美術教育学:美術科教育学会誌
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図画工作・美術科の授業における教師の発話に関する実践研究・V
教員免許更新講習「図画工作・美術科の授業論」のプログラム開発とその実践
大泉 義一
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2017 年 38 巻 p. 93-106

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抄録

本研究は,図画工作・美術科の授業における教師の発話に関する継続研究である。本研究においては,これまでの発話研究の知見から教員免許更新講習のプログラムを開発・実践し,発話研究の成果を教育実践に還元する方策について検討している。そして受講者に対する質問紙調査と記述物の分析から受講者にもたらされた効果に関する以下5つの要素を確認している。・授業実践のリフレクション・授業に対する見方・考え方の拡張・研修の機会における活用・授業研究方法の習得・学びの実証性これらが,教員研修プログラムの改善に寄与するものであるとともに,「第1・2・3教育言語」を教師が実践を通して自身の権威性と向き合うための手がかりとして位置付けることの有効性を明らかにしている。

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