抄録
本稿は,高校生がデザインの学習に取り組む際,地域と連携した探究型学習を行うことで,デザインへの理解がどの程度深まったかを明らかにすることを目的とした実践研究の継続研究である。本稿では,「共感を伴う新たな価値の創造の重要性に気付くことができる題材設定」及び「創造的な表現のための探究の時間の充実」を前実践からの改善点とし,ロゴマークを制作する題材の開発と授業実践を行った。継続研究の成果として,デザインへの理解を深める探究型学習の手法には①知識・技能の要素の探究と思考力・判断力・表現力等の要素の探究を両輪とすること,②HCDプロセスの活動サイクルの複数回の体験,③「調査・対話の機会」「批評の機会」の充実が重要であることを考察し,これらを基に「デザインへの理解促進モデル」の提案を行った。