美術教育学:美術科教育学会誌
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図画工作・美術科の授業における教師の発話に関する実践研究・Ⅶ
小学校,中学校,高等学校の授業比較分析から
大泉 義一吉田 岳雄
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2019 年 40 巻 p. 65-79

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抄録
本研究は,図画工作・美術科の授業における教師の発話に関する継続研究である。本研究においては,小学校図画工作科,中学校美術科,高等学校美術科という異なる学校種段階の授業における教師の発話を比較分析することを通して,図画工作・美術科の授業の特性を実証的に明らかにしている。三つの対象授業を比較すると,学齢が上がるにつれ,授業で扱う概念が抽象的且つ高度になっていることを確認している。同時にそれに伴い,小学校対象授業では子供の表したいことに応じながらも,具体的な材料・用具と関連させた教師の発話が多く見られること,中学校対象授業では造形的な視点に着目させた生徒の問題解決を促す教師の発話が多く見られること,高等学校対象授業では,青年中期にある子供たちの自我の模索と確立に教師が関わる際の表現を通した対等性の重要性を見出している。
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© 2019 美術科教育学会
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