年 31 巻 p. 239-250
本研究は,指導者と子どもが身体感覚を生かしてコミュニケーションをとり,リラックスして造形・図画工作活動を展開するための身体的アプローチを開発・評価する。方法として,教育現場での聞き取り調査,事例用ショートエクササイズの事例開発,教育現場における実践評価をする。音楽的視点からは,児童の可唱音域を考慮し,日本語のもつ音韻的特徴に沿って作曲や創作を行った。創作過程としては言葉を先行させ,その歌詞の内容に一致した動作を考えていく手法を用いた。実施タイミング・実施の有無等を中心に検討し,実践評価を行った。その結果,エクササイズを効果的に実施することによって,好ましい授業環境を形成されることが確認できた。