2023 年 44 巻 p. 85-96
本研究は,図画工作の授業における教師のパフォーマンスに関する継続研究となる。本研究においては,これまでの研究で得られた結果と小学校図画工作科の授業での調査を比較検討することで,PF-NOTEを用いた教師のパフォーマンスの評価方法の効果を検討することを目的としている。 具体的には,評価者6 名が授業を参観し教師の立ち居振る舞いを評価する際に,PF-NOTE やCommentScreen といった機器を使用して即応的に記録する。トランスクリプトを用いて, 評価の高かった場面においての参観者が評価した観点の分析を行い,これまでの研究の成果と比較した。そして,パフォーマンスを窓口に授業を比較することで,評価システムの効果を確認するとともに,パフォーマンスを構成する8 つの要素の評価指標としての有効性を再確認した。